義昭(滝藤賢一)が信玄(石橋凌)と共に信長(染谷将太)と戦うことを決意したため、光秀(長谷川博己)は幕府と戦うことに。
しかし、信長討伐に向かっていた信玄は京に上がらずに撤退。
予定が狂い、一気に攻め込まれた義昭は木下藤吉郎(佐々木蔵之介)に捕らえられ、ついに権威を失うことに。
着々と天下統一への道を歩む信長は、朝廷にある物を所望。
それは、誰もがもらえるものでもなければ見られるものでもありません。
果たして、信長の望みとは…?
目次
『麒麟がくる』前回第36話のあらすじと振り返り
帝(坂東玉三郎)と言葉を交わすことを許された光秀(長谷川博己)は、共に平らかな世を望んでいること、そして帝が自身の名を覚えてくれたことに涙します。
着々と不仲になっていく義昭(滝藤賢一)と信長(染谷将太)。
信長がもっと朝廷を敬うべきだという書状を義昭に出したことで、ついにふたりの仲は決裂。
光秀が信長に頼まれた貢物を持っていっても、時すでに遅し。
義昭か、信長か、どちらに味方するべきかと揺れ動く光秀は、最終的に信長と共に朝廷と戦うことを決意。
自身の元から去っていく光秀を見て、「十兵衛は鳥じゃ。籠から出た鳥じゃ」と言い、涙ながらにその背中を引き留めることはしませんでした。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第37話あらすじ・感想
義昭(滝藤賢一)と共に信長(染谷将太)討伐に乗り出す信玄(石橋凌)だが…
元亀4年3月。
義昭(滝藤賢一)は信玄(石橋凌)と手を組み、織田信長(染谷将太)討伐に向かいます。
順調に攻め上がっていた武田軍でしたが、なんと信玄は京を手前に引き返してしまったのです。
これが災いし、義昭は城で孤立。
木下藤吉郎(佐々木蔵之介)の手により捕らえられてしまうのでした。
光秀(長谷川博己)の前に義昭が連れて来られると、彼はなんともみすぼらしい姿で裸足で歩かされます。
そんな姿を指して、藤吉郎は「ご覧あれ明智殿。武家の統領と呼ばれた方があの様だ」と吐き捨てます。
光秀は義昭の前に膝をつきますが、戦意喪失状態の義昭は何も言わずに去っていくのでした。
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将軍捕縛により投降した三淵(谷原章介)。弟・藤孝(眞島秀和)との間に亀裂
義昭が捕縛されたことにより、三淵(谷原章介)も投降。
信長に就いた弟・藤孝(眞島秀和)は兄の無事を喜びますが、「わしが無事で何が良い」と三淵は激高します。
幕府の内情を信長に漏らしていた藤孝を怒るが、「時の流れを見ることが大事。それを見誤れば政は滞り、腐る。」と言われます。
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信玄(石橋凌)が引き返した理由とは。そして駒(門脇麦)は捕らえられた義昭(滝藤賢一)の元へ
京で見知らぬ男から一枚の文を渡されます。
そこには「信玄は死んだ」という一文が。
これを書いたのは、信玄を乗せた神輿を目撃した菊丸(岡村隆史)でした。
春治は駒を訪ねるため東庵(堺正章)の元へと向かったが、その頃駒は捕らえられた義昭の元へと足を運んでいたのです。
虫かごを返しにやって来た駒が聞いたのは、義昭が浅井や朝倉に文を書き、信長討伐を諦めていないという意思でした。
戦を辞めてほしいと駒は言いますが、自分は将軍だからこのまま引き下がれないと言われると「では将軍をおやめください」と返します。
初めて会ったときの義昭は、貧しい人たちを救っていた姿でした。
そんな人が将軍になればきっといい世の中になると思っていたのに、今では戦の話しかしません。
自分の思いを伝えて義昭を止めようとする駒。
しかし、義昭は「将軍として自分ができることは何かと考え続けた結果、武家が一つになるように働きかけたが終わらない。これ以上何が出来るだろうか」と嘆きます。
そして、戦のための書状を書くことは、駒を欺くことになったかもしれないと義昭は目を腫らして言うのでした。
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室町幕府滅亡。信長(染谷将太)が次に欲したものとは
捕らえられた義昭の代わりに改元の年号を決めていると、信長は光秀から信玄の死を聞かされます。
目の色が変わった信長は、近江を出て浅井朝倉と対峙。
織田の奇襲は見事に成功した上、一乗谷では朝倉義鏡(手塚とおる)が寝返り、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)を追い詰めます。
こうして浅井朝倉は滅亡。
室町幕府はついに倒れ、信長の時代がやって来たのでした。
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松永久秀(吉田鋼太郎)からは許しを請う手紙が送られてくると、味方になりたければ城をよこせと返事。
「これで天下を取ったようなものですね」と今井宗久(陣内孝則)に言われると、信長はふとあることを思いつきます。
「天下第一の明香・蘭奢待。天下を取った者しか見れないが、今の自分は拝見できるだろうか」と…。
光秀から言わせれば、頂はまだこれから。
しかし、今の信長は自分の値打ちを知りたがっている、見る景色が違えば人もまた変わると宗久に言われます。
蘭奢待の香木が、新たな火種を生むことに。
朝廷では、褒美として信長が蘭奢待を拝観する許可が!
これは、足利義政意向拝観していない代物。
信長がこれを許されたことにより、東大寺正倉院の扉は開かれ、110年ぶりに蘭奢待が運び出されたのでした。
歴代将軍が切り取って来た蘭奢待。
それを自分も切り取って良いのかと高揚する信長。
切り取った香木を手にすると、一つは自身に、もう一つは帝に差し上げようと思い立つのでした。
蘭奢待は無事帝に送られたのですが、なんと帝は三条西実澄(石橋蓮司)に命じ、これを欲しがっていた毛利に送ってやれと言い出したのです。
信長と毛利は不仲。対立関係にある身。
それなのに送って良いものなのかと問いただしますが、「朕は知らない。毛利に贈ってやれ」と言うのでした。
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『麒麟がくる』第37話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第37回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・信長の勢力図
・信長が所望した『蘭奢待』とは?#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第37回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/stVXZnn4H2
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) December 20, 2020
室罰幕府を滅亡させ、改元もこの手で行った信長。
まさに怖いものなしといったところ。
そして、蘭奢待を手にしたことで、さらに格が上がったように感じますね。
なのに…なのに、大好きな帝にもあげて喜んでもらおうと思ったのに、それがにらみ合いをしている毛利の手に行ったって…信長が知ったらかなりショックでしょうそれは!
平和な世を求めているとはよく言ったなぁって思っちゃいます。
信長の天下が着々と作り上げられていく中、これで終わるわけがないのですよね。
本能寺の変が少しずつ近づいてきている様子。
ここからどんな展開が待っているのでしょう?
▼次回第38話も続けて読む▼