『神と共に 第二章:因と縁』あらすじ・ネタバレ感想!韓国発超大作エンタメ第二章、使者たちの運命は!?

映画『神と共に 第二章:因と縁』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『神と共に 第二章:因と縁』公式ページ

ハリウッド級のド派手演出でありながらも、韓国映画らしさを忘れておらず人々の度肝を抜いた『神と共に 第一章:罪と罰』から1ヶ月。

ファン待望の続編『神と共に 第二章:因と縁』が公開されました!

第一章では描かれなかった冥界の三使者たちの過去の記憶が描かれる今作は、まさに第一章ありきの続編といえます。

第二章では、3人の過去に関係する「因と縁」が物語の鍵になっています。

ポイント
  • 待望の第二章!第一章の復習も忘れるべからず。
  • 俺たちのマブリーことマ・ドンソクがついに登場!心優しい成主神を演じる。
  • ボロ泣き必死!冥界の三使者に隠された「因縁」とは?

冥界の三使者のカンニム、ヘウォンメク、ドクチュンに隠された過去とは?

そして過去の記憶を知る屋敷神「ソンジュ神」の正体は…?

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『神と共に 第二章:因と縁』作品情報

映画『神と共に 第二章:因と縁』作品情報

出典:映画.com

作品名 神と共に 第二章:因と縁
公開日 2019年6月28日
上映時間 141分
監督 キム・ヨンファ
脚本 キム・ヨンファ
出演者 ハ・ジョンウ
チュ・ジフン
キム・ヒャンギ
マ・ドンソク
キム・ドンウク
イ・ジョンジェ
D.O.

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【ネタバレ】『神と共に 第二章:因と縁』あらすじ・感想


第一章からの伏線が広げられている第二章

『神と共に 第二章:因と縁』は、まさに「因縁」が渦巻く内容に仕上がっていました。

今作は冥界の三使者の過去にまつわる物語が描かれており、地獄での裁判よりは三使者が前世で生きた高麗時代のエピソードが中心に描かれています。

三使者のなかで過去の記憶を知るのはカンニムだけ。

カンニムの過去に何かあったことは第一章を観た方はわかりますよね?

また、生き埋めにされて悪霊になったスホンの裁判についても描かれますが、物語の中では悪霊は裁判を受ける権利は与えられないという設定になっています。

ですが、閻魔大王からスホンが裁判を受ける条件として、

  • スホンの「無念の死」を証明すること
  • 現世にいるホ・チュンサムという老人を冥界に連れてくること

の2つが言い渡されたのです。

スホンは49人目の貴人。

もし、スホンを転生させることができれば使者も転生が可能になるのです。

使者たちは二手に分かれ、カンニムは無念の死の証明をするために地獄巡りへ、ヘウォンメクとドクチュンはホ・チュンサムの確保のために現世へ向かいます。

このホ・チュンサムという老人、実は死の期限がとっくに過ぎていたのです。

こちらのチュンサムおじいさんは前作にも登場しており、使者の姿が見えることから自分の死に際は近いのかな…と悟っていました。

ちょい役のおじいさんかな?と思ったら第二章での重要な役割だと知って驚き!

第一章からの伏線を第二章で広げているのもGOODです★

なので『神と共に』シリーズは、第一章を必ず観ることをおすすめします。

マ・ドンソク演じるソンジュ神に注目

そして、チュンサムを死の期限から守っている屋敷神のソンジュ神を我らがマ・ドンソク兄貴が演じています。

前作ラストで登場したマ・ドンソクに劇場が沸いたのを覚えていますが、今回はマ・ドンソクファンには待望の「マ・ドンソク×老人×子供」という泣ける組み合わせを観ることができます…!

ソンジュ神は力も強く、チュンサムを度々迎えに来る使者たちを追い返していました。

またソンジュは人間としての姿で生活し、チュンサムと孫の良きおじさんとして借金取りや地上げ屋たちから守っていたのです。

そして「チュンサムを連れて行くのは孫の小学校の入学まで待ってくれ」というソンジュの願いをヘウォンメクとドクチュンは受け入れることにします。

そしてチュンサムが亡くなった後の孫の行く末について、ソンジュと共に奔走することになります。

みんな大好きマ・ドンソク兄貴が満を持して登場!

今回もその豪腕で喧嘩を見せてくれるのかな?と期待していましたが、なんと屋敷神は人間には手を出せないという設定!

地上げ屋や借金取りを一網打尽にするではなく、ひたすらヘコヘコ対応するマ・ドンソク兄貴がとりわけコミカルで面白い演出でした(笑)

見た目でも分かる通り、お金に全然詳しくなさそうなのにファンドに手を出しちゃうところも可愛い!としか言いようがないです♡

ただただ老人と子供に優しい兄貴。

これだけで白いご飯3杯はイケそうです…。

ちなみに「成主神」は家の平和を守るための神様。

生活が営まれる場所であれば身分関係なく存在する神で、韓国では壺に祀られているようですね。

壺は「成主の壺」と言われ、第二章でも重要なアイテムになります。

1000年前の高麗時代エピソード

ソンジュは、ヘウォンメクとドクチュンが死んだときに迎えに来た冥界からの使者でした。

現世でソンジュと出会ったことで、ドクチュンとヘウォンメクは自分の過去について知ることになります。

前作で2人があんなに知りたがっていた過去は、とてつもなく過酷なものでした。

ここからは、ソンジュが2人の過去を語るストーリーテラーになり、1000年前の高麗時代のエピソードが語られます。

また地獄でもカンニムがスホンに自らの前世を独白する形で、2つの物語がだんだんと交差していくのです。

時は高麗時代、若き日のカンニムは王である父と共に度々戦場へ出ていました。

ある日、父親が戦地で見つけた民族の少年(ヘウォンメク)を養子に連れて帰ったことで、カンニムの運命が変わっていきます。

養子に連れてこられたヘウォンメクは、カンニムより父親の寵愛を受けるようになったのです。

成長するヘウォンメクに嫉妬するカンニム。

ヘウォンメクはいつしか「白い山猫」と呼ばれる立派な将軍になっていました。

ある戦でついに王が命を落とすと、カンニムが王になり、邪魔なヘウォンメクを北方の警備のためだと言い辺境の地へ左遷させたのです。

北方にはかつて白い山猫に村を襲われ、親を失った子どもたちと、それをまとめる少女ドクチュンが隠れて暮らしていました。

薬を探す際に虎に襲われそうになったドクチュンを偶然ヘウォンメクが助けたことで2人は出会います。

ヘウォンメクはドクチュンたちがかつて白い山猫率いる兵士たちに襲われた女真族の村の住人だということを知ると、自分の素性を隠して接しました。

ヘウォンメクは素性を隠しながらも軍の兵糧米を子どもたちに分けたり、生き残るための武芸を教えたりと生活の手助けをしていました。

しかし、そのことがカンニムにバレてしまい、大逆罪で捕らえられ狼の餌にされそうになります。

そして女真族の生き残りを殺すためにカンニムたちはドクチュンたちの隠れ家に馬を走らせたのです…。

狼が襲い来るなかヘウォンメクは片腕を失いながらも必死に逃げ出し、子どもたちの隠れ家へたどり着くと敵が迫っていることを伝え、子どもたちを先に避難させました。

瀕死のヘウォンメクは降りしきる雪の中、ドクチュンに「白い山猫」の代名詞でもある毛皮の襟巻きを渡しました。

ヘウォンメクが白い山猫だと知らずに接していたドクチュンは、今の状況と複雑な気持で泣きながら隠れ家を後にします。

カンニムが隠れ家にたどり着いたとき、子どもたちはおらずそこにはヘウォンメクだけが残っていました。

カンニムがヘウォンメクを殺すと、すかさず何者かがカンニムの腹を刺したのです。

それは隠れ家に戻ってきたドクチュンでした。

カンニムは弱りながらもドクチュンを刀で斬りつけ、自らも地面に倒れます。

そして死に際、一筋の涙を流すカンニムのもとに閻魔大王とソンジュ含む三使者が現れたのです。

閻魔大王はカンニムに、記憶を持ち合わせたまま1000年の間、自分が殺した青年少女と共に過ごし、冥界の使者として49人を転生させるよう命令をしたのでした。

この時点でヘウォンメクとドクチュンの記憶は消されたので、今までこの事実はカンニムだけが知るものでした。

現世のヘウォンメクとドクチュンは、この関係と前世でのカンニムの仕打ちを受け入れることができるのでしょうか?

と壮大な昔話になりましたが、これがまたドラマチックであり、第二章の「核」なのです。

前作のようなワイワイ感を期待するとちょっと肩透かしを食らう人もいるかしれませんが(私もその一人)、高麗時代のドラマは濃密!

そして涙必至!

ヘウォンメクのファンは歓喜!の大変嬉しい内容なのです。

まさかチャラいヘウォンメクが白い山猫…というギャップがたまらんのです。

明かされる閻魔大王の正体

現世ではヘウォンメク、ソンジュ、ドクチュンが家を開けている間に地上げ屋がチュンサムの家を襲い、ソンジュを祀る壺が壊されてしまいます。

壺が割れると生命の危機に陥るソンジュ神は、チュンサムと孫の幸せを願うと消滅してしまいました…(泣)

地獄では裁判の証人としてスホンを誤射したドンウォンが呼び出されていましたが、受け答えができないまま時間だけが経過し、現世で金縛りにあって命を落とします…。

カンニムは次の証人としてスホンを生き埋めにしたパク兵長を呼び出し、スホンが生きていたことを知った上で生き埋めにしたという証言を得ることに成功し、スホンの無念の死を証明することできたのです。

ついにスホンは転生することが決定しました。

実はカンニムも昔、戦場で生きていた父親(王)を見捨てた経験がありました。

カンニムは自分が殺した2人と1000年の間生きるより、父親に謝ることができなかったことのほうが悔しいと思っていました。

命を落とした王の前に現れたのは閻魔大王でした。

そして閻魔大王は、王に次期閻魔大王になってほしいと持ちかけます。

姿を変えてならということで王は閻魔大王(イケメン)になることを了承しました。

つまり、閻魔大王はカンニムのお父さんだったのです、というさらなる因縁がラストで明らかになりました。

全てを知ったドクチュンとヘウォンメクは、あえてカンニムにそのことを話さず、知らないふりをしてカンニムを許しました。

小学校にはチュンサムと孫がやってきます。

チュンサムの死の期限は小学校入学まででしたが、孫の小学校卒業まで執行猶予がつき、延長になり、さらにはソンジュが仕掛けたファンドが値上がりし、2人に幸せな生活が訪れようとしていました。

転生が決まったスホンが何に転生しようか考えている途中に閻魔大王が「一緒に働かないか?」とスホンをスカウトしました。

生前司法試験の1次に合格し、転生もあまり望んでいなかったスホンは閻魔大王と共に仕事をする道を選びます。

三使者は冥界に戻り、初軍門の前で3日も迷子になっているおかしな亡者と出会います。

その亡者はスホンの裁判の際に金縛りで死んだドンウォンでした。

そして、信じられないことにドンウォンもまた貴人だったのです…!

ここで物語は終わります。

『神と共に 第二章:因と縁』の感想

泣ける度
(5.0)
エンタメ度
(5.0)
家族で観れる度
(4.0)

前作に比べて体感時間が長い感じがしたのですが、上映時間は1分しか変わらないのですね。

これには驚きでした。

個人的には第一章のスピード感やアクションがかなり好みだったので、第二章の高麗時代の物語中心の展開や、喧嘩をしないマ・ドンソクには少々肩透かしを喰らいました(笑)

で、す、が!

やっぱり『神と共に』シリーズはすごかった。

第一章はバリバリのアクションや地獄巡りのエンタメ性が抜群で、さらに韓国ドラマの良いところや親孝行も交えつつの意外性の現代劇。

第二章は濃密な韓国時代劇が中心に展開されていることが驚きでした!

三使者やチュンサムなど、キャラクターについて深く掘り下げられていたことも良かったですね。

なので第二章はやはり第一章ありきなのですよ。必ず観てほしいです。

そして気になるラスト。

初軍門に現れたのは生前要注意兵士だったドンウォンでしたが、三使者とともに地獄巡りをする続編は制作されるのでしょうか?

ドンウォンを演じたD.O.が2019年7月から兵役に入ったため、制作されるとしてもちょっと先になりそうですね!

しかし『神と共に』は、シリーズ通して「私たちいろんなことができますよ!」という韓国映画の可能性をビシビシと感じました。

そしてまた韓国映画のことが好きになるんですよ…。

恐るべし韓国映画!

これからもたくさんの作品を紹介したいと思います。

『神と共に 第二章:因と縁』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『神と共に 第二章:因と縁』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • ジェットコースター的展開の第一章に比べ、第二章はキャラクターについての深い掘り下げがあり、その分濃密な内容になっている。
  • 喧嘩はしないけど心優しい十分「マブリー」なマ・ドンソクを堪能することができて満足!
  • 第三章の制作はあるのか!?続編に期待するファン多し!

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