『なつぞら』第2週7話あらすじ・ネタバレ感想!なつ(粟野咲莉)が柴田家を家出して東京を目指す

出典:『なつぞら』公式Instagram

戦争で両親を亡くし、孤児となった奥原なつ(広瀬すず)が、十勝の広い大地で育ち、アニメーターになっていく姿を描いた朝ドラ『なつぞら』の第2週「なつよ、夢の扉を開け」がスタートしました。

このまま十勝で暮らすのかと思いきや、兄の奥原咲太郎(渡邉蒼)に会いたいがために、柴田家を脱走したなつ。

それからどうしたのか、そして東京に咲太郎といた頃のなつの姿が描かれました。

こういう経緯があったのかと、いろいろと納得させられた回です。

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『なつぞら』第2週7話あらすじ

ある日の朝、柴田家からなつ(粟野咲莉)の姿が見えなくなり、富士子(松嶋菜々子)や剛男(藤木直人)は慌てふためく。

その中で泰樹(草刈正雄)だけは、なつが東京を目指して家を出たのだと直感する。そのころなつは、やっとの思いで帯広の町にたどり着く。

一文無しのなつは靴磨きの店を広げ、兄の咲太郎や妹の千遥といっしょにいた上野で靴磨きをしていたころのことを思い出す。
出典:NHK

【ネタバレ】『なつぞら』第2週7話の感想

柴田家を脱走したなつ(粟野咲莉)の処世術のすごさ

兄の咲太郎(渡邉蒼)に会いたいがために、東京に帰ろうと決意したなつ(粟野咲莉)は、朝早くに柴田家を飛び出し、帯広へとやってきました。

お金のないなつは、お腹が空いても食べるものはありません。

当然、東京へ帰るための旅費もありません。

そこでなつが考え付いたのは「働いて稼ごう」というものでした。

カバンの中から、靴磨きの道具を取り出し、お客さんを待つことにしたのです。

なんともたくましい女の子です。柴田家にいた時も、ガンコ爺と言われた柴田泰樹(草刈正雄)のもとで働き、その頑張りを認められただけあるものです。

小さいながらもたくましく生きる、戦後、生きることに必死だった人間だからこそできることかもしれませんね。

コツコツとそうやってお金を貯めようとしていた時に、帯広の警察官に連れていかれたなつは、どこから来たのか?などと警官に言われても、口を閉ざし続けました。

それもそのはずです、東京にいた頃、兄の咲太郎と妹の奥村千遥(田中乃愛)、そしてなつの幼馴染で命の恩人である佐々岡信哉(三谷麟太郎)と共に暮らしていた時、日本の警察に保護され、別々の孤児院で生活することになったのですから。

保護といえば言葉は良いですが、なつにとっては「捕まった」であり「兄と引き離された」です。

警察に対して良い印象はありません。

話は戻って、帯広の警察署へ連れてこられたなつが言うことはただひとつです。

「私を東京に帰してください」

東京からは1人で来たと言い張り、警官に柴田家のことなど一切話しません。

話せば柴田家がどうなるか、また兄に会うチャンスもなくなる。そんな想いをなつは抱いたのでしょう。

小さいながら口をギュッと結ぶ姿は、見ているこっちが悲しくなりました。

泰樹(草刈正雄)がなつ(粟野咲莉)の一番の理解者になっている

なつがいなくなったとき、剛男(藤木直人)はまだ寝ていると思い、さっさと牧場の仕事に出ました。

一方、妻の柴田富士子(松嶋菜々子)は、朝早くから牧場に行き、学校に行く時間になっても働いていると勘違いしました。

そして、なつがどこにもいないことに気づき、どうしたのだろうと慌て始めたのです。心当たりのない剛男と富士子。

娘の柴田夕見子(荒川梨杏)は、「あの子は何を考えているのかわからない!」と突き放しました。

「東京か」

いきなり言い当てた泰樹(草刈正雄)は、家族を連れて帯広へ向かいました。

あたりを探し回り、レンガで抑えられた新聞の跡を見ると、泰樹は一度立ち止まります。

そう、そこには数分前までなつがいた場所です。

あと少し早く見つけていれば、警察官になつは連れていかれていなかったでしょう。

惜しい!と思いつつ、察しの良すぎる泰樹の行動は、なつへの愛情の深さが感じられました。

戦友の友人として連れてきた剛男や富士子は、なつをかわいそうと言いながら寄り添ってあげようとしていますが、一番の理解者は泰樹なのです。

なつを探しに雪月にも足を運びますが、なつはいません。

そして剛男や富士子が、泰樹がなつにここでアイスクリームを食べさせたことを、ここで初めて知るのです。

ふたりは泰樹をただの偏見の強いガンコ爺だと言いますが、そんなことはないのです。

他者をよく理解し、深く愛す人です。

今更ながら、見た目もカウボーイ風なので、もうカッコよさ割り増しです!

この『なつぞら』のレコメンダーとして感想を毎日UPしているゴールデンボンバーの歌広場淳さんは、草刈さん演じる泰樹を「美じぃ(美しいおじいさん)」と称し、絶賛しています。

見ている者からすると、これほど的確な言葉はありません。

子供ながらにタップダンスが上手いと思ったら…

なつが東京にいた頃のお話しに戻りますが、なつ達の生活費の大半を稼いできていたのは、兄の咲太郎でした。

盗みなどをすることはなく、咲太郎は得意のダンスを市場の中で披露し、アメリカの進駐軍に気に入られることで商品をもらい、それを闇市でお金に換えていたのです。

これもまたスゴイ処世術だなあと思います。

こんな兄の背中を見ていたからこそ、なつは懸命に働こうとすることができるのでしょう。

それにしても、ダンスが非常にうまい。

子供とは思えないほどに見事にアメリカ兵も大人も視聴者も虜にしていると思いました。

アメリカ兵は「ジャパニーズチャップリン」と言って喜びます。

そして、よくよくオープニングを見ていると、タップダンス指導のところに「HIDEBOH」の名前があるじゃないですか!

HIDEBOHといえば、北野武が認めたプロのタップダンサーで、映画『座頭市』で一躍有名になった人物。本当にすごいです。

そのうえ、咲太郎役の渡邉蒼さんは、大河ドラマ『西郷どん』で西郷隆盛の幼少期を演じた人物。

その存在感は当時から目が離せない物でした。

改めて見るととんでもない実力の組み合わせです。

ドラマの中でひとつのエンターテイメントが見られるので、どうかこれからもこんなシーンがあってほしいと望みます!

『なつぞら』第2週7話まとめ

15分のドラマの中でこんなにも話が動き出すのかと驚きです。

この先どうなっていくのか、すでに明日が待ち遠しいです。

また、先週も今週も、冒頭には大人になったなつ(広瀬すず)と佐々岡信哉(工藤阿須賀)が再会を果たすシーンが描かれ、そこからなつの幼少期の話になります。

今回のなつの回想により、信哉が一度は身代わりになって日本の警察に捕まったというエピソードを知ることができました。

十勝で暮らす過去と、東京にいた頃の過去、二つの「過去」が次第に結ばれて行き、なつの人生の全貌がわかる日が、今から楽しみです。

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