『リトル・ミス・サンシャイン』あらすじ・ネタバレ感想!笑いと涙で心奪われる傑作ロードムービー

出典:english-learninghelp.com

アカデミー賞2部門受賞!

不器用な家族が愛おしい、笑って泣けるロードムービー。

映画『リトル・ミス・サンシャイン』は何度見ても勇気がもらえます。

世界中の映画ファンに愛されている、心あたたまるおかしな家族の物語。

ポイント
  • 愛すべきフーヴァー家の人びと。そのポンコツぶりに注目。
  • トラブル続きの旅に笑いがとまらない。ときにはホロリとさせられる。
  • 超個性的なエロジジイが名言を連発。
  • 何度でも見たくなる。そのたびに勇気がもらえる映画。

それではさっそく『リトル・ミス・サンシャイン』の作品情報・あらすじ・ネタバレ感想を書いていきたいと思います。

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『リトル・ミス・サンシャイン』作品情報

リトル・ミス・サンシャイン

出典:映画.com

作品名 リトル・ミス・サンシャイン
公開日 2006年12月23日
上映時間 100分
監督 ジョナサン・デイトン
ヴァレリー・ファリス
脚本 マイケル・アーント
出演者 グレッグ・キニア
スティーヴ・カレル
トニ・コレット
ポール・ダノ
アビゲイル・ブレスリン
アラン・アーキン
音楽 マイケル・ダナ

第79回アカデミー賞では作品賞を含む4部門でノミネートされ、脚本賞(アーント)と助演男優賞(アーキン)を見事に受賞。名作の仲間入りを果たしました。

『リトル・ミス・サンシャイン』は映画批評家にも高く評価されたことで、世界興行収入は1億ドルを突破しました。

【ネタバレ】『リトル・ミス・サンシャイン』あらすじ・感想


無名の監督と脚本家、低予算で撮られたコメディ。それでも世界中の映画ファンが大好きな作品

「あなたの見た映画の中で、ベスト10を上げるとしたら?」

映画好きならよく聞かれませんか?

今回紹介する『リトル・ミス・サンシャイン』は、そんな質問に私が答えるときに、必ずベスト10に入れる作品なんです。

『リトル・ミス・サンシャイン』は、2006年にたった800ドルの低予算で作られたアメリカン・コメディ映画です。

監督と脚本家は本作がデビュー作。

無名の監督と脚本家の『リトル・ミス・サンシャイン』は、批評家に高く評価され、のちにアカデミー賞で脚本賞と助演男優賞をとることになります。興行収入も1億ドルを超えました。

批評家のみならず、全世界の私を含む映画ファンに深く愛されている『リトル・ミス・サンシャイン』。

今回は、その魅力にせまります。

愛すべきポンコツ家族。フーヴァー家の人びとに注目。

『リトル・ミス・サンシャイン』は、さまざまな問題を抱えた家族が、末娘のミスコン大会に出演するため、オンボロ車で旅をするうち、それぞれ自分自身の問題に向き合い、助け合って、家族のキズナを取り戻していくという物語です。

この家族フーヴァー家のキャラが濃いのです。

一家の大黒柱パパのリチャード(グレッグ・キニア)

「9ステッププログラム」という自己啓発プログラムを自ら考案し、出版して成功することを夢見ています。

やたらと勝ち組になることにこだわり、それを家族にも強制するのでうざがられてます。

変人ばかりの家族をまとめるのに奮闘するママはシェリル(トニ・コレット)

めちゃくちゃ疲れきっています。

夕飯はチキンとスプライトなんてこともあり。

15歳なのに、哲学者のニーチェを崇拝してやまないお兄ちゃんのドウェーン(ポール・ダノ)

テストパイロットになる夢があります。

そのために、士官学校に入学するまでは誰ともしゃべらないという「沈黙の誓い」を守っています。

人嫌いの引きこもりです。

フーヴァー家の末娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)

ミスコンで優勝して勝ち組になりたい?

メガネでちょいぽちゃの7歳の女の子。

おじいちゃんのことが大好きです。

ママの弟フランクおじさん(スティーヴ・カレル)

学者でゲイの思想家タイプ。

失恋して自殺未遂を起こし、フーヴァー家の世話になることに。

オリーヴが大好きなおじいちゃんエドウィン(アラン・アーキン)

入居していた老人ホームでドラックを使用して追い出された…という経歴をもつ不良老人。

……なんてポンコツな人たちばかりなのでしょうか。絵に描いたようなポンコツ家族。

書いていてうれしくなってしまいました。

だけどね…もしも、自分の家族だったらどうでしょうかね?無理ですね、私は。

こんな人たちと1,300キロをオンボロワゴンで旅するなんてイライラして発狂してしまいそう。

ただ第三者として見ている分には、愛すべき変人たちのオンパレードで、楽しめること請け合いなのです。

トラブル続出!フーヴァー家の旅は前途多難。

パパが自己啓発プログラムにお金を使いすぎて、ミスコン会場までの飛行機代が出せないフーヴァー家。

しかたなくボロボロの黄色いフォルクスワーゲンマイクロバスで、1,300キロを旅することにします。

しかし、旅を始めてからすぐにオンボロワゴンはクラッチが壊れて、加速がつくまで家族で押しながらじゃないと動かなくなってしまいます。

そして家族自身にもどんどんトラブルが続出するわけです。

トラブルその1

フランクおじさんが失恋相手とガソリンスタンドで再会。

おじいちゃんのおつかいでエロ本を買っていたところを、バッチリ見られてしまう。

しかも相手は自分のライバルとラブラブで、おじさんの落ち込み度MAX!

トラブルその2

パパのリチャードがお金をつぎ込んでいた自己啓発プログラムの出版がダメになる。

一家は大金を失うことになり、パパとママは宿泊先のモーテルで大ゲンカ!

トラブルその3

お兄ちゃんのドウェーンの色弱が判明。

パイロットにはなれないので、士官学校入学をあきらめなくてはならなくなる。

家族にトラブルがあるたびにオンボロワゴンは止まり、解決すると家族みんなでワゴンを押して、飛び乗って去っていく。

その繰り返しで旅は進んでいきます。

以下は、私が好きなのはドウェーンが色弱だとわかり、ショックを受けてワゴンを降り、荒れ狂うシーンから抜粋です。

  • 「みんな負け犬じゃないか」
  • 「家族なんてクソくらえ」
  • 「僕をここに置いていけ」

落ち込むドウェーンを、大人たちは遠目に見るばかりでなにもできません。

ここで末娘オリーヴの登場です。
オリーヴはなにも言わずに、お兄ちゃんの肩をそっと抱くのです。

少しの間があってドウェーン言います。

「わかった。行こう。」

落ち込んでいるときって、言葉よりもそっと寄り添ってくれていたほうが、心が落ち着くことってあるじゃないですか。

大人たちがあれこれ考えてできなかったことを、7歳の少女がごく自然にやってしまう。

とても印象的なシーンでした。

口が悪いエロジジイ、エドウィンおじいちゃんが名言集。

『リトル・ミス・サンシャイン』の中で、もっとも濃いキャラはオリーヴが大好きなおじいちゃんエドウィンでしょう。

口が悪いエロジジイですが、名言を連発します。

「結果はどうあれ、お前は精一杯やった。立派なもんだ。脱帽するよ。チャンスに挑戦したお前を誇りに思う。」

自己啓発プログラムの出版がダメになって、落ち込むパパに向かって言ったエドウィンおじいちゃんの言葉です。

結果よりも挑戦するという行動が大切なんだよ、と教えてくれます。

「お前は世界一かわいい女の子だよ。お前を愛しているのは心も外見も美しいからさ。」

ミスコンの前日、不安に駆られているオリーヴに、エドウィンおじいちゃんが優しく言います。

自分をこんなふうに認めてくれる人がいるのって、ものすごく勇気が出ますよね。

「負け犬の意味を知ってるか?負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ。お前は違うだろ?負け犬じゃない。明日を楽しめ。」

「負け犬はイヤ」と言うオリーヴに向かって、エドウィンおじいちゃんが言ったセリフです。

これはもう映画史上に残る名言じゃないでしょうか?

私も含めドキッとした人は多いはずです。

そして私のお気に入りはこれ。

女の子と付き合ったことがないドウェーンに向けて、エドウィンおじいちゃんが言ったセリフ。

「大勢の女と寝ろ。わしの助言だ。」

これって直接的な意味だけじゃなく、若いうちにたくさんの人との出会いを大切にしろ!ということだと思うのですよね。

エロジジイ、なかなか奥が深いです。

まさかのエドウィンおじいちゃん途中退場。その後のフーヴァー家の旅はどうなる?

『リトル・ミス・サンシャイン』でフーヴァー家にふりかかる最大のトラブルは、旅のわりと早い段階で、おじいちゃんが死んでしまうことです。

おじいちゃんはドラッグのやりすぎにより、モーテルで冷たくなって朝を迎えます。

ここで一気に物語は暗い雰囲気に……なるわけがありません。

おじいちゃんの遺体の移動許可をもらっていたのでは、オリーヴのミスコンに間に合わない!

でも、おじいちゃんを置いていけない。

もう完全にミスコンあきらめムードになったとき、パパが言うのです。

「オリーヴの晴れ姿をオヤジは見たがってた。今さらあきらめる気か?世間には2種類の人間がいる。勝ち馬と負け犬だ。その差はなにか?勝ち馬はあきらめない。僕らは勝ち馬か?負け犬か?」

まるでおじいちゃんがのり移ったかのような熱弁をふるうリチャードパパ。

「俺たちは負け犬なんかじゃないぞ!」とばかりに家族は団結します。

そして、なんとおじいちゃんの遺体を病院から無許可で運び出してしまうのです。

向かうのはもちろんミスコン会場。

なんかもうバタバタですよね。

途中で警察官に車を止められるのですが、そのシーンが絶妙におかしくて何度見ても笑ってしまいます。

ようやく会場にたどり着きましたが、またもや問題発生。

出場しているほかの女の子たちは、スリムでバービー人形みたいな子ばかりなのです。

オリーヴはかわいいのですが、あきらかに人種が違います。

パパもお兄ちゃんもオリーヴに参加をあきらめさせようとします。

そこで今度は、今まで家族をまとめるのに奮闘していたママが決めてくれますよ。

「オリーヴを守りたいのはわかるけど、この日のために努力してきたのにやめろとは言えない。やらせてあげて。」

不安な表情のオリーヴには、

「いやならいいのよ。やめても勇気のある行動だと思うわ。」と声をかけるのです。

オリーヴは出場することを決意します。

「負け犬っていうのは、負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ。」

おじいちゃんの言葉があらためて胸に響きますね。

このあとオリーヴは、おじいちゃんと特訓したダンスをみんなの前で披露するのですが、どんなダンスかは……ぜひ『リトル・ミス・サンシャイン』の本編を見てのお楽しみにさせてください。

そして笑ってほしいのです。

見たらきっとみなさんはこう思うでしょう…。

「クソジジイ!かわいい孫娘にどんなレッスンしてんだよ!」

人生はミスコンと同じ。くだらなくても挑戦し続ける。

結局オリーヴは、ミスコンで優勝することはできませんでした。

けれどオリーヴも家族も、優勝よりも大切ななにかを手にするのです。

『リトル・ミス・サンシャイン』のラスト近くで、お兄ちゃんのドウェーンが、おじさんのフランクにこんなことを言います。

「ミスコンはクソだ。」

「人生もばかげている。ミスコンと同じだ。」

その通りかもしれません。

でも「ばかげていてクソみたいな人生」でも、あきらめずに挑戦していく勇気が大切なのです。

負け犬にならないためにも。

『リトル・ミス・サンシャイン』はそれを教えてくれました。

人生に行き詰まったり、落ち込んだりしているとき、何度も見返しては勇気がもらえる。

『リトル・ミス・サンシャイン』はそんな映画なのです。

『リトル・ミス・サンシャイン』まとめ

笑いと涙で心をわし掴みにされるような名言連発のロードムービーです。

波乱の旅はまるで人生。

これぞ映画の醍醐味とも言える作品でしょう。

要点まとめ
  • 世界中の映画ファンから愛されているハートウォーミングなコメディ映画
  • ポンコツだらけのフーヴァー家の旅は、笑って笑って最後にホロリとさせられる。
  • 「負け犬とは挑戦しないであきらめる奴らのこと」映画史に残る名言がここにある。
  • 落ち込んだとき前に進む勇気がもらえる。

映画に元気をもらいたいときに一押ししたい『リトル・ミス・サンシャイン』。ぜひ見てみてください。

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