信長(染谷将太)の命により、京へと潜入し、三好の兵の数と朝廷が義昭(滝藤賢一)の上洛についてどう思っているのかを探る光秀(長谷川博己)。
先に潜入していた木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と合流すると2人は東庵(堺正章)のもとにいる駒(門脇麦)に会いに行きます。
再会を喜んだのも束の間、三好と織田の戦に光秀も関わっていることを聞き、駒の顔から笑顔が消えます。
また三好勢の巨大な兵力の裏には、堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)が関わっていると聞いた光秀。
駒を通じて彼に会いに行くと、宗久は光秀に対し三好と手を切るための条件を出します。
果たしてその条件とは…?
目次
『麒麟がくる』前回第26話のあらすじと振り返り
足利義栄(一ノ瀬楓)は征夷大将軍になったものの、摂津から動くことができず京への上洛がままならない状況。
その一方で、二条晴良(小藪千豊)が足利義昭(滝藤賢一)の元服を見届けると、こちらも上洛の準備を進めます。
朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)は上洛をするぞと息巻きますが、家臣や身内はこれに反対。
朝倉家がまとまらないせいで上洛に時間が掛かってしまいます…。
伊呂波太夫(尾野真千子)の助言により、光秀(長谷川博己)は信長(染谷将太)に掛け合い共に上洛をすることを決意。
義昭を越前から美濃に移そうという話になるのですが朝倉はこれに反発し、国境に兵を配置して一歩も外へ出すなと命令をします。
「このままではことが上手く運べない。」そう思った三淵(谷原章介)は義景の従兄弟・朝倉景鏡(手塚とおる)と結託し、義景の愛息子の阿君丸(森優理斗)の食事に毒を仕込んで殺害。
義景を意気消沈させ、彼の上洛を完全に妨害するのでした。
1ヶ月後、光秀は義昭と共に美濃へと向かい上洛へ一歩前進します。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第27話あらすじ・感想
信長(染谷将太)の命により、光秀(長谷川博己)は3年ぶりの京へ
永禄11年7月。
足利義昭(滝藤賢一)は美濃へ到着。
さっそく信長(染谷将太)から忠誠の証となる品々を送られます。
しかし、刀などには目もくれず義昭は1千貫もの大金をじっと見つめ続けるのです。
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「これだけあれば、1万の貧しい民が1ヶ月過ごすことができる…。」と義昭がつぶやいたことで、戦をする気はないのかと信長は不信感を抱きます。
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光秀(長谷川博己)は、「義昭は武士として育ってきたわけではないから。」とフォローを入れます。
すると信長はそんな光秀に対し、京へ行き、三好の兵数を調べ、そして義昭の上洛を朝廷はどう思っているのかを探ってほしいと命じます。
そうして光秀は3年ぶりに京へと1人のぼるのでした。
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京で合流した木下藤吉郎(佐々木蔵之介)が信長(染谷将太)を語る
信長に「先に京へと入っている木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と合流せよ。」と言われたことで、光秀は鯖を売っている藤吉郎と合流。
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藤吉郎の役目は信長が大群を連れて攻めてくると言いふらし、三好勢を浮足立たせること。
おかげで京には武装した兵があちこちに。
見つかればすぐに捕まり、首を落とされてしまう状況に置かれていました。
信長は今まで自分に無理難題ともいえる命令を出してきたと語る藤吉郎。
3日で城を作れとか、敵の大将を寝返らせろとか…しかし、仕事をすれば信長は喜び、褒美をくれると彼も笑顔で語ります。
「親はいくら針を売っても褒めてくれない、褒美をくれると言った約束も破る、しかし信長様は違う。」と何度も笑みを見せます。
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駒(門脇麦)との再会で戦になるのかと、駒は光秀(長谷川博己)を睨む
朝廷が義昭上洛についてどう思っているのかを知るため、伊呂波太夫(尾野真千子)を訪ねたい光秀。
そこで、彼女とつながりのある駒(門脇麦)のもとを訪れます。
東庵(堺正章)含め久しぶりの再会を喜んだのも束の間、護衛として一緒についてきた藤吉郎が「駒が文字の読み方を教えてくれたことで、今の自分は織田家の家臣に!出世を果たした。」と大声でいうと、東庵は黙るように言うのです。
それもそのはずで、今東庵が治療しているのは三好の身内。
表には5~6人の武士が身を潜めている状況です。
この状況はマズいと思った藤吉郎は一足先にこの場を離れますが、案の定追いかけられる羽目に…。
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さっそく状況を話し、「伊呂波太夫に会いたい。」と伝えるのですが、駒は光秀も戦に関わっていることを知ると「戦をするんですか?」と、目くじらを立てます。
戦によってこの京がまた火に包まれることを恐れる駒。
これに光秀が「やむを得ぬ。」と返すと、駒は間髪入れず「皆がそう申して戦をしてきました。」と返し、戦なんてしてほしくないという思いを訴えてきます。
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戦の鍵を握るのは堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)
駒の取り次ぎにより、伊呂波太夫と会うことができた光秀。
彼女の口から語られたのは、織田と三好、どちらが勝つのかを朝廷は息をひそめて見ているということ。
そして、三好はお金にモノを言わせて兵も武器もいくらでも集めてくるということでした。
堺の豪商「会合衆」とつながりを持つ三好。
光秀が「その一人である今井宗久(陣内孝則)と親しくしているからだ。」と話すと、駒はふと寺にいた宗久のことを思い出します。
以前、薬を商売に使いたいという話をされたので断ったという駒。
翌日また寺に来ると言っていたということで、彼女は光秀を連れ宗久を訪ねるのでした。
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茶人でもある宗久は駒にお茶を振る舞うと、さっそく本題に入ります。
「薬を売りたいと言いつつ、武器を売るのはどうなのだろう?」という話を皮切りに、駒は「薬を商品にしてもいいから、三好に手を貸すことをやめてほしい。」と言うのです。
宗久としては信長が商いを支えてくれる保証がないため、これを承諾することはできません。
しかし、光秀を交え、あらためて「三好から離れてほしい。」ということを話すと彼は織田側にある条件を出しました。
「京に火をかけないこと。」
「堺を守ること。」
「上洛した時には、鎧兜を付けたまま来るな。」
ということでした。
宗久としては、堺が守られればどちらが勝とうが関係ありません。
そして彼の目から見た三好はまとまりに欠けるため、織田の方が優勢だと判断。
さらに目の前にいる男は、よく取引をしている帰蝶(川口春奈)の口からよく出ていた名前であったため話をしようと思ったとのことでした。
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織田軍を従え、足利義昭(滝藤賢一)が上洛。怯える京の人々の目に映った義昭の姿とは
宗久が提示した条件を持って美濃へと戻った光秀。
これを織田軍に言ったところ、家臣たちはそれは三好の罠だと大騒ぎし、そんな話を飲めるわけがないだろうと怒り出します。
「自分たちは将軍の見守り役で行くのだ。」と織田軍を説得しますが、誰も聞く耳を持ちません。
そこで信長は、義昭の意見に沿うと言うのでした。
これを聞いた義昭は「妙案」だと言って大喜び。
三淵(谷原章介)も「公方様にふさわしい上洛の仕方です。」と言って賛成しました。
話し合いの結果、京の手前の近江で三好についた六角を討ち、そのあとは義昭の言うとおりに動くことになりました。
この決定には従うが、信長自身は納得をしていないということを本人の口から聞かされる光秀。
さらに彼は信長に問われます。
それは「上洛をした後は、信長と義昭どちらに仕えるのか?」という難しい問題でした。
「私の心は決まっております。将軍の側です。」
信長は残念がりながら「そのように扱う。」と言い去っていきました。
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永禄11年9月。
織田軍は近江の六角に勝利して京へ。
織田軍が攻めてくるということで人々は悲鳴を上げながら、皆が家の中に隠れてじっと軍を見つめるのですが、誰も武装をしていないことに驚きます。
すでに京には三好一族はおらず、義昭をトップとした室町幕府が動き始めるのでした。
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『麒麟がくる』第27話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
【HP更新のお知らせ】
<登場人物/京〜伏魔殿編>公開中!
新キャストのメッセージも加わりました。https://t.co/lEuMi8UFtN— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) October 11, 2020
武装をせずに上洛!
何度も戦火を目にした京の方々なら、それは目から鱗だったことでしょう。
しかし、元僧侶という義昭らしい上洛の仕方。
なんというか、「民ファースト!」で好感度高いですよ。
誰もが「あの人なら…。」と思いそうです。
ここからうまく室町幕府が再興されれば、それは幸せなものになったかもしれません。
ですが、ここからは室町幕府「滅亡」への道。
そして戦国時代へと本格的に突入していくことに…。
その中で光秀様はどう生きていくのか、そしていったいどのタイミングで、なにがあって信長の家臣になることを決断するのでしょう。
まだまだ先が気になるところです。
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