『死苦』=死んでゆく苦しみのこと。
ついにレンタルおやじに登録した兄弟おやじ。
今回の依頼は少し長くなるからと、依頼人の須弥子(樋口可南子)の面談から始まりました。
厳しい面談の後兄弟は3ヶ月のレンタルが正式に決まります。
3ヶ月後に何があるのか弟が問うと、須弥子は「3ヶ月後には世界が終わる」と言い出します。
どうやら終末論者のようです。
その後、兄弟は1ヶ月に渡ってこき使われ、まさに四苦八苦。
でも、最後にはちょっぴり切なくほろ苦いオチが待っているのでした。
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目次
『コタキ兄弟と四苦八苦』前回第3話のあらすじと振り返り
『曠夫受苦』=伴侶がいない苦しみ。
今回、兄弟おやじが受けた依頼はなんと恋愛相談。
大学生の坂井君(望月歩)が好きな子との初デートについて兄弟に意見を求めてきました。
しかし、話はどんどんおかしな方向に流れていき、とうとう兄弟のモテ論争に発展してしまいます。
喫茶店『シャバダバ』のさっちゃん(芳根京子)は呆れ顔。
そこで、兄弟に代わりさっちゃんが見事なアドバイスをして坂井君の悩みは無事解決したのでした。
ところで、兄が弟の妻に会っていたのは妻が娘を留学させるために兄に借りた金を返すためでした。
エターナル無職の弟は立つ瀬がありませんが、一発逆転はできるでしょうか?
【ネタバレ】『コタキ兄弟と四苦八苦』第4話あらすじと感想
恐怖の面談
レンタルおやじに正式に登録した兄弟おやじの一路(古館寛治)と二路(滝藤賢一)。
2人は対応力に問題があるため、セットでの登録になります。
今日はいつもの喫茶店で依頼人から面談を受けています。
今回は長期の依頼のため、登録したてでスケジュールが空っぽの兄弟に白羽の矢が当たりました。
依頼主の須弥子(樋口可南子)は、するどい目つきでなぜレンタルおやじになったのかなど質問をしていきます。
時折2人が揉めて須弥子に怒られるなどしましたが、なんとか採用されることになりました。
「来週から月曜と金曜で3ヶ月」
「3ヶ月後何かあるの?」
二路がフランクに尋ねると、須弥子は大真面目な顔でこう言います。
「死ぬのよ。あと3ヶ月したら世界が終わるんだもの」
moyoko
余談ですが、喫茶店『シャバダバ』では前回出た『レトルトカレー』以外にも『レンチンピラフ』というメニューがあることがわかりました。
終末論者
次の週、須弥子は兄弟を連れてあちこちに買い物に連れて歩きます。
途中で疲れてしまったので、兄弟たちにカーディガンを探して来いと命じ、カフェで兄弟たちが撮ってきた写真で精査しますが、須弥子はああでもないこうでもないと言ってなかなか決まりません。
「俺たちを走り回して楽しんでるんだよ。ストレス発散のために」
兄は汗だくになりながらぶつくさと文句を言っています。
しかも須弥子は、一路の名前を覚えておらず『ナニロー』と呼ばれる始末。
次々と買い物をする須弥子を見て弟が財産はいくらあるのか聞いてみると、須弥子は世界が終わるのだから持っていてもしょうがないと答えます。
ピラミッド型のピアスをつけていたり、道中も水晶玉を眺めるなど、彼女の言動からして本物の『終末論者』だと弟は結論づけました。
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混ぜるな危険
須弥子の横暴なふるまいにレンタルはされたが奴隷契約を結んだつもりはないと不満爆発の兄。
「須弥子様はマジだ」
弟はあれは本物の終末論者だし、金も持っているので上手くいけば大金稼げて借金返して解散万歳だと兄を説き伏せます。
それでも兄は須弥子が冗談を言っていると思っていたので、弟の非礼を詫びると、またしても須弥子は大真面目な顔で言いました。
「世界は終わるわよ。私が終わると言ったら終わるの。ね?ナニロー」
それからというもの、兄は世の中にある終末論を片っ端から調べ始め、押し入れに籠っては宇宙の摂理がわかった、いやまだ熟していないなどブツブツ言うようになってしまいました。
「兄貴に終末論は混ぜるな危険だった」
弟は呆れています。
moyoko
私の世界が終わる
結局、兄は須弥子様の言う2ヶ月後に起こる終末論は見つけられませんでした。
翌日、兄弟はある場所へ付き添うことを須弥子様に命じられます。
そこは海の見える大きなテラスがあるホスピスでした。
須弥子様はこの1ヶ月、友達に会い、仕事関係の人に挨拶をしマンションを売って財産を全て処分したと言います。
「世界が終わるっていうのは、私の世界。」
病気のことは誰にも話しておらず、あとはここで楽に逝くだけだと須弥子様は笑顔で話します。
それでも週に2日くらいは誰かと話をしたいけれど、相手が友達だとお返しもできないし、もし正気を失って今まで築いてきた関係を壊したくない。
それでレンタルおやじを雇ったというわけです。
「悪態をつくのは無関係のどうでもいい兄弟で十分」
moyoko
今回は最期まで
「ナニローとナニローは兄弟なのに似ていないのね」
兄によれば弟は父親似で、自称発明家の無職で根無し草というところもソックリだということです。
その父は行方不明になってそのままだそう。
兄の方はその父ともお嬢様育ちの母にも似ておらず、養子ではないかと疑って戸籍を調べたものの実子でした。
母は病気で52歳という若さで亡くなっています。
会うたび須弥子様は元気な姿を見せるので、弟にはもしかしたら死なないんじゃないかと思えてきました。
実の母の時は泣くしわめくし大変だったからです。
でも、弟は母の最期の時はバイト中に事故ったと言ってその場にいなかったのです。
「母さんはお前を待ってた」
父によく似た弟を母は可愛がり、一番心配していたと言います。
「また事故に遭うのか?仕事なんだから最期までちゃんとやれ」
「わかってるよ」
moyoko
この時、兄は梅干しを食べようとした弟に1個50円で売りつけますが「釣りはいらねぇ」「ちょうどだよ!」というやりとりにクスっとさせられました。
水晶の呪い
須弥子は兄弟とテラスでお茶をしながら、ある告白をします。
それは小学校の理科室でお気に入りの水晶玉があり、放課後夕日に照らされたその水晶玉を見るのが楽しみでしたが、卒業式の時にどうしても欲しくなって盗んできてしまったことです。
少女の須弥子は堤防でその水晶を夕日に照らしてみますが、突然罪悪感に襲われ、ちっとも綺麗に見えませんでした。
それはもはやただのガラス玉になってしまったため、須弥子は証拠隠滅のために海に捨てました。
「私が病気になったのはあのせいなんじゃないかしら」
美しい水晶を海に沈めてしまった罪。
人を傷つけたことでかぶる罪ならやりきれないけれど、水晶の罪ぐらいだったらいいと須弥子は思うのです。
「どうして私だけ世界から消えてしまうんだろう」
兄弟は何も答えられませんでした。
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世界の終わりを語るナイト
夜、須弥子は誰かの話し声で目を覚まします。
外を見てみると、そこには兄弟がいました。
兄弟は『ナニナニブラザーズの世界を終わりを語るナイト』と称して須弥子に様々な終末論を話して聞かせます。
「要するに、人類も地球も何度も滅びると。」
「我々はみんな、いつかは滅びる。滅びる日に多少の誤差はありますけど」
須弥子は笑いが止まりません。
「イチローもジローもバカねぇ!」
兄弟が須弥子に会ったのは、その日が最後でした。
次の日から着信拒否をされ会ってもらえず、次に連絡が来た時は須弥子のお別れ会でした。
最期に立ち会ったムラタ(宮藤官九郎)は、須弥子が海洋散骨にこだわっていたことを不思議そうに話します。
水晶のことは、3人だけの秘密なのです。
須弥子は2人について嫌われてるぐらいがちょうど良かった、『ナニロー』ぐらいがちょうど良かったのにと言っていたそうです。
「酷い人だったな」
「ひでぇ」
外は、涙雨が降っていました。
『コタキ兄弟と四苦八苦』第4話まとめ
#コタキ兄弟と四苦八苦
四話はオーシャンビューが
とっても素敵なロケ地で撮影させて
いただきました٩( 'ω' )و✨海に沈んでいく夕日と兄弟をパチリ📸
本編でもマジックアワーを狙って
急いで撮影しました\( 'ω')/🎥💦
絶景だったなぁ🌄#古舘寛治#滝藤賢一#芳根京子#宮藤官九郎#樋口可南子 pic.twitter.com/IDKr6zJQuE— コタキ兄弟と四苦八苦 テレビ東京ドラマ24 《次回2月7日(金)深夜0時12分》 (@tx_kotaki) January 30, 2020
今回はちょっぴり切ないビターな回となりました。
でも、不思議と悲しいお話にはならず、どこかスッキリとした最後でした。
今回の『苦』は、そのものズバリの『死苦』。死んでゆく苦しみのことです。
楽に死んでいくために全ての関係を断ち切って、どうでもいいおやじをレンタルしたにも関わらず、期せずして2人と心が繋がってしまい、また『苦』が訪れてしまった須弥子さん。これもまた人間の業というべきでしょう。
次回は喫茶店『シャバダバ』で事件が起きる模様です。
さっちゃん(芳根京子)のある行動を目撃してしまった兄と、兄のある行動を目撃してしまった弟がジタバタするということですが、一体何が起きたのでしょうか?次回も要チェックです!
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▼次回第5話も続けて読む▼