『なつぞら』第16週93話では、夕見子(福地桃子)と雪次郎(山田裕貴)を連れて、映画に行ったり川村屋へと行くなつ(広瀬すず)。
映画を見れば雪次郎が演技の練習をし始め、川村屋でマダム(比嘉愛未)と会えば、夕見子がとんでもないお願いごとを。
頭を抱えるなつに対し、亜矢美(山口智子)は、もう一人で悩むことじゃないと言います。
目次
『なつぞら』第16週93話あらすじ
日曜日、雪次郎(山田裕貴)の住む安アパートを訪ねたなつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)は、3人で映画を見に行くことに。
映画を鑑賞した帰り道、なつは久しぶりに川村屋に立ち寄る。
川村屋では光子(比嘉愛未)が出迎え、なつは光子に咲太郎(岡田将生)の近況を報告。
咲太郎が新しい会社を始めた背景に、なつの存在があると光子は3人に話す。
すると突然、あることを相談したいと夕見子は光子に話しを持ちかけ…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第16週93話の感想
日曜なんだしと出かけてみるが…
風車は日曜はお休み。
しかし、それを知らない夕見子(福地桃子)は、店に来るがやることもないので、ジャズ喫茶へと行こうとします。
が、できるだけ目を離したくないというなつ(広瀬すず)は、夕見子を連れて遊びに出掛けることを決意します。
夕見子の要望により、まずは雪次郎(山田裕貴)の暮らしぶりを見学。
見学するほどのところではありませんがね。
「雪次郎がどんなふうに親不孝しているか見に来た」
という夕見子。
いや、実家に連絡を入れない夕見子の方が今は親不孝していますよ。
なつが実家に連絡するように言えば、夕見子はへそを曲げ、「そういう話をするなら帰る」と言い出します。
しかも、ここで夕見子が恋バナを切り出す事態。
今の雪次郎は気になる人はいても、芝居で忙しいからそんなことを考えられないと言います。
その人は雪次郎にとってはあこがれの人です。
「なんだ、蘭子さんか」
私もわかっていました。遠すぎる存在ですわ。
一方、なつは?となると、あの告白のせいで、一久(中川大志)のことが頭に浮かんでいるなつ。
気になる人がいる顔をするも、なつは話をはぐらかそうとします。
「その人と私は、絵でつながっているだけだから!」
確かにそうですね。
一緒に新しいアニメーションを作っていきたいという告白でしたからね。
ですが、ここで雪次郎ですよお!
「なっちゃん、天陽(吉沢亮)のことはもう諦めろ。あれは人の旦那だ」
「……。」
…雪次郎さー。傷口に塩を塗る最悪発言ですよー。
デリカシーの欠片ゼロですよー。
雪次郎の中では、なつのお相手は天陽で止まっていたということです。
それだけ、自分のことで精一杯という証拠でもあります。
と、弁護はしておきますが…ヒドイこと言ったんだぞ!ということは覚えておいてほしいです!
映画を見ればアテレコ練習
休みの日ならば映画に行こうと提案する雪次郎。
見に行ったのは海外の字幕映画です。
みんな映画に見入っている中、雪次郎は一人、字幕のセリフを読み上げていきます。
気味悪がったとなりのお客さんはそっと雪次郎から離れ、なつも夕見子も微妙な顔をします。
キスシーンになればそのふりまで始めますし…大丈夫かい?雪次郎。という具合です。
「なにしてたのさ」
と聞くと、雪次郎はアテレコの練習だと主張。
口パクにあわせてセリフを言わなくてはいけないからと必死になっていたみたいです。
どんな時でも芝居のことを考えていたい。
その雪次郎の熱意は受け止めましょう。
しかし!雪次郎の課題はそこではありません!
雪次郎、油断すると訛ります。
そこを気を付けて!と言いたくなるのです。
佐知子(水谷果穂)が結婚
映画の後、川村屋へと足を運ぶなつたち。
ギャルソンの野上(近藤芳正)は相変わらずの減らず口です。
雪次郎を見るなり、
「よくこの敷居をまたごうと思いましたね」
そうですよね。
ひと悶着やってますからね。言われても仕方がないです。
しかも、夕見子を紹介され「どっちですか?」と聞く野上。
雪次郎なわけはないでしょ?と思いますが、野上が聞いたのは、姉なのか妹なのかということです。
非常に面倒なので「双子です」で解決させる夕見子。
それで納得するんですか野上さん。
次に出てきた佐知子(水谷果穂)。
咲太郎(岡田将生)は元気かといつものように聞いてきます。
ああ、まだ咲太郎に熱をあげていたんですねーと思った矢先です。
実は佐知子は、マダム(比嘉愛未)が紹介した男性との結婚が決まり、咲太郎を諦めることにしたのです。
それは咲太郎も喜びます。
あなたが喜んでいいのか?と言いたくもなりますが、こうして咲太郎に魅了されていった人たちは、夢から覚めたように自分の道を突き進んでいくのですね。
夕見子(福地桃子)はマダム(比嘉愛未)に相談
なつが川村屋に顔を出すと、必ず声をかけてくれるマダムの光子(比嘉愛未)。
咲太郎が声優の会社を設立させたこともすでに聞いていた光子は、彼もやっと自分の夢を追いかけ始めたのだと安心します。
そして、咲太郎がそうやって自分のやりたいことを見つけることができたのは、なつが咲太郎の近くで漫画映画を作ると言う夢を実現させ、ひたむきに頑張っているからだと、光子は言います。
確かにそうです。
人は、身近にいる人の影響を強く受けることがありますからね。
そのせいもあってか、夕見子は突然マダムに相談です。
いつか自分は新宿にジャズ喫茶を作りたいという夢をもっているので、何かあった時は協力してほしいと言います。
夕見子が本気ならと、光子も応援してあげたいと言いうのですが、夕見子は大事なことを言っていません。
夕見子はそれを目指すのは大学を卒業してからではなく、今すぐから始めたいと思っているということ。
また大事なことを隠す夕見子。
あまり良いとは思えませんね。
なつ(広瀬すず)はもうお手上げ。耐えかねついに電話の受話器を取る!
駆け落ちして東京へ出てきて、ジャズ喫茶をやりたいと言い出す夕見子。
そのためには、大学を辞める気になっている…なつの言葉には耳を貸さないどころか、その話をするなら帰ると言い出され、さすがのなつもお手上げ状態です。
光子は誰でも応援したがるからなあと咲太郎は言いますが、それでお世話になったどころか多大な迷惑をかけてどの口が言うのだろうと思いもします。
何を言っても聞かないですし、家族に連絡しろと言えば逃げようとする。
しかも、夕見子自身がジャズを好きならわからない話でもありませんが、好きなのは高山(須川連)のことで、目標がずれているように思えます。
限界を感じたなつに、亜矢美(山口智子)はついに言うのです。
「もう、なっちゃん一人で悩むことじゃないんだと思う」
それは、実家に連絡してしまえという亜矢美からのアドバイス。
確かにそのほうが良いです。
なつ一人では止めることができませんし、逃げ続けるのも良くありません。
キチンと向き合うことができないなら、それはなつとも雪次郎とも違います。
まあ、ふたりも散々逃げたけど、きちんと乗り越えましたよね。
夜な夜な柴田家に電話をしたなつは富士子(松嶋菜々子)にすべてを伝えました。
「なつがいてくれてよかったわ。そばにいてやって。こっちでどうするか考えるわ」
そういって電話を切る富士子。
すると剛男(藤木直人)も泰樹(草刈正雄)も起きてきました。
事をまだ荒立てたくない富士子は、なつは眠れなくて電話をしてきたのだと言いますが、なおのこと泰樹は心配しますよね。
珍しく受話器を取る泰樹。
「もう切れてるわよ」
「…わかってる」
じいちゃん、今日のところはとりあえずボケないで寝てください。
そうして今回は静かに終わったのでした。
『なつぞら』第16週93話まとめ
雪次郎の部屋に遊びに来たなつと夕見子。シーン後のカメラチェック動画です。昨年6月から1年以上、ずっと一緒に撮影してきた3人。すっかりリラックスしている様子でした。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #山田裕貴 #福地桃子 pic.twitter.com/fcP2V7RNlc
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年7月16日
家族じゃないなら放っておいてもいいかなと思いもしますが、なんでも言い合うことができるほどの姉妹であるなつと夕見子。
だからなつは、このままではいけないと思って奮闘してきました。
でも、さすがに限界があります。
だからこそ、亜矢美の今回の言葉は救いだと思いました。
そして、なにも知らされない富士子たちもかわいそうです。
何かをしたいなら、覚悟をもって逃げずにやるべき、そう夕見子に言いたいです。
波乱の水曜日は、夕見子のさらなる暴走が起こったという感じでしょうか。
若気の至りというか、恋に盲目になり我を失っている様子、確かに騙されてはいないでしょう。
夕見子たちが勝手に舞い上がっているだけと見えてしまいます。
なつの行動により、ついに柴田家にも夕見子のことが知れ渡りました。
さすがに富士子たちも動き出すでしょう。
残り3回に期待大です。
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