『なつぞら』第15週89話は、咲太郎(岡田将生)たち声優のお仕事がメインの回でした!
外国のドラマ吹き替えの仕事が入ったのですが、まあこれが非常に大変!
方言勢あるあるの悩みや、役者としてのプライドが勝ってしまい全然進まないとか、咲太郎は頭を抱えます。
そして、一方のなつ(広瀬すず)は、どうしても麻子(貫地谷しほり)のことが気になってしょうがないというお話です。
目次
『なつぞら』第15週89話あらすじ
東洋動画では、なつ(広瀬すず)のアイデアにより脚本が固まり、ようやく短編映画の制作が動き出す。
坂場(中川大志)は新人の神地(染谷将太)とともに絵コンテの作業に進もうとするが、なんでも勝手に決めてしまう坂場のやり方に、麻子(貫地谷しほり)は違和感を覚える。
その頃、咲太郎(岡田将生)は、蘭子(鈴木杏樹)、雪次郎(山田裕貴)たち所属俳優をスタジオに集め、ある海外映画の吹き替えに臨もうとしていて…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第15週89話の感想
咲太郎(岡田将生)たちの初仕事で前途多難さに気づく!
声優のプロダクションを立ち上げた咲太郎(岡田将生)に初仕事です。
海外ドラマの吹き替えなのですが、誰か一人でもセリフを間違えると、頭から撮り直しという過酷な現場。
しかも音楽や馬の足音やドアの開く音などのSEも同時に収録するので、ミスをすれば多くの人たちに迷惑をかけることになるのです。
そのプレッシャーはもちろんあるのですが、それ以前の問題が山積みです。
役者の1人である島貫(岩谷健司)は、イヤホンから流れてくる英語やスクリーンの口パクを無視して声を吹き込み、何度も何度もNGを出します。
これにはディレクターの藤井(高木渉)はもちろんのこと、咲太郎も頭を抱えます。
「演技は魂のままにやらねえと個性が死ぬ!」
みたいに主張する島貫なのですが、声優はそこが重要ではありません!
自分の意思を貫き通したいのはわかるんですが!
舞台じゃないですからね!
周りのスタッフやキャストもイラ立ちますし、寝ますし…辛いです。
よく見ればリアル声優さんがまた出てた
ディレクターとしてダメ出しをしまくっている藤井さんが高木渉ですと?
7月12日午前のTwitterでトレンド1位を獲得するほどに話題になってます。
『名探偵コナン』の高木刑事の声ですよー。
さらに大河ドラマ『真田丸』の小山田茂誠を演じた人ですよー。
声優も俳優もこなすとんでもない人が、ここで出てきたなと!
しかし、実は『白蛇伝』の時にも蘭子役の鈴木杏樹と、演技について共に悩んだみたいです。
覚えていらっしゃるでしょうか?
「やり手ババアみたいな声」と言った張本人ですよ。
どうやればそうなるかを悩んだというエピソードが前にありましたから、この『なつぞら』の現場にはいるんだなあということはわかっていました。
ディレクターにしておくのがもったいないほどに通る声なので、どうかこれからも出てきてほしいです。
雪次郎(山田裕貴)がただただ辛いっ!
アテレコ現場には、咲太郎たちプロダクションのメンバーに加え、『白蛇伝』でも登場したあの豊富遊声(山寺宏一)もいます。
相変わらずの名演技で役をこなしていくのですが、そんな彼も頭を悩ませる事態が。
島貫と同じくらいに困った存在である雪次郎(山田裕貴)に、ちょっとイラ立つご様子がうかがえました。
雪次郎はちゃんと口パクにあわせてセリフを言うことができています。
……が!
訛りが抜けないのです!
「訛ってました?」
自覚がありません!一度直っても、本番になると訛ります。
訛りは方言勢の誰もが悩む問題じゃないかと思うのです。
雪次郎は顕著に出ました。
遊声の隣りで訛る雪次郎。頑張りたいですよねー。
しかし、NG続きでは埒があきません。
すると遊声、雪次郎がセリフを言おうとしたその時、彼の口を手で塞ぎ、声を変えて演じちゃいました。
また出たー!ふ、二役!!
遊声先生なら、いや、山寺宏一ならやれる業です!
これで話はやっと進んでいったのですが、訛りのせいで役を奪われてしまった雪次郎。
しかも、誰も止めません。
これは役者として、ただただ辛いなと思えました。
麻子(貫地谷しほり)が嫌ならやりません!
咲太郎が声優のプロダクションを建てたという話を皮切りに、なつ(広瀬すず)は麻子(貫地谷しほり)に短編映画について問いました。
「麻子さん、『ヘンゼルとグレーテル』面白くないですか?」
「え?」
一久(中川大志)やなつ、茜(渡辺麻友)が意気揚々と作品作りに挑もうとしている時、麻子だけがため息をつくのです。
それは作品が面白くないというわけではありません。
自分よりも後に入ってきた人物が大役に抜擢されること、それが辛いんです。
一久が絵コンテを描くならわかるのですが、一緒に神地(染谷将太)も絵コンテを描くことが決まったのです。
同じアニメーターなのに、話が作れる、絵コンテでも評価される…。
そんな差を目の当たりにしたら、ため息をせずにはいられません。
そんな麻子を、なつは気にかけないわけにはいきません。
なつとしては、日本で初めての女性アニメーターは麻子であるべきと思うのです。
だから、麻子がこの作品が嫌だと言うのならば、なつもこの作品をやらない!と言います。
大事なのは、麻子と一緒にやること!
それがなつの意思なのです。
そんなキラキラした情熱で言われたら、麻子もひねくれていられないと思ったのでしょう。
「あんたは何も考えず、自分のするべきことをやればいいのよ!」
なんだか深く捉えることはできていないなつですが、やっていいんだなと思うことができたなつです。
人がどう思ったから辞めるじゃないんです。
逆になつが辞めるって言ったときの原因が、麻子であるのも良くありません。
だからこそなつは、心の思うままにアニメーションを作っていってほしい。
認めた相手だからこそ、麻子はそう願うのでしょう。
『なつぞら』第15週89話まとめ
本日、ディレクター藤井役で登場したのは、声優も俳優もこなす高木渉さん。副調整室のセットにいたところをパチリ。#朝ドラ #なつぞら #高木渉 pic.twitter.com/JaVUmTNOrG
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年7月12日
咲太郎、麻子、なつ、雪次郎、みんなそれぞれが壁にぶつかっている様子です。
ここからどう乗り越えて成功を手にしていくのかが、今後の見どころと言っても良いでしょう。
次回で第15週もラスト。
どんな最後になるかが非常に楽しみです!
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