第1話では、お互いを認め合えずに四苦八苦していた武蔵と愛でしたが、お互いの過去を知り、向き合うことで距離を縮めました。
そして今回の第2話で、箏の家元・鳳月会の娘・鳳月さとわが新しい新入部員が登場します!
しかし、彼女には何やら隠し事があるようで…。
それではさっそく、第2話のレビューをしたいと思います。
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目次
『この音とまれ!』第2話あらすじ
愛が晴れて箏曲部に入部。武蔵はさらなる部員勧誘のため部活発表で箏を演奏するが、全くいい所を見せられない。
にもかかわらず入部希望だという美少女、鳳月さとわが現れる。
さとわは『鳳月会』という箏の家元のお嬢様にして、コンクールで賞総ナメの有名な天才少女だった。
その一方で、実は……。
愛も武蔵もさとわに翻弄され、数少ない部員がバラバラに!?
【ネタバレ】『この音とまれ!』第2話の感想
新入部員を勧誘できるか?勝負の部活発表!
晴れて箏曲部への入部が認められた愛。
さっそく武蔵と愛は、部室で新入生への部活発表に向けて準備をしています。
筝曲部は今現在、部員数はたったの2人。
部活として機能するには、最低でも5人の部員を必要とします。
部活発表当日、軽音部の華やかで可憐な演奏が響き渡るなか、イライラした面持ちで筝曲部の順番を待っている愛がいます。
筝曲部の発表が上手くいくか不安に思っているのもあり、軽音部の演奏が気にらないのもあり、複雑な心境のようです。
そして裏の控えのでは、緊張で足を震わせていた武蔵が、1人で演奏するのは初めてであることを思い出していました。
色々な不安が頭をよぎる中、去年の先輩の言葉を思い出します。
「本番までやれるだけやって、それで失敗したらしょうがないって!舞台は今まで頑張ってきた自分へのご褒美だよ。思いっきり楽しもう!」
この言葉を思い出した武蔵は覚悟を決め、緊張しながらも本番に臨むのです!
挨拶からすでにしどろもどろな武蔵を見て、愛の頭の中は不安でいっぱいに。
そして、演奏が始まるや否や、誰の耳にもわかるほどの下手さを露呈してしまいます。
会場が興味を無くし、ざわつき始めた時、我慢できなくなった愛が怒声を上げ会場を静まり返します。
しかし怒声を発したことで、もっと冷えてしまった会場。
筝曲部の発表は失敗に終わったのです。
反省しながら部室に戻る一同。
自身の演奏、そして選曲を反省している武蔵の頭の中には、この発表で新入部員が入ってくれるのか不安が募るばかりです。
ですが、部室の扉を開けた瞬間その不安は一気に吹き飛んでしまいます。
なんと箏の前に見慣れない美人が立っていたのです。
なんと彼女は筝曲部の発表を聞いて入部を決意したそうな。
まさかの展開に一同はびっくりするしかありません。
美人で清楚、礼儀も正しそうな彼女が入ってくれれば、筝曲部も一気に華やかになります。
こんなに早くに部員を確保できたことが信じられない武蔵は彼女から入部届を受け取ります。
箏の家元・鳳月さとわ登場!
武蔵は受け取った彼女の入部届に目を通した際、とんでもないことに気づいてしまいます。
入部を希望してきた彼女は鳳月さとわという名で、箏の家元・鳳月会のお嬢様で数々の箏コンクールで賞を総なめにしてきた天才だったのです。
こんな子が部活に入ってくれるということが、さらに信じられない武蔵はさとわに部活に入る理由を尋ねます。
なんでも去年のこの箏曲部のコンクールの演奏を聴いて、同年代と演奏したことが無かったので心を打たれたとのこと。
しかし、筝曲部の先輩がみんな卒業して、現在は男2人だけだと知ると、彼女は急に本性を露にします。
がさつというか粗暴な態度を見せ始めました。
一同も戸惑う中、先程の入部した理由も真っ赤な嘘だったことを暴露。
なんでもいずれプロになるので、その時の話題作りにもってこいだと目をつけられたようです。
「弱小筝曲部を全国1位に導いた女子高生!ついにプロデビュー!」
このキャッチコピーが欲しいとのことです。
自宅が有名でも話題性がないと注目を集められない今日この頃、華々しくデビューする材料として打ってつけであると踏んだようです。
思想は違えど目的は同じ。
しかし、彼らは上手くやっていけるのでしょうか。
厳しい言葉。愛の胸に突き刺さる箏を弾く資格
さすがの暴君っぷりに耐えられなくなり、愛がキレて突っかかるのですがあっさり返り討ちに。
そして、さとわはおもむろに壊れた箏を気にし始めます。
それが愛によって壊されたものだと知ると、愛には箏を弾く権利がないと苦言を言い始めるのです。
「楽器を傷つける者に演奏する資格はない。」
この言葉が今までの愛の行動に深く突き刺さり、愛は耐えられなくなって部室を後にします。
武蔵は、今までの愛をしっかりと理解し、見た目と違って心の中では箏を深く愛していることを知っているからこそ、「それは誤解だ」とさとわを説得するのですが、彼女にとっては楽器とどう向き合うかがその人の全てであり、意見を受け入れてもらえません。
夕暮れの堤防で打ちひしがれる愛がいます。さとわの言葉が相当深く刺さっているのです。
しっかりとそのことを受け止めている辺り、それは彼が真剣に向き合おうとしている証拠なのですが。
そして自身の箏を弾く資格を自問自答し始めます。
一方の武蔵も、さとわの言動にはしっくり来ていない様子。
彼女が言った「全国なんてすぐ!」という発言は、去年必死に先輩たちとチャレンジして叶わなかった全国への想いを否定されている気がしてならなかったのです。
今までとは違う異質な存在に、お互いどう向き合っていくのでしょうか。
武蔵、愛、さとわ。それぞれの想いが交錯する
翌日、実はさとわが隣の席だったことに気づいた愛は、彼女に直接「箏を弾く資格は何か」を尋ねます。
呆れてものも言えないという態度で、さとわは愛を馬鹿にすると、またも怒った愛が教室から飛び出して行きます。
家元だから知っているというよりも、資格というものは形あるものではなく、向き合う姿勢にあるのだと思います。
それを伝えなかった彼女、愛は理解することができるのか。
屋上で荒れる愛は、昔爺ちゃんに言われたことを思い出します。
爺ちゃんに見守られながら箏に向き合った日々、そして過去の事件、さとわに言われた資格、ここから彼なりの答えを見つけていくのです。
一方、部室に向かった武蔵は、部室の壁に貼っていた先輩と作った目標が変えられていることに気づきます。
さとわが自身の目標を新しく貼ったのですが、先輩との目標や思い出を軽んじられているように感じた武蔵は彼女に自身の想いをぶつけます。
「上を目指さない人には一生結果はついてこない」
確かにそうかもしれませんが、武蔵たちの想いを軽んじている言葉は、やはり武蔵にとっては受け入れがたいものなのだと思います。
実はさとわ、昨年のコンクールで敗れて泣いていた武蔵を目撃していました。
そのため、さとわは武蔵も全国に行きたいという気持ちがあることを知っています。
しかし、全国は1人に引っ張っていってもらうものではなく、みんなで行くものだと主張する武蔵。
やはり武蔵の先輩との思い出や約束は大きいのです。なかなか理解し合えない両者です。
そして気を取り直して部室に戻ってきた愛は、部室に1人残されたさとわを見つけます。
さとわはちょうどおもむろに椅子に座り、箏を弾き始めるところでした。
軽い気持ちで彼女の演奏の腕前を拝聴しようと思っていた愛は、そのとき彼女の演奏を聴いて、自身の箏への想いの軽さを改めて思い知らされるのです。
圧倒的な上手さ、とても自分たちが今まで弾いてきた箏とは思えないような、深く複雑で心に響く音色。全てが違い過ぎたのです。
ただ愛は呆然とそこに立ち尽くし、¥彼女の演奏を聴くことしかできませんでした。
爺ちゃんに言われた箏の奥深さ、愛はそれをこのとき知ったような気がします。
今まさに箏の奥深さに感動した愛は、一目散に校長室へと走り出し、校長先生に何かお願いごとをしました。
放課後、部室に戻ってきた武蔵は部屋から箏が持ち出されている現場に遭遇します。
なんと校長先生の計らいで、壊された箏の修理のため、業者に箏を取りに来てもらっているとのことです。
その間は練習もままならないので、箏を自宅に持っているさとわは自宅練習に徹することになります。
この時、筝曲部は精神的のみでなく、物理的にも離れ離れになってしまっているような感覚を感じてしまうのでした。
真剣に箏と向き合う愛。それを認めるさとわ。
愛の方もあれ以来、ほとんど学校には顔を出していない様子。
わざわざ彼の教室まで行き、そのことを哲生から確認した武蔵は愛を心配し始めます。
さとわから言われた「資格がない」という言葉が、武蔵の心にも深く刺さっているようです。
それから愛のことが気になり、連日彼の教室に足を運び始めました。
その後も何度も愛を学校内で見かけますが、なぜか武蔵からことごとく逃げています。
そして愛に逃げられること1週間、ついに何かを隠されていることに気がついた武蔵は哲生に問いただします。
実は愛の現状を知っていた哲生は、正直に武蔵に告げると、武蔵は一目散にどこかに走っていきます。
途中軽音部にぶつかり、部活発表の際の演奏を馬鹿にされるも、それを聞いていたさとわに一刀両断されてしまいます。
「ろくにチューニングすらできないのに人の演奏を馬鹿にするな。」
立ち尽くすしかない軽音部の諸君。
部活発表の際に、愛が音が耳障りと言っていたのはこのことだったのです。
これは愛の音楽への才能が垣間見えている伏線かもしれません。
そして武蔵は、出くわしたさとわをそのまま誘って一緒に愛の元に向かいます。
2人が辿り着いたのは、先日部室の箏を取りに来てくれた業者さんのところ。
そこで2人が目にしたのは、なんとばあさんにどつかれながらも箏を修理している愛の姿でした。
実は学校から修理の依頼を受けて取りに行った直後、愛が自らその琴の修理を手伝わせてくれと申し出たとのことです。
事情がどうであれ、箏が壊れた原因の一部である愛はずっと責任を感じていたのです。
当然初めは「箏を壊すものに修理ができるはずがない」と断られました。
しかし、それで諦めるのではなく、ご飯も食べずに粘りに粘り、ついにはおばあさんの心を変えさせたとのことです。
そして愛がそこまでして修理をしたかったもう1つの理由は「資格が欲しいから」です。
箏を創っている人に認めてもらえれば、今度は堂々と箏と向き合える。愛がそう感じたのです。
その姿勢に2人の心も動かされます。
特に今まで愛を「箏を弾く資格すらない不良」としか思っていなかったさとわにとっては心に来るものがあった様です。
鳳月さとわ、正式に入部!
そして武蔵も自身の全国への想いや、去年の惨敗で全国を再び目指す勇気を失っていたことを素直にさとわに告白します。
一方のさとわも部活や先輩に対する態度を謝罪すると、改めて入部を許可してほしいと伝えます。
そして握手を交わす2人。
このとき初めて2人は少し理解し合えたのです。
いや、正確には「理解しようとする姿勢を持つことができた」と言った方が正しいかもしれません。
そして、さとわは改めて全国1位を目指すことを宣言します。
気になるのは彼女の最後のセリフ。
「全国を目指すのにどこでもよかったわけではない」
という部分。
このセリフは、後の伏線になってくる予感がしますね。
『この音とまれ!』第2話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
TVアニメ「#この音とまれ!」#2「資格の在処」TOKYO MX1/BS11/FODにてご視聴頂いた皆様ありがとうございました✨
劇中の“音”はCD「この音とまれ!〜時瀬高等学校箏曲部〜」の演奏者の皆様に参加いただいております🎼
今後もぜひご注目ください❗️
来週もよろしくお願いします🎵 pic.twitter.com/hhGZWPl0nN— TVアニメ「この音とまれ!」 (@konooto_anime) 2019年4月13日
今回はぎこちない部活発表からスタートしましたが、結果的に鳳月さとわという強力な新入部員を獲得できた筝曲部。
苦難を乗り越えながらもお互いを認め合う姿勢を持つことができた3人は、青春という一生に一度しかない舞台を上手く描いていると思います。
- 新入部員は箏の家元・鳳月さとわ
- まるで同じ楽器とは思えない人の心を動かすさとわの演奏
- 愛が真剣に箏と向き合う姿勢
3人それぞれの想いが交錯しながらも、最後は同じ方向を向けました。
箏への情熱がある限り、何度すれ違っても分かり合えるメンバーになりそうですね!
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