娘の優を預かってもらえる保育園を探し、応募したがすべて落ちたという絶望的な状況からスタートした『なつぞら』第22週127話では、なつ(広瀬すず)にさらなる試練が。
それはかねてより担当することになっていた作画監督の仕事です。
その作品は、女性がやるものなのか?と思えてしまう、あの作品でした。
保育園が決まらないと一久(中川大志)もマコプロダクションでアニメーションを作ることはできません。
どうする坂場夫妻!
しかし、こんな時のなつには、救いの手を差し伸べてくれる人がいるんですよね。
目次
『なつぞら』第22週127話あらすじ
産休が明けてアニメーションの会社に戻ろうとしていたなつ(広瀬すず)は、娘の優を預ける保育園がなかなか見つけられないでいた。
そんなとき、仲(井浦新)から呼び出されたなつは、作画監督の話がきていると伝えられる。
改めて、社長の山川(古屋隆太)と制作部長の佐藤(橋本じゅん)から、スポーツ漫画を原作にしたテレビ漫画の作画監督の打診を受ける。
この主人公の境遇は、なつになら描けるはずだと言われて…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第22週127話の感想
またキャラの濃い人が増えた…
一久(中川大志)がマコプロダクションで漫画制作をする日も近づいているというのに、保育園はすべて落ち、預け先が見つからず、どうしたらいいのかと悩むなつ(広瀬すず)のもとに、ついに作画監督の話が来てしまいました。
産休前は「やります!」と、真っ直ぐな目で山川社長(古屋隆太)を見て決意を表明したなつでしたが、タイミングが!という状況です。
仲(井浦新)は、もう少しだけ先に延ばしてもらうことを検討してもいいんじゃないだろうかと言いますが、山川と製作部長の佐藤利之(橋本じゅん)を前に延期すると言うことはできませんでした。
というのも、この制作部長・佐藤のキャラの濃さ!
朝からこの人の熱い芝居を見たら目も覚めますわ。
佐藤(橋本じゅん)が熱弁!『キックジャガー』は是非なつ(広瀬すず)に
佐藤が提案した新しいテレビ漫画シリーズは、漫画原作の作品『キックジャガー』です。
キックボクシングを題材にした作品です。
この時代、キックボクシングは人気な娯楽のひとつで、テレビ中継をすれば高視聴率をとることができるコンテンツ。
沢村忠というスターが誕生したことで、さらに人気は上昇。
「沢村忠、知ってる?」
この佐藤の問いに、なつが「いいえ」と答えると、彼の熱はヒートアップ。
「真空飛び膝蹴りだよ!こうやるんだ!」
立ち上がって膝蹴りを始める佐藤。あ、熱い!
この熱さは紛れもなく、格闘技ファン!
「佐藤部長、格闘技お好きなんですね」
と、仲さんに言われると、もう無垢な表情で「大好きだ!」と答えちゃう佐藤。
主人公が覆面をしていれば、喋る時に口を動かさなくていいから良いだろうと山川も言い出しますが、そういう問題?という気になります。
しかし、格闘技漫画を女性アニメーターのなつが作画監督として担当するのはどうなのだろう。
仲から出た当たり前な疑問。
数々の成果を上げてきたなつならできると思って言っているのかと思いもしたのですが、そうではありませんでした。
「キックジャガーの主人公は、孤児たちのために戦っている。格闘技漫画だが、泣けるところもたくさんある」
戦災孤児であったなつなら、これをうまく表現してくれると思ったのです。
山川も鬼ではありません。作画監督は激務であるからこそ大丈夫かと聞きます。
仲も相談のために一緒にきたのですが、なつ自身は「期待しているなら、応えてみせます!」と、言ってしまいました。
なつのアニメーターとしての火がついてしまい、引き下がれなくなってしまったのです。
よく考えれば、一久に相談するべきだったと後悔するなつ。
これを見た神地(染谷将太)も「あーあ」という顔です。
「馬鹿だなぁ、私」
「馬鹿だからやっていけるんだよね、この仕事」
確かに激務すぎるのにやりたくなるんですもん。
神地のモデルとなった監督なんて、1作品作り上げるごとに引退するーって宣言してるのにまた描くじゃないですか(笑)
そういうものなのでしょうね。
さて、この『キックジャガー』ですが、あきらかに『タイガーマスク』と『キックの鬼』を融合した作品ですね。
漫画を見た瞬間に、あれ?ってなり、孤児のために戦っていると言われ、あーやっぱり…という感じでした。
保育先探しに麻子(貫地谷しほり)も参戦でなつ(広瀬すず)の涙腺が緩む
優の預け先が決まっていない中で、勝手に作画監督の仕事を引き受けたなつ。
しかし、一久は「引き受ける約束だったろ?」といって、文句など言いません。
保育園には受け入れてもらうことができないなら、無認可か誰かに預かってもらおうと考えるなつと一久は、チラシを制作。
月6,000円+諸経費で誰か…と考えるふたり。
共働きだとしても、これが精いっぱいみたいです。
藁をもつかむ思いでポスターを描くなつ。
すると、そこへ麻子(貫地谷しほり)がやってきました。
実は一久、なつの現状を知ったことで、マコプロ入社をもう少し待ってもらっているのです。
なつの負担にならないためにもこれを受け入れる麻子。
しかし、ただ手をこまねいている人でもありません。
なつと一久のため、そして自分と会社のためにも、麻子は優の預け探しを手伝うため、一緒にポスターを描いてくれることになりました。
なつにとって、今の麻子の存在はとても頼りになります。
そして力強いので、なつはやっと少しホッとすることができたみたいです。
勉強のためとはいえ、確実に麻子(貫地谷しほり)も『キックジャガー』が好き
なつが作画監督として担当する作品が『キックジャガー』だと分かると、麻子はすごい反応をしました。
格闘漫画なんて、ディズニーの『シンデレラ』を見てアニメーションを作りたいと思った麻子の好みではないと思ったのですが…どうやら真逆でした。
「キックジャガーやるの!?あーうちで作りたかったのに!」
勉強として読んでいると麻子は言いますが、その割には一久に対して『キックジャガー』の素晴らしさを熱弁します。
それだけではなく、必殺技の説明では本当に足が出てきますから、一久も驚きます。
ものすごいテンションの上がりっぷり。
これは佐藤と合わせたらとんでもないことになるのではないか…と危惧するレベルです。
勉強のためよ!とは言っていましたが、確実に好きだと思います!
麻子おばさんなんて言わせない(笑)
麻子がなつと一久を気遣ってやってきてくれて、優を預かってくれる人を探す手伝いもしてくれたことで、なつの心はホッとしました。
その上、たまたま近くを通りかかったと言って下山(川島明)と茜(渡辺麻友)も訪問。
昔一緒に作品を作った戦友たちが、なつたちのために集まってきてくれたのです。
これはとっても嬉しいことですね。
下山と茜の娘・明美に向かって笑いかける麻子。
小さい子供は可愛く、麻子も笑顔が絶えません。
が、なつからも茜からも「麻子おばさんですよー」って言われると、麻子は真顔になって言います。
「おばはいらない」
麻子…さん。
おばさんなんて言わせないわよ、というところも麻子節のひとつです!
そのブレないツッコミが本当に面白すぎました。
このやりとり、まだしばらくあると思われます。その時がまた楽しみです。
『なつぞら』第22週127話まとめ
なつが初めて作画監督を務める「キックジャガー」の説明をするシーンのオフショット。個性的な部長役で橋本じゅんさん登場です!#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #井浦新 #橋本じゅん #古屋隆太 pic.twitter.com/G1hEGpZl7T
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 26, 2019
アニメーターとして復帰を遂げたものの、子育ての心配が拭いきれず、手詰まり状態で悩みが尽きません。
しかし、新しい仕事の話が来て、「やりたい!」「これは私がやるべきだ!」と思うようになれば、心配事を後回しにするところがなつなんですよね。
ポスターで預けられる人を探すって、今では考えられないことですが、この時代なら当たり前なんでしょうね。
そして、こういう時になると、麻子や下山が手を差し伸べてくれます。
本当になつは多くの人から愛されているなぁと実感しました。
これからどうなっていくのでしょうか?明日も楽しみです。
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