『コタキ兄弟と四苦八苦』第11話あらすじ・ネタバレ感想!さっちゃんの元カノが登場!2人が別れた切ない理由

『コタキ兄弟と四苦八苦』第11話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『コタキ兄弟と四苦八苦』公式ページ

生苦しょうく』=生まれてくる苦しみのこと。

さっちゃん(芳根京子)が自分たちの妹だと知った弟(滝藤賢一)は遠まわしに兄弟の愛を伝えようとするので、兄(古舘寛治)は毎日ハラハラしています。

今回の依頼人は、なんとさっちゃんの元カノ・みちる(北浦愛)でした。

彼女は歯学部の6年生で、国家試験を受けるために日々勉強中の身。

さっちゃんは、歯科医であるみちるの親に猛反対されたため、みちるのために身を引いていたのでした。

不勉強な兄は、さっちゃんがレズビアンであることをイマイチ理解できず、さっちゃんを傷つけてしまいます。

兄は、さっちゃんの信頼を回復をすることができるでしょうか?

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『コタキ兄弟と四苦八苦』前回第10話のあらすじと振り返り

『老苦』=老いる苦しみのこと。

「さっちゃんは俺たちの妹だ」

兄(古舘寛治)は弟(滝藤賢一)に衝撃的な情報を打ち明けます。

さっちゃんにとっての船乗りのお父さんは、兄弟にとってのクズ親父でした。

さっちゃんの思い出を壊すことはできないと、兄弟おやじは3人の関係について話さないことに決めました。

そして、兄弟は施設にいるクズ親父に会いに行くことに。

父親は認知症で、もう2人のことはわかりませんでした。

それでも弟は自分の思いを親父にぶつけます。

そして兄弟おやじは「こんな思いをするのは自分たちだけでいい」と、やはりさっちゃんには言い出さないことに決めたのでした。

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【ネタバレ】『コタキ兄弟と四苦八苦』第11話あらすじ・感想


気持ちの中の妹

いつの間にか、バール君とさっちゃん(芳根京子)が仲良くなっています。

2人の距離が近いことにヤキモキする兄弟おやじ。

さっちゃんに訳を聞くと、雨どいの修理を手伝ってもらったことで話すようになったそう。

自分たちに言ってくれれば良かったのにと兄弟が言うと、2人に頼んだら1時間1,000円かかってしまうとさっちゃんは答えます。

弟(滝藤賢一)はそんなことは気にしなくていい、さっちゃんは身内みたいなものなんだからと余計な一言。

「気持ちの上でね!」

慌てて付け足しますが、兄(古舘寛治)はハラハラして仕方がありません。

そこへ、今回の依頼人がやってきました。

名前は『みちる』と言います。

「みちる…?」

みちる(北浦愛)は、さっちゃんの顔を見るなり抱きついてきました。

moyoko

さっちゃんの元カノ登場です。第8話の入れ替わり事件の時に、さっちゃんがまだ彼女のことを忘れられていないことがわかっています。どうやら2人とも嫌いで別れたわけではなさそうです。2人はなぜ別れなければいけなかったのでしょうか?

ちるちるみちる

みちるは、さっちゃんが同棲していたという元カノでした。

彼女は突然いなくなったさっちゃんがSNSで上げていた兄弟おやじセミナーのチラシを見て、彼らならさっちゃんの居場所を知っているかもしれないとコンタクトを取ったのです。

まさかこんなに早く会えるなんてと嬉しそうなみちるに、さっちゃんは「ごめん、私今この人と付き合ってるの」とバール君に腕を絡ませます。

みちるはさっちゃんが嘘をついていることをすぐに見抜きますが…。

さっちゃんは続けて「私は今ここで働いているの。生活してるの。働いたことないみちるにはわからないだろうけど」と言い放ちます。

そんなみちるの世間知らずなところが嫌いだから帰ってくれと、さっちゃんは彼女を追い出します。

「私、国家試験必ず受かるから」

そう言ってみちるが去った後、さっちゃんはその場で座り込んで泣き出してしまいました。

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やはり、さっちゃんには何かのっぴきならない事情があるようです。さっちゃんが何も言わずに家を出ていき、その後みちるの親がさっちゃんに何か言ったことを知ったみちるはずっとさっちゃんのことを探していたのです。

別れの理由

兄弟おやじは店をバール君に任せ、さっちゃんに話を聞きます。

みちるは歯学部の6年生で、国家試験を控えているとのこと。

本人たちも歯科医である彼女の両親は娘がレズビアンであることを認められず、みちるとさっちゃんが付き合っていることを知ると、さっちゃんが働いていたカフェに乗り込んできて娘を変な道に引き込んだとさっちゃんを責めました。

そして、これ以上娘と付き合うなら、娘とは縁を切ると言われてしまいました。

母親にカミングアウトしていて好きに生きていたさっちゃんにとって、そんなことを言う人がいるなんて考えたこともありませんでした。

だから、みちるだけ親と縁を切って全部捨てて苦労しろとは、どうしても言えませんでした。

「だけどみちるちゃんの気持ちは?」

あの子は世間知らずだからわかってないのだと、さっちゃんは言います。

moyoko

みちるの両親は開業資金を持っています。彼女が国家試験に受かって開業することができれば、人生イージーモードです。だけど自分と付き合っていることでそれが水の泡になるのはさっちゃんにとっても本意ではありません。さっちゃんはみちるのために身を引いたのでした。

兄(古舘寛治)、出入り禁止になる

世の中のレズビアンには結婚して子供を産む人もいるとさっちゃんが話すと、イマイチ話に乗り切れていなかった兄がその事実に飛びつきます。

「男の人と結婚して、子どもを産む。それが自然の摂理だ。その方が幸せになる」

その言葉を聞いたさっちゃんは途端に目の色が変わり、1,000円を置いて仕事に戻ってしまいます。

「まいどあり。リピートしなくていいよ」

弟は1,000円を受け取り、最悪だと呆れかえっています。

「兄貴は当分この店出入り禁止な。さっちゃんは兄貴の顔を見たくないだろうから」

なんのことだかわからないけれど、さっちゃんをガッカリさせたことだけはわかった兄はさっちゃんに謝ろうとしますが、弟は形だけ謝ってもいい迷惑だからとそれを止めます。

兄弟おやじが店を出る時、さっちゃんは兄の顔を全く見ようとはしませんでした。

moyoko

一路さん、完全にやっちまいましたね。地雷を踏みまくってしまいました。無知とは恐ろしいものです。自分に優しくしてくれるのでとても良い人だと思っていたさっちゃんにとって、兄の心無い一言にはさぞかし傷ついたことと思います。

好きに生きていい

オロオロする兄を置いて、弟は急いでみちるの行方を探し出しました。

みちるとさっちゃんが出会ったのは、みちるが痴漢にあっているところをさっちゃんが助け出してくれたことからでした。

昔からそういうことが多かったみちるは我慢するしかないと思っていましたが、さっちゃんの行動によってそうではないと気づかされたと言います。

みちるは中学の頃に自分は人と違うということに気がつきました。

でも、人と違うと認めるのは怖くてずっと我慢をしていました。

しかし、さっちゃんはそんなことは気にすることなくのびのびと生きています。

そんな彼女を見て、みちるは好きに生きていいんだ、自由に生きていいんだと考えられるようになったのです。

さっちゃんと暮らし始めてから、白黒だった自分の部屋がカラーになったと、みちるは弟に語ります。

「どうして一緒にいられないんだろう」

moyoko

人を好きになるということは誰に止められるものでもありません。それが女だから男だからというだけで2人の間を引き裂かれるのは間違っています。ましてや、2人は好き合っているのです。

世界の終わり

家に帰ると、兄は押し入れに籠ってその後1週間出てきませんでした。

そして、さっちゃんの目も力がなく、さっちゃんと兄の世界は終わったかのような様相です。

その後、兄はありとあらゆるLGBTについての文献を読み、さっちゃんに酷いことを言ってしまったことを完全に理解し、恥ずかしさのあまり、冬の庭で水ごりをして頭を冷やします。

兄弟おやじは彼女たちをどうにかしてやりたいけれど、兄だと言い出せない限り関係ないおやじです。

関係ないおやじにクヨクヨされてもウザいだけなのです。

「さっちゃんの幸せはなんだ!」

「ちるちるみちるの幸せもな」

ここは両方が幸せにならなければ意味がありません。

2人の幸せはどこにあるのか。

兄弟おやじは考えを巡らせます。

その頃、さっちゃんは天の父にみちるの試験がうまくいくように祈っていました。

moyoko

今まで兄が読み込んでいた『現代用語の基礎知識』に載っていなかったのか?と思いますが、短い文章では堅い兄の頭の中には入って行かなかったのでしょう。しかし、本を読んだことで理解できるようになったので良かったです。それはきっと大事な人のためにやったことだからでもあるでしょう。

さっちゃん(芳根京子)を誘拐しに来た

翌朝、兄弟おやじは開店前のシャバダバに乗り込みます。

2人はサングラス姿です。

兄がさっちゃんに謝りたいが、自分の顔を見たくないだろうということでそうなりました。

弟がサングラスをかけているのはバランスのためです。

「俺たちはさっちゃんを誘拐しに来た」

しかし、コンプラ的にさっちゃんを無理矢理連れ出すわけにはいかないので、自分で手を縛って店に出てくれと言います。

気持ちの上での誘拐です。

弟は、みちるが2人のことを認めてもらうために試験に受かろうとしていることを明かし、応援してやらなくていいのかとさっちゃんに問います。

「自分が消えてなくなればいいなんて考えるなよ」

さっちゃんの目に、みるみる涙が溜まってきました。

moyoko

弟の言葉にはグッとくるものがありました。大事な妹であるさっちゃんが、消えてなくなればいいなんて考えているのを見るのはとても辛いことですよね。みちるにはみちるの、さっちゃんにはさっちゃんの人生があるのはわかりますが、2人が共にする人生だってきっとあるはずです。

俺があなたを祝福する

かつて、みちるはさっちゃんに言いました。

「どうして私たちは祝福されないんだろう」

どうして、こんな風に生まれちゃったんだろうと。

「それでも生まれちゃったんだよ、俺たちは!」

兄は、サングラスを外してさっちゃんに語りかけます。

出ちゃったものは戻せない。

けれど、その先は神様仏様がなんと言おうと、好きにさせてもらうのだと。

「あなたが、あなたたちがあなたたちとして生きていくことを、俺は祝福する!」

兄の言葉を聞いて、さっちゃんは店から駆け出しました。

そして、試験に挑もうとするみちるに精一杯のエールを送ります。

「頑張れ~!!」

『コタキ兄弟と四苦八苦』第11話まとめ

生苦しょうく』=生まれてくる苦しみのこと。

生まれるのはある意味簡単ですが、そこから生きるのは大変難しいものです。

でも、生まれちゃったんだから生きていくより仕方がない。

それを周りにとやかく言われる筋合いはないのです。

それでも誰かに認めてもらうとやはり嬉しいものです。

兄弟おやじは兄として精一杯のことをやり遂げました。

さっちゃんが救われて良かったですね。

2人が幸せになることを祈りたいと思います。

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