2020年に、スマッシュヒットを記録した『犬鳴村』に続く東映「呪いの村」シリーズ第2弾。
監督は引き続き、『呪怨』シリーズの生みの親清水崇監督がメガホンを取りました。
Wヒロインで山田杏奈と山口まゆが、秘密を抱えたヒロインを体当たりで演じています。
- 日本最大のミステリースポット富士の樹海を舞台にした新たな恐怖描写
- 『犬鳴村』の成功を経た、清水崇監督によるパワフルな演出
- 山田杏奈、山口まゆのW主演の熱演
それでは『樹海村』をネタバレなしでレビューします。
目次
『樹海村』作品情報
作品名 | 樹海村 |
公開日 | 2021年2月5日 |
上映時間 | 117分 |
監督 | 清水崇 |
脚本 | 保坂大輔 清水崇 |
出演者 | 山田杏奈 山口まゆ 神尾楓珠 倉悠貴 工藤遥 大谷凜香 塚地武雅 黒沢あすか 高橋和也 安達祐実 原日出子 國村隼 成田瑛基 重岡漠 吉村卓也 富山えり子 並木愛枝 |
音楽 | 大間々昂 |
『樹海村』あらすじ【ネタバレなし】
鳴と響は、全く違った性格の姉妹。
妹の響はなぜかネット上で展開されている呪いや恐怖に惹かれていて、不可解な発言をすることから、鳴との関係は上手くいっていません。
ある日、友人夫婦の引っ越しを手伝った2人は新居の地下から、怪しげな箱を見つけます。
この箱こそ、コトリバコと呼ばれる呪われたモノでした。
コトリバコに恐怖を感じる響は、徐々に異常な行動をとり始めます。
一方、友人の貴、美優、輝の身にも悲劇が続きます。
異常な行動のせいで、精神病院に収監される響。
しかし、それはコトリバコと樹海村の呪いの一端でしかありませんでした。
『樹海村』感想
不安の追体験!「呪いの村」シリーズホラー再び!
映画館が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている中、清水崇監督の『犬鳴村』、『リング』シリーズの中田秀夫監督の『事故物件 恐い間取り』、コロナ禍ならではのリモートホラーに仕上げた『真・鮫島事件』など、2020年はホラー映画の“当たり年”でした。
村松 健太郎
意外と忘れられがちですが、史上No.1ヒット作となった『鬼滅の刃 無限列車編』もPG-12指定を受けた伝奇・伝承、ホラーの要素を含んでいる作品でもありますね。
また異色のホラーサスペンス『さんかく窓の外側は夜』も2021年1月22日に公開されます。
村松 健太郎
ネット発祥、新たな都市伝説の形
東映呪いの村シリーズの第1弾の『犬鳴村』も、先述した『真・鮫島事件』もインターネットがあったからこそ広まった都市伝説が題材になっています。
『電車男』や『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』など明るい話も無くはないのですが、どちらかというと暗い話題が多く、そこがアイドルホラーの需要とマッチして大量生産されました。
粗製乱造気味でもあったので功罪半ばと言ったところですが、そうして日本のホラー映画は、Jホラーブームの後も低予算体制で苦労しながらコツコツと作られてきました。
村松 健太郎
特に、インターネットからの都市伝説を題材に扱ったものは、今までにないので、新たなJホラーの鉱脈になるかもしれません。
因果関係をはっきりさせた清水監督
清水崇監督といえば、何と言っても『呪怨』シリーズです。
Vシネマから始まり、やがてハリウッドリメイクで清水監督がメガホンを取るところまで行きつきました。
『呪怨』シリーズ最大の特徴が、呪いの因果関係を描かないということ。
この手法が唐突な恐怖に結び付き、今までにないホラー映画が誕生しました。
村松 健太郎
それが、ここへ来て新たな“呪いの村シリーズ”を発表。
『樹海村』は明快な因果関係を物語の中に取り込んで、新境地を見せました。
もちろん、『呪怨』のようなハッタリとケレン味も健在。
村松 健太郎
『樹海村』あらすじ・感想まとめ
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『#樹海村』本予告がついに解禁⚠️
\魔の森🌲 ✖ 逃げられない呪い箱📦
迷い込んだ出られない”は都市伝説じゃない!?
魔の森へ誘われる“凶怖”の本予告が解禁💥逃げたければ、禍々しき謎を解け・・・!
⚠️※自己責任でご覧ください⚠️#青木ヶ原樹海 #コトリバコ#ホラー #ホラー映画 pic.twitter.com/ygQk01GOWv
— 映画『樹海村』公式 (@jukaimura) December 10, 2020
以上、ここまで『樹海村』をネタバレなしでレビューしました。
- 明らかになる樹海村の衝撃の真相
- Jホラーでは今までになかったパワフルな恐怖描写
- 山田杏奈、山口まゆ、工藤遥、鷲尾真二郎、神尾楓珠などの若手キャストの熱演
2020年から多くなってきた都市伝説発のホラー映画。
こんなご時世ですが、独特の映像で描かれたホラー描写と、山田杏奈の可愛い顔が歪んでいく姿をぜひご覧ください!