『燃えよスーリヤ!!』あらすじ・ネタバレ感想!インドに新たなヒーロー誕生!カンフー・マスターに俺はなる!

『燃えよスーリヤ!!』映画『燃えよスーリヤ!!』あらすじ・感想!インド発の新たなヒーロー誕生!カンフー・マスターに、俺はなる!

出典:『燃えよスーリヤ!!』公式Facebook

2018年のトロント国際映画祭で、ユニークでパワフルな作品が集められ真夜中に上映されるミッドナイト・マッドネス部門において、観客賞を受賞したのが今作『燃えよスーリヤ!!』。

ブルース・リージャッキー・チェン、アメコミヒーローのオマージュもたっぷり。

先天性無痛症という今までのヒーローとは一味違った主人公を描いた、インド発のカンフー・アクション。

ポイント
  • 思ったよりゆったりテンポのストーリーですが、アクションシーンは見応えあり!
  • 主役のアビマニュ・ダサーニーが格好良い!
  • 気軽に楽しめる歌って踊らないインド映画です。

それでは『燃えよスーリヤ!!』についてネタバレありでレビューしていきます。

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『燃えよスーリヤ!!』作品情報

『燃えよスーリヤ!!』

(C)2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited

作品名 燃えよスーリヤ!!
公開日 2019年12月27日
上映時間 138分
監督 ヴァーサン・バーラー
脚本 ヴァーサン・バーラー
出演者 アビマニュ・ダサーニー
グルシャン・デーヴァイヤー
ラーディカ―・マダン
マヘーシュ・マーンジュレーカル
音楽 ディパンジャン・グハ

『燃えよスーリヤ!!』あらすじ


生まれつき痛みを感じないという先天性無痛症スーリヤ

怪我をしても、脱水症状に陥っても、自分では気付けないため、医師には無事に成長するのは難しいと言われてしまいます。

父親や祖父が大切に育て上げ、やがて学校に通い出したスーリヤでしたが、無痛症ということで少年たちからいじめの標的になってしまいます。

そんなスーリヤをいつも庇い守ってくれたのは、幼馴染みの少女・スプリでした。

ある日祖父に見せられたVHSで百人空手に挑戦する片足の空手マン・マニを知ったスーリヤは、大きな衝撃を受けてある決意を固めます。

カンフー・マスターに、俺はなる!

『燃えよスーリヤ!!』

(C)2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited

やがて立派な青年に成長したスーリヤは、ビデオを見ながら特訓した技と疲れと痛み知らずの身体を武器に街の悪党と戦っていました。

悪党に襲われている女性を助けようとしたスーリヤですが、彼女はなんと何年も前に離れ離れになっていたスプリ!

『燃えよスーリヤ!!』

(C)2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited

スプリとの再会は、憧れのマニとの出会いにつながります。

スーリヤはマニの双子の弟ジミーが街を牛耳る悪党の親玉だと知り、愛するスプリとマニの誇りを守るため悪の組織との戦いに挑むのですが…。

【ネタバレ】『燃えよスーリヤ!!』感想

無双な主人公ではなく、ちょっと真面目な人間スーリヤがヒーローになる物語です。

ブルース・リーが大好きで、憧れのヒーローだと言うヴァーサン・バーラー監督が生み出したのは、文字通り痛み知らずのニューヒーロー。

どんな痛みも感じないという特殊体質で脱水症にも気付かないため、いつも背中に水筒代わりの大きなバックパックを背負っています。

『燃えよスーリヤ!!』

(C)2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited

目を守るために常にゴーグルもつけるという一種異様な姿のスーリヤ。

体質も外見も周囲と違っているため幼い頃からいじめの対象になっていましたが、心配症すぎる父親、優しく大らかな祖父によって幼児の頃に死ぬ可能性が高いと言われながらも元気に成長していきます。

いつもスーリヤを助けてくれるのは幼なじみの少女・スプリですが、実は酒びたりの父親から虐待を受けていました。

『燃えよスーリヤ!!』

(C)2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited

スーリヤはスプリの父親を懲らしめようとするのですが子供の浅知恵とでも言うべき計画は当然失敗、警察沙汰なってしまいます。

スーリヤ一家は引っ越しを余儀なくされてしまい、スーリヤとスプリも離れ離れに。

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子供時代のスーリヤとスプリが本気で可愛すぎな件。さすが人口13億越えのインド、ダイヤの原石がゴロゴロ。

そこからスーリヤの、父親にばれないようにした秘密の訓練が始まります。

立派な青年に成長したスーリヤは、ビデオを見てひたすら訓練に励んだだけありとんでもなく強くなっています。

『燃えよスーリヤ!!』

(C)2019 RSVP, a division of Unilazer Ventures Private Limited

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そうやって強くなったスーリヤが、憧れの空手マンと愛するスプリのため悪の組織と戦うと聞けば、ありがちなパターンだと思うでしょう。

しかしスーリヤは少し稀な体質であっても、特殊能力があるわけでなく努力で強くなったヒーローです。

いじめられた過去を持ち、友達もいない、内気で人とのコミュニケーションが上手くとれない青年。

けれども誰より熱い心を胸に秘めていて、悪を許せない強い正義感の持ち主なのです。

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物語はちょっと冗長に感じるかもなので、ヒーローであるスーリヤの魅力に気付くことが映画『燃えよスーリヤ!!』を楽しむ大事な要素です。

スーリヤ役、新人アビマニュ・ダサーニーが、とにかく格好良い!

主役のスーリヤを演じたのは、アビマニュ・ダサーニーという1990年生まれのムンバイ出身の青年です。

母親のバーギャシュリーは、1989年の映画デビュー作『私は愛を知った』でサルマーン・カーンと共演し、映画がスーパーヒットしたことで、インドでは大変有名になった女優。

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サルマーン・カーンは、インドの映画史でもっとも有名な一人とも言われる俳優です。

昨年日本でもサルマーン・カーン主演の『バジュランギおじさんと、小さな迷子』が、映画ファンの間で人気でしたよね。

結婚後はテレビを主な舞台に活躍する母親と、テルグ語映画を中心に俳優業をこなす父親・ヒマーラヤ・ダサーニーの間に生まれたのが、アビマニュ・ダサーニー。

インド映画界のサラブレッドです。

そして今作『燃えよスーリヤ!!』が、何と俳優としてのデビュー作。

日本での公開は2019年の年末でしたが、『燃えよスーリヤ!!』は2018年のトロント国際映画祭のミッドナイトマットネス部門観客賞を受賞していますし、アビマニュ・ダサーニーはインド人の俳優としては初めて、マカオ国際映画祭で最優秀新人男優賞を受賞!

これからの活躍が、大いに期待出来る俳優です。

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彫りは深く顔立ちも整っていて、日本でも人気が出そうな美形なんですよねアビマニュくん。物静かな雰囲気もありアクションもばっちりだし。ダサ赤ジャージ着ていても格好良いとかあり得ない(笑)

そして2月15日から16日にかけて行われたインド版アカデミー賞とも言えるフィルムフェア賞2020では、主要部門は『ガリー・ボーイ』が独占しましたが、最優秀新人賞(男優部門)は『燃えよスーリヤ!!』でアビマニュ・ダサーニーが受賞しました!

次作も日本で公開されることを期待します。

要チェックなインド人俳優がまた一人!

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しかし俳優業を始める前に財政学の学位を取得しているとか聞くと、アビマニュくんの好感度もアップするしかない。

アクションシーンは見応えたっぷり。三人三様のファイトスタイルが面白い!

ヴァーサン・バーラー監督が歯科医の友人から、麻酔なしで治療する少年の話しを聞き、無痛症という病気を知ったことから生まれた『燃えよスーリヤ!!』。

幼少期から好きだったマーシャル・アーツの作品を作りたいという思いと重なり、今までなかった新しいヒーローの誕生につながりました。

主役のアビマニュ・ダサーニー8ヶ月のトレーニングの後に撮影に挑んだようですが、その甲斐もあってスクリーン上でのアクションは目を引きます。

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ムキムキの盛り上がった筋肉というほどでもないのに、強そうに見える身体作りも素晴らしい!

主人公のスーリヤはビデオをたくさん見て我流で特訓したこともあり、空手だけでなくカンフーなども取り入れた自由なファイトスタイルで描かれています。

対してスーリヤの憧れたマニというキャラクターは、監督が極真空手からインスピレーションを受けただけありイメージは「極真ウォーリアー」だそうです。

片足ながら相手の懐に入り込み拳を繰り出す、松葉杖を支えにして蹴りを放つなど、真新しいアクションの形も見せてくれます。

そしてスーリヤの幼なじみスプリ。

監督がスプリの戦闘シーンでインドの女性が持つバッグの中にあるものが身を守れる武器になりえる戦い方を描きたかったということで、スカーフを使って戦うシーンがあります。

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インドの女性たちが被害に遭う事件は、日本でもよく報道されていますからね。女性の地位向上や男女差別、格差(カースト制など)についても、スプリやスプリの母親で考えさせられます。

スプリは小柄な分スカーフでリーチの差をカバーし、なおかつ3人の中では一番頭脳派な戦い方をします。

近年は女性が男性相手のアクションを見せる映画が自然で当然になってきていますが、単純に力で勝つという描き方よりも今作のスプリのアクションはより無理がなかったように思います。

スプリを演じたラーディカー・マダンは、今作がアクション初挑戦だったそう。

とてもそんな動きには見えなかったほど、完成度の高いアクションを披露してくれます。

監督はキャストたちに「観ておくべき作品」として、ブルース・リーや、ジャッキー・チェンの作品を勧めたそうです。

昔のアクションはスキルが高くなかったり今ほど華麗なものではないですが、今観ても熱くなるものが多いです。

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アクションへの愛を持ってもらうのにぴったりだったのでしょう。

カット割が見やすくカメラワークもシンプルなので、アクションがわかりやすいのも監督の勧めたスターたちの映画の影響かも。

ヴァーサン・バーラー監督の「アクション愛」がぎゅっと詰まった『燃えよスーリヤ!!』。

アクションシーンはストップモーションを多用し緩急をつけることで、スピード感と迫力は充分。

アクションシーンを観ることに重点を置くと『燃えよスーリヤ!!』は充分楽しめますよ。

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しかしラストがまるで「打ち切りになった少年ジャンプ漫画の最終回」なノリなので、従来のインド映画ではなく、B級映画が好きな人にこそ向いている映画だと個人的に思います。

『燃えよスーリヤ!!』まとめ

以上、ここまで映画『燃えよスーリヤ!!』についてレビューしてきました。

要点まとめ
  • とにかく難しいことを考えず、気軽に観るべし!
  • インド人、空手とサムライに夢を見過ぎでは?
  • マニ役のグルシャン・デーヴァイヤーが、弟のジミーも演じていたと知って驚いたのは、絶対に私だけではないはず。

とにかくアクション愛がすごく見どころが多い作品です。

ちなみにアクションだけでなく、マニ役のグルシャン・デーヴァイヤーが、悪役の弟ジミーも演じていたと知りびっくりしました(笑)

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