現実のマフィアやヤクザは関わり合いにはなりたくないですが、任侠・ハードボイルドの世界に生きる人々を描いた数々のマフィア、ヤクザ映画には、ギリギリの世界で繰り広げられる究極のドラマが描かれる名作が多いです。
今回は、裏社会に生きるマフィアやヤクザ、もしくはそんなならず者たちと戦う警察や市井の人々を題材にしたおすすめ映画を紹介します。
目次
- 1.ヤクザ・マフィア・ギャング映画おすすめ41選!
- 1.1『ゴッドファーザー』シリーズ
- 1.2『スカーフェイス』
- 1.3『アンタッチャブル』
- 1.4『仁義なき戦い』シリーズ
- 1.5『孤狼の血』
- 1.6『アウトレイジ』シリーズ
- 1.7『日本統一』シリーズ
- 1.8『シティ・オブ・ゴッド』
- 1.9『ギャング・オブ・ニューヨーク』
- 1.10『極道の妻たち』シリーズ
- 1.11『ローグ・アサシン』
- 1.12『ブラック・レイン』
- 1.13『龍が如く 劇場版』
- 1.14『セーラー服と機関銃』
- 1.15『ゲロッパ!』
- 1.16『爆裂都市 バースト・シティ』
- 1.17『GONIN』
- 1.18『県警対組織暴力』
- 1.19『ソナチネ』
- 1.20『新しき世界』
- 1.21『地獄でなぜ悪い』
- 1.22『日本で一番悪い奴ら』
- 1.23『アイリッシュマン』
- 1.24『冬の華』
- 1.25『龍三と七人の子分たち』
- 1.26『網走番外地』
- 1.27『BROTHER』
- 1.28『HANA-BI』
- 1.29『悪魔を見た』
- 1.30『悪人伝』
- 1.31『毒戦 BELIEVER』
- 1.32『鬼龍院花子の生涯』
- 1.33『インファナル・アフェア』
- 1.34『男たちの挽歌』
- 1.35『友へ チング』
- 1.36『ロミオ+ジュリエット』
- 1.37『ヤクザと憲法』
- 1.38『犯罪都市』
- 1.39『ラストスタンド』
- 1.40『L.A.ギャング ストーリー』
- 1.41『シン・シティ』
- 2.ヤクザ・マフィア・ギャング映画おすすめ41選!まとめ
ヤクザ・マフィア・ギャング映画おすすめ41選!
『ゴッドファーザー』シリーズ
- フランシス・フォード・コッポラ監督によるマフィア映画の傑作
- イタリア移民からマフィアのドンに成り上がったコルレオーネ家の栄枯盛衰を描く
- アカデミー賞を多数受賞するなど世界的に高い評価を得ている
ミルトモ 編集部
フランシス・フォード・コッポラ監督がイタリア、シチリア島出身のマフィア・コルレオーネ家の栄枯盛衰を描き、アカデミー賞でも多くの賞を受賞した映画史に残る名作です。
1作目の『ゴッドファーザー』ではイタリア移民からマフィアのドンに成り上がったヴィトー・コルレオーネの生涯を、2作目『ゴッドファーザー PARTⅡ』では若き日のヴィトーと彼の跡を継いだ三男・マイケルの姿を重ね合わせて描き、完結編となる『ゴッドファーザー PARTⅢ』では、マフィア界からの離脱を誓ったマイケルを待ち受ける運命を描きます。
マーロン・ブランド、アル・パチーノなどマフィア映画には欠かせないキャストが集結。
特にヴィトーとマイケルの親子の血筋を見事に描いた『ゴッド・ファーザー PARTⅡ』は、シリーズの重要作品としても評価が高く、アカデミー賞でもシリーズ内で最多の作品賞を含む全6部門を受賞しました。
『ゴッドファーザーPARTⅡ』で若き日のヴィトーを演じているのがロバート・デ・ニーロ。
ミルトモ 編集部
重厚な映像や鮮烈な暴力描写、そしてファミリーをめぐる重厚なドラマの全てが融合したマフィア映画の教科書とも言える素晴らしい作品です。
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『スカーフェイス』
- ギャング映画の古典をブライアン・デ・パルマ監督がリメイク!
- 主演アル・パチーノのギラギラ感がたまらなくカッコいい
- ラスト壮絶な銃撃戦は今でも語り種に
次にご紹介するのは1984年公開の『スカーフェイス』。
鬼才ブライアン・デ・パルマ監督、『ゴッドファーザー』のアル・パチーノ主演による、ギャング映画の古典『暗黒街の顔役』のリメイクですが、当時の社会情勢を踏まえて、キューバ人の青年を主人公に脚色されています。
1980年代、反カストロ主義者としてキューバから追放されてアメリカにやってきたトニー・モンタナは、殺しの依頼を受けたことからギャングを率いるフランクの手下になります。
裏社会で頭角を表すようになったトニーはフランクを殺し、麻薬の密売でマフィアのトップへ成り上がりますが、同時に破滅への道を進み始めることに。
1人の男が多くを得て驕った挙句全てを失っていくという、起承転結がはっきりしていてわかりやすい物語です。
ミルトモ 編集部
狂気に満ちたアル・パチーノの演技と、ジャンキー同士が繰り広げるラストの壮絶な銃撃戦は今でも語種になっています。
『アンタッチャブル』
- 禁酒法時代のアメリカを舞台にした実録クライムアクション
- 打倒アル・カポネを掲げるチーム「アンタッチャブル」の活躍を描く
- ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コネリーなどキャストが超豪華!
1987年公開の『アンタッチャブル』も、『スカーフェイス』のブライアン・デ・パルマ監督が手がけたクライムアクション映画。
禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕するために結成されたアメリカ合衆国財務省捜査官チーム「アンタッチャブル」の活躍を描く実録ドラマです。
ギャングのボスであるアル・カポネを、自分の頭の毛を抜いて挑むという本気っぷりを見せつけてくれたロバート・デ・ニーロ!
そして、捜査官チームを助ける老警官役をショーン・コネリーが演じるなどキャストも超豪華!
捜査チームの主任であったエリオット・ネスの自伝を基にしており、ケヴィン・コスナーがエリオット・ネスを好演し、ハリウッドスターへの仲間入りを果たしました。
禁酒法がよくわからないという方にも、冒頭でさらっと説明してくれる設定が優しく、すんなり物語に入っていくことができます。
まるで少年漫画のように個性的なメンバーが集まった、チーム「アンタッチャブル」の活躍がとにかく痛快ですが、特にアンディ・ガルシアが吸い込まれそうなくらいに魅力的!
ミルトモ 編集部
『仁義なき戦い』シリーズ
- 深作欣二監督、菅原文太主演のヤクザ映画の金字塔
- 実在するヤクザの獄中記を映画化!
- 洋画マフィア映画にも引けを取らない大傑作
ミルトモ 編集部
第二次世界大戦後に勃発した「広島ヤクザ抗争」の当事者である美能幸三の獄中記を原作とし、菅原文太主演、深作欣二監督がメガホンを取ったヤクザ映画の金字塔で、のちにそれぞれの代表作となります。
1973年公開の『仁義なき戦い』を皮切りに、73年の『仁義なき戦い 広島死闘編』『仁義なき戦い 代理戦争』74年の『仁義なき戦い 頂上決戦』『仁義なき戦い 完結篇』の5作品が製作され、その後、1作目を深作欣二と菅原文太で再映画化した『新 仁義なき戦い』が製作されました。
『ゴッドファーザー』や『スカーフェイス』にも引けを取らない邦画マフィア映画の傑作!
ミルトモ 編集部
戦後復興の混乱期に、裏社会も同時に進行していく様子が伺えます。
菅原文太や田中邦衛、梅宮辰夫に松方弘樹など、当時を代表するスターたちが揃って登場しますが、全員亡くなっているので寂しい限り…。
古き良き日本映画のめちゃくちゃさを感じられることも『仁義なき戦い』シリーズの良いところです。
まさに、この時代でこのスタッフとキャストだから撮ることができた大傑作!
ミルトモ 編集部
『孤狼の血』
- 柚月裕子原作小説を白石和也監督、役所広司&松坂桃李主演で映画化
- 事件を追う刑事と対立する暴力団の抗争を描く
- ただのイケメンじゃない!松坂桃李の俳優魂が爆発!
役所広司、松坂桃李、江口洋介ら豪華キャストが共演した『孤狼の血』。
架空の広島県呉原市を舞台に、刑事・ヤクザ・女がそれぞれの正義と信念を胸に戦うバイオレンスムービーです。
警察小説×『仁義なき戦い』と評された柚月裕子の原作小説を『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和也監督が実写化して話題を呼びました。
昭和63年、暴力団対策法が成立される直前の広島・呉原市。
所轄署に配属になった新米刑事・日岡は暴力団に癒着があると噂されているベテラン刑事・大上と組んで金融会社社員の失踪事件を担当することになりますが、その失踪事件を発端に対立する暴力団同士の抗争が激化していきます。
現代に蘇った『仁義なき戦い』と言わんばかりに、最近の邦画には珍しいくらい気骨のある作品です。
内容もしっかりとハードボイルドで、イケメン俳優の松坂桃李演じる日岡が役所広司演じる大上と行動をともにするうちに表情が変わっていくところも見もの。
イケメン俳優という枠を自ら越えていった松坂桃李はカッコ良すぎて最高!
続編となる『孤狼の血 LEVEL2』も、2021年8月に公開決定!
ミルトモ 編集部
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『アウトレイジ』シリーズ
- 北野武監督が原点回帰したバイオレンス描写たっぷりのヤクザ映画
- シリーズ全3作品を通して超豪華キャストが出演
- 次は誰が、どんな殺され方をするのか気になってしまう…
ミルトモ 編集部
『ソナチネ』『HANA-BI』といったバイオレンス映画を手がけてきた北野武監督が原点回帰!
2010年公開の『アウトレイジ』から『アウトレイジ:ビヨンド』『アウトレイジ 最終章』の3作が公開されています。
監督・脚本を務める北野武/ビートたけしをはじめ、椎名桔平、加瀬亮、國村隼、杉本哲太、大杉漣、西田敏行など、これでもかというくらいに強面のキャストが集結し、「登場人物全員悪人」のヤクザ同士の壮絶な権力争いを描く今作。
関東一円を牛耳る巨大暴力組織・山王会が直参である池元組に対し、付き合いのある村瀬組を締めるように苦言を呈したことから物語がスタート。
池元は配下である大友組の組長にその仕事を任せることになったことから、大友組は巨大な暴力組織を相手に下剋上を繰り広げることになります。
豪華な俳優陣たちによる裏切りや打算など壮絶な権力争いは見もの!
とにかく全編にわたって「バカヤロウ」という怒号が飛び交い、過激なバイオレンスシーンや拷問シーンが連続します。
ミルトモ 編集部
テンポ良いストーリーで、次に誰が殺されるのか、どんな殺され方をするのかが非常に気になってしまいます。
ミルトモ 編集部
3作目となる『アウトレイジ 最終章』では、ビートたけし演じる大友が韓国まで躍進!
ミルトモ 編集部
『日本統一』シリーズ
- 任侠映画の大スターたちが集結した任侠大河シリーズ
- 2013年からスタートし、42作まで公開されている
- 地元の不良が日本のヤクザの頂点に成り上がっていく展開が面白い!
哀川翔や千葉真一など、任侠映画界のオールスターたちが集結した『日本統一』シリーズも、日本を代表するヤクザ映画。
仁義、裏切り、抗争と、任侠映画の全てが詰まった極道大河シリーズで、2013年製作の1作目から現在まで42作品が製作されています。
腕っ節の強さで地元のヤクザを壊滅に追い込んだ横浜の不良・氷室と田村は、そのせいで命を狙われることに。
彼らを助けた安西組の若頭・秋元の手引きで大阪に逃げた2人ですが、そこでも敵を作っていき、巨大暴力組織・侠和会参加の三上組と対立することになってしまいます。
そして、シリーズを経るごとにヤクザたちの戦いは全国へ。
地元の不良出身の2人組が日本のヤクザの頂点を目指す物語で、本宮泰風と山口祥行が主人公の氷室と田村を演じています。
白竜、津川雅彦、シリーズを通して出演するゲスト俳優陣の豪華さにも注目!
42作もあって途方に暮れそうになりますが、1作が長くて90分ほどとドラマ感覚で観やすいです。
ミルトモ 編集部
『シティ・オブ・ゴッド』
- ブラジルの少年たちの犯罪・殺人・抗争を描いた一大クロニクル
- アカデミー賞ノミネートなど世界各国からの評価も高い
- 同じ地球で起きていることとは思えないほどに衝撃的な内容
2003年公開の『シティ・オブ・ゴッド』は、ブラジル生まれのフェルナンド・メイレレス監督がパウロ・リンスの同名小説を映画化した実録タッチのドラマ映画。
1960年〜80年代の「シティ・オブ・ゴッド」と呼ばれるリオデジャネイロの貧民街を舞台に、暴力と貧困に満ちた少年たちの壮絶な日常と、犯罪・殺人・抗争を描いた一大クロニクルです。
実際の街でロケを行い、主要人物60人、脇役150人、エキストラ2000人を起用。
ミルトモ 編集部
2002年のカンヌ国際映画祭における特別招待作品で、アカデミー賞では4部門ノミネートされたほか、世界各国の映画祭で数々の賞を受賞しました。
映像がスタイリッシュで2時間があっという間ですが、子供が遊び感覚で銃で人を撃っている事が衝撃的。
環境がここまで人を変えてしまうこと、同じ人間でも命の価値がここまで違うのかということにも驚かされます。
ミルトモ 編集部
『ギャング・オブ・ニューヨーク』
- マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオによる愛と復讐の物語
- 19世紀のニューヨークで起きたギャング同士の構想を一大叙事詩として昇華
- 悪役を演じたダニエル・デイ=ルイスの怪演に注目!
2002年公開の『ギャング・オブ・ニューヨーク』は、マーティン・スコセッシ監督による19世紀のニューヨークを舞台にした愛と復讐の物語。
1846年、移民たちがギャング集団を結成して抗争を繰り返すニューヨークで、父親を目の前で殺された少年・アムステルダム。
15年の時を経て敵組織に乗り込み父親の復讐を果たそうとするアムステルダムが、美しく謎めいた女性・ジェニーと出会い、許されない恋に落ちていきます。
マーティン・スコセッシ監督が1970年代に出会た同名ルポを、ついに自身の手で映画化。
主演はレオナルド・ディカプリオ。
ヒロイン役をキャメロン・ディアス、敵役をダニエル・デイ=ルイスが演じました。
167分にわたる大作で、当時のニューヨークの街並みの完全再現は見事!
さらにレオナルド・ディカプリオを食ってアカデミー主演男優賞にノミネートされた悪役のダニエル・デイ=ルイスの怪演も必見です。
ミルトモ 編集部
『極道の妻たち』シリーズ
- 一世を風靡した五社英雄監督の任侠映画
- 家田荘子のルポタージュが原作
- 岩下志麻がとにかくハマり役で!名台詞は世代を超えて浸透している
アウトロー映画の鬼才・五社英雄監督が岩下志麻とかたせ梨乃を主演に迎え、一世を風靡したのが『極道の妻』シリーズ、通称『極妻(ごくつま)』。
暴力団の抗争下で、さまざまな境遇を生きる極道の妻たちを描いた異色のヤクザ映画。
服役中の夫に代わって組を仕切る広域暴力団粟津組の組長の妻・環。
ある日堂本組の総長が急死したことで、関西の暴力団を二分する跡目争いが起こります。
岩下志麻主演の劇場版シリーズは1986年の『極道の妻たち』から始まり、1998年の10作目『極道の妻たち 決着(けじめ)』で完結。
家田荘子のルポタージュを原作に、今まで脇役になることが多かった女性側の視点からヤクザの世界を描いた異色のヤクザ映画として話題になりました。
岩下志麻の「あんたら、覚悟しいや!」は、歴史に残るくらいの名台詞で、今でもお笑いのネタにされるなど幅広い世代で浸透しています。
ミルトモ 編集部
とにかく環役の岩下志麻がハマり役でめちゃくちゃカッコよくて痺れます!
そして妖艶なかたせ梨乃の体を張った演技や、世良公則の殺され方にも注目です。
ミルトモ 編集部
『ローグ・アサシン』
- ジェット・リー&ジェイソン・ステイサムが共演したアクション映画
- 謎の殺し屋を追うFBI捜査官の物語
- B級色は強いが、ジェット・リーとステイサムのアクションは最強!
2007年公開の『ローグ・アサシン』は、ジェイソン・ステイサムとジェット・リーという東西人気のアクションスターが壮絶な戦いを繰り広げるアクション映画。
これまでにエミネムや50セントのMVを手がけ、今作が長編デビュー作となるフィリップ・G・アトウェル監督が手がける、謎が謎を呼ぶサスペンスです!
チャイニーズマフィアとジャパニーズヤクザの抗争が激化するサンフランシスコで、かつて伝説の殺し屋・ローグに同僚と家族を殺されたFBI捜査官のジョンが、その影を追う物語。
ジェット・リーとジェイソン・ステイサムが共演していながらも、ちょっとB級なアクション映画色が強い作品。
今作ではジェイソン・ステイサムがへんてこりんな日本語を披露します。
ミルトモ 編集部
しかし、酷評からあえてツッコミながら鑑賞するというのも、この映画の1つの楽しみ方かもしれません。
ミルトモ 編集部
『ブラック・レイン』
- リドリー・スコット監督、日米豪華スター共演によるサスペンスアクション!
- ヤクザの佐藤を演じ、強烈なインパクトを残した松田優作の遺作
- 日本でのロケの苦労話など作品にまつわる小ネタが面白い
1989年公開の『ブラック・レイン』は、大阪を舞台に繰り広げられる豪華日米スターが共演したサスペンス・アクション。
巨匠リドリー・スコット監督が、マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作など豪華キャスト陣を起用し、日米の刑事の友情とヤクザとの激闘を描きます。
アメリカで殺人を犯した日本のヤクザ・佐藤を日本の警察に引き渡すために同行したニューヨーク市警のニックとチャーリー。
しかし、日本に到着するや否や佐藤は仲間の手を借りて逃亡!
言葉も通じない国でニックとチャーリーは松本刑事の協力を得て佐藤の行方を追い始めます。
今作が遺作となった松田優作が演じる佐藤のインパクトも強烈で、撮影中にも病気が進行していたことを微塵にも感じません。
ミルトモ 編集部
当初は東京新宿のネオン街を舞台に撮影を行う予定が予想外のNG。
仕方なく舞台を大阪に変更したということですが、さまざまな苦労の末にかえってこれが功を奏し、映画を成功に導きました。
大阪や日本を舞台にこれだけ大掛かりな撮影が行われたのは今作以来ありません。
というのも、当時日本にはフィルム・コミッションというものがなく、あまりの規制の多さに親日家のリドリー・スコット監督ですら「この地で2度と映画は撮らん!」と激怒し、その噂が世界中に広まったそうです。
ミルトモ 編集部
『龍が如く 劇場版』
- プレイステーション2用の「龍が如く」を三池崇史監督が映画化
- 岸谷五朗演じる真島慎吾の怪演が見事!
- 『新感染 ファイナル・エクスプレス』のコン・ユも出演
2007年に公開された『龍が如く 劇場版』は、プレイステーション2用のゲーム「龍が如く」を『着信アリ』『妖怪大戦争』を手がけた三池崇史監督が映画化したバイオレンスアクション。
出所し10年ぶりに欲望と暴力が渦巻く神室町に帰ってきた伝説の極道・桐生一馬。
母親を探す9歳の少女・遥と出会った桐生は、成り行きでともに行動することに。
桐生は執拗に桐生との対決を挑む狂気の極道・真島慎吾や、ヤクザたちの攻撃を交わしながら少女の母親を探します。
ゲームの主人公となる伝説の極道・桐生一馬を北村一輝が、狂気の極道・真島慎吾を岸谷五朗が演じたほか、サエコや塩谷瞬が共演を務めました。
ゲームをやっていないと置いてきぼりにされたような気分は否めませんが、岸谷五朗演じる真島慎吾の怪演が見事であることは、ゲームをやっていなくてもわかります。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』主演のイケメン韓流俳優、コン・ユも出演しています。
ミルトモ 編集部
『セーラー服と機関銃』
- 相米慎二監督、薬師丸ひろ子主演の角川映画の代表作
- 普通の女子高生がある日突然ヤクザの組長になってしまう異色の青春映画
- 薬師丸ひろ子の名台詞や主題歌が大ヒット
1981年公開の『セーラー服と機関銃』は、1970年〜80年代に人気を博した角川映画の代表作。
父親を交通事故で亡くした女子高生・泉は、遠い親戚である日高組組長の遺言により、構成員が4名しかいない日高組の組長になることに。
やがて麻薬トラブルに巻き込まれた泉は殺された部下の復讐を果たすために、残ったメンバーとともに敵対組織に乗り込みます。
赤川次郎原作小説をアイドル映画の名手と言われる『台風クラブ』の相米慎二監督、薬師丸ひろ子主演で映画化した異色の青春映画で、助監督として『スパイの妻』の黒沢清が参加しています。
普通の女子高生がある日突然ヤクザの組長になってしまうという奇想天外な展開もグッド!
なんといっても薬師丸ひろ子の魅力が存分に溢れる映画で、機関銃をぶっ放した後に「カ・イ・カ・ン」と呟くシーンは今でも語り草になっています。
新宿通りを暴走するシーンには本物の暴走族が参加しての1発撮りに挑んだそうですが、周辺住民の苦情から、スタッフ2名が警察の事情聴取を得たとのこと。
今では考えられない映画撮影方法にギョッとしつつも、コンプライアンスにがんじがらめになっている今の世の中を考えると色々と無茶できるいい時代だったんだなぁ〜と、ちょっと羨ましく感じてしまいます。
ミルトモ 編集部
『ゲロッパ!』
- 井筒和幸監督、西田敏行主演のコメディ映画
- ソウルの帝王ジェームス・ブラウンに捧げる痛快娯楽作品
- 西田敏行の芸達者ぶりを堪能できる
2003年公開の『ゲロッパ!』は、『パッチギ!』の井筒和幸監督、西田敏行が主演を務めたコメディ映画。
収監されるまで数日に迫ったヤクザの親分・大介は、収監される前に離れ離れになった娘のかおりに会いに行くことと、ジェームス・ブラウンのコンサートに行くことを心残りにしていました。
突如組の解散を知らされた子分たちは混乱し、年長弟分の金山はジェームス・ブラウンを大介に合わせれば解散を回避できるかもしれないと考え、下っ端の子分たちにジェームス・ブラウンを拉致してくるように命令します。
しかし、ジェームス・ブラウンのことをよく知らない子分たちは、モノマネショーに出演するジェームズ・ブラウンのそっくりさんを拉致してしまい…!?
ソウル・ミュージックの帝王「JB」ことジェームス・ブラウンに捧げる笑いあり涙ありの痛快娯楽作です。
西田敏行と岸部一徳が『アウトレイジ』とは全く違うギャグテイストのヤクザを演じていますが、やはり貫禄がありまくり。
特に今作では歌って踊る西田敏行の芸達者ぶりを存分に堪能できて、ラストは一緒に踊りたくなるほどに明るく楽しい作品です。
ミルトモ 編集部
『爆裂都市 バースト・シティ』
- 石井聰亙監督による近未来を舞台にしたSFバイオレンスアクション
- 当時の人気バンドが総出演し、過激なパフォーマンスを披露!
- 疾走感あふれる音楽に合わせた映像がカッコイイ
1982年公開の『爆裂都市 バースト・シティ』は、石井聰亙監督(後の石井岳龍監督)、主演を務めた陣内孝則率いるバンド、ザ・ロッカーズや過激なパフォーマンスで知られるザ・スターリンなど、当時の人気バンドが出演したSFバイオレンスアクション!
1980年に発表した自主制作映画『狂い咲きサンダーロード』で注目を浴びた石井監督が、架空の近未来都市「破怒流地区」を舞台に、過激なパフォーマンスを繰り広げるロックバンドに熱狂する若者たちと、それを取り締まろうとする武装警察との衝突、さらに原子力発電所を建設するために立退や強制労働を迫る暴力団と、それに反発するスラムの住民たちが起こす暴動を描きます。
『マッドマックス2』に影響されて衝動だけで作ったパワフルな作品!
当時のロックバンドが大好きな人はノリノリで見られると思うのですが、音楽の好みでその違いははっきりしそうです。
ミルトモ 編集部
疾走感あふれる音楽に合わせた映像は最高にかっこいいですが、2時間は割と長尺に感じるかも。
ミルトモ 編集部
『GONIN』
- 石井隆監督、佐藤浩市&本木雅弘共演のバイオレンスアクション
- ヤクザから大金を強奪した5人の顛末を描く
- 今をときめくゲキ渋俳優たちの若いギラギラした演技を楽しめる
1995年公開の『GONINN』は、石井隆監督、佐藤浩市&本木雅弘が共演したスタイリッシュなバイオレンスアクション。
バブル崩壊により世間からはみ出してしまった5人の男たちが仕組んだ強盗計画の壮絶な運命を描きます。
借金まみれのディスコ・オーナー、男性相手のコールボーイ、元刑事、リストラされたサラリーマン、パンチドランカーの元ボクサーの社会から弾かれた5人が大胆にもヤクザの大越組からの現金強奪に成功!
しかし身元がバレてしまい大越組の2人のヒットマンに狙われてしまうことに…!?
文字にしてしまうとドタバタコメディのような印象を与えてしまうかもしれませんが、実際に作品を観ると、男たちが激しくぶつかり合うスタイリッシュかつ壮絶なバイオレンスに圧倒されること間違いなし!
ミルトモ 編集部
また、2015年には今作の19年ぶりとなる正統続編『GONNIN サーガ』が公開されました。
『県警対組織暴力』
- 『仁義なき戦い』の監督・脚本・主演トリオによるバイオレンス映画
- 地方都市を舞台に刑事とヤクザの癒着を描く
- 菅原文太を筆頭に『仁義なき戦い』の東映のオールスターが登場!
1975年公開の『県警対組織暴力』は、『仁義なき戦い』の監督を務めた深作欣二、脚本は、笠原和夫、主演は菅原文太のトリオによるバイオレンス映画。
菅原文太を筆頭に、松方弘樹、山城新伍、川谷拓三、室田日出男、成田三樹夫、梅宮辰夫、金子信雄、田中邦衛等など『仁義なき戦い』のキャストが総出演!
広島抗争事件を背景に、1人の悪徳刑事を通して地方警察の腐敗やヤクザとの癒着を描きます。
昭和38年、大原組と川手組の小競り合いが頻発する広島県の倉島市で、倉島署のベテラン刑事・久能と大原組の若頭・広谷は固い絆で結ばれていました。
そんなか、倉島署にエリート刑事の海田が赴任したことをきっかけに、久能にヤクザとの私的交流を禁じ、捜査から遠ざけてしまいます。
ミルトモ 編集部
警察側の視点からヤクザと国家権力との癒着を描いた異色作で、最初はどちらが警察でどちらがヤクザか分からないほどに暴力的で怖いです。
特に、チンピラ役で出演した川谷拓三が取調室で暴行を受け、丸裸にされるシーンは衝撃的でした。
『ソナチネ』
- 北野武名義で主演も務めた監督第4作目
- ヤクザ同士の抗争に巻き込まれ、死を待つ男たちの物悲しさを描く
- 北野映画にバイオレンスを求めるファンからは圧倒的な支持を得ている
1993年公開の『ソナチネ』は、ビートたけしが「北野武」名義で主演を務めた監督第4作目。
沖縄の抗争の助っ人として送り込まれたヤクザが、激しい戦いに巻き込まれていく姿を描いたバイオレンスドラマです。
広域暴力団・北嶋組の有効団体である中松組と、沖縄の阿南組との間で抗争が勃発。
助っ人を頼まれた北嶋組傘下の村川組の組長・村川は手下を連れて沖縄へ向かいますが、彼らが加勢したことで抗争はますます激化し、手下たちがどんどん命を落としていきます。
村川たちは海辺の廃屋に姿を隠し、少年時代に戻ったかのように無邪気に遊んで過ごしますが…。
ミルトモ 編集部
静かで穏やかな雰囲気を保ちつつも狂気的なムードが全編を支配する「純正のバイオレンス映画」として、北野作品にバイオレンスを求めるファンからは高い評価を得ています。
訪れる死を待って沖縄で遊ぶヤクザたちの姿に感じる物悲しさ。
北野武監督作品ならではの笑いと芸術性にも溢れた作品で、テンポよく最後まで飽きずに観られます。
『新しき世界』
- イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンが共演したバイオレンス映画
- 犯罪組織に潜入した警官の葛藤の日々と、組織での後継者争いを描く
- 韓国映画特有のグロさ&痛さがあるバイオレンス描写が秀逸!
2014年公開の韓国映画『新しき世界』は、『ラスト・プレゼント』のイ・ジョンジェ、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク、『工作 黒金星と呼ばれた男』のファン・ジョンミンが共演したバイオレンス・ノワール。
韓国で青少年鑑賞不可でありながら、動員470万人を記録した大ヒット作です。
韓国最大の犯罪組織で潜入捜査を行なって8年になる警察官・ジャソンは、組織のNo.2であるチョン・チョンが自分に絶大な信頼を寄せていることから複雑な気持ちを抱くようになります。
警察上層部のカン次長の命令を聞くしかないジャソンは葛藤する日々を送っていましたが、ある日組織のトップが急死し、後継者争いが勃発!
カン次長はその騒ぎに乗じて組織を壊滅させる「新世界作戦」をジャソンに命じます。
果たしてジャソンはカン次長とチョン・チョン、どちらを信じ、従うのでしょうか…!?
ミルトモ 編集部
さすが青少年鑑賞不可作品だけあって、バイオレンス描写はこれまでにないほどに残虐で、逆に清々しささえ感じるもしれません。
ミルトモ 編集部
しかしながら、イ・ジョンジェ演じる警察官・ジャソンとファン・ジョンミン演じるチョン・チョンの奇妙な友情と信頼関係にグッとくること間違いなし!
『新しき世界』作品情報 映画『新しき世界』は2014年に公開された、イ・ジョンジェ、ファン・ジョンミン、チェ・……
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『地獄でなぜ悪い』
- 鬼才・園子温監督によるアクション大作
- 娘を主人公にした映画を撮りたいヤクザと巻き込まれた青年たちの騒動を描く
- 國村隼、長谷川博己、星野源、二階堂ふみなど個性的なキャストが出演
2013年公開の『地獄でなぜ悪い』は、『愛のむきだし』『ヒミズ』の鬼才・園子温監督が自身初の娯楽作と銘打って制作したアクション大作。
「娘のミツコを映画スターにする」という妻の夢を叶えるために、ヤクザの組長・武藤はミツコ主演の映画を制作することを決定。
そこで、通りすがりの普通の青年と映画監督を目指す熱烈な映画青年を監督に迎えて、本物のヤクザ抗争を撮影していくことになります。
ヤクザの組長が映画撮影を始めたことで起こる大騒動を描き、園子温組初登場となる國村隼がヤクザの組長・武藤役で出演。
ほか長谷川博己、星野源、友近、二階堂ふみなど、園子温監督作品ならではの個性派俳優たちが顔を揃えました。
エロ・グロが代名詞の園子温監督作品の中でも1番エンタメ性があって観やすい作品です。
トンデモキャラが次から次へと登場し、狂気も突き詰めると逆に笑えてくるから不思議。
グロさは相変わらずあるものの、ポップでキャッチーな内容で意外と最後まで観れてしまいます。
ミルトモ 編集部
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『日本で一番悪い奴ら』
- 白石和彌監督と綾野剛主演による実際の事件をモチーフにした物語
- 歪んだ正義感が暴走した刑事が違法捜査に手を染める
- 綾野剛のキレッキレの演技が見どころ
2016年公開の『日本で一番悪い奴ら』は、実際の事件をモチーフに描いた『凶悪』で注目を集めた白石和彌監督が2002年に北海道で実際に起こった「日本警察最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描いたドラマ映画。
綾野剛を主演に迎え、歪んだ正義感の元へ悪への道をひた走る刑事の壮絶な人生を描きます。
腕っ節の強さを買われて北海道警の刑事となった諸星は、先輩の敏腕刑事・村井から「裏社会に飛び込んでS(スパイ)を作れ」と言われ、暴力団幹部との麻薬の運び屋や銃の売買に精通するパキスタン人をSとして、違法捜査に手を染めていくことになります。
ミルトモ 編集部
とにかく今作の見どころは、綾野剛のキレッキレの演技!薬物は簡単に一瞬で人生を狂わすものだということを学べます。
ミルトモ 編集部
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『アイリッシュマン』
- マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが22年ぶりにタッグを組んだ力作
- 第二次世界大戦後のアメリカ裏社会を1人の殺し屋の目を通して語る
- アル・パチーノ、ジョー・ペシら豪華共演が見もの!
2019年に公開されたNetflixオリジナル映画の『アイリッシュマン』。
『タクシードライバー』や『レイジング・ブル』のマーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロが『カジノ』以来22年ぶりのタッグを組んだ力作です。
第二次世界大戦後、混沌としたアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、1人の殺し屋の目を通して描きます。
物語は、老人ホームで生活を送る車椅子の老人フランク・シーラン(通称:アイリッシュマン)が、マフィアの殺し屋として活躍していた1950年代〜80年代の出来事について回想する形で進行。
ミルトモ 編集部
また、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシら、ギャング・マフィア映画には欠かせないキャストたちの豪華共演ももちろん見どころで、まさにマーティン・スコセッシ監督の集大成と言ってもよでしょう。
また、配信作品としては異例のアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む9部門10ノミネートを果たし、注目を集めました。
『冬の華』
- 脚本・倉本聰、主演・高倉健による異色の任侠映画
- 暴力団の抗争に巻き込まれる昔気質のヤクザと少女の交流を描く
- とにかく硬派で渋い!高倉健が演じる不器用なヤクザに痺れる
1978年公開の『冬の華』は、『北の国から』シリーズ『君は海を見たか』の倉本聰が脚本、降旗康男監督、高倉健が主演を務めた「現代版あしながおじさん」。
横浜の街を舞台に、義理堅い昔気質のヤクザが暴力団抗争に巻き込まれていく物語を描きます。
関西の暴力団組織に寝返った男を殺害した関東の暴力団幹部・加納は、男の3歳になる娘・洋子舎弟に託し、ブラジルにいる叔父と偽って手紙を送り続けます。
洋子との文通を通して彼女の成長を見守る加納は、出所をした際に今度こそは堅気になる決意をしますが…!?
キャストは従来の東映ヤクザ映画の常連たちで固められているものの、音楽はクロード・チアリが担当し、クラシックや絵画が物語の重要ポイントとなっていることから、芸術性の高い「異色のヤクザ映画」として知られています。
ミルトモ 編集部
高倉健をはじめ、北大路欣也、田中邦衛、小林亜星、夏八木勲など、往年のスター俳優たちの共演にも懐かしい気持ちになります。
『龍三と七人の子分たち』
- 北野武監督のこれまでの雰囲気を覆すコメディ映画
- 主演の藤竜也を含め、キャストの平均年齢はなんと72歳!
- お金をかけた壮大なコント!笑いの幅も広く誰でも楽しめる
2015年公開の『龍三と七人の子分たち』は北野武が監督を務め、引退したヤクザとその子分たちの活躍を描いたコメディタッチの任侠映画。
北野組初参加となる藤竜也を主演に迎え、近藤正臣、中尾彬、小野寺昭ら、平均年齢72歳のキャストたちが顔を揃えました。
お金も居場所もなく燻った毎日を送っていた元ヤクザの組長・龍三が、ある日オレオレ詐欺に引っかかってしまったことから、詐欺を働く若者たちを成敗するために昔の子分たちを招集して世直しに立ち上がるという物語。
ミルトモ 編集部
まるでお金をかけた壮大なコント。
オナラを使った王道な笑いから、小指と薬指がない龍三の指を使ったブラックなギャグまで、笑いの振り幅もかなりあって満足できます。
ミルトモ 編集部
『網走番外地』
- 石井輝男監督と高倉健主演による脱獄劇
- 極寒の網走刑務所からの脱獄と、それに至るまでの経緯を細やかに描く
- 本当に凍えそうになるほどの雪景色の映像は圧巻
1965年公開の『網走番外地』は、石井輝男監督・高倉健主演による東映のアクションドラマ。
極寒の地、北海道網走にある網走刑務所を舞台にやってきた新入りの任侠ヤクザの橘と、前科5犯のしたたか者の権田。
橘の刑期が残り半年と迫ったある日、牢内で権田と依田が中心になって脱獄を計画していました。
橘は計画を密告し渡世の仁義を踏み躙るイヌになるか、巻き込まれた場合は脱獄囚となり仮釈放を取り消されるかで葛藤しますが…!?
一面に広がる雪原の映像は、映画を観ているるこちらまで凍えそうになるほどに圧巻。
脱獄不可能と言われた網走刑務所の放射状に作られた房や、どんどん進んでいくお風呂など、実際のものと同じで施設を見学したことがある人からは「アガった!」という感想も。
ミルトモ 編集部
『大脱走』や『アルカトラズからの脱出』のように、どのように脱獄するかが描かれるのではなく、高倉健演じる橘が脱獄を決意するまでの経緯が細かく描かれている点が印象的でした。
『BROTHER』
- 北野武監督・脚本によるアメリカを舞台にしたバイオレンス映画
- アメリカに亡命した日本のヤクザの栄枯盛衰を描く
- 名台詞「ファッキン・ジャップくらいわかるよコノヤロー」
2001年公開の『BROTHER』は、北野武が監督を務めた日本とイギリス共同制作によるバイオレンス映画。
日本を追われた渡米したヤクザ・山本とその一味が、抗争の末に敗北していく物語を描きます。
イギリスの映画プロデューサーでもあり『戦場のメリークリスマス』も担当したジェレミー・トーマスが森昌幸と共に制作に携わり、第57回ヴェネチア国際映画祭では特別招待作品として上映されました。
ヤクザ抗争の最中に、アメリカへ留学したまま行方不明になっている弟のケンを頼って渡米した山本ですが、そこで見たものは黒人たちと共にドラッグの売人に成り下がったケンの姿でした。
そんな彼らが起こした行動が縄張り争いに発展してしまい、ヒスパニック系のチンピラからチャイニーズ、イタリアンマフィアまでも巻き込んだ絶体絶命の戦争が始まってしまいます。
ミルトモ 編集部
同じ北野監督作品でも『ソナチネ』ほど殺伐としておらず『アウトレイジ』ほどエンタメに振っていないちょうど良い温度感の作品ですが、バイオレンス過ぎるシーンもあるので苦手な方は要注意。
しかしながら制約が多いハリウッドで製作されたこともあり、「いつもの北野組らしさが出ていなかった」と残念に思う方も多かったようです。
ミルトモ 編集部
『HANA-BI』
- 北野武がヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したヒューマンドラマ
- 不治の病を患った妻と逃亡の旅を続ける、孤独な刑事の生き様を描く
- 「キタノブルー」と称される色使いなどアーティスティックな作品
1998年公開の『HANA-BI』は、北野武監督が第54回ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞を受賞したヒューマンドラマ。
妻や同僚の生と死、そして妻との逃亡を敢行する孤独な刑事の生き様を描きます。
自分の失態により同僚は下半身付随の大怪我を負い、後輩を死なせてしまった刑事の西。
罪悪感に苛まれた西は刑事を辞職し、堀部へ画材道具を贈るため、そして妻との生活資金を工面するためにヤクザから金を借ります。
次第に返済が滞り、西は銀行強盗を強行して手に入れた金で借金を完済。
妻との最後の旅を楽しむ西の元に、金をさらに奪おうとするヤクザと西に銀行強盗の疑いをかけた同僚の刑事たちが迫ります。
北野武が監督・脚本・編集・挿入画、ビートたけし名義での主演を果たし、ヴェネチア国際映画祭での日本映画の受賞は、『無法松の一生』以来40年ぶりの快挙となりました。
後に「キタノブルー」と称される独特な青みがかった映像や劇中に登場する絵画が、極端なセリフの少なさにアートすら感じると共に、北野武の才能を改めて見せつけられた傑作。
ミルトモ 編集部
『悪魔を見た』
- イ・ビョンホンとチェ・ミンシク共演によるクライムサスペンス
- 妻を殺された敏腕捜査官が連続殺人犯を執拗に追いかけ、復讐する
- マフィアも真っ青のお拷問シーンが連続…!
2011年公開の韓国映画『悪魔を見た』は、イ・ビョンホンと『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクが共演したクライムサスペンス。
イ・ビョンホンも出演した『グッド・バッド・ウィアード』のキム・ジウン監督がメガホンを取りました。
妻を殺害されたイ・ビョンホン演じる敏腕捜査官が、チェ・ミンシク演じる残忍な連続殺人犯を執拗に追い詰めるという物語で、マフィア・ヤクザ映画とは少し違いますが、それに匹敵するくらいの拷問や残虐なシーンが登場します。
犯人に知られないように小型のGPSマイクを着け、犯人を見つけては半殺しにし、再び犯罪を犯そうとすると見つけて再び半殺し…。
生かさず殺さずギリギリの苦痛を与えるという、最悪な復讐に思わず顔を歪めてしまいました。
狂気と暴力そして残忍さと絶望感が漂う世界観は、韓国映画ならでは。
グロテスクな描写がリアルなことでも話題の韓国映画ですが、今作は特にスクリーンから痛みが伝わってくるほどに痛くて観ていられません。
そこまでやっても亡くなった奥さんは戻らないのに…という絶望感と虚しさが残ります。
ミルトモ 編集部
『悪人伝』
- マ・ドンソクがヤクザの親分を演じたバイオレンスアクション
- ヤクザ&警察&連続殺人鬼の三つ巴の戦いが描かれる
- ハリウッドでもマ・ドンソク出演でリメイクが決定済!
2020年公開の韓国映画『悪人伝』は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』で一躍スターとなったマ・ドンソクが主演を務めたバイオレンスアクション。
マ・ドンソクが全身刺青だらけの屈強なヤクザの組長、キム・ムヨルが犯人確保のためなら手段を選ばない暴力刑事、そして狡猾な連続殺人鬼をキム・ソンギュが演じています。
連続殺人鬼に滅多刺しにされるも命を取り留めたヤクザの組長と、無差別殺人鬼を追う警察署内の問題児刑事。
共通する敵を捕らえるために刑事とヤクザの組長が共闘をするという異色のストーリーと、その痛快さが話題を呼びました。
マ・ドンソクの大きな体から繰り出される力強く説得力ある拳と、繊細な演技力が観客たちを魅了。
また今作は、ハリウッドでのリメイクとマ・ドンソクの出演も決定しており、続報が待たれています。
刑事とヤクザという意外性ありまくりのバディものとしても楽しめる今作。
ミルトモ 編集部
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『毒戦 BELIEVER』
- ジョニー・トー監督の香港映画『ドラッグ・ウォー 毒戦』の韓国版リメイク
- 刑事と麻薬組織に捨てられた青年が、姿の見えない麻薬王を追う
- 麻薬に毒されたギャングたちの狂った演技が最高に恐ろしい
2019年公開の韓国映画『毒戦 BELIEVER』は、2012年製作のジョニー・トー監督の香港映画『ドラッグ・ウォー 毒戦』を『お嬢さん』の脚本家チョン・ソギュンが大胆リメイクしたノワールサスペンス。
姿が見えない巨大麻薬組織のボス・イ先生を追い続ける刑事・ウォンホと、組織に捨てられた青年・ラクが手を組んで、超危険な潜入捜査に乗り出します。
『お嬢さん』のチョ・ジヌン、『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』のリュ・ジュンヨルをはじめ、『ハイヒールの男』のチャ・スンウォン、そして今作が遺作となったキム・ジュヒョクが共演し、それぞれ強烈なキャラクターを演じました。
潜入先で待ち受ける麻薬漬けになったやけっぱち狂犬を演じたキム・ジュヒョクと、怪しい雰囲気を醸し出すイカれ神父を演じたチャ・スンウォンなど悪役たちの魅力も満載。
ミルトモ 編集部
さらに「イ先生は誰なのか?」という謎解き要素も加わって終始ハラハラが止まりません。
ミルトモ 編集部
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『鬼龍院花子の生涯』
- 宮尾登美子の原作小説を五社英雄監督が映画化
- 大正・昭和という2つの時代を生きた土佐のヤクザの親分と女たちの生き様を描く
- 夏目雅子の美しさと「なめたらあかんぜよ!」のセリフが有名に
1982年公開の『鬼龍院花子の生涯』は、直木賞作家・宮尾登美子原作の小説を五社英雄監督が映画化した任侠ドラマ。
大正から昭和の時代にかけて生きた土佐の狭客・鬼龍院政五郎と、周辺の女性たちの生き様をエロティシズムを交えて描きます。
時は大正10年、土佐の大親分・鬼龍院政五郎の養女となった松恵。
土佐電鉄の労働争議で知り合った高校教師・田辺を気に入った政五郎を娘の花子の婿にしようと考えますが、田辺はいつの間にか松恵と愛し合うようになってしまいます。
鬼龍院政五郎役に仲代達矢、岩下志麻と夏目雅子が共演を務め、特に松恵役を演じた夏目雅子のヌードと「なめたらいかんぜよ!」の名台詞が話題になりました。
映画を初めて観た時、夏目雅子が花子ではなかったことに驚き…!花子の生涯というよりは政五郎と松恵の生涯と、鬼龍院家の栄枯盛衰を描いた作品言ったほうが良いでしょう。
ミルトモ 編集部
『インファナル・アフェア』
- トニー・レオンとアンディ・ラウ共演の香港ノワール
- 互いの組織に潜入したマフィアと警官の葛藤と心の変化を描く
- マーティン・スコセッシ監督が『ディパーテッド』としてハリウッドリメイク
2003年公開の『インファナル・アフェア』は、香港の人気俳優トニー・レオンとアンディ・ラウが共演した香港ノワールの代表作で、続編の『インファナル・アフェア 無間序曲』『インファナル・アフェアⅢ』と合わせたシリーズの第1弾。
潜入捜査としてマフィアに入り込んだ刑事・ヤンと、マフィアから警察に潜入したラウの物語で、警官として苦悩するヤンと組織を裏切って善人になろうとするラウが、対照的に描かれています。
身分を隠してマフィアに潜入するヤンを演じるアンディ・ラウの命の危険と心の揺らぎに葛藤する姿に息が詰まりそうになり、ラウを演じるトニー・レオンの演技が緊張感に拍車をかける感じがたまりません!
ミルトモ 編集部
また、今作のリメイク権がハリウッド史上最高額で落札されたことも有名で、2006年にはマーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ&マット・デイモン主演の『ディパーテッド』としてリメイクされています。
ミルトモ 編集部
『男たちの挽歌』
- ジョン・ウー監督による香港ノワールの金字塔的作品
- 過激で迫力満点のガンアクションと男たちの熱い友情から目が離せない
- チョウ・ユンファやレスリー・チャンなど香港のスター俳優たちが出演
1987年公開の『男たちの挽歌』は、この後にハリウッド進出し『フェイス/オフ』『ミッション:インポッシブル2』『レッドクリフ』シリーズを手がけたジョン・ウー監督による香港ノワールの傑作。
これまで香港映画=カンフー映画の常識を打ち破り、「香港ノワール」の火付け役となった金字塔的作品で、日活のアクション映画やフレンチノワール、サム・ペキンパーの作品群から大きな影響を受けています。
香港警察と国際的ニセ札組織の対決を兄弟の反目と男たちの友情を背景に描き、チョウ・ユンファや、今は亡きレスリー・チャンなど、香港のアクションスターたちが顔を揃えました。
とにかく使用している火薬の量が半端なく、主要キャラが撃たれてもなかなか死なない迫力満点の激しいガンアクションも当時話題になり、香港だけでなくアジア各国で大ヒット!
ミルトモ 編集部
極道の兄・ホーと正義感の強い警察官の弟・キットの対立と、兄の親友であるマークとの熱い男の友情から目が離せません。
単純だけど熱い人間ドラマに、1980年代の香港映画の良さを感じられる作品です。
ミルトモ 編集部
『友へ チング』
- 韓国ではそれまでの名作の動員記録を塗り替えた大ヒット作
- 仲の良い幼馴染同士がヤクザとなって対立する運命を描く
- レジェンド級の韓国映画だけあって、しっかりと重みがある作品
2002年公開の韓国映画『友へ チング』は、韓国では『JSA』『シュリ』の動員記録を半分ほどの日数で塗り替え、大ヒットを記録したヒューマンドラマ。
『極秘捜査』『長沙里9.15』のクァク・キョンテク監督がメガホンを取り、ユ・オソン、チャン・ドンゴン、ソ・テファらが出演。
1970年代後半から80年代という激動の時代を背景に、時代に翻弄された幼馴染同士がヤクザとなって敵対する運命を描きます。
喧嘩が強くて情にも厚いジュンソク、ケンカっ早いが憎めないドンス、優等生のサンテクとお調子者のジュンホの4人は仲の良い幼馴染同士。
しかし、ジュンソクとドンスはとある事件がきっかけで学校を退学させられ、裏社会に足を踏み入れたことから対立していくことになります。
仲の良い幼馴染の4人が成長とともに別々の道を歩み始める、とても切ない物語。
ミルトモ 編集部
さすがレジェンド級の韓国映画で、しっかりと重みを感じる作品でした。
ミルトモ 編集部
『ロミオ+ジュリエット』
- シェイクスピアの古典「ロミオとジュリエット」の現代版
- ロミオを演じた当時21歳のレオナルド・ディカプリオが美しすぎる!
- 結末を知っているからこその歯痒さがたまらない
1997年公開の『ロミオ+ジュリエット』は、シェイクスピアの古典劇「ロミオとジュリエット」の舞台を現代に置き換えたラブストーリー。
監督は『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャッツビー』のバズ・ラーマン、レオナルド・ディカプリオとクレア・ディーンズが主演を務め、レオナルド・ディカプリオは今作で第47回ベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞しました。
架空の都市ヴェローナ・ビーチで長年にわたる抗争を繰り広げてきた二大勢力のキャピレット家とモンタギュー家。
ある日キャピレット家の仮装パーティーに潜り込んだモンタギュー家のひとり息子・ロミオは、そこで出会ったキャピレット家の娘・ジュリエットと恋に落ちることになります。
古典の名作がスタイリッシュな現代劇として蘇ったことに驚き!
両家の争いはマフィア同士の抗争、服はアロハシャツ、城は高層ビル、剣による決闘は銃撃戦に置き換えるという設定も秀逸で逆に新鮮味があります。
とにかくレオナルド・ディカプリオの若き日の美しさを存分に堪能でき、それだけでも一見の価値がある作品です。
「ロミオとジュリエット」の結末を知っているからこそ、歯痒さを感じてしまいます。
ミルトモ 編集部
『ヤクザと憲法』
- ヤクザに密着したドキュメンタリー映画
- 脚色のないリアルなヤクザの実態が見られる
- ヤクザの人権について考えさせられる
さまざまな社会問題に切り込んだ作品を世に送り出し続けている東海テレビが、関西の指定暴力団に密着取材。
赤裸々なヤクザの現実を記録し、彼らの人権問題に迫った異色のドキュメンタリー映画です。
暴力団対策法、暴力団排除条例が布かれ、ヤクザや暴力団の構成員は全国で6万人を切り、減少と高齢化に向かっています。
ヤクザたちはどのような日常を送り、何を考えているのか。
大阪の指定暴力団‘二代目東組二代目清勇会’の事務所にカメラが入り、その会長が今のヤクザを取り巻く現状について語ります。
『ヤクザと憲法』では、一般人が知る由もない謎に包まれたヤクザの生活を垣間見ることができます。
ミルトモ 編集部
しかし、閉ざされたドアから、何らかの理由で組員が殴られている音が聞こえたりとフィクション映画では表現できないヤクザの恐ろしさもリアルに伝わります。
また、暴力団対策法によりヤクザは銀行口座も作れず、保険も入れず、保育園等からは子供の入園を拒否されるなど生きていくための必要な権利を奪われ、そして組織を離脱しても生活が立ち行かないという八方塞がりな実情も明らかに。
ヤクザにより酷い目にあう人がいる一方で、彼らは社会から爪弾きにされ、行き場を無くした人々に長年救いの手を差し伸べてきた面もあるのです。
ミルトモ 編集部
『犯罪都市』
- 強すぎるマ・ドンソク演じる暴力刑事
- ユン・ゲサンの怪演
- リアリティあふれる犯罪との戦いの現場
韓国映画界を代表するトップスターであるマブリーことマ・ドンソク主演の高濃度クライムアクション。
2004年の韓国で実際にあった韓国系中国人暴力組織の一斉摘発を基に描かれ、マ・ドンソクは拳ひとつで街を守る情に厚いコワモテ刑事を熱演します。
ミルトモ 編集部
コワモテ刑事のマ・ソクトは、その腕っぷしの強さと人柄でヤクザ同士の争いを解決してきました。
そんな中、中国マフィア組のボスであるチャン・チェンが韓国ヤクザである組のボスを殺害。
そして毒蛇組を乗っ取り、傍若無人な振る舞いを始めます。
ソクト刑事率いる警察の強力班は彼らの一掃を試みますが、縄張りを荒らされた別のヤクザグループであるイス組も黙っておらず、事態は三つ巴の争いに発展することに…。
『犯罪都市』のマ・ドンソクはヤクザも恐れる最強刑事を演じ、冒頭から携帯電話で通話をしながら暴れるヤクザから刃物をつまみ上げるという余裕の戦いぶり。
ミルトモ 編集部
そんなマブリー演じるソクト刑事の前に立ちはだかる中国マフィアのチャン・チェンは金に執着する冷酷かつ残忍な男。
ミルトモ 編集部
そして、終盤のソクト刑事との一騎打ちは正に韓国アクション映画史に残る名場面!
最後まで目が離せません。
また本作は続編も公開予定であり、今後もソクト刑事の活躍が楽しめます。
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『ラストスタンド』
- 老シュワルツェネッガーの貫禄と相変わらずのアクション
- 田舎町を舞台にした西部劇風アクション
- チームワークを活かした戦いも楽しい
‘ミスター・ハリウッド’ことアーノルド・シュワルツェネッガーが2003年~2011年まで米カリフォルニア州知事を務めた後、映画主演の復帰第一作となった作品。
シュワルツェネッガーが凶悪な麻薬王に立ち向かう片田舎の保安官を、見事な貫禄で演じます。
元ロス市警の敏腕刑事オーウェンズは、今では第一線を退き、メキシコとの国境付近の田舎町ソマートンで保安官を務めていました。
そんなある日、FBIから麻薬王のコルテスが逃走し町に向かっているとの知らせが入ります。
そして、軍隊並みに訓練された仲間のサポートでFBIを振り切った麻薬王の一味が自分たちの目前に迫ってきたことを知ったオーウェンズは部下たちと共に彼らを迎え撃つ決意をします。
『ラストスタンド』でのシュワルツェネッガーは、州知事としての活動で約10年間のブランクがあり当時の年齢も65歳になっていましたが、それらを全く感じさせないド派手なアクションを披露。
敵ともみ合いになり建物の屋上から落ちるシーンやトウモロコシ畑でのカーチェイス、ターミネーター的な銃撃戦などとても60代半ばとは思えない動きで観る人を魅了します。
ミルトモ 編集部
片田舎の限られた大通りを早速封鎖しホテルの屋上から監視、住民である武器マニア男のレトロ兵器をスクールバスに装備して即席戦車(?)にするなどの創意工夫で武装集団を待ち構えます。
果たして麻薬王コルテスたちを確保できるのか?!
ミルトモ 編集部
『L.A.ギャング ストーリー』
- 精鋭の警察官たちが最凶のギャングに挑む
- 豪華かつハマっている刑事役の俳優たち
- ショーン・ペンの悪の貫禄
ロサンゼルスを舞台に、あらゆる悪事で街を腐敗させる巨大犯罪組織の支配に終止符を打つため6人の精鋭警察官たちが立ち向かう実話を基にしたクライムアクション。
実在した最凶のギャング、ミッキー・コーエンをショーン・ペンが怪演。
そして、彼と死闘を繰り広げる巡査部長をジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリングらが演じます。
1949年のロサンゼルス。
大物ギャングのミッキー・コーエンはドラッグや銃器売買、売春などで得た金を使い、警察や政治家を意のままに操っていました。
自らを”神”と豪語し、街を支配するコーエンに誰も歯向かえずにいましたが、そんな状況を打開すべく6人の警察官が立ち上がります。
彼らは素性を隠して、コーエン率いる凶悪組織へ命懸けの戦いを挑んでいくことに…。
ミルトモ 編集部
このクセのある各キャラがどんな活躍をしていくのか、序盤から見逃せません。
また、いつもクールなウーターズ巡査部長を演じるライアン・ゴズリングの美貌にもうっとり。
そして、オスカー俳優ショーン・ペンが演じるコーエンの素晴らしすぎる悪党顔&理不尽なふるまいと凄みは、『アンタッチャブル』でロバート・デ・ニーロが演じたアル・カポネを彷彿とさせます。
ミルトモ 編集部
『シン・シティ』
- フランク・ミラーの人気コミックを映画化
- 独特過ぎる色彩センス
- 悪役たちのおぞましいビジュアル
犯罪と欲望が渦巻く街シン・シティを舞台に、それぞれの宿命に翻弄される人々を描くハードボイルド群像劇。
ロバート・ロドリゲス監督が同名の人気グラフィックノベルの原作者フランク・ミラーを共同監督に招いて制作。
俳優以外はすべてCGかつ白黒を基本とした映像に、赤い血など印象的なものをカラーで映し出す鮮烈なビジュアルは話題になりました。
シン・シティで生きる前科者の孤独な男マーヴは、夢のような美女ゴールディと一夜を共にします。
しかし、朝目覚めるとゴールディは何者かに殺されていました。
自分に愛を与えてくれた彼女のためにマーヴは仇討ちを決意しますが…。
『シン・シティ』の原作はアメリカンコミックスの出版社で、マーベルとDCに次ぐ業界大手であるダークホースコミックスの作品であり、その世界観が丁寧に再現されています。
本作では、愛する女性を守るために戦う3人の男の話がオムニバス形式で展開するため若干時系列が分かりづらい場面もありますが、本作以前の映画には無かった白黒の実写と随所でアニメ感も醸し出すCG映像の組み合わせは斬新かつスタイリッシュです。
ミルトモ 編集部
猫のような俊敏な動きでマーヴを翻弄します。
また、ブルース・ウィリス演じる老刑事の因縁の相手である”イエロー・バスタード”も白黒の世界で彼だけがカラーで登場し、おぞましいビジュアルが強調されています。
果たして3人の男は愛する者を守れるのか。
ミルトモ 編集部
ヤクザ・マフィア・ギャング映画おすすめ41選!まとめ
以上、ここまでおすすめのヤクザ・マフィア・ギャング映画を紹介してきました。
任侠の世界に生きる男たちの熱いドラマを堪能してください。
『ゴッドファーザー』シリーズ『スカーフェイス』『アンタッチャブル』『仁義なき戦い』シリーズ『孤狼の血』『アウトレイジ』シリーズ『日本統一』シリーズ『シティ・オブ・ゴッド』『ギャング・オブ・ニューヨーク』『極道の妻たち』シリーズ『ローグ・アサシン』『ブラック・レイン』『龍が如く 劇場版』『セーラー服と機関銃』『ゲロッパ!』『爆裂都市 バースト・シティ』『GONIN』『県警対組織暴力』『ソナチネ』『新しき世界』『地獄でなぜ悪い』『日本で一番悪い奴ら』『アイリッシュマン』『冬の華』『龍三と七人の子分たち』『網走番外地』『BROTHER』『HANA-BI』『悪魔を見た』『悪人伝』『毒戦 BELIEVER』『鬼龍院花子の生涯』『インファナル・アフェア』『男たちの挽歌』『友へ チング』『ロミオ+ジュリエット』『ヤクザと憲法』『犯罪都市』『ラストスタンド』『L.A.ギャング ストーリー』『シン・シティ』