吉野は、学校でいじめられ、世界に嫌気がさしている少年です。
自分をいじめていた人間を殺した真人の後をつけ、つながりを得ようとします。
一方映画館の調査に訪れた虎杖と七海。
そこは凄惨な現場で、さらに呪いの残穢をたどった先で呪霊に襲われます。
応戦していた二人に、その呪霊の衝撃の事実が明らかになります。
目次
『呪術廻戦』前回第8話のあらすじと振り返り
交流会に向けて特訓を続ける伏黒と野薔薇の前に京都の姉妹高校の生徒が現れます。
2年の禪院真依と3年の東堂です。
東堂は突然伏黒に「どんな女がタイプだ?」と問いかけてきます。
まっとうな答えを返した伏黒に涙を流して残念がる東堂、女の趣味がつまらないやつは大体つまらない、だからここで半殺しにしておく、というのです。
突然始まってしまった戦闘、野薔薇は真依に抑え込まれてしまいます。
東堂という男は化け物級の強さ。
伏黒は式神を使って応戦しますが、その鍛え挙げられた肉体の前に押されてしまいます。
伏黒も本気を出そうとしたところで、呪言師である狗巻の「動くな」が響き、先輩たちの手によって伏黒は救い出されます。
一方の野薔薇のもとにも真希がやってきて、事なきを得たのでした。
京都の校長である楽巌寺のもとにやってきたのは五条です。
虎杖の件にも噛んでいた楽巌寺のもとに多少のくぎを刺しに来たようで、言いたいことだけ伝えて颯爽と去っていきます。
これからの呪術師たちの力は並大抵ものではない、と。
そんな中、修行は進み、一か月後。
キネマシネマという映画館で男子高校生の変死体が発見されます。
ここに派遣されることになったのは、修行を終えた虎杖なのでした。
【ネタバレ】『呪術廻戦』第9話あらすじ・感想
嫌いな人間
吉野順平は、いじめられています。
「嫌いな人間が死ぬボタンがあってもたぶん押せない、でも僕のことを嫌いな人間が死ぬボタンなら迷わず押す」
吉野はそういう少年です。
自分をいじめている生徒、自分を使って価値を確認する女、見て見ぬふりをする教師に嫌気がさしていた吉野は、ある日高校をサボって映画館へ向かいます。
そこで、ガラの悪い少年たちが館内で騒いでいたのです。
上映中なのに騒がれて、まったく内容が入ってこないことに苛立つ吉野。
その瞬間、少年たちの背後に真人が現れます。
「君たち、マナーは守ろうね」と笑いながら触れた瞬間、少年たちの姿は異形に変わり、息絶えたのです。
映画が終わった後にその死体を見て恐れる吉野。
そしてその犯人があの時見かけた真人だと気が付き、その後を追いかけます。
やったのが俺だとしてどうするのか、と問われた吉野は、僕にも同じことができますか、と問うのでした。
あか
七海という男
凄惨な現場、そこに鑑識より先に現場に立ち入ることになったのは虎杖たちです。
五条は引率することができないので、代わりに呼ばれたのは七海建人。
五条の後輩のようです。
呪いの残穢を視認できるように虎杖を促す七海。
呪いを気配で察知できるようになってからが一人前のようです。
マイペースで打てど響かずな七海にペースを崩されてしまう虎杖。
七海は脱サラして呪術師になった男のようです。
「私が高専で学び気づいたことは、呪術師はクソということです」
「そして一般企業で働き気づいたこと、労働はクソということです」
「同じクソならより適性があるほうへ」という理由で脱サラしたとのこと。
五条とは違う考えのようで、虎杖の処遇に関しても己の有用性を示せと言います。
しかし、その言い方に嫌味なトゲはないようで「ぶっちゃけ私はどうでもいい!」とどこまでもマイペースです。
あか
大人になるということ
現場を検証し、残穢を追っていった先の屋上に、突然呪いが現れます。
一体ずつ相手取ることになりますが、七海は「勝てないと判断したら呼んでください」と冷静です。
子どもである虎杖のことを優先するのは大人である自分の義務だというのです。
それに不満げな虎杖ですが、七海はそれを一蹴します。
「君はいくつか死線を超えてきたが、それで大人になったわけじゃない。枕元の抜け毛が増えていたり、お気に入りの総菜パンがコンビニから姿を消したり、そういう小さな絶望の積み重ねが、人を大人にするのです」
あか
虎杖の成長
七海の術式はどんな相手にも強制的に弱点を作り出すことができます。
7:3で対象の長さを線分したとき、この比率の点に攻撃することができればクリティカルヒットで格上にもそれなりのダメージを与えることができるようです。
戦いながら口頭で説明する七海に、虎杖は戦いながら耳を傾けなければいけないので混乱です。
そういうのってバラしていいのか、と問う虎杖に、バラしていいものもあると長々説明は続きます。
話すメリットとしては、手の内を晒すという縛りが術式の効果を底上げするのです。
あか
七海は刃のついていない武器で、しかも峰打ちで呪いをバラバラに切り裂きました。
残すは虎杖の相手にしていた呪いですが、虎杖も修行を経て呪力をこぶしに乗せることができるようになったようです。
五条からは虎杖の呪力は遅れてやってくると言われました。
瞬発力に呪力が追いついておらず、逆に変則的な呪力の流れを作っているようです。
拳が当たったと認識した直後に呪力がぶつかってくる、つまり一度の打撃で二度のインパクトが生まれるのです。
「逕庭拳」と名づけられたそれは、まさに虎杖の必殺技。
とどめをさそうとした虎杖を止める七海。
あることに気が付いて写真を撮ります。
するとそこにははっきりと呪いの姿が映ったのです。
呪霊は写真には映りません。
つまり、虎杖たちが戦っていたのは、人間だったのです。
あか
どっちも同じ重さの死
家入からの連絡で、呪霊は姿を変えられた人間だったと判明します。
呪術で体の形を無理矢理変えられていました。
脳幹のあたりにいじられた形跡があるので、意識を錯乱させていたようです。
脳までいじれるなら呪力を扱えるようにすることも可能なのかもしれない、と。
ただそのあたりはまだ証明がされていないようで、はっきりとはわからないようです。
家入は虎杖に死因は体を改造されたことによるショック死だ、君が殺したんじゃないと語りかけます。
それでも、虎杖は趣味が悪すぎだろと他人のために本気で怒りました。
虎杖と七海は気合を入れて、捜査に当たることになります。
あか
本当に恐れているもの
真人は隠れ家で吉野と話をします。
共通認識のある畏怖のイメージがあると顕現しやすいと言います。
つまり有名な妖怪などです。
呪術師は強力な呪いをひとまずカテゴライズして警戒していますが、真人は人間が日々恐れているものはそんなおとぎ話じゃないだろう、と笑います。
災害や天災、大地、森、海、それらが顕現したものが真人の仲間たちです。
そういう真人は、「人間」の呪い。
人が人を憎み恐れる中から生まれた存在だというのです。
あか
これからのこと
窓からの情報で、犯人のアジトをある程度絞りこみましたが、七海は伊地知と虎杖に吉野の調査を頼みます。
七海はある程度、と言いましたがその実、犯人の居場所は特定できているようです。
誘いこまれていることを理解したうえで、七海は単身乗り込む方を選びました。
吉野の後をつけて動向を探る伊地知と虎杖。
その手には、小さな呪霊が檻に入って待っているのでした。
あか
『呪術廻戦』第9話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
【第10話先行場面カット&あらすじ公開】
12月4日(金)深夜1時25分からMBS/TBS系全国28局ネットにて第10話「無為転変」放送!
先行場面カットとあらすじも公開‼https://t.co/5aW4N3Yu9A#呪術廻戦 pic.twitter.com/ROLPiddYdz— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) November 30, 2020
次回は七海の真の実力が見れたりするのでしょうか?
かなりの死亡フラグが立っている気がして心配です。
果たしてどうなるのでしょう。
また、吉野のこれからの運命は…!?
続きが気になるところですね…!
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