比叡山を焼き討ちにし、僧兵はもちろん、女子供まで殺した信長(染谷将太)。
覚恕(春風亭小朝)は逃亡したものの、これは勝利といっていいだろうと信長は喜びます。
しかし、誰もが無惨だというこの戦。
義昭(滝藤賢一)は激昂し、摂津晴門(片岡鶴太郎)はより明確に縁を切れと言い、光秀(長谷川博己)は悪夢にうなされ、娘にも危険が…。
さらなる戦を止めるために、筒井順慶(駿河太郎)と松永久秀(吉田鋼太郎)を引き合わせる光秀。
火花を散らす2人に顔を突き合わせ、一体何をしようというのでしょうか。
そして、覚恕の行方は…。
目次
『麒麟がくる』前回第33話のあらすじと振り返り
朝倉が比叡山と手を結んだことで、動きを封じられてしまった織田信長(染谷将太)。
状況を変えるため、光秀(長谷川博己)は単身で比叡山へと入り朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に和睦を申し出ます。
冬になれば一乗谷に変えるのも困難。
冬を越せば兵糧が足りぬとどっちにしろ困難のため和睦の線もあると思う朝倉ですが、比叡山の天台座主・覚恕(春風亭小朝)を無視して和睦はできないと言います。
帝である正親町天皇(坂東玉三郎)の弟である覚恕は、兄と比べて自分は醜いから出家させられたと恨み、金と権力を手にし、京を支配。
しかし、それを根こそぎ奪ったのが信長であることから許すことなどできないと激高。
反織田軍が信長を攻めるとさすがの信長も京を去ろうと考えますが、それでは帰蝶(川口春奈)に笑われると言われたことで、帝を介して和睦をすることに。
京には一時平和が訪れますが、筒井順慶(駿河太郎)と足利義昭(滝藤賢一)が親戚となったことで、松永久秀(吉田鋼太郎)の地位は下げられることに。
摂津晴門(片岡鶴太郎)に言われ、祝いの席に着いたが、この状況に腹を立てた松永は幕府と闘うことを決意。
そして信長は比叡山に火をかけ、僧兵はもちろん、女子供までも惨殺し、焼き討ちに…。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第34話あらすじ・感想
比叡山焼き討ちに対するそれぞれの想い
信長(染谷将太)が比叡山を襲撃し、女子供構わず切り捨てたという悲惨な出来事。
これにより覚恕(春風亭小朝)は東へと逃亡。
彼の腹心である坊主の首を並べ、信長が目指す平定に一歩前進を果たしたことで喜びます。
ですが、無差別に虐殺をしたというこの現状に義昭(滝藤賢一)は激怒。
どうして止めることができなかったかと言うも、それは公方である義昭がきちんと言わなかったのが原因ではないかと言われてしまいます。
そして、もうこんなことをする信長とは縁を切るべきだと、摂津晴門(片岡鶴太郎)は義昭に助言をするのでした。
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この戦で大きな活躍を見せた光秀(長谷川博己)は、信長から志賀2万石を与えられるのですが、この時自分は女子供を逃がしたと進言。
すると信長は「それは聞かぬことにしておこう」と言ってスルー。
他の者なら首を落としていたとまで言います。
無惨な光景は悪夢に。戦のせいで娘・たまにまで被害が…
自分は良い活躍をしたと思っていない光秀。
そのため彼はあの無惨な光景を夢で見るようになり、苦しむようになったのでした。
KAMUI
そしてある日、事件が起きます。
伝吾(松重聡)と共に珍しい鳥を見ようと街に行っていた次女のたまが「光秀ー!鬼ー!何人殺したー!」と、遠くから石をぶつけられたのです。
頭から血を流したたまは東庵(堺正章)の元で手当てを受けていると、間もなくして光秀が到着。
自分が悪いと言って光秀はたまに謝りますが「悪いのは戦であって父上は悪くない」と言うのでした。
KAMUI
義昭(滝藤賢一)が信長(染谷将太)から離れようとしている?
駒(門脇麦)からの情報により、義昭が有力大名を集め、織田から離れようとしているということを知った光秀。
これを許してしまうと朝倉や摂津、そして覚恕の思うままになってしまうと察し、これを止めようと考えます。
さらに義昭が筒井順慶(駿河太郎)の後ろ盾を得るため、共に松永久秀(吉田鋼太郎)と戦おうとしていることも知ると、この戦を止めたいと考えます。
順慶が京にいると聞くと、さっそく会いに行く光秀。
すると彼は、信長を敵に回すつもりはない、むしろ味方にいてほしいと考えていると言い出すのです。
「このままでは戦を止めることができない。」
そう思った光秀は、なんと順慶と松永を引き合わせるのです。
KAMUI
大和を手放したくないという松永ですが、光秀がここでとんでもない交渉に!
なんと、信長からもらった志賀2万石を渡すから手を引いてくれと言うのです。
そんなこと信長が許すのかと言う松永に対し「説得する」と光秀は約束をするのでした。
帝(坂東玉三郎)は信長(染谷将太)をどうして褒めたのか
志賀を松永に手渡し、大和を巡る衝突を防ごうという算段を信長に話す光秀。
すると信長はあっさりとこれを承諾します。
「松永と戦をせずに済むならその方がいい。このままいけば自分は共に松永を討たなくてはいけなかったからそれでよかった」と話すのでした。
今の信長の胸に届くのは、義昭の言葉よりも帝(坂東玉三郎)の言葉。
「痛ましい戦であったが止むを得まい、大儀であった」と言われたことで、信長はこの戦をやってよかったと考えるのです。
KAMUI
信長を使って比叡山を、覚恕を追い払ったと言われたと東庵に話す帝。
彼の真意としてはこれは正解。
そして、信長が褒めてほしそうだから褒めたと言います。
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次なる戦の序章。覚恕(春風亭小朝)が逃げ込んだ先はかの有名な騎馬軍
比叡山焼き討ちにより東へと逃亡した覚恕。
彼が頼ったのは甲斐の武田。
武田信玄(石橋凌)を味方につけた覚恕は、ここから信長への復讐をまた始めるのでした。
KAMUI
『麒麟がくる』第34話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第34回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・麒麟MAP
・松永久秀と筒井順慶の因果関係とは?
・平吉が、駒に残した8文はいくら?#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第34回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/63og7M3YIy
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) November 29, 2020
比叡山焼き討ちは誰がどう見ても無惨!
そりゃ織田信長が魔王と言われても致し方ないです。
しかし、褒めてほしそうだから褒めていいように使おうとする帝も、もう信長と一緒にやってられないから離れようとする義昭も、聖人君主とは言い難くなってきました。
まぁ、義昭はどうやっても摂津晴門がついている限り仕方がないのですが…。
なかなかにねじ曲がった世界で光秀様もそろそろ苦しい気持ちが少しずつ見えてきたように思い、だんだんと心配です。
これから先どうなっていくのか、まだまだ目が離せませんね!
▼次回第35話も続けて読む▼