麻子(貫地谷しほり)が小さなアニメ制作会社を設立。
作品を作るため、麻子は一久(中川大志)を演出家に迎えたくやってきたのです。
これになつ(広瀬すず)は喜びますが、一久は二つ返事でやるとは言いません。
自分が仕事に出ている時、他の誰かが何をしているかなんて考えないもの。
なつが仕事に出ている間、一久が仕事以外にやっていたことを知ってびっくりです。
また、麻子の名刺や、これから麻子が手掛ける作品を見て、おおっ!これは!と声をあげずにはいられませんでした!
新境地開拓でワクワクが止まらない!それが『なつぞら』第21週122話です。
目次
『なつぞら』第21週122話あらすじ
麻子(貫地谷しほり)が日本に帰ってきた。
なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)を訪ねてきた麻子を自宅に招き入れ、三人は久しぶりの再会を喜ぶ。
麻子はアニメーションの世界に戻り、製作会社を立ち上げていた。
準備を進めている麻子は、一緒にテレビ漫画を作らないかと坂場に持ちかける。
同じくアニメーションの世界へ戻りたい坂場にとっては、麻子からの誘いは願ってもないはずだが、坂場は黙り込んでしまい…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第21週122話の感想
麻子(貫地谷しほり)の軌跡とプロダクション
結婚をしたものの、子供には恵まれなかった麻子(貫地谷しほり)。
その結果、お互いに自由に生きていこうと決めたみたいです。
しかし、離婚をしたわけではありません。
なつ(広瀬すず)に「別れたんですか?」と聞かれた際には、またも間髪入れずに「してない」と答えます。
『太陽をつかんだ少年クリフ』を見た麻子は、もう一度アニメーションを作りたいと想い一念発起。
小さなプロダクションを建てたということです。
その名も「マコプロダクション」。
文字の端々がくるりと独特なカーブを描いているところから、もしやこれは「タツノコプロ」なのでは?と思わされます。
そうか…麻子があの名作たちをこれから作るのかぁと思うと、また面白いですね。
本当であれば、麻子は真っ先になつのことを誘いたかったみたいです。
それだけ、麻子はなつのことを認めています。
しかし、下山(川島明)からすでに話を聞いており、産後も会社に正社員として復帰し作画監督をする話になっているので、誘うことはできずちょっと悲しむ麻子。
麻子さん!もう1週早く来てくれれば!
タイミングが!と、テレビの前でジタバタしてしまいました。
なつ(広瀬すず)は一久(中川大志)に夢を追ってもらいたいが…
アニメーション制作に戻ることを望んでいた一久。
なつは大いに喜びますが、一久はすぐにやりますとは言えませんでした。これもタイミングです。
一久がここでアニメーション制作の現場へと出てしまったら、これから生まれてくる子供はどうする?
今までなら自分ひとりのことだけ考えていても何も問題はありませんでした。
しかし、今の一久は自分の夢も大事にしたいが、家族のことも大事にしたいのです。
後から考えればいいとなつはいいますが、それではだめだという一久。
ものすごく現実的。
麻子が作ろうとしているのは、子供を育てながらでもアニメーションが作れる、そんな会社。
いつかはなつもここに移ってくれることを、麻子は望んでいます。
「まっ、その時まで会社があればいいけれど」
なんて言いますが、麻子や一久が作るアニメーションなら大丈夫でしょ。なんて思ってしまいます。
初めて知った一久(中川大志)の努力
なつとしては、子供を理由にアニメーションを作る夢を諦めてほしくないと思っています。
なので、0歳から入れる保育園を探すことも視野に入れ始めました。
このことを茜(渡辺麻友)に相談すると、ビックリな真相を聞かされました。
なつが仕事に行っている間、一久は頻繁に下山家へと来ていたみたいです。
下山と茜の娘のお世話をしながら、子育ての勉強をしていました。
勉強熱心さは相変わらずなんですが、なつの知らない間にそんなことをしていたとは驚きです。
ミルクを飲ませたり、オムツを変えたり、なんならオムツの縫い方まで茜から習っていたみたいです。
不器用なのに!すごい頑張ってます!
つまり、一久は子供を理由に麻子の誘いの返事ができないのではなく、子育てもしたいんですよ。
えっ、元祖イクメンってことで良いですかね?良いですよね!?
恥ずかしいからなつには言えないと隠していた一久ですが、それだけでもなつと生まれてくる子供への愛情が半端ないとわかります!
下山(川島明)と『三代目カポネ』はさすがに笑った
一度、麻子のプロダクションを見てみようと足を運んだ一久。
そこはまだ、制作現場とは思えない場所でした。
麻子と一緒に新しいテレビ漫画の打ち合わせをしていたのは下山。
すでに東洋動画には麻子のプロダクションに移動することは言ってあり、空いた時間に麻子と打ち合わせをするというスタイルをとっているらしいです。
ここからまた新しいアニメーションが作られると思うとワクワクするわけですが、麻子と下山がこのとき打ち合わせしていた作品が!
『三代目カポネ』。…これ、『ルパン三世』ですね!!
ルパン三世の作画、キャラクターデザイン担当は下山のモデルである大塚康生さん。
下山さんは元警察官ですが、大塚さんは元麻薬G面という経歴。
ああ、なんかしっくりくるなぁって思えました。
にしても、タツノコプロに『ルパン三世』、かなりごちゃごちゃに詰め込んできたなぁという感じがします。
ということはですよ、『ルパン三世』の中でも人気の高い『カリオストロの城』をモデルにした作品もここで制作されるということですよね。
ということは、神地(染谷将太)もいずれはこっちに来るということでしょうか?
もしかしてマコプロダクション…そのままジブリ作品も作るのでは?と勘繰りもしてきました。
一久(中川大志)の決断
麻子や下山と話し、新天地となるマコプロダクションでまた演出家としてアニメーションを作ることは、一久にとってとてもいい話。
しかし、なつとの間に生まれる自分の子供もきちんと育てたい。
その中には、子育てを経験したいという想いもあるのでしょう。
そんな一久が下した答えは、子供が生まれて1年間は子育てをし、その後からは麻子のプロダクションでアニメーションを作るというものでした。
どちらも大事にしたいからこそ、そしてなつにも仕事を続けてほしいからこそ、一久はそう決めました。
それに対し、なつは異論はありません。
自分のことも大事にしつつ、家族やなつのことも大事にしようとする一久。好感度ダダ上がりです。
麻子も言いましたが、一久は変わっていないようで変わっています。
昔よりも、聞きわけがよくなりました。
昔の一久を振り返ると、職人気質でこれは結婚できないなぁとか思いましたけど、そんな人が結婚するとこうなるんですね…なるんですよね?
あっ、結婚してないからそこはわかりませんでした(笑)
『なつぞら』第21週122話まとめ
偶然通りかかったパジャマ姿のなっちゃんも写真撮影に参加。ノリノリでポージングする坂場夫妻。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #中川大志#坂場夫妻 #事務所OKです pic.twitter.com/D6fzNG39ea
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) August 19, 2019
- 前回第121話で風車プロダクションにオファーがきた『バケモノくん』
- 麻子が建てたプロダクション「マコプロダクション」
- 新しい漫画映画『三代目カポネ』
- なつが作っている『魔法少女アニー』
どの作品もモデルはアレじゃないだろうか!?と思うものがわんさか増えてきました。
そんな中で、『鉄腕アトム』はもじることなくストレートに使われましたね。
あのアニメはこんなふうに生まれたのかとか想像するだけでも楽しいです!
しかし、少々ごちゃまぜじゃないか?なんて思いもしますよね。それがこのドラマでは許されるみたいです。
なつと一久も、モデルとなった2人は結婚していませんし、茜はリアルでは下山とではなく神地と結ばれるはずだったり…。
先の展開を読ませないためにそうしているのかとも思ったのですが、その答えは一久と出会ってから何度も出てきていました。
「嘘を本当のように描く」
一久が追い求めたリアリティの演出は、実はこのドラマ自体にも充てられていたと思うと、これまた参りましたという気持ちです。
明日はどんな展開が待っているのでしょう。
嘘なのか本当なのか、嘘のように見せたリアルか、リアルを元にした嘘なのか。
翻弄されながら楽しみたいです。
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