『この音とまれ!』第7話あらすじ・ネタバレ感想!明かされるさとわの過去と真実

アニメ『この音とまれ!』第7話ネタバレ感想!

出典:『この音とまれ!』公式ページ

第6話でさとわが風邪を引いて休んだので、彼女の自宅に向かった愛でしたが、そこで見たものは家元という名とは程遠いおんぼろアパートでした。

今回の第7話で、さとわの過去や、なぜこんなアパートに1人で暮らしているのかを知ることになります。

さとわは何を背負ってここまで生きてきたのか。

また、新入部員である来栖妃呂の過去も明かされるので、筝曲部のメンバーの絆がさらに深まる重要な回になりました。

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『この音とまれ!』第7話あらすじ

アニメ『この音とまれ!』第7話「知られざる音の葉」あらすじ①

アニメ『この音とまれ!』第7話「知られざる音の葉」あらすじ②

体調を崩して休んださとわにプリントを届けに行った愛。

しかし住所のメモを頼りにたどり着いたのは、どういう訳かオンボロアパートだった。

熱にうなされ過去を夢にみるさとわ。

愛する母のため、箏に打ち込んでも打ち込んでも、すれ違い遠ざかる親子の距離……

当時のさとわは一縷の望みを託し、一か八か行動に出たのだが――。

一方、箏曲部をバラバラにしようと目論む妃呂は、さとわの秘密を皆に暴露しようとする。

アニメ『この音とまれ!』第7話「知られざる音の葉」あらすじ③
出典:『この音とまれ!』公式ページ

【ネタバレ】『この音とまれ!』第7話の感想

さとわの看病をする愛

第6話ラストで、風邪を引いたさとわの自宅へ向かった愛。

そこで愛が見たものは、家元のお嬢様のイメージとは程遠いおんぼろアパートです。

呼び鈴を鳴らすと、中から現れたさとわは今にも倒れそうな状態でした。

ドアを開けた瞬間、目の前に愛がいたので、驚いてただ呆然と立ち尽くすさとわでしたが、現状を把握すると叫び声をあげて家の中に逃げ込みます。

服装もパジャマですし、こんな弱っているところを見られたくなかったのでしょう。

恥かしさを隠すために、さとわは愛に罵声を浴びせていると、そのまま愛は玄関のドアを開けてきます。

初めは抵抗するさとわでしたが、すでにそんな体力は残っておりません。

愛はぐったりとその場に倒れるさとわを抱きかかえ、そのまま布団に寝かせます。

さとわがこんな部屋に1人で住んでいることに疑問を持ちながらも、まずは看病を優先しました。

さとわからタオルの位置を聞くと、押し入れにある引き出しに手を伸ばします。

しかし、その中にしまわれていたのはタオルではなくブラジャー。

慌てて引き出しを戻す愛ですが、時すでに遅し。

幸いにもさとわには気づかれていなかったので良かったですが、もしその場を見られていたら、殴られるだけでは済まなかったでしょう。

そしてタオルを濡らし、さとわの頭に乗っけてあげる愛。

態度はぶっきらぼうですが、さとわのことを相当心配しているみたいです。

この時、愛はタオルを取る際に、偶然さとわの箏のコンクールDVDを見つけてしまいます。

そして愛はさとわのことを何も知らなかった自分に気がつくのでした。

今まで1か月ずっと一緒にいたのも関わらず、彼女の過去を何も知らなかったのです。

そして見つけたさとわのDVDに手を伸ばし、全く返事ができないさとわに一応の許可を取るとパソコンでそれを観始めました。

ここからさとわの過去の回想へと入っていきます。

家元・鳳月会の娘さとわの想像を絶する過去。

箏の家元に生まれたさとわでしたが、早くにその当主である父を亡くしてしまった様です。

そして、さとわの母が当主の座を継ぐことになります。

旦那が死んだ事実を受け止められずに、泣き続けるさとわの母親。

そんな母を見て、少しでも母を元気づけようとさとわはオリジナルの箏の曲を聴かせます。

娘に元気をもらった母親は当主を引き継いだのですが、その座は長くは続きませんでした。

次々にやめていく門下生。

ほとんどの門下生は旦那である前当主の実力を認めていたからこそ、鳳月会に身を置いていたのです。

誰も母親の実力は認めていませんでした。

次第に悪い噂も立ち始め、すっかり自信を失っていた母を支えたのは紛れもなくさとわでした。

時にはさとわにきつく当たってしまう母でしたが、そんな母を助けたく、さとわも精いっぱい頑張ったのです。

「私が凄い跡継ぎになれば、きっとお母さんを助けられる」

そんな純粋な想いでさとわは頑張りました。

その努力が実り、次第に娘に対する周りからの期待が大きくなっていきます。

順調に見えたその状況でしたが、新たなる問題が発生してしまうのです。

娘を立派な跡継ぎに育てないといけない。

そのプレッシャーから、だんだんと娘への叱責や厳しい教育がエスカレートしていったのです。

必死に母について行ったさとわでしたが、周りの友達からは距離を取られていきます。

遊ぶ時間すらもなかったのですから当然の結果かもしれません。

それでも箏の道を信じて突き進んださとわでしたが、中学生に上がると不幸にも母との溝はさらに深まっていきました。

友達の誘いもあって部活に入ろうとしたさとわでしたが、その想いを母親に簡単に踏みにじられてしまいます。

本人の許可もなく、部活をしない趣旨を学校に伝えてしまっていたのです。

友達との溝も深まり、さとわはさらに苦悩していました。

母親は高校進学すらも、さとわに相談もなく勝手に決めてしまいます。

娘を音楽のエリート校に行かせようとする母親。

これにはさとわも猛反発しますが、さとわの意見は母親の耳にはもはや届かなくなっていました。

これがさとわと家元に決定的な亀裂を与えるきっかけになったのです。

そしてある箏のコンクールに出場したさとわでしたが、周りの期待を裏切り、コンクールとは全く関係ない曲を弾いてしまうのです。

関係ない曲を弾いた時点で失格は確定。

これには観客や審査員、そして母親も唖然とします。

ですが、15歳とは思えないような演奏の迫力に場内はスタンディングオベーション状態に。

しかし、母親だけはそんなさとわを認められません。

むしろ母は、さとわの才能に恐怖すら覚えたのです。

そしてこれが最後の一手となり、さとわはどんどん箏から離れていきました。

次第に練習もさぼりがちになり、ついに彼女は心を閉ざしてしまったのです。

どこまで愛がDVDからさとわの過去を理解できたのかはわかりません。

しかし、愛にもさとわが辛い過去を歩んできたことが伝わった様です。

愛が彼女の過去について考える出来事でした。

目が覚めるとそこには愛が!そしてさとわの事実が明らかに!

翌朝、ようやく目を覚ましたさとわは布団から起き上がると玄関の方へと歩いていきます。

そしてさとわは、そこで信じられない光景を目の当たりにするのです。

なんとそこには愛が座って寝ているのです。

あまりの出来事に、顔を真っ赤にして後ろに飛び跳ねるさとわ。

どうやら病人を1人で置いておけない愛の優しさから、彼はさとわの家に泊まったのです。

愛はさとわの熱が引いたことを確認すると、何も聞かずにその場を立ち去ろうとします。

しかし、さとわは何も聞かない愛に、逆にこの状況が気にならないのかと問い詰めました。

今まで家元の娘と言ってきて、こんなボロいアパートに住んでいたのですから無理もありません。

ですが、愛はそんなことあまり気に留めていない様子で部屋から立ち去ります。

本人が言いたくないことを深く聞かないという彼の優しさなんだと思います。

そして、さとわはキッチンに作った覚えのない鍋が置かれていることに気がつきました。

蓋を開けると、そこにはお粥ができています。

愛が彼女のためにわざわざ作ってくれていました。

それを1口食べると、愛の優しさに胸を打たれ、さとわの目から涙があふれました。

今まで本当に寂しかったんだと思います。

来栖妃呂の過去。なぜ彼女は人間関係を壊すのか。

風邪も治り、部室に戻ってきたさとわですが、部員のみんなもとても心配していた様子で帰ってきたさとわを温かく歓迎します。

妃呂に言われた言葉を気にしていた一同は、さとわが教えるのに疲れたわけでないことを本人の口から聞くと大喜び。

しかしここで、そんな和気あいあいとした雰囲気をぶち壊すように妃呂が口をはさんでくるのです。

なにやらさとわの秘密を知っているような素振りでさとわを揺さぶる妃呂でしたが、さとわは自ら自身の秘密を告白します。

なんとさとわはすでに家元・鳳月会を破門されていたのです。

先程の回想の後、母親によって破門させられたのでしょう。

しかし、それを聞いた一同は予想外にも驚いた様子を見せません。

むしろそれを温かく受け入れようとしてくれるメンバー。

誰一人としてさとわが騙していたと思う人はいません。

当然のように、この場で筝曲部の信頼関係が崩壊すると読んでいた妃呂は、全く信頼関係が崩れないどころか、むしろ深まっていく様子を見て
イラ立ちを隠しきれません。

彼女はただ、仲良しごっこをしている筝曲部が気に入らないので、人間関係を滅茶苦茶にしてやりたかったようです。

それを聞いて武蔵に批判されると、妃呂は武蔵を一発殴り、悔しそうな表情を見せながら立ち去りました。

しかし、その表情には何か彼女の過去が隠れているようにも見えます。

実は彼女は昔、他の女生徒に有りもしない嘘を言いふらされ彼氏を取られた過去があったのです。

それがトラウマとなって、仲の良い関係を見つけると同じように有りもしない嘘をばらまき壊していました。

一見するとただの嫌な女ですが、やはり彼女もそれに至るまでの辛い過去を経験していたのです。

「理解したいならひたすら向き合うしかない。音がこっちを向いてくれるまで。」

箏について語ったさとわの言葉でしたが、武蔵には妃呂のことを言っているように感じました。

ちゃんと妃呂の態度と向き合おうと決意する武蔵。

翌日、武蔵はそのことを妃呂に伝え、それを聞いていたさとわも妃呂に手を差し伸べます。

そしてさとわは、妃呂に自分が筝曲部に入ろうと思った本当の理由を伝えます。

箏に対して興味を失いかけていた時、本当に楽しそうに箏を弾く筝曲部の演奏を聴いて自分も一緒に弾きたい。

嫉妬にも似た思いを感じたそうです。

さとわは、妃呂が先日の演奏会で自分たちの曲に対して同じことを感じたはず、と思ったのでした。

そのさとわの言葉に突き動かされた妃呂は、いつの間にか筝曲部の部室の前にいました。入りづらかったと思います。

しかし、愛のぶっきらぼうでも優しさに満ち溢れた誘い、そして温かく迎え入れてくれたメンバーのおかげで再び部室に足を踏み入れることができたのです。

そして今までのことを素直に謝罪する妃呂に、しっかりと武蔵も答えてくれたのでした。

『この音とまれ!』第7話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

今回、さとわの知られざる過去がついに表に出てきます。

家元の娘というプレッシャーの中で母と共に戦ってきたさとわでしたが、母親との溝は次第に深まるばかりで、結果破門という形で終わっていました。

要点まとめ
  • 知られざるさとわの過去。母と共に歩んだ辛い経験。
  • 来栖妃呂の過去。彼女の人を信じられない辛い経験。
  • 再び部室へ。来栖妃呂が本当の意味で筝曲部のメンバーに。

さとわの過去と、妃呂の過去までが明らかになる重要な回ですので見逃せません。

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