『BNA ビー・エヌ・エー』第8話あらすじ・ネタバレ感想!獣人が凶暴化?物語はシリアスな展開に!

『BNA ビー・エヌ・エー』第8話

出典:『BNA ビー・エヌ・エー』公式ページ

獣人たちの生き様を描くアニメ『BNA ビー・エヌ・エー』。

前回第7話で、シルヴァスタ製薬のCEO・アランから横槍が入り、アニマシティへの定住を拒否された銀狼教団でしたが、銀狼様であるなずながアランの命を救ったことにより形勢逆転。

銀狼教団は定住を許可され、市民からも熱い支持を受けます。

しかし、なずなの付き人でもあるボリスに怪しい行動が見られ……。

第8話はシリアスな展開が待ち受けていました。それではレビューをどうぞ!

『BNA ビー・エヌ・エー』前回第7話あらすじと振り返り

みちるの部屋の天井を突き破って墜落してきたワタリアホウドリ獣人・ピンガ。

自由を愛するピンガから刺激を受けて、みちるは空を飛べるようになります。

その頃、シルヴァスタ製薬のCEO・アランが殺し屋に狙われていると知り、士郎とみちるは現場に向かうことに。

しかし、二人の目の前で襲われたアランの窮地を救ったのは、翼のある銀狼に姿を変え、空へ羽ばたくなずなでした。

そんななずなの姿に、みちるは感銘を受けます。

【ネタバレ】『BNA ビー・エヌ・エー』第8話あらすじ・感想


不穏な空気

銀狼様であるなずながシルヴァスタ製薬のCEO・アランの命を救ったことにより、アニマシティへの定住許可を得た銀狼教団。

電話越しのロゼ市長に労いの言葉をかけながら、アランは相変わらず何か計画を企てているようです。

一方その頃、士郎は一人、凄惨な過去を思い出していました。

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オープニング前の士郎の冷めた表情と赤黒い回想。獣人の持つ獣因子を利用しようとしているアラン。第8話は不吉な予感がする幕開けとなりました。

銀狼教団はみちるが暮らす獣人生活協同組合の向かいのビルに定住することになり、建物の前には教団を歓迎する市民が押し寄せていました。

その様子を見て溜め息をついたみちるは、ピンガから影響を受けて得た大きな翼を生やし、空へ羽ばたいて行きます。

空中散歩の途中、鉄塔の上になずなを見つけたみちるは、そこに降り立ちました。

未だ険悪な仲の二人はお互いにいがみ合いますが、みちるはなずなを心配する気持ちを抑えられません。

またおせっかいなことを言ってなずなの機嫌を損ねてしまいます。

あくまで今の自分はなずなではなく、銀狼のデェス・ルゥヴ様だと主張し、空へ飛んで行ってしまいました。

再び気を落としたみちるが組合に戻ると、士郎からアランを狙った殺し屋の取り調べについてくるかと誘われます。

みちるは意気揚々と誘いに応じました。

しかし、取り調べが行われる警察署に一足早く到着していた人物がいます。

なずなの付き人である銀狼教団のボリスです。

ボリスは罪人に教えを説くという名目のもと、メディカルセンターの元所長で爆破事件の際に逮捕されていた矢場の元を訪れます。

どうやらボリスと矢場はもともと面識があった様子。

警察署には不穏な空気が漂います…。

凶暴化した獣人

士郎とみちるは警察署でボリスの姿を見かけます。

その後、イヌ獣人の立木警部と話していると、矢場が脱走したとの知らせが入りました。

直後、建物を破壊しながら何かが通り過ぎます。

それは、ボリスが去った後、身体に異変が起こり凶暴化した矢場でした。

巨大化し、理性を失った矢場を止めるため、警察は銃の発砲を許可して立ち向かいます。

しかし、その努力も虚しく、矢場は街へ向かって猛進。

士郎も応戦しますが凶暴化した矢場には敵わず、みちるも加わって押さえこもうとします。

みちるは鳥人化し、大きな鉤爪で矢場を掴み、誰もいない安全な場所へ運ぶことを提案。

士郎との協力の末、街から離れた倉庫に落下させることができました。

倉庫内で鎖を巻きつけ押さえこみ、一段落…かと思いきや、さらに力を増した矢場が動きだし、その巨大な角は士郎の身体を貫きました。

大量の血を流しながらみちるに逃げろと告げる士郎と、驚愕して動けないみちる。

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巨大な角が貫通し、大怪我を追いながらも戦い続ける士郎が痛々しく、見ていられません。

みちるも参戦しますが到底敵わず、いよいよ矢場に捕まってしまいます。

握りつぶされそうになるみちるを見て、重傷の士郎が立ち上がりました。

「やむを得ない…」

そう呟いて自身の首輪を外すと、士郎の首元の傷から膨大なパワーの光が発射されます。

光は矢場を吹き飛ばし、みちるは無事士郎に救われました。

しかし、そのときの士郎はいつもの姿ではありませんでした。

銀色に輝くその姿、士郎こそが真の銀狼様だったのです。

本当の銀狼

銀狼と化した士郎は、一瞬で矢場を倒すことに成功します。

その喜びも束の間、元の姿に戻った士郎は傷だらけでその場に倒れ込みます。

現場に急行してきたロゼ市長らによって救助されますが、「みちるに知られた」とだけロゼ市長に伝えて運ばれていきました。

混乱するみちるは、ロゼ市長に「士郎は一体、何者なのか」と問いかけます。

獣人だから、人間だからと区別し、いつも近くにいる士郎のことすら理解しようとしてこなかったみちるは、そんな自分の考え方を反省していました。

そして今、ちゃんと士郎のことを知りたいと思ったのです。

みちるの気持ちを知ったロゼ市長は、ゆっくりと語り始めました。

士郎は1000年生きる本当の銀狼であること。最初から銀狼だったわけではないこと。

士郎がただのオオカミ獣人だった当時は、人間と獣人との間でも交易が行われるなど、有効な関係を築いていたこと。

それなのに、人間が急に獣人たちの町を襲撃したこと。

そして、大虐殺の中で一度死んだはずが、2,000人の同胞の血に生かされ、銀狼となったこと。

はっきりとした理由はわからないようですが、こうして士郎は不死身の肉体を手に入れたのです。

銀狼になった士郎は仲間たちを殺めた将軍を探し、自分自身も人間に対して大虐殺を行ってしまいます。

その後、獣人たちを守る盾となり、新天地への先導者となり、銀狼は伝説となっていきました。

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士郎の壮絶な過去が明かされ、戸惑うみちる。視聴者はみちるの気持ちに寄り添うほかないです…。

士郎の隠された過去

ロゼ市長と士郎の出会いは第二次大戦末期。

獣因子を兵器として利用できないかと、獣人は人間の手によって収監されていました。

そこへ銀狼がやって来たことで多くの獣人は救出され、ロゼ市長もその中の一人だったのです。

しかし、実験台として悲惨な目に遭った獣人の姿を見た銀狼は憤り、その場にいた人間たちを皆殺しにしてしまいました。

この事件をきっかけに、銀狼としての自分の力を恐れた士郎は、銀狼の力を封印して生きてきたのです。

だから、士郎が銀狼であるという事実は黙っていてとロゼ市長。

みちるは今まで通りに士郎と接することを決めます。

でも、みちるにはただ一人、本当の銀狼が存在するということだけは伝えたい相手がいました。

もちろん、その相手はなずなです。

伝えてもいいかと頼むみちるに、ロゼ市長は士郎がどう思うだろうか…と俯きます。

そんなロゼ市長の躊躇いをよそに、そこへ現れた士郎はあっさりと許しました。

相手がなずなだとわかったうえで、みちるは止めても聞かないだろうと。

本人の許しを得たみちるは、すぐになずなのもとへ駆け出します。

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ロゼ市長も士郎に話していますが、士郎はみちるのことを信頼しているようですね。

一方、ロゼ市長も気になることがあると言って、すぐにメディカルセンターへ向かいました。

そこで大きな変化が起きている獣因子の研究を目にします。

ロゼ市長は驚きを隠せない様子で、何かわかったら知らせてとアランに頼み、部屋を出ました。

当たり前に了承するアランの口元には、不敵な笑みが…。

『BNA ビー・エヌ・エー』第8話まとめ

いかがだったでしょうか。

不穏な空気で始まり、シリアスな展開に発展した第8話。

士郎の過去や正体が明らかになる衝撃回でした。

しかし、初期から匂わせておいて未だにはっきりとしないアランの企みは明かされないまま。

少しずつ見えてきてはいるものの、まだまだ衝撃の展開が待ち受けていそうですね。

みちるとなずなの関係もどう変化していくのか…次回、第9話も見逃せません!

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