『人狼ゲーム デスゲームの運営人』は、大ヒットシリーズ「人狼ゲーム」の劇場公開8作目となる最新作。
舞台で磨き上げた抜群の演技力を武器に、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』やドラマ『コーヒー&バニラ』など続々と話題作へ出演を果たす、注目の若手実力派俳優・小越勇輝を主演に迎え、発行累計150万部を突破した〈人狼ゲーム〉シリーズ原作者・川上亮が自ら監督を務める映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』が2020年11月13日より公開されます。
このたび、公開に先駆けて、ヒロインの夏目柚月役を演じた桃果さんにインタビューをさせていただきました。
『人狼ゲーム デスゲームの運営人』桃果インタビュー
−−『人狼ゲーム デスゲームの運営人』とても面白かったです。かなりの衝撃展開で驚きましたが、本作のオファーが来た時の感想はいかがでしたか?
桃果「オーディションで役をいただいたのですが、当日はすごく寒くて、控室がないとのことでギリギリに行ったのに、寒くてアゴもかじかんでいたんですよ。私の準備不足でセリフはとても噛むし、女優としてまずい状態だったんです。受かる受からないということよりも、女優としてダメだと落ち込んで、絶対受からないと思ったんですが、後日マネージャーさんから『受かったよ。しかもヒロインだよ』と言われた時に、びっくりして最初は驚きで一瞬固まりました(笑)『ヒロイン?まさか?何で?』と驚きが強かったんですが、徐々にヒロインになったんだと思えてきてすごく嬉しかったです。」
−−ちなみに抜擢の決め手は、後日教えてもらったんですか?
桃果「川上監督は『グイグイと引っ張るよりも、少し控えめに、周りを気にしながら言葉を喋るのがすごく柚月に合っていた』『柚月は君しかいない』と言ってくださったんですよ。すごく嬉しかったですね。」
−−本作は『人狼ゲーム』シリーズの中でも、主役が男性だったり運営側がストーリーに深く関わってくる点など初めての試みが多いです。『人狼ゲーム』の根強いファンにも新たな試みを見せる中で、ヒロインとしてのプレッシャーはありましたか。
桃果「今までのシリーズは、俳優のお芝居も上手で、すごく面白くて私も好きでした。そんな『人狼ゲーム』シリーズのヒロインを担当することは、もちろん楽しみもありましたが、すごくプレッシャーもありました。今までは周囲についていく役が多かったのですが、本作ではしっかりヒロインとして引っ張っていかなければと思って、クランクイン当初はずっと不安だったんです。」
−−『人狼ゲーム』シリーズは出演をキッカケにブレイクする若手女優も多く、登竜門的な立ち位置の作品ですが、今回も素晴らしい演技の方が多かったです。多くの若手の俳優の方々と共演されて、刺激になったことや収穫になったことはございますか?
桃果「現場ではみんな本気で挑んでくるのでこちらも本気で返したくなるし、すごくやりやすかったです。自分も置いていかれないように、みんなで一気に撮影できるように頑張りました。」
−−『人狼ゲーム』シリーズといえば泊まり込みの撮影が特徴です。同世代の方々とここまで長い期間一緒に現場を共にする機会はなかなかないと思いますが、同じ時間を共有する経験をしてみて感想はいかがでしたか?
桃果「今まで私は年上の方々との共演が多く、その中では可愛がられて気楽にいられました。その分、同年代の方と一緒に仕事をするのは、年上の方々との現場より緊張したんですよね。最初も仲良くなれるかなと思っていたんですが、人見知りなので話しかけられなくて。ですが、周りの人が話しかけてくれましたし、撮影1日目の夜にみんなで人狼ゲームを一回やったらどんどん仲良くなっていったんです。撮影中もずっと一緒にいて、しかもみんなでどうしていくか話し合って進めていたので、本当に仲良くなって、みんな今でも会うくらい大好きなメンバーになりました。」
−−先日主演の小越勇輝さんにインタビューさせていただいた際に、『人狼ゲーム』参加者側のチームはみんな仲が良さそうで盛り上がっていて、小越さんから見たら羨ましく感じたとお聞きしました。参加者側の現場の雰囲気はいかがでしたか?
桃果「シリアスな投票のシーンなどはちゃんと集中するんですが、その他の場面では本当に面白かったです(笑)やっぱり山之内すずもすぐに関西弁でバンバンしゃべってくるし、みんなキャラがばらばらで面白くて撮影以外は常に笑っていましたね。運営側の方々とも少し撮影がかぶって、すごくお話ししたいなと思ったんですが時間がなかったんです。人狼ゲームをしていた時も小越さんも中島健さんも『良いな〜』とか言っていたので、一緒に人狼ゲームしたかったですね。」
−−夏目柚月役はヒロインでありながら、ただ守られているだけの存在ではなく、彼女自身もしっかりと意思を持って力強い存在感を発揮するキャラクターだと思ったのですが、どういった意識で役に臨まれたのでしょうか?
桃果「もともと柚月は優しさもあるが芯のある子だと思っていました。人狼ゲーム初日のあの状況だと柚月自身は怖くて絶対ゲームに勝とうという気持ちの方が勝つと思って演技していたんですが、監督が『もっとみんなを励まして明るくしてくれる優しい柚月をやって』と言ったんです。『この状況で明るく?』とすごく悩んで監督にいっぱい相談しました。監督と話しているうちにだんだんとわかってきて、2日目からは自然に柚月になれて、最後は特に何も考えず演じていました。」
−−本作は今までの『人狼ゲーム』シリーズと違って、主人公の手によって柚月が途中から誰が何の役職かわかっている状態になります。相手の正体を知っていて、でもそれを知られてはならないという心情の演技をするにあたって難しかった点などはありましたか。
桃果「柚月はすごく頭がいいのでばれないように行動はできる子だと思っていましたが、難しいのは確かです。それに柚月はみんなを明るく励ます役なので、そのキャラを保ちつつ、不安や恐れの感情も表現するというバランスが難しかったです。」
−−途中から柚月が人狼が誰かを知って、「あなたが人狼だとわかっている」と顔つきだけで相手に伝える演技が絶妙でした。あの表情の切り替えはどのように意識されていたんですか?
桃果「本来なら人狼が誰かわかった段階で言いたくなるはずですが、状況的には言えないですし、柚月は相手が人狼でも『あなたも本当は人狼なんてやりたくないよね』と思ってしまう子だと思っていたのでどう感情表現すべきか難しくて監督に相談しました。監督からは『そんなに深く考えず、「人狼側もしょうがないんだ」という気持ちでいてほしい』と言われたので、深く考えずに相手を思いやりながらも勝負には勝ちに行くという気持ちの柚月を演じました。」
−−原作者の川上亮さんが監督も務めているのが本作の特徴ですが、監督の演出を受けていて原作者ならではのこだわりは感じましたか?
桃果「すごく感じました。監督自身が誰かが死んでいくシーンにものすごく悲しくなって泣いていたんです。そこで監督の想いが伝わって私たちも『もっとこうしよう、こう頑張ろう』とキャストの中で話し合いました。セリフも普通の現場なら言いやすく変えたりすることもあるんですが、セリフを削らず全部言って欲しいという監督の意向で長ゼリフもたくさんあったんです。一ノ瀬役の福崎那由他さん、佐竹澪役の朝倉ふゆなさんと私がすごい長ゼリフで3人とも途中から言えなくなった時もありました。何とかみんなが言い終わった時は拍手が起きましたね。」
−−長ゼリフの場面にそんな背景があったと思うと面白いですね。
桃果「セリフだけでなく『そこでもう少しこういう顔をして』というような指示もありました。でも監督のこだわりが強かったからこそ、キャストたちも求められていることをやり遂げたいという思いが強くなっていって、一体感が生まれたと思います。」
−−本作での柚月の注目シーンを教えてください。
桃果「柚月はずっと優しい子なんですが、あるシーンで彼女が恨みを抱くんです。その感情が切り替わる瞬間に注目して欲しいです。」
−−ストーリー全体に色んな伏線があるのですが、ネタバレを控えつつ、本作の見どころを教えてください。
桃果「どのシーンというよりそれぞれのキャラクターがどんなことを考えてるのかを見ていただければ、最後に大きな感動があると思います。」
−−本作は序盤で各キャラクターの役職が紹介されるので、できればそれを覚えて見た方が楽しいですよね。
桃果「覚えた方がきっと楽しいです。まず運営側の責任者の鬼頭さん(ウチクリ内倉)が、それぞれの役職を言うところをきちんと覚えておいた方がいいですね。」
−−最後に『人狼ゲーム』シリーズのファン、桃果さんのファン、全ての方々に向けたメッセージをお願いします。
桃果「本作は今までのシリーズとは少し違っていて、ハラハラドキドキだけでなく人間愛に溢れたストーリー性のある作品になっているので、また別の作品として見てもらえたら良いなと思います。」
インタビュー・構成 / 佐藤 渉
撮影 / 白石太一
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— ミルトモ【映画・ドラマ・アニメ総合情報サイト】 (@mirtomo_jp) November 8, 2020
『人狼ゲーム デスゲームの運営人』作品情報
出演:小越勇輝、中島健、ウチクリ内倉、花柳のぞみ、坂ノ上茜、桃果、朝倉ふゆな、森山晃帆、星れいら、山之内すず、三山凌輝、森本直輝、黒沢進乃介、福崎那由他
原作・脚本・監督:川上亮
製作:「人狼ゲーム」製作委員会
配給・宣伝:AMGエンタテインメント
公式HP:https://jinro-game-episode8.com/
公式Twitter:@jinrogame_movie
あらすじ
命がけの人狼ゲーム。
それは、ネットや拉致によって集められた未成年の参加者が、勝敗と賞金を賭け騙し殺しあう〈究極〉のデスゲーム。
「運営人」の正宗は家庭教師時代の教え子・夏目柚月が参加させられていることに気づく。
「彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい。」そう考えた正宗は秘密裏に柚月にヒントを伝えていく。
しかし、ほかの参加者たちの戦術に翻弄される柚月。
そして正宗は運営側の思いもよらぬ陰謀に巻き込まれていく―。
果たして究極の条件の下、彼女を勝利に導くことはできるのか?!
『人狼ゲーム デスゲームの運営人』は2020年11月13日(金)劇場公開!
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