『なつぞら』第11週65話は、なつ(広瀬すず)が3度目のアニメーター試験に挑戦します。
なつは今度こそチャンスを手に入れることができたのでしょうか。
また、蘭子(鈴木杏樹)に連れられて漫画映画を作る現場を見た咲太郎(岡田将生)は、役者の新しい可能性を考えるようになります。
そして泰樹(草刈正雄)はひとり、北海道で空を見上げながら、なつを想います。
目次
『なつぞら』第11週65話あらすじ
東洋動画のアニメーター・仲(井浦新)から、再びテストの機会を与えられたなつ(広瀬すず)。
風車に帰ると、咲太郎(岡田将生)が亜矢美(山口智子)と雪次郎(山田裕貴)に、漫画映画のアフレコを見て、そこでしかない芝居が生まれたと熱く語っていた。
日が変わり、いよいよなつは試験の日を迎える。
仲や井戸原(小手伸也)らアニメーターたちを前に、なつは動画用紙に鉛筆を走らせて…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第11週65話の感想
チャンスがあれば掴みに行く女たち
新しい漫画映画の制作が決まり、喜ぶなつ(広瀬すず)。
これを機に、作画課はまたもアニメーターの試験を行うことになり、仲(井浦新)はまた、なつに受験をしないかと聞いてきました。
もちろん受ける!と気合いを入れるなつ。
こう何度もチャンスが巡ってくるのは、ひたむきな努力を続けた結果だと言えるでしょう。
彩色の仕事をしつつ、家に帰れば大量の作画を描くなつ。
ただ素早く何枚も頭の中に浮かんだものを描くのではなく、綺麗な線で描くことを心がけました。
そうしたなつの努力は、誰が見ても認められるものです。
なつにまた試験を受けるチャンスが巡ってきたと知った亜矢美(山口智子)は、自身がムーランルージュにいた頃を思い出していました。
亜矢美自身も、必死にしがみつき、やっと舞台に立てるまでになったのです。
そして、煙カスミ(戸田恵子)の付き人である土間レミ子(藤本沙紀)も、「人形の家」に感銘を受け、演劇をやりたいと思うようになりました。
その想いを咲太郎(岡田将生)に伝え、劇団「赤い星座」への入団を希望。
咲太郎は劇団に口を聞いてもらうことを約束します。
前向きに自分のやりたいことに突き進んでいく女性たち。
チャンスがあれば逃さない!そんな力強さを学べました。
そして、ムーランルージュがなくなり踊る場所をなくした亜矢美ですが、頑張るなつたちを見てか、ひとり情熱的に踊るのでした。
その姿がまた美しい!どこかで踊ってほしいですね。
なつ(広瀬すず)、ペンで東京を開拓する
いよいよ試験の日がやってきました。
8時間の間に、5枚以上の動画を描くことが課題です。
8時間…長いなぁと思いましたが、一日の就労時間ですものね。
耐久性も試されるということなのでしょうかね。
いざ試験が始まると、監督として受験生を見守る井戸原(小手伸也)と仲。
他にも受験を受ける人はいるのですが、仲はやっぱりなつのことが気になって仕方がありません。
頭の中で大きなボールを投げる子ども。
それを受け止める子どもの動きを想像しながら、なつは8時間で50枚もの動画を書き上げます。
しかも今回はラフ画ではなく、綺麗な線で書き上げました。
傍らには泰樹(草刈正雄)からもらった懐中時計を置くなつ。
「東京を開拓して来い」
泰樹からの言葉を胸に頑張った結果、なつは見事に合格を手にしました。
綺麗な線で描かれるようになったことに、井戸原も驚きます。
試験を受けるたび、その成長過程をうかがうことができたでしょう。
こうしてなつは、やっとの想いでアニメーターになることができたのです。
仲は言いました。
「なっちゃんの力を認めた麻子(貫地谷しほり)ちゃんにお礼を言っておいで」
どうやら麻子は、大量の動画を見たり、富子(梅舟惟永)に彩色での仕事ぶりを聞いた結果、なつには才能があると判断したのでしょう。
なつが作画課へ挨拶に行くと、麻子は一言。
「頑張りなさい」
ああ、できる女性の嬉しい一言ですね。
こうしてなつは、仕上課から作画課へと異動することになりました。
仕上課を裏切るみたいで申し訳ないと言うと、
「あなた、裏切るほどの力があったの?」
と、富子に笑われてしまいました。
ここはなんだか、酪農を離れて漫画映画を作る道を選んだときと同じ感情が働いたのかなぁと思いました。
富子からもしっかり背中を押され、なつは作画課へと向かいました。
それにしても、なつが通ってきた道の方々は、最初こそ「奥原さん」や「なつさん」と呼びますが、最終的には「なっちゃん」と呼んでくれるようになります。
これもなつが純粋で明るく、優しい子だからなせる業なのでしょう。
ほんと、なっちゃんはすごいです。
なつ(広瀬すず)からの手紙
念願のアニメーターになることができたなつ。
川村屋のマダム・光子(比嘉愛未)に、このことを報告したり、柴田家に手紙も書きます。
ただ今回は、柴田家というよりも泰樹宛てになつは手紙を書きました。
私、頑張るからね、じいちゃん。
じいちゃんに今度会う時までに、この道をしっかり歩ける人になっていたいです。
それがどんなに小さな道でも、自分の道を誇れるように、じいちゃんに示したいです。
どうか、そのことをじいちゃんからお父さんとお母さんに伝えてください。
そっちに帰れなくても、大好きなじいちゃん。
じいちゃんは、いつでも私の一番の誇りです。
なつ、何回じいちゃんと書いた。
それだけ大好きなんですがね。
なつからの手紙を受け取った泰樹は、嬉しそうに空を眺めていました。
俳優の新しい可能性に目を輝かせる咲太郎(岡田将生)
「しかし、漫画映画も案外良いものだな」
咲太郎は、蘭子(鈴木杏樹)が演じた白娘を見て、いい芝居をするなぁと感じたみたいです。
そして、声だけで演じるならば、見た目なんて関係ないということにも気づきます。
「そうだ、レミ子なら美女もできる…いや、パンダか。」
天然タラシの咲太郎兄さん、さすがに失礼です。
また、川村屋へ借金の返済をすませた咲太郎は、そこでアメリカのテレビ映画を目にします。
子どもが楽しめるように日本語に吹き替えられていることを知り、これもまた役者の新しい可能性なのかと思ったのです。
その目はとても輝いています。
咲太郎、まさかこっちの道に!
俳優になればと言われても「俺はいいんだ」と言っていた咲太郎ですが、これならば!と思いもしているんでしょうか。
それが咲太郎の夢になるのであれば、私も応援したいです。
これからもなつたち若者には、新しい道をどんどん切り開いてほしいものです。
『なつぞら』第11週65話まとめ
仕上課の最終日、仕上課課長・山根さん、トミコーこと石井さん、モモッチと記念写真。仕上課のみなさん、お世話になりました!#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #伊原六花 #ドロンズ石本 #梅舟惟永 pic.twitter.com/EM3fOpwBTS
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月13日
まずはなつ!試験合格おめでとう!
ここまで来るのに何度も落ち込み、それでも立ち上がりましたよね。
努力をする人には、必ず救いの手が差し伸べられるもの。
亜矢美も言いましたが、なつは幼いとき泰樹にも言われていましたよね。
夢に向かって真っすぐ突き進む姿って、素敵なんですよ。
だから応援してあげたくなります。力を貸したくなります。
そして、晴れてなつはアニメーターになることができました。
しかしこれがゴールではありません。
きっとこれからまた大変なことが待っています。
麻子から厳しい教育があるのかもしれません。
少し天陽(吉沢亮)のことも気になる今日この頃ですが、明日で第11週も最後の15分。
どんなことが起きるのかを楽しみに待ちます。
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