かつて美濃の領土であった大垣城を織田信秀(高橋克典)から奪い返すことに成功した道三(本木雅弘)。
すると信秀から和議を結ぼうと言われ、道三はこれを呑もうとします。
しかし、和議の証として信秀の嫡男に道三の娘の帰蝶(川口春奈)を嫁がせる話になると、帰蝶はこれを断固拒否。
稲葉山城を飛び出し、明智荘へと身を寄せます。
いとこであり、帰蝶が唯一聞く耳を持てる相手である光秀(長谷川博己)が説得役に抜擢されると、帰蝶の方からも「私を織田に嫁がせてはならないと言え」と言われて板挟みに遭います。
そこに、高政(伊藤英明)も絡み、光秀は誰の意思を尊重するべきか、平和になるためにはどうしたらいいか迷い始めます。
また、光秀のお供として京からやって来た駒(門脇麦)は、帰蝶が嫁ぐ噂を聞くと、光秀の母・牧(石川さゆり)にある想いをこぼすのでした。
目次
『麒麟がくる』前回第6話のあらすじと振り返り
伊平次(玉置玲央)から、三好(山路和弘)と松永(吉田鋼太郎)が君主・細川(国広富之)から命を狙われているということを聞いた光秀(長谷川博己)は、ふたりを救うために急ぎ松永の屋敷に行きますが、すでに連歌の会に出向いていて留守。
そこで、三淵(谷原章介)に救援を願うが、彼は首を突っ込むべきことではないと言って、光秀の申し出を断ります。
足利家が関わるべきことではないと言う三淵の言い分に対し、世の中を穏やかにするためには、上の者が一言争いをやめろと言うしかないと訴えるのでした。
すると、この光秀の声を聴いていた足利義輝(向井理)は、三淵や藤孝(眞島秀和)に対し、光秀に加勢するよう命じます。
連歌の会の最中、細川からの刺客に命を狙われますが、光秀達の助太刀により松永と三好は命拾いするのでした。
光秀の言葉に感銘を受けた藤孝は京に残るように言われましたが、美濃を平定しなくてはならいと言い、光秀はこの申し出を断ります。
深手を負い、東庵(堺正章)の元で治療を受けていた光秀ですが、美濃が再び織田と戦をしていると聞くや否や、彼は駒(門脇麦)の付き添いの上で美濃へ急ぐのでした。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第7話あらすじ・感想
道三(本木雅弘)は城を奪還して万々歳。一方、織田信秀(高橋克典)は敵が手に余る敵と対峙するため…
1548年秋。
道三(本木雅弘)はかつて美濃の領地であった大垣城を攻め、織田軍を大敗させ領地を奪い返すことに成功。
織田信秀(高橋克典)は守護代であり身内の織田彦五郎からも手を貸してもらえず、辛い状況下に置かれていました。
三河からは今川義元(片岡愛之助)がいつ攻めてくるかもわからない。
その上、体調も悪いとなるとさすがに手に余ると考えるようになり、結果道三と同盟を組むことを決意します。
信秀からの和議の申し出に対し道三は合意をするのですが、同盟の証として信秀の嫡男に帰蝶(川口春奈)を嫁がせるという話が浮上。
すると帰蝶はこの申し出を拒み、道三をはじめ、誰とも口をきかない状況になってしまったのでした。
KAMUI
「帰蝶(川口春奈)を説得しろ」「私を守れ」の板挟みに遭う光秀(長谷川博己)
光秀(長谷川博己)が京から戻るのと同じ時、帰蝶は鶴の群れが来ると聞いて出て来て明智荘に寄り道しに来たと言い、そのまま光秀の家に居座り、駒(門脇麦)も楽しく過ごします。
織田と和議を結ぶために帰蝶を嫁に出す話、そして帰蝶自身がこれを拒否する話を叔父の光安(西村まさ彦)から聞かされた光秀は、そのまま彼女を説得しろと言われてしまいます。
いざ話そうとするも、帰蝶はやはり行きたくないの一点張り。
それどころか小さい頃は光秀が転んで泣いたことも、ハチに刺されても泣いたことも秘密にして守ったのだから、今度は私を守れと帰蝶から言われてしまうのでした。
KAMUI
想い人と結ばれることはない…戦国時代に生きる女性たちの淡い恋心
明智荘に身を寄せる駒は稲葉山城に着いた際、帰蝶がお輿入れをする話を耳にし、それを光秀の母・牧(石川さゆり)に確認します。
しかし、武士の娘である牧が大事なことを外の者に軽々しく話すことはできないと口を閉ざし、駒も深く聞くことはしませんでした。
女はみんないずれ誰かの元に嫁ぎ、子を成して育てるものだと話すと、駒は「それができないものはどうしたらいいのでしょう」と言い出します。
身分の差などにより、想いを寄せる人と結ばれない悲しさを、駒はホロリとこぼすのでした。
KAMUI
まだ後の話ですが、光秀様の奥方エピソードって結構良いものが多いんですよ。そこもくまなく描いてくれたらいいなぁなんて思います。というかください!
「帰れ!」「帰ります!」光秀(長谷川博己)と道三(本木雅弘)大喧嘩で光安(西村まさ彦)も青ざめる
稲葉山城の道三に呼び出された光秀と光安。
帰蝶を説得できないと織田と和議を結ぶことができないからどうするべきかと相談を受けるも、光秀は「帰蝶様を説得できない」と断言します。
カッとなった道三は「では和議を結ぶなということか!」と声を上げると「私には無理だ!」と返す言い争いへと発展。
ついには「帰れー!」「帰ります!」となり、光秀は出ていき、道三は爪切りを投げつけます。
KAMUI
道三の元には、松永(吉田鋼太郎)から光秀を称える手紙が届いたことを聞かされます。
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(第7回より)#麒麟がくる #麒麟File#斎藤道三 #本木雅弘 pic.twitter.com/srVtA2qXdU— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) March 2, 2020
そして道三は、過去に織田が京の御所の堀の修繕費に4,000貫献上し、美濃は一貫も出せなかった話を光秀に聞かせます。
さらに美濃が今以上に発展するためには、海がある土地を手に入れることが必要だと話します。
港をもつ尾張、そこを納める織田と同盟を結ぶことで平和が見えてくると、道三は光秀を説得するのでした。
KAMUI
海があるのとないのでこんなに差が出るのかと驚きますし、城主としてはどうしても欲しいところでしょうね。娘を渡すのも本当は嫌でしょうが、それを引き換えにしても海を手に入れたいと思うのは無理ないかもしれません。
内部分裂は織田家に限ったことでは非ず!
道三の話を聞き、稲葉山城を後にしようとすると、光秀は1人の家臣に声をかけられ、高政(伊藤英明)と会うことに。
すると高政は、帰蝶の輿入れを断ったことを褒め称えるのでした。
美濃の実権を土岐家に戻すべきだと考える高政は、守護でもない織田信秀と同盟を結ぶことを反対しているうえ、これ以上道三のいいようにしてはいけないと思う一派。
そして光秀も仲間だと認識すると、彼に酒を薦めるのでした。
KAMUI
光秀(長谷川博己)の目は帰蝶(川口春奈)の目
道三に説得されたであろう光秀を見た帰蝶は、彼にある命令をします。
それは、自分が嫁ぐ相手である織田信長(染谷将太)を見てこいというものでした。
光秀の目は帰蝶の目。
だからこそ光秀が見て、うつけと呼ばれる男がどんなものなのかを探ってほしいと言うのです。
KAMUI
帰蝶に言われて、再び尾張へと潜入する光秀。
すると港近くの市場は堺のように賑わい、光秀は驚きます。
しかし、どこを探しても織田信長らしき男は見つからず心が折れそうになっていた時、ちょうど商いをしに尾張に入っていた菊丸(岡村隆史)から、信長は船で漁に出ているから明け方まで待っていれば見られると言われ、沖で到着を待ちます。
そして日が昇り、一隻の船が戻ってきた時、光秀は後の君主であり、最大の裏切りをする相手をこの目にするのでした。
KAMUI
そして朝日をバックに戻って来た信長を見た光秀様。一体どんな想いを抱くのでしょうか。今の段階では百姓に間違えられそうな青年なんですが…うつけと言われた彼がのちの魔王ですよ。世の中わからないです。
『麒麟がくる』第7話まとめ
第7回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・道三軍と信秀軍の戦い
・信秀が朝廷に献上した4000貫っていくら?#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第7回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/cDdBsM7BRq
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) March 1, 2020
明智光秀という男を語る際に避けては通れない男・織田信長とついにここで対面。
まだ何かをやらかしたなんて話は出てきていませんが…出てきていたら余計帰蝶は嫁に行きませんわな。
ここから光秀様が信長をどう見極め、帰蝶に話すのかがとにかく楽しみです。
そして、やっぱり印象的なのは海がある国とない国がこんなにも違うのかということ!
帰蝶が尾張に嫁ぐということはこの光景を目にするのでしょう。
その時、彼女はどう思うのか、これも期待が高まります。
また、高政&土岐家と道三もまた何か起きそうなので、こっちも見逃さずに行きたいと思うところです。
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