『なつぞら』も第10週に突入し、なつのアニメーターへの第一歩が本格的に始まりました。
しかし、第55話でのなつは、仕上課に入ったものの、夢が膨らみすぎて…。
さっそくレビューをしていきます。
目次
『なつぞら』第10週55話あらすじ
ついに、なつ(広瀬すず)は、念願の東洋動画に入社。
早速、即戦力として仕上課でセル画に色を塗ることに。
なつが席に着くと、隣で作業していた先輩の桃代(伊原六花)から、挨拶もそこそこに手ほどきを受ける。
初めてのことだらけで要領を得ず、いざセル画に向かうも緊張のあまりに手が震えてしまうなつ。
昼休みになり、夢中になって絵コンテに見入るなつの元へ、仲(井浦新)と陽平(犬飼貴丈)がやってきて…。
出典:NHK
【ネタバレ】『なつぞら』第10週55話の感想
アニメーションの現場は、なつ(広瀬すず)の夢舞台
漫画映画を作る東洋動画の仕上課へと通された、なつ(広瀬すず)たち新人社員。
驚くほどに女性しかいません。
そこでなつは、仕事の説明をされます。
作画担当が描いた絵をセルにトレースし、色を付けるのがなつたちの仕事。
トレースは新人には難しいので、色付け「彩色」の仕事から始めることとなりました。
漫画映画が海外では「アニメーション」と呼ばれていることを知るだけで、なつの心は踊り始めます。
その上、帯広で見た映画に映っていた白姫伝のキャラクターたちにやっと会うことができ、なつは感動でいっぱいになりました。
ここはまさに、なつが求めた夢の現場。
大変なことが待っているのは承知ですが、今は幸せいっぱいでマイナスなことなど何も見えていません。
それでいいんです。
そうやって元気にキラキラしているなつがいいんです。
誰もが思ったはず「遅い」
デスクに着いたなつは、渡されたセルを見て、また目を輝かせます。
同い年の先輩・モモッチこと森田桃代(伊原立花)に、セルを触るときは軍手を履くことを注意されたり、話すときは手を動かしながらにしましょうと言われてしまいます。
しかもなつ、しばらくはもらったセル画をパラパラとめくり、絵の中のパンダが動く姿を楽しみました。
漫画映画が大好きなのはよく伝わります。
しかし、それで5分が過ぎました。
みんなせっせと作業している中、なつはまだ筆さえ持っていません。
やっと筆を持っても、緊張でパンダの耳の黒色が付けられない事態。
ミスしても治せると聞かされてホッとしますが、なにぶんおしゃべりが多いです。
現場監督から丁寧さを褒められはするものの「それ、何枚目?」と聞かれ、「一枚目です」と言うと、かぶせ気味に言われました。
「遅い」
15分のドラマで半分過ぎてやっと筆を持ったなつ。
申し訳ないのですが、誰もがそう思いましたよ。
おそらく、隣りにいる桃代も思ったことでしょう。
何百、何千枚とあるセル画に色を付けていかなくてはいけないのですから。
じっと眺めているわけには行きません。
ただでさえ、制作が遅れて急遽作られた採用試験だったわけで、即戦力として認められて入社できたのですから。
なっちゃん!仕事をしましょうね!
はしゃぐなつ(広瀬すず)、苛立つ大沢麻子(貫地谷しほり)
なつが初めてやった彩色の仕事は、パンダのセル画に色を塗ることでした。
パンダの絵があまりにも素敵で、誰が描いたのか。なつは気になりました。
セル画が入っていた袋を見ると、そこには仲努(井浦新)の名前があったのです。
休憩時間になつは、仲努や陽平(犬飼貴丈)と再会。
作画課へ見学においでと言われ、なつは足を運びました。
逆にこっちは男性が大半で、華やかななつの姿をみてギョッとした人もいるでしょう。
真剣に作画の話し合いをする仲、背景の打ち合わせをする陽平の姿を見て、いつか自分もこの中に入りたい!と、なつはまた夢を膨らませたことでしょう。
作画課にはこの人もいました。
元警察官の下山克己(川島明/麒麟)。
「僕のこと、覚えていてくれたんですね」
覚えているに決まってるじゃないですか、その低音ダンディボイス!
久しぶりの再会にはしゃぐ克己になつが合わせると、後ろにいた一人の女性にぶつかってしまいました。
大沢麻子(貫地谷しほり)は、イライラしたような表情で、なつの横を通り過ぎていきました。
さすがのなつも固まり、反省をします。
にしても、麻子のような存在は、今までのなつの人生では出会ったことのない人物かもしれません。ちょっと怖い感じ。
ナレーションである父(内村光良)からは一言。
「なつよ。まぁ、あまり浮かれずに、頑張りなさい」
さすがに気にするなとは言いません。
『なつぞら』第10週55話まとめ
仕上課に配属されたなつの先輩・森田桃代役は伊原六花さん。仕上課の席でのオフショット。皆さん、“モモッチ”と呼んでくださいね。美術さんの粋な計らいで、モモッチの机は桃がいっぱいです。#朝ドラ #なつぞら #伊原六花 #モモッチ pic.twitter.com/Dt2lPjR00L
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月2日
漫画映画を作りたくて東洋映画に入社したなつ。
みんなそうなのかと思いきや、桃代は求人を見て面白そうだから入ったと言います。
夢のような現場で、何を見てもやっても楽しいと思うなつに対し、作画課の麻子は冷めすぎているように見えるかもしれません。
しかし、やる気がないなら作画課の重役などやれませんよね。
これから麻子がどんな人なのか、そしてなつとどんな関わりを見せていくのか、また明日から楽しみです。
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