第5話での筝曲部による見事な演奏は、教頭や全校生徒のみでなく、私たち視聴者すらも思わず聴き入ってしまうような素晴らしいものでした。
その興奮は全く冷める気配がなく、筝曲部のメンバーは一気に学校中のヒーローになったのです。
そしてかねてより掲げていた「全国」の夢に向かい始めた一同。
そんな筝曲部に触発され、新たなる新入部員が入ってきたのですが、彼女を中心にして何やら不穏な空気になっていきます。
いったい筝曲部はどうなってしまうのか。
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目次
『この音とまれ!』第6話あらすじ
見事に『龍星群』を弾き切り、部の存続を勝ち取った箏曲部。
盛り上がる部員たちに、武蔵は改めてある提案をする。
また愛はシズに一人だけ仁科楽器へ呼ばれて――。
すっかり箏曲部に対する周囲の見る目も変わり、これで安泰……と思いきや。
今まで姿を見せなかった顧問が急に現れたり、何か企んでいる新入部員がやってきたり、せっかくまとまった箏曲部にまたひと波乱が…!?
【ネタバレ】『この音とまれ!』第6話の感想
全校生徒がスタンディングオベーション!
筝曲部による演奏が終わった瞬間、一気に湧き上がる全校生徒たち。
そこら中から拍手が沸き上がります。
演奏前はブーイングすらあった会場でしたが、演奏を終えた今となっては、誰もが彼らの演奏を支持しています。
これには、さすがの教頭も唖然。
教頭もこんな素晴らしい演奏や、全校生徒のスタンディングオベーションなんて想像もしていなかったと思います。
それでも彼らの演奏を認めようとしない往生際が悪すぎる教頭。
そんな教頭を一気に丸め込むかのように、さとわがマイクを取り、教頭に向かってこの厳しい試練をあえて与えてくれたことに感謝を述べました。
こうすることで、もう教頭が後戻りできない状況に持っていく作戦なのです。
そこでさらに悪ノリを始めた愛は、教頭に「努力」と「仲間」のすばらしさを教えてくれたことに感謝の意を述べました。
顔は全く感謝している人の顔ではありませんが。
その状況に、教頭も絶句せざるを得ません。
下手に嫌味も言えない状況に見事にハマったのです。
後戻りできない教頭はちょっといい先生風に演じる始末。
結局この勝負は、素晴らしい演奏を見せてくれた、そして上手く教頭をハメた筝曲部の勝利です。
最高の形でこの演奏会を乗り切った筝曲部の一同は、その後部室で打ち上げ。
各々、この一ヶ月の演奏会に向けた練習、そして本番で得たお互いの信頼関係、みんなで一丸となって何かをやり遂げる感覚に感動しているのでした。
今まで何かに必死になったことは一度もなかった彼らにとって、この演奏会はとてもいい経験になったのです。
そんな最高の雰囲気の中、部長である武蔵が「全国を目指す」ことを宣言しました。
みんなが1つになった今だからこそ、改めてこの目標を掲げたかったのだと思います。
一同は最高の雰囲気もあってか、満場一致で賛成。
全国を目指すことを誓い合うのでした。
愛にしか弾けない箏
愛は演奏会を聴きに来てくれていたお婆ちゃんに呼び出されます。
演奏に対する不満や説教が飛んでくるのではとヒヤヒヤする愛でしたが、案内されたのはなんと箏のある部屋です。
実はこの箏は、愛のお爺ちゃんが最後に作った箏だそう。
去年の事件の際、壊された箏の修理などを引き継いだのは、お婆ちゃんたちでした。
そして今目の前にある箏だけは、奇跡的に無事だったようです。
「残念ながら箏は消耗品。弾き込むほど音は変化し、ピークを過ぎれば枯れてしまう。だが使われずに枯れてしまう楽器ほど悲しいものはない。」
そうお婆ちゃんは言うと、この箏は愛にこそふさわしいと、愛に渡そうとします。
しかし、それを素直に受け取ることができない愛。
もっとふさわしい人間がいるのではないか。
彼の頭の中にはそんな思いがよぎっています。
それでも、お婆ちゃんは「愛の音は誰よりも優しい音をしている」と伝え、愛以外に渡す気はないと伝えます。
そしておもむろに箏に近づくと、箏の側面を愛に見せてあげます。
すると、なんとそこには愛の名前が刻まれていました。
その瞬間、お爺ちゃんの顔が頭によぎった愛。
この箏は愛にしか弾くことを許されていないのです。
立ち去ろうとするお婆ちゃんの服を掴むと、静かに感謝を伝える愛の表情は見えてはいませんが、優しい顔をしていたのではないでしょうか。
そんな感動を与えてくれるシーンです。
新たなる新入部員!来栖 妃呂の入部!
あんな素晴らしい演奏を見せてくれた筝曲部のメンバー。
そんな彼らが学校でヒーローになっていないはずがありません。
彼らの演奏に感動した生徒たちが、筝曲部のメンバーを取り囲んでいます。
愛も例外ではありません。今までの怖いイメージが吹き飛んだかのように女の子に囲まれています。
さとわの周りにも人だかりができています。
慣れていないのか、緊張した面持ちのさとわ。
しかし、1人の女生徒からのアプローチを冷たくあしらってしまいます。
何やらトラウマでもあるのか、そそくさとその場を立ち去ってしまったのです。
部室に集まった一同は、改めて壁に掲げた「全国」の目標に向かって士気を高めています。
しかしそんな中、見知らぬ顔の男がやっと1つにまとまりかけている筝曲部のメンバーを引きずり下ろすかのような言動を投げつけながら部室を尋ねてきました。
このやる気のない嫌な男は、第5話でもちょっとだけ出てきたこの筝曲部の顧問だそう。
みんなのやる気を削ぐような言動を投げつける中、我慢の限界を迎えた愛は思いっきり顧問に反論を述べます。
それでも続ける顧問に嫌気がさし、ついに武蔵も大声を出して顧問を黙らせます。
やるせない気持ちが心に渦巻く中、ある女生徒が武蔵に話しかけてきます。
なんとその子は先日の筝曲部の演奏に感動して、入部を希望してきました。
彼女の名前は来栖 妃呂。武蔵と同じクラスの2年生です。
妃呂はあっという間に部活のみんなに話しかけ、馴染んでしまいました。
その様子に安心した武蔵でしたが、彼女にはある思惑があることをこの時点ではまだ誰も知らないのです。
目指すは「関東邦楽祭」
演奏会も終え、全国を目指すことになった筝曲部がまず目指すのは「関東邦楽祭」です。
8月にある大会で、関東の県が参加し、その中で最優秀校を決めるという大会。
部長である武蔵からこのことを告げられると、一同のモチベーションは非常に高く、さとわと愛に至ってはメラメラと炎を見せる程です。
一同のテンションが高い中、ここでさとわは冷静に基本に立ち返ることを提案します。
「古典」を練習することで演奏者の音に奥行きが出るとのこと。
何気に妃呂は箏経験者というカミングアウトがありながら、さっそく練習を始めました。
しかし、新入部員が入ったことで箏の数が足りなくなってしまったことに気づきます。
そこはさとわと愛が自分の箏を持ってくることで解決。
箏は重いことから、武蔵がさとわの家まで取りに行くことを提案しますが、さとわは頑なにそれを拒否しています。
その状況に妃呂は何かを察しているようです。
いったいなぜさとわはそこまで拒否するのでしょうか。
不穏な動き。徐々に壊れていく人間関係。
ここから少しずつ筝曲部の絆に亀裂が走っていきます。
もっともそれを促進させているのは、新入部員の妃呂。
帰り道、彼女はさとわの先程の態度を話題に出し、他の部員との間に壁を作っていることを指摘し始めます。
挙句の果てには「低いレベルに合わせるのは大変だ」とさとわが言っていたことを暴露する始末。
今の彼女が本当にそんなことを言っていたとは考えにくいですが、その言葉は一同の関係に少なからず亀裂を与えるのです。
翌日、愛が持ってきた箏が非常にお高いものだと気付いたさとわは、すぐにそれを持って帰るように愛に伝えました。
なんでも100万円は越えるみたいです。
さすがにそんな高価なものを学校で使う訳にはいきません。
ここでお互い雰囲気が悪くなる愛とさとわを取り持つために、妃呂が間に入るのですが、何やら意図的にトゲのある言い方をしているように感じてしまいます。
練習が始まる中、教え方に苦戦しているさとわを見て、実康は自分たちのレベルの低さを謝罪。
明らかに、妃呂が言った「低いレベルに合わせるのは大変だ」という言葉を気にしています。
そして、その不自然な態度が、さらにさとわと傷つけてしまうのです。
家元の娘で天才だった彼女にとって、今までの人生は周りから除け者にされてきました。
だからこそ、そんな言葉が彼女にはグッサリと刺さってしまいます。
そこにさらに妃呂が追い打ちをかけていきます。
おもむろにさとわを呼ぶと、練習するふりをして、レベルが違うこんな場所になぜいるのかと尋ねています。
それはもう彼女のトラウマをえぐるようにです。
彼女の頭の中をこれまでのトラウマがよぎります。
翌日、彼女はついに学校を休んでしまいました。
愛は教師からさとわにプリントを届けるように頼まれます。
部室でさとわの欠席を耳にした一同は、彼女の体調を心配しています。
そして話題は「何が彼女を欠席させたのか」に移っていくのです。
3バカは自分たちのレベルが低いからだと思い込んでいました。
ここに追い打ちをかけるのは、やはり妃呂。
さとわが陰で言っていたという数々の陰口をみんなの前で躊躇なく暴露していくのです。
完全にこの筝曲部を潰しにかかってきています。
しかし、愛は彼女の妄言を信じようとはしませんでした。
「本人から聞いたことしか信じない」
聞いているこちらが惚れてしまいそうなセリフを残します。
それを気に食わない様子の妃呂。
しかし帰宅すると、よりにもよって妃呂はさとわのある秘密を知ってしまいます。
これから先、彼女がどんな手を使ってくるのか想像もつきません。
そして先生に頼まれたので、仕方なくさとわの家に向かう愛は信じられない光景を目の当たりにしました。
何とさとわは豪邸などには住んでいなく、明らかに古めかしいアパートに住んでいたのです。
呼び鈴を鳴らすと、今にも倒れそうなさとわが玄関のドアを開きます。
いったい彼女の身に何が起こってるのか…。
『この音とまれ!』第6話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
TVアニメ「#この音とまれ!」本日とちぎテレビ/WOWOWにて#6「見えない境界線」放送❗️
📺本日の放送情報はこちら
5月15日(水)23時〜とちぎテレビ
5月15日(水)24時〜WOWOW(無料放送)箏曲部に入部を希望する妃呂、そして顧問の滝浪先生も登場です🎼 pic.twitter.com/uqK4HlPWc6
— TVアニメ「この音とまれ!」 (@konooto_anime) 2019年5月15日
素晴らしい演奏で教頭の無理難題を乗り切った筝曲部のメンバーでしたが、安心するのも束の間。
新たに入ってきた新入部員の来栖妃呂に、せっかく築き上げてきた信頼関係を壊されそうになってしまいます。
さらにタイミング悪く、これまでさとわが隠し続けてきたある秘密までもが公になろうとしています。
- 筝曲部の演奏に、会場はスタンディングオベーション
- 新入部員の来栖妃呂が登場
- さとわの家系の秘密が暴露。彼女の身に何があったのか。
次回の展開に目が離せません。
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