『なつぞら』第17週99話では、雪次郎(山田裕貴)が初の主演舞台に向けて稽古!
憧れの蘭子(鈴木杏樹)との共演を果たすことができたものの、ダメ出しの嵐で大変そうです。
また、なつ(広瀬すず)はテレビ漫画の制作に四苦八苦。
「そんな細かく書かなくていいよー」
という言葉に、驚きを隠せません。
そうか、これがテレビ漫画なのかと思い知らされます。
目次
『なつぞら』第17週99話あらすじ
主役抜擢へのやっかみから、劇団員達に呼び出されたと思った雪次郎(山田裕貴)だったが、実は新しい劇団の旗揚げの誘いだった。
蘭子(鈴木杏樹)を裏切ることはできないと断る雪次郎だが、稽古中に蘭子の口からとある事実を告げられる。
一方、新作「百獣の王子サム」の制作に携わるためにテレビ班に移ったなつ(広瀬すず)と茜(渡辺麻友)たち。
だが、映画とは違い、簡略化された原画の数々を目の当たりにし、戸惑いを隠せず…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第17週99話の感想
一瞬、雪月の雪次郎(山田裕貴)に見えた
ボイゴットした劇団員は戻ってこず、雪次郎(山田裕貴)は蘭子(鈴木杏樹)と共に、チェーホフ作『かもめ』の稽古に励みます。
しかし、無駄な動きが多いとダメ出しをされ、なかなか思うようにいきません。
レミ子(藤本沙紀)はセリフのない役しかもらえませんが、雪次郎はセリフがあり、しかも主演ということもあり、重要な役どころです。
ただ、被っている帽子は菓子職人を志していた時の帽子に似ています。
一瞬、え?これ製菓の家のお話なのか?とか思ってしまいました。
蘭子(鈴木杏樹)の演劇への想い
無理に自分を表現しようとせず、ちゃんと役の姿でそこにいることを意識しなさい。
雪次郎は蘭子に厳しいダメ出しをされながら、必死に演技を続けます。
返事はとても良いです。
しかし、ダメ出しは続き、そのたび雪次郎は、
「もう一回お願いします」
蘭子は休憩を入れ、雪次郎と過去話を始めました。
人形の家を見た時、雪次郎は蘭子の芝居を見て「アマチュア精神を感じる」と言いました。
確か…「普通です」とかそういう意味だったやつですよね。
雪次郎がそう思い、すごいと思えたのは、勝農演劇部時代に「アマチュア精神を忘れるな」と、倉田(柄本祐)に言われ続けていたことがきっかけです。
役者としてうまくやろうとしたりかっこつけるな。普通の人間として喋れ。
確かに言われていましたね。
実は蘭子も、「新劇で大事なのはアマチュア精神だ」と、ある先輩に言われ続けてずっと稽古をしていたみたいです。
移動演劇隊に入っていた人みたいですが、その人は昭和20年8月6日に亡くなったのです。広島で。
蘭子も雪次郎も言いませんでしたが、つまりその人は原爆の被害に遭ったということなんですよね。
だからこそ蘭子は、その人と同じことを言った雪次郎に期待しているのです。
それを聞いた雪次郎は、より一層芝居の稽古に力を入れるようになりました。
もう、雪次郎がんばれって気持ちがアップします。
速く走るなら流線を動かせばいい
テレビ漫画の作り方がいまいち掴めないまま、なつ(広瀬すず)は『百獣の王子サム』の制作に取り掛かります。
なつが、主人公のサムが駆け抜けるシーンを書いていると、原案を考えた猿渡(新名基浩)から言われます。
「そんな丁寧に描く必要ないんだよ」
なつとしては、いつも通り書いているだけ。
人物を描き、手足を動かし、走り抜けるのを表現する。
いつもやっていたことなのに、「丁寧」と言われてしまったのです。
じゃあどうやって書くの?と聞くと、猿渡は5本の流線だけ書き「これでいいの」と言います。
なつも茜(渡辺麻友)も目が点です。
動画はこの流線を動かすだけでいい。
そう言われてしまったのです。
流線を描き、紙をめくるなつ。
サムがひょいっといなくなったと感じたら、ちょっとおもしろいと感じたみたいです。
さすがなつ。新しい表現も楽しいと思えちゃいます。
テレビ漫画は歌舞伎のようで
サムが泣いているシーンは、顔は動かさず、涙だけを描いて動かしていく。
これに対して一久(中川大志)はどう思うでしょうか。
リアリティーがないと文句を言うかと思いきや、むしろ好印象でした。
メリハリをつけることで、キャラクターを生き生きと支えていくことができる。
そう語る一久の目こそ、イキイキしています。
それは歌舞伎の演技と一緒で、内側にある強みを出すことで、素晴らしいことができそうです。
そして、なつならよく分かっていることで、アニメーターの感情をそこに乗せてやることで、一部が全く動かない漫画映画でも魂がこもるというわけです。
妥協することないです!腐らないで!
そうなつに言って去る一久。
なつは別に腐っているわけではないんですがね…。
なつ(広瀬すず)も雪次郎(山田裕貴)も、着実に前進
なつは「歌舞伎と同じ」と言われたことから、1人作画室で見切りのポーズです。
「さあ!来やがれ!」
それを見守る一久。
だから…この関係はこのままでいいんですかね?
一方の雪次郎は、役者として演技を磨けば、蘭子もダメ出しをすることがなく、むしろ感動してくれるような表情で彼を見守ります。
そして舞台本番。
なつや一久、咲太郎(岡田将生)に豪華に着飾った亜矢美(山口智子)、そして光子(比嘉愛未)が客席にやってきました。
マダムが来るのは驚きですね。
雪次郎の東京の母ですものねといえば、それは違うと言いましたが、雪之助(安田顕)たち小畑家から預かった身だと思い、見に来たといいます。
いや、それがだから母と言われるのでは…?
そして、舞台の幕が開き、第100話へと続きます。
『なつぞら』第17週99話まとめ
亜矢美さんvs光子さん。雪次郎の舞台を観るためにお出かけする2人の衣装、どちらも気合いが入っています。#朝ドラ #なつぞら #山口智子 #比嘉愛未 pic.twitter.com/DxgFJKqR0W
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) July 24, 2019
少ない時間で作り上げていくということは、どこかを簡略化しなくてはいけないと思うものです。
しかし、工夫次第でその簡略化したものは、メリハリを付けたりすることができます。
それがまた面白かったです。
一久もなつも、テレビ漫画班に来ていなければわからなかったこと。
ということは、なつたちの異動は、アニメーターとしてプラスだったと言っても良いでしょう。
新しい環境で新しい発見。
これからも頑張ってほしいです。
そして、次で第100話!
凄いところまで来たんだなあと驚きます。
さて、雪次郎は無事に舞台を成功させられるのか、見物です。
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