信長(染谷将太)がついに美濃を占拠。
斎藤家が討たれたことにより、光秀(長谷川博己)と牧(石川さゆり)は美濃へ里帰り、明智荘を守っていた伝吾(松重聡)と再会を果たします。
そして光秀が信長にお目通りに向かうと「自分の家臣にならないか」と言われます。
ついに光秀が織田家家臣に!?
時代が動き出すのかと気になる瞬間です。
また、覚慶(滝藤賢一)は足利義昭と名を変え、征夷大将軍になる準備をするのですが、三好達の計画は着々と進行していきます。
果たして、次期将軍は誰に!
目次
『麒麟がくる』前回第24話のあらすじと振り返り
永禄の変により、足利義輝(向井理)が討死。
やったのは三好長慶、松永久秀(吉田鋼太郎)の息子たちだと聞くと、光秀(長谷川博己)は感情の赴くまま、大和にいる久秀に怒りをぶつけます。
久秀自身も、追放までしか考えていなかったがためにこの事態は予想外。
自分の責任だと認めるや否や、光秀に鉄砲を手渡して撃てと言う久秀。
しかし、光秀は彼を撃ち殺すことなどできませんでした。
次期将軍として白羽の矢が立ったのは、足利義輝の弟で仏門に入っている覚慶(滝藤賢一)なのですが、これに将軍の器があるかどうか、光秀は見極めるよう朝倉(ユースケ・サンタマリア)から言われるので、それを確かめるために越前へ。
戦が嫌いだという覚慶に将軍はムリだと判断すると、朝倉も覚慶を越前で匿うことに躊躇しはじめるのでした。
一方、三好家は近衛前久(本郷奏多)を使い、次期将軍は従兄弟の義栄を推挙させ、政治を自分たちの意のままに動かそうと計画。
近衛自身は覚慶を推挙したいが命がかかっていると思うと口に出せず、結果伊呂波太夫(尾野真千子)の「武士の勝手にさせてやればいい」という言葉に乗り、帝ヘは義栄がいいと進言。
覚慶を将軍にする計画の遂行が難しくなっていくのでした。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第25話あらすじ・感想
故郷へと戻った光秀(長谷川博己)は信長と共にこの先のことについて語らう
信長(染谷将太)が斎藤家から美濃を奪い取り、平定させたという知らせを受ける光秀(長谷川博己)は、母・牧(石川さゆり)と共に故郷である明智荘へと戻ります。
KAMUI
過去に家があった場所は、伝吾(松重聡)たちの手によって元通り。
その伝吾とも再会を果たすと、光秀は信長に会うために稲葉山城へ。
KAMUI
光秀が自身の目の前に現れると、信長は彼にこう言います。
「そなた、わしに遣える気はないか?」
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KAMUI
「申し訳ございません」
「わしでは不足か?」
「いえ、決してそのような」
「一体何を考えているのだ」
「私は、亡き義輝様にお仕えしたかった。しかし、あのような不幸な形で義輝様は身まかられ、この先自分でもどうしていいのかわからないのです」
KAMUI
光秀の「わからない」という言葉に対し、信長は「わからないのか。わしもわからん」と返します。
桶狭間の戦いの帰り道、美濃を平定した後はどうするのかと聞いた光秀。
その時、信長は「何をすればよいかわからなかった。今もわからない」と言います。
しかし、信長がわかったことは戦が嫌いではないということ。
今川を討ち果たしたときに皆が褒めてくれたから、皆を喜ばせる戦なら喜んでやると彼は語ります。
KAMUI
戦は嫌いではないが、この先どこに戦をしていけばわからぬと言うと、信長は地図を広げます。
どこを見ても敵だらけ。勝てる確証はない。
美濃を獲ったはいいが、これからは守らねばならぬと信長は言います。
いつまでも戦は終わらない。ならばどうすればいいと信長は光秀に問うと、彼は「上洛すればいい」と助言をします。
新たな将軍と共に上洛をすれば畿内を手に入れることができると言うと、信長は「堺は獲れるか!」と目を輝かせます。
上洛すれば堺は獲れる、畿内を中心に国を作ることができると、光秀は語ります。
「大きな国です。かつて道三様が言いました。誰も手出しはできない大きな国を作れと」
亡き道三(本木雅弘)の言葉を思い出す信長。
光秀が義昭(滝藤賢一)が将軍にふさわしいというならば自分は担ぎ上げるぞと、信長は微笑みながら言います。
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薬の又売りに怒る駒(門脇麦)。寺にいた今井宗久(陣内孝則)がこれに目を付ける
東庵(堺正章)の家では、さらに人員を増やして丸薬づくりが盛んに行われていますが、肝心の駒(門脇麦)が不在。
どこへ行ったのかと尋ねると、お寺に。
駒は病で苦しむ人のためにタダで配っている丸薬を、少年の一人が母が病気でと言ってお寺からもらい、それを高値で又売りしていると聞き、話をつけに行くのです。
その子供の所にも駒は足を運びますが、母は元気。
貧しい生活の中、子供たちを食わせ、悪いことをしている子には激を飛ばしていました。
又売りなどしてはいけないと子供を叱る駒。
しかし、子供は何が悪いの一点張り。
丸薬を売ってお金を得ることで弟や妹が飯を食べられる。
なので少年は又売りをやめること誓うことはありませんでした。
子供の言葉に納得ができなかった駒ですが、これを東庵に話したところ「渡した先のことまで気にすることはない」と諭します。
「薬を買うものにはお金を出すだけのゆとりがある。薬を売るものはそのお金で助かる。お前の薬は独り歩きをすることで人を助けている」と言われると、駒の表情からは怒りが消えていきます。
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駒が寺にやって来た時、茶釜を届けにやってきていた今井宗久(陣内孝則)。
何か揉めていたようだなと言って見せられた丸薬を手に取り、ほうほうとこれを眺めます。
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羽を運蟻を武家に例える義昭(滝藤賢一)を今一度将軍に担ぎ上げるべきと言う光秀(長谷川博己)
美濃から越前に戻って来た光秀。
そんな彼に来客。そこにいたのは藤孝(眞島秀和)と、お忍びでそこには義昭がいました。
義輝に慕われていた光秀を頼ってやって来た義昭。
甲賀は息苦しいとぼやきます。
そして、桜の木の下で、蟻が蝶の羽を運ぶ光景を見ていたと語り出します。
大きな羽を必死に巣の中に持っていこうとする蟻。
他の蟻が助けようと近づくが、ガンコな蟻は手出しをさせようとしません。
そんな光景を見て、自分も蟻のようだと、義昭は語るのです。
「将軍という大きな羽は1人では運べぬ。しかし助けがあれば…」
「お心は決まりましたか」
「正直まだ迷いはある。毎日経ばかり読んでいた男に将軍が務まるだろうか。私が将軍になれば、今までできなかったことができる」
「できなかったこととは?」
「人を救える。貧しい人々を。私一人では救える数は限られている。しかし私が将軍になれば、今まで手の届かなかった人々を救うことができる」
物心ついたころから寺にいた義昭には、そんな考え鹿できないと語るが、これこそが将軍にふさわしいと光秀は語ります。
どうあっても義輝のようにはなれない。助けがなければ…。
この言葉を聞いた光秀は、再び朝倉(ユースケ・サンタマリア)に上洛をするように進言。
あの時はふさわしくないと言ったじゃないか!と言いますが、光秀はこれを撤回。
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義昭は聡明で弱き者の気持ちがわかる。支えがあれば、将軍にふさわしい。
また朝倉も、松永久秀(吉田鋼太郎)から「信長と共に上洛したらいい」と文が届いたことで決意を固めるのでした。
物事が動き出しかのように思えたその時、義景の嫡男が飼っているネズミが逃げ出したと聞くなり全員で屋敷内を捜索。
その光景を見た光秀は、なんとも言えぬ表情を浮かべるのでした。
KAMUI
『麒麟がくる』第25話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第25回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・麒麟MAP
・次期「将軍の座」をめぐる策略#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第25回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/VT7FwPYVQG
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足利義昭を将軍にする準備は整いつつあるんですがね…すでに足利義栄が14代将軍に就任しちゃっているわけですよ。
あれ、ちょっと遅かったのでは!?と思いもしたのですが、義輝様が13代目、義昭が15代目なんですね。
ということは、そうか。これはとれずとも仕方がない。
しかし、義栄が将軍になったということは、三好、松永の息子たちがしばらく政治を意のままに操ろうという流れに。
こから義昭がどう将軍になるのか気になりますが…次回予告ですでに朝倉と織田が揉めている様子。
光秀様、麒麟来ますか?遠ざかっていく雰囲気しか見えないのがなんとも悲しい。
しかし、信じて見守っていきたいものです。
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