2020年3月に開催された第15回大阪アジアン映画祭ではクロージング作品として上映された、中川龍太郎監督、穐山茉由監督、安川有果監督、渡辺紘文監督による連作スタイルの長編映画『蒲田前奏曲』。
9月25日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森ほかにて公開されることを記念し、9月15日(火)に、舞台挨拶付き特別先行上映を開催することが決定。
出演の瀧内公美(『火口のふたり』)、福田麻由子(本作で、『女王の教室』で共演した伊藤沙莉と再共演)、和田光沙(『岬の兄妹』)、川添野愛(『パパはわるものチャンピオン』)及び、本作プロデュース、出演の松林うらら(『飢えたライオン』)が登壇し、本作に懸けた想いや撮影の裏話などを語ります。
目次
『蒲田前奏曲』舞台挨拶付き特別先行上映・概要
日時:9月15日(火)18:20の回
スケジュール:
18:20~上映前舞台挨拶
18:40~本編上映
20:45~上映後舞台挨拶
※座席は間隔を1席ずつ空け、販売をいたします
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7階)
登壇者(予定)
上映前:瀧内公美、福田麻由子、川添野愛、和田光沙、松林うらら
上映後:穐山茉由監督、松林うらら
チケット販売
オンライン販売:9/11(金)19:00~
https://ttcg.jp/human_shibuya/event/ にて販売
詳しくは公式サイト参照
『蒲田前奏曲』概要
『蒲田前奏曲』は売れない女優マチ子の眼差しを通して、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりを介在しながら描いていきます。
これを4人の監督が各自の手法でコミカルに描き、1つの連作長編として仕上げていった新しいタイプの作品。
監督には日本映画界の若手実力派監督が集結。
最新作『静かな雨』が釜山国際映画祭上映、東京フィルメックス観客賞受賞など、国内外の注目を集める中川龍太郎、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』がMOOSIC LAB グランプリ受賞、東京国際映画祭上映の穐山茉由、『Dressing Up』(第8回CO2助成作品、OAFF2012)で日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞受賞の安川有果、最新作『叫び』が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門監督賞に輝き、第22回ウディネ・ファーイースト映画祭では大田原愚豚舎作品、渡辺紘文監督特集が組まれるなどの渡辺紘文(大田原愚豚舎)が務めます。
『飢えたライオン』で主演を務め、舞台、TVドラマなどでも活躍する松林うららが自身の地元である蒲田を舞台にプロデュースし、自らも出演。
また、伊藤沙莉(『タイトル、拒絶』)、瀧内公美(『火口のふたり』)など、旬の俳優が名を連ねます。
9月25日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森にて公開されるほか、10月16日(金)よりテアトル梅田(大阪)、京都みなみ会館(京都)、10月17日(土)より元町映画館(神戸)、シネマスコーレ(名古屋)で公開することが決定。
前売り券が1,500円で発売されています。
宣伝費支援の為のクラウドファンディングは、更なる公開館拡大を目指し、9月23日まで継続中。
クラウドファンディングページ:https://motion-gallery.net/projects/kamatapreludefilm/
『蒲田前奏曲』プロデューサー・出演:松林うららコメント
初お披露目は今年の3月に行われた第15回大阪アジアン映画祭のクロージング上映でした。
大阪での上映では、こんなに笑いが起こる映画なんだ…と驚いたくらいに会場では笑い声がたくさん起きており、お客様が一体となって映画を楽しんで頂いたことが記憶に新しいです。
ぜひ、映画館で他のお客様と一緒に観て頂きたいです。
コロナの影響でそれぞれに皆、大変な日々でありますが東京での劇場公開がいよいよとなり、とても喜ばしくも、不安な気持ちもあります。
ですが、お客様の様々な感想をお聞きするのが今からとても楽しみでもあります。
作品のテーマは「女性の生きづらさ」を主に描いておりますが、老若男女問わず、あまり身構えず、作品を楽しんで頂けたら嬉しいです。
日常に蔓延る「普通」とされていることを少し一歩下がって立ち止まり、自分の胸に手を当てて考えるような時間を与えてくれる作品だと思っております。
ぜひ、一人でも多くの方に『蒲田前奏曲』の奏でる異色のハーモニーを味わって頂けたらと思います。
『蒲田前奏曲』作品情報
出演:伊藤沙莉、瀧内公美、福田麻由子、古川琴音、松林うらら、近藤芳正、須藤蓮、大西信満、和田光沙、吉村界人、川添野愛、山本剛史、二ノ宮隆太郎、葉月あさひ、久次璃子、渡辺紘文
監督・脚本:中川龍太郎、穐山茉由、安川有果、渡辺紘文
企画:うらら企画
製作:「蒲田前奏曲」フィルムパートナーズ(和エンタテインメント、ENBUゼミナール、MOTION GALLRY STUDIO、TBSグロウディア)
特別協賛:ブロードマインド株式会社、日本工学院
配給:和エンタテインメント、MOTION GALLRY STUDIO
2020年 / 日本 / 日本語 / 117分 / カラー&モノクロ / Stereo
『蒲田前奏曲』あらすじ
第1番『蒲田哀歌』
監督・脚本:中川龍太郎
出演:古川琴音、須藤蓮、松林うらら
オーディションと食堂でのアルバイトの往復で疲れ果てている売れない女優、マチ子。
ある日、彼氏と間違われるほど仲の良い弟から彼女を紹介されショックを受ける。
だが、その彼女の存在が、女として、姉として、女優としての在り方を振り返るきっかけとなる。
第2番『呑川ラプソディ』
監督・脚本:穐山茉由
出演:伊藤沙莉、福田麻由子、川添野愛、和田光沙、松林うらら、葉月あさひ、山本剛史
アルバイトをしながら女優をしているマチ子。
大学時代の友人5人と久々に女子会をするが、独身チームと既婚チームに分かれ、気まずい雰囲気に。
そこでマチ子は蒲田温泉へ行くことを提案する。
5人は仕事、男性のことなどを話し合い、次第に隠していたものが丸裸になっていく。
第3番『行き止まりの人々』
監督・脚本:安川有果
出演:瀧内公美、大西信満、松林うらら、吉村界人、二ノ宮隆太郎、近藤芳正
映画のオーディションを受けたマチ子。
セクハラや#metooの実体験やエピソードがあれば話すという内容だったが、皆、思い出すことに抵抗があり、上手く演じられない。
そんな中、マチ子の隣にいた黒川だけは迫真の演技を見せる。
マチ子は共に最終選考に残ったが…。
第4番『シーカランスどこへ行く』
監督・脚本:渡辺紘文(大田原愚豚舎)
出演:久次璃子、渡辺紘文
マチ子の実家は大田原にある。
大田原に住む親戚の小学5年生のリコは、大田原で映画の撮影現場にいる。
そこへとある映画監督が撮影現場の待機場所にやってきて…。
渡辺紘文監督ならではの視点で東京中心主義、映画業界、日本の社会問題についての皮肉を、お決まりの作風で描く。
『蒲田前奏曲』は2020年9月25日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・キネカ大森、10月16日(金)よりテアトル梅田での公開!他全国順次公開予定!
▼『蒲田前奏曲』各監督と女優たちのインタビューはこちら▼
▼あわせて読みたい!▼