『コタキ兄弟と四苦八苦』第9話あらすじ・ネタバレ感想!兄弟おやじとさっちゃんの関係が明らかになる

『コタキ兄弟と四苦八苦』第9話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『コタキ兄弟と四苦八苦』公式ページ

増上慢苦ぞうじょうまんく』=まだ悟りを開いていないのに、開いたと思っておごりたかぶること。

兄弟おやじの前に、『レンタルおじさま ボブ』という強力なライバルが出現します。

ボブ(吉沢悠)は、セミナーを開いておやじ達を集め、セミナー代で荒稼ぎをしていました。

兄弟おやじはそれに対抗し、喫茶店でセミナーを開き、そこそこ人気を集めます。

しかし、それをムラタ(宮藤官九郎)に見つかり、しっかりと怒られてしまいました。

人は身の丈以上のことをするべきではないという教えを受けた兄弟おやじ。

今回は、兄(古舘寛治)がなぜさっちゃん(芳根京子)にキモいぐらいに入れ込んでいるのかも明らかになります。

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『コタキ兄弟と四苦八苦』前回第8話のあらすじと振り返り

五蘊盛苦ごうんせいく』=自分の体や精神が思うがままにならない苦しみ。

喫茶店『シャバダバ』で突然わかめフェアが開催されます。

なぜかというと、あれだけ気を付けていた三河屋に隙をつかれてカモられ、わかめが大量にあるからです。

さっちゃん(芳根京子)は、自分が男だったら三河屋をやっつけることが出来るのにと、女である自分を恨んでいました。

そして、別れた恋人を忘れられないことでも苦しんでいました。

ところが、その願いはさっちゃんではなく兄弟おやじに現れてしまいます。

朝起きると、兄(古舘寛治)と弟(滝藤賢一)の中身が入れ替わってしまったのです!

しかし、それはさっちゃんの夢でした。

さっちゃんが寝ている間店を手伝ってくれた兄弟おやじ。

彼女の悩みは完全には消えませんでしたが、兄弟おやじの存在に少し救われた一日でした。

【ネタバレ】『コタキ兄弟と四苦八苦』第9話あらすじ・感想


さっちゃん(芳根京子)の写真

弟(滝藤賢一)はある日、兄(古舘寛治)の引き出しの中にさっちゃん(芳根京子)を隠し撮りしたような写真があるのを見つけてしまい、その気持ち悪さに誰かに話さずにはいられず、わざわざ妻・有花(中村優子)を待ち伏せします。

そして、日頃の感謝として弟が有花に渡したのは、レンタルおやじ3時間無料券。

「母の日の感謝券かよ」

弟は兄がさっちゃんにストーキングをしていると思い込み、いつから喫茶店の常連なのか、それはさっちゃんが来る前なのか来た後なのか質問攻めにします。

なぜなら、この『シャバダバ』は古滝家的にはNGの店で、兄弟のクズ父から絶対に行くなと言われていた場所なのです。

だから、兄がわざわざこの店を選んだ理由があるはずです。

兄は、たまたま気に入った店にさっちゃんがいただけだと言います。

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兄のキモさもついにここまで来たかという感じがしますが、兄がカメラを持っている様子が見受けられず、写真も誰かに撮ってもらったようなものなのが気になります。兄をキモいと言う弟ですが、妻を待ち伏せした弟もなかなかのものです。

レンタルおじさま

兄弟が言い争いをしていると、兄弟おやじに相談があるという女性が入ってきました。

女性の夫は、定年してから一日中テレビを観ているような生活を送っていたのに、ある日突然めかしこむようになり、デオドラントスプレーを振りかけたり、筋トレまで始めるようになったとか。

どうやら夫は『レンタルおじさま』というものにハマったらしく、そのセミナーに通っていると言うのです。

兄弟おやじは女性に頼まれてセミナーに潜入することになりました。

さっそく夫を見つけ、どんな会なのかを聞きます。

夫によれば会場にいるのは、みんなレンタルおじさまだと言います。

「セミナーにも登録説明会があるので参加するといいですよ」

夫は嬉しそうに教えてくれます。

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なんと兄弟おやじに同業他社のライバルが現れました。『レンタルおじさま』は年収650万円も夢じゃないという謳い文句で客を集めています。ものすごく胡散臭いです。

レンタルおじさま・ボブ(吉沢悠)

間もなく、派手な照明と音楽の中、レンタルおじさまの主催者・ボブ(吉沢悠)が現れます。

レンタルおじさま達は拍手と歓声でボブを迎えます。

ボブは自分たちを足ふきマットに例えながら、おじさま達の士気を高めていきます。

「俺たちはいつまで足ふきマットでなければならない?」

「俺の魂を踏みつけるな!」

「今こそ叫べ。NOだ!」

「俺を踏みつけるな。立ち上がれ!」

おじさま達は一斉に立ち上がり、拳を振り上げています。

兄弟おやじも一緒になって「年収650万!」と叫びます。

「ありゃパチモンだ」

セミナーから戻った兄弟おやじは、ボブがセミナー代を稼いでレンタルおじさまの実体はほとんどないことを見抜いていました。

儲かるのは主催者だけで、会員にはほとんど実入りがないのです。

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ボブがやっているのは完全に怪しい自己啓発セミナーのそれです。女人禁制の着飾ったおやじだけが詰まった会場はそれはそれは異様な光景です。それにしても、吉沢悠さんがもう『おじさん』の役をやるとは…と、しみじみしてしまいました。

心の今治

兄弟おやじが掴んだ真実を相談者の夫婦に聞かせると、夫はセミナーで1,000円で売られているものの、実は100円のタオルを握りしめながら兄弟の話を聞いていました。

「それ、今治タオルって言ってたじゃない」

「気持ちは今治なんだ」

夫は他のおじさま達にも話してやって欲しいと、後日喫茶店に会員を3人連れてきました。

兄弟おやじが地道に1,000円を積み重ねた先にレンタルおやじがある。などという話をしたところ、4人のおじさま達は喜んで帰っていきました。

その日の売り上げは4,000円。

ドリンクも1人2杯飲んでいったので喫茶店も潤います。

これに気をよくした兄弟は、ボブの客をこちらに引っ張ろうと画策します。

「ボブの魔の手から足ふきマット達を救うんだ!」

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兄弟おやじが妙なことを考えだしました。決して能力が高いとは言えない兄弟がやるにはあまり得策には思えませんが、そんなドタバタ展開になるのか楽しみではあります。

ボブと兄弟のしのぎ合い

兄弟おやじは喫茶店で90分間のセミナーを開催します。

兄は寅さんの格好をして『レンタルおやじとは』について講演します。

セミナーではワカメのカップケーキなどが売られ、それも大盛況。

一方、レンタルおじさまのセミナーはキャンセルが続出したため、急遽『心の今治タオル』をプレゼントするなど対抗してきました。

すると兄弟セミナーの方が劣勢になってきたため、自分たちも何かつけようと、在庫がたくさんあるワカメに目をつけます。

Twitter上でも『#兄弟セミナー』というハッシュタグがつけられ、兄弟おやじの人気は最高潮になっていました。

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心の今治タオルもワカメも別にいらないものですが、タダでくれるとなるとなんだか得した気分になってしまうというのが人間の性というものです。兄はなぜ寅さんの格好をしているのでしょうか。そして、わかめカップケーキ…まずそうです。

ムラタ(宮藤官九郎)怒る

「勝手にセミナーを開き荒稼ぎをするとはどういうことですか?」

ムラタ(宮藤官九郎)は完全に怒っています。

レンタルおやじに登録している人が営業妨害だとして、兄弟セミナーについてムラタに訴えたのです。

兄弟セミナーにはレンタルおやじの会員も何人か参加しており、張り切りすぎたおやじたちは依頼人の女性にアプローチをして迷惑をかけているとのこと。

「うちは邪な気持ちを持っていないおやじだけを置いているんです」

すでにマズイレベルと判断したおやじ3名は登録解除したとムラタは言います。

兄弟おやじも「次に何かしたら登録解除は免れない」と言われてしまいました。

兄弟が「ボブは放っておいていいのか?」とムラタに聞くと「あちらはあちら。パイは一つではありません」と言ってムラタは引き上げていきました。

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普段温和なだけに、怒ると超怖いという典型的な人だったムラタ。でも、警告だけで許してくれました。ルパン(兄)と次元(弟)の格好をしてしょんぼりしている兄弟の姿が面白すぎます。ちなみに、さっちゃんが不二子ちゃんです。

ボブ(吉沢悠)の敵情視察

「ムラタさんは優しいな、俺なら速攻クビにする」

なんと、ボブがシャバダバに乗り込んできていました。

実は、ボブはかつてレンタルおやじの会員で、ムラタは自分の恩人だと言います。

「俺はのれん分けしてもらった愛弟子だ」

ボブは、自分のファンである探偵が勝手に調べてきた兄弟の情報を手に、これをTwitterでばらまくと脅してきました。

「卑怯だぞ!」

「俺のことを卑怯だという時、卑怯なのはお前らだ。喧嘩を売ってきたのはそっちだろ」

ボブの要求は兄弟おやじの引退です。

兄弟はレンタルおやじを辞めるか、個人情報をばらまかれるかどちらがいい?と究極の質問をして兄弟を追い詰めます。

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ボブはムラタをリスペクトしている様子です。ムラタは結構カリスマ性があるんですね。ボブはうまいことを言ってさっそく兄弟たちを理詰めにしていきます。兄弟おやじはタジタジです。

女嫌いのボブ(吉沢悠)

そこにさっちゃんが割って入り、兄弟を許してあげて欲しいとボブに頼みます。

兄弟たちがここまでしてくれたのには、店の売上げのためでもあるからです。

「なぜだかわからないけど、特にお兄さんの方はとても親切にしてくれるんです」

恐らく生き別れの妹に似てるとか、看板娘を愛でる感覚だと思うと、さっちゃんは訴えます。

「女だからって許されると思わないで欲しいな」

ボブは女嫌いで通っている人物でした。

かつてはその甘いルックスゆえに女性の依頼が引く手あまたで、特別に3,000円に値上げしてもその人気が下がることはなく、当時は本当にレンタルだけで年収650万円を稼いでいたと言うのです。

その内にトラブルに巻き込まれたため、レンタルおやじを辞め、名前を変えて写真も出さずレンタルおじさまに鞍替えをしたのです。

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そりゃあこんな甘いマスクのレンタルおやじがいるなら1時間3,000円でも余裕で払うでしょう。とはいえ、男女の間にはトラブルはつきものです。ボブはおかしくなってしまった依頼者の女性に刺されてしまったのでした。

おじさま達に勇気と自信を

ボブは「レンタルおやじは1時間1,000円だから良いのだ」と言います。

それなら期待もしないし、おやじも気負わなくて済みます。

「お互いにささやかに助け合う。それがレンタルおやじだ」

ボブは、居場所もなくしょんぼりしているおじさま達に自信を取り戻して欲しいと願っているのです。

「おじさんだって人間だ」

そしてボブは、兄弟おやじにリピーターがつかない原因を教えてくれました。

兄は自己顕示欲が強く、すぐに反論や説教をしようとして話を聞く態度がなっていない。

逆に弟は適当すぎて、返事が軽く、相手を馬鹿にしているように感じる。

2人はぐうの音も出ません。

「2人で1,000円。まけときますよ」

兄弟は素直に負けを認め、アドバイス代として500円ずつ支払いました。

「レンタルおやじを続けるなら、ムラタさんに迷惑をかけないように」

ボブは颯爽と店を出て行きました。

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何事も適材適所、分相応ということでしょう。全てが高級志向でも困るし、全てが庶民的でも面白くありません。兄弟についてボブの言ってることは的確だった上に、引退もさせず、探偵の資料も置いて行ってくれました。案外いい人です、ボブ。

生き別れの妹

何も見ていなかったのは自分たちの方だったと反省する兄。

しかし、さっちゃんは言います。

「色んなレンタルおやじがいていいんじゃないですか。私は兄弟おやじ好きですよ」

その言葉を聞いて、再び頑張ろうとやる気を出す兄。

それを見た弟は兄をキモいと言います。

そして、いい年して若い子に入れ込むなと忠告をします。

兄は、ボブが置いていってくれた探偵資料を見て、よく調べてあることに感心します。

そこには、クズ親父の居場所まで書かれていました。

父のことはひとまず置いておいて、弟がやたら絡んでくるのは、さっちゃんの写真を見たからだと気がついた兄。

「俺はさっき嘘をついた」

さっちゃんがボブに「私が生き別れの妹に似ているのだろう」と言った時、兄は妹なんていないと否定していました。

「いたんだよ。さっちゃんはクズ親父の娘で、俺たちの妹だ」

『コタキ兄弟と四苦八苦』第9話まとめ

今回の兄弟おやじは、まさに「増上慢苦ぞうじょうまんく」でしたね。

かつてレンタルだけで年収650万円稼いでいただけに、ボブの方が一枚も二枚も上手でした。

さて、衝撃の事実が明らかになりました。

さっちゃんが兄弟おやじの妹だったとは!

前回第8話で、さっちゃんの幼少期の話が出て来た時に不思議なつながりがあることがわかっていましたが、そういうことだったんですね。

兄弟にとっては発明家のクズ親父、さっちゃんにとっては船乗りの頼れるお父さん。

次回、そんな父に兄弟おやじが会いに行くお話になっています。

兄弟と親父の確執は根が深そうですが、果たしてどうなるのでしょうか。

そして、妹であるさっちゃんに真実を明かせない兄弟との関係はどうなっていくのか?

変わりつつある3人の関係に目が離せません!

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