『なつぞら』第10週59話では、なつ(広瀬すず)が部内の試験を特別に受けることを許可されました。
意気揚々とこれに挑むなつ。
その一方で、陽平(犬飼貴丈)から、天陽(吉沢亮)についての吉報!
しかし、天陽の心は晴れやかにはなれなさそうです。
さっそくレビューをしていきます。
目次
『なつぞら』第10週59話あらすじ
仲(井浦新)からアニメーターになるための試験を受けないかと言われたなつ(広瀬すず)。
以来、ひと月後に迫った試験のため、寝る間も惜しんで絵を描き続ける。
それに伴い、セル画に色を塗る仕事も上達し始める。
ある日の昼休み、中庭で人々の似顔絵を描いているところに、陽平(犬飼貴丈)が駆け寄ってくる。
なつに告げたのは、十勝で農業をしながら絵を描き続ける幼なじみ天陽(吉沢亮)に関する知らせだった…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第10週59話の感想
試験の誘い。麻子(貫地谷しほり)はまだなつ(広瀬すず)を認めない
仲努(井浦新)の計らいにより、アニメーターとしての試験を受けることができるようになったなつ(広瀬すず)。
これが決まってからというモノ、仕上げの仕事も上達し、勉強のための作画課の護美箱漁りにも熱が入ります。
休憩時間にも外でスケッチをするなつ。
そこに麻子(貫地谷しほり)がやってきました。
麻子は、なつが男漁りが目的でここに来ていたのではなく、アニメーターになりたかったと知り、考えを改めたみたいです。
なつとしては、自分の描いた動画から白娘の感情が滲み出ていると言われたことが嬉しく、麻子への嫌な想いは消えていた様子。
これで和解なのかしら?と思ったところです。
「試験受けるんだって?あの絵で?あなたには無理よ」
麻子、持ち上げて落とすんですか!
冷静に考えれば持ち上げてもいないかもしれないのですが、やっぱり麻子はまだなつのことを認めていないんだなぁということがわかりました。
なっちゃん、実力でわかってもらいましょう!
それしかありません。負けるな!です。
絵は変わらないが、変わらなければならないこともある
なつが試験に向けて努力を続けているその時、天陽(吉沢亮)は十勝の美術展で賞をもらいました。
これを兄・陽平(犬飼貴丈)から聞いたなつは大喜び。
自分の現状と共に、祝福の言葉を込めて、天陽に手紙を書きました。
今でもなつと天陽の心は、キャンバスを通して繋がっています。
しかし、十勝に戻らないなつを今でも想う天陽に、山田タミ(小林綾子)は言います。
「なっちゃんのことは、もう忘れなさい」
畑を耕し、牛飼いをする天陽は、そう簡単に十勝から離れることができません。
絵を描いて生きていくことはできても、自分ひとりで生きていくということはできても、1人で生きていくということにはつながりません。
正治(戸次重幸)もそれを察しています。
自分が十勝で頑張れたのは、2人の息子がいたからです。
だからこそ天陽にも、家族を持ってもらいたいと思うのです。
それなのに、いつまでもなつのことを想っていては…ということなんでしょうね。
嗚呼、なんでしょう。
早く結婚しなさいをオブラートに包まれて言われている感覚。耳が痛いですねー(笑)
天陽としても、そろそろ考えないといけないところなんでしょうね。
天陽のモデルである神田日勝さんを調べてみると、生涯独身ということはなく、結婚して二人の子供を授かるみたいです。
しかしその相手は、なつのモデルである奥山玲子さんではありません。
つまり天陽くんは、なつと結ばれるということはないのですね。
残念と思いつつ、お互いに夢を求める心友と思えば、納得のできる答えかもしれません。
雪次郎(山田裕貴)と咲太郎(岡田将生)。相性ピッタリじゃないか?
「風車」でなつを待つ雪次郎(山田裕貴)。
服装が変わったなつを見て「垢抜けたねー」と笑います。
なつにはこれくらいがいいんですよ。
試験を受けることが決まり、やる気に満ちるなつを見た雪次郎はなんだか羨ましそうです。
小畑家の一人息子ですから、進む道を選ぶことができません。
「チャンス」という言葉に、なんだか強いあこがれを持つようになっています。
そこに帰ってきた咲太郎(岡田将生)。
公演のポスターを持ってくると、雪次郎のテンションが上がります。
咲太郎と雪次郎。結構いいコンビかも知れません。
仲良し兄弟といってもおかしくはありません。
そして思ったのです。
もしかして雪次郎、演劇やりたいんじゃないでしょうか?
高校で演劇部に所属したことがきっかけですが、それにしてはとってもよく知っています。
そのおかげで、咲太郎とも話が合います。
何よりも、咲太郎が演劇の話をちょっとするだけで目を輝かせて乗っかってくるのです。
しかし自分はお菓子屋の一人息子ですから、言えませんよねー。
北海道にいるときは、あんなにも夕美子(福地桃子)のことで頭がいっぱいだった雪次郎が、環境が変わり、周りにいる人間も変われば、考えも変わってくるのは当然なんですよね。
ちょっと元気もなさそうな雪次郎でしたから、この先の彼もちょっと気になるところです。
『なつぞら』第10週59話まとめ
本日の放送から登場し、なつと一緒に作画課の試験を受けた三村茜役・渡辺麻友さんの撮影風景です。#朝ドラ #なつぞら #広瀬すず #渡辺麻友 pic.twitter.com/M4GMuiDOMY
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月6日
- 絵を描きたい
- アニメーターになりたい
- チャンスが欲しい
夢や願いの形は人それぞれです。
しかし、それに一途に向き合っていくことって、なかなかに難しいんです。
アニメーターになりたいと夢を追い求めたなつは、試験を受けるチャンスを特別に得ました。今まで頑張ってきた結果です。
一方の天陽は、絵をひたすらに描き続け、これからもそうしたいと思っています。
しかし、生きていくうえでは結婚も視野に入れなくてはいけないお年頃です。
これからも十勝で酪農をしながら絵を描くなら、タミの言った通り、なつのことを忘れないといけないのでしょう。
…捨てられたわけじゃないんですけどね。
どの道を選ぶにせよ、後悔なく行きたいものです。
ついに訪れた採用試験。
隣りの三村茜(渡辺麻友)から視線を送られていることも気にせず、なつはせっせと動画を描いていきます。
しかし、ここで大事なのはセンスだけではありません。
念を押すかのような父(内村光良)の声。
「なつよ、丁寧にな」
顔が出てこないせいか、だんだん内村さんにしか聞こえてきません。
結果が分かるのは次回。
なっちゃん、今度こそ受かってほしいですね。
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