『ジョーカー・ゲーム』声優/キャラ・あらすじ・ネタバレ感想!極上のミステリーを楽しめるアニメ

アニメ『ジョーカー・ゲーム』声優・キャラ・ネタバレ感想・動画情報まとめ!

出典:アニメ放題

『ジョーカー・ゲーム』は、柳広司さんが書かれたミステリー・スパイ小説が原作のアニメです。

「第30回吉川英治文学新人賞」および「第62回日本推理作家協会賞」を受賞しており、原作の面白さには疑いの余地がありません。

アニメの制作も『攻殻機動隊』などで有名な「Production I.G」が担っており、質が高いです。

ポイント
  • スパイモノが好きなら絶対に気に入る
  • 「Production I.G」による美しい作画
  • かなりのハードボイルド

アニメ版もかなり本格的なミステリー要素が詰まっていますので、じっくり腰を据えて見るべき作品です。

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『ジョーカー・ゲーム』作品情報

作品名 ジョーカー・ゲーム
放送年 2016年4月〜2016年6月
話数 全12話
原作 柳広司
監督 野村和也
声優 堀内賢雄
関智一
下野紘
木村良平
細谷佳正
音楽 川井憲次
主題歌 オープニング「REASON TRIANGLE」
エンディング「DOUBLE」

『ジョーカー・ゲーム』声優・キャラクター紹介

結城ゆうき(声優:堀内賢雄)

  • スパイ養成所「D機関」の創設者
  • 陸軍中佐、年齢は50代
  • 底知れぬ頭脳と冷淡にして冷酷な言動から「魔王」の異名で恐れられる
  • 長年に渡り敵国に潜伏し日本陸軍に有益な情報を多くもたらしていた元スパイ

三好みよし(声優:下野紘)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第1話と第2話の「ジョーカー・ゲーム」、第11話「柩」で活躍
  • 容姿端麗
  • 機関員たちの仕切り役を買って出ることも多い

波多野はたの(声優:梶裕貴)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第3話「誤算」で活躍
  • 小柄で愛嬌がある一方、プライドが高く、小生意気な性格
  • 機敏で体術の達人

福本ふくもと(声優:中井和哉)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第4話「魔都」で活躍
  • 寡黙で感情をあまり表に出さない
  • 料理好き

神永かみなが(声優:木村良平)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第5話「ロビンソン」で活躍
  • やんちゃなプレイボーイで一見お調子者に見えるが、その反面プライドが高い
  • 言ったことは必ずやり遂げる気概を持っている

田崎たざき(声優:櫻井孝宏)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第6話「アジア・エクスプレス」で活躍
  • 人あたりが柔らかく、知的な雰囲気を持つ好青年
  • 考え事をする際、手近なものを使って無意識に手品をする癖がある

甘利あまり(声優:森川智之)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第7話「暗号名ケルベロス」で活躍
  • 機関員のなかでは最年長で、性格も社交的で面倒見がよく、機関員たちの兄貴分的な存在

実井じつい(声優:福山潤)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第8話と第9話の「ダブル・ジョーカー」で活躍
  • 中性的で普段は物腰柔らかいが、敵対する相手に対しては時にサディスティックな冷酷さを見せる

小田切おだぎり / 飛崎 弘行とびさき ひろゆき(声優:細谷佳正)

  • スパイ養成所「D機関」第1機関生に選ばれた8人の中の1人
  • 第12話「XX ダブル・クロス」で活躍
  • 陸軍幼年学校から士官学校を経て少尉に任官した経歴を持つ、異色のD機関員
  • 寡黙で滅多に笑うことがなく、他の機関員との間にはどこか壁がある

【ネタバレ】『ジョーカー・ゲーム』あらすじ・感想


時代背景

世界大戦の煙が燻る昭和12年秋。

昭和12年は、西暦1937年です。

  • 第一次世界大戦が1914年~1918年。
  • 第二次世界大戦が1939年~1945年。

つまり、第二次世界大戦が開戦間近の帝国陸軍が、D機関の所属になります。

ちなみに、結城中佐がスパイとして暗躍していたのは、第一次世界大戦中で、第11話「柩」ではその頃の姿も描かれています。

毎回変わる、D機関と舞台の組み合わせ

東京、マルセイユ、上海、ロンドン、満州鉄道と物語の舞台は毎回変わり、そこで暗躍するD機関のスパイも毎回違う人間です。

これだけ変えているのに、物語がしっかり面白いのがすごいです。

各都市の背景美術も楽しめて、得した気分でした。

結城中佐がナイスミドルすぎる

アニメ『ジョーカー・ゲーム』では、結城中佐がキャラクターとして、もっとも掘り下げられています。

結城中佐の現役スパイ時代の話なども出てきますし、出自を暴こうとする話もあります。

スパイ養成部門D機関を率いる結城中佐は、たまに皮肉なジョークを言ったりはしますが、無表情で感情を一切表に出しません。

堀内賢雄さんの冷たく渋い声と演技も、ゾクゾクするほどかっこいいですね。

そんな冷徹な印象を抱く結城中佐が指揮するD機関。

そのD機関が掲げているテーマが「死ぬな、殺すな」というのが、また絶妙なギャップを生んでいます。

合理的に判断した結果なのでしょうけど、なんとなく本当は優しいんじゃないか、などと感じます。

陸軍参謀本部に裏切られた、という過去をどう思っているのか。

こういった面がちょいちょい見えるのも、面白いですね。

「ロビンソン」

『ジョーカー・ゲーム』は、全ての話が面白いのですが、第5話「ロビンソン」と、第8話・第9話「ダブル・ジョーカー」が、特に気に入りました。

「ロビンソン」は、スパイ容疑で敵に捕らえられたD機関の神永が敵地から脱出する話です。

陸軍がいくら要請しても、外務省の外交官が、外国からの通信に暗号文を使ってくれない。

このことを改善するために、外交官が漏らした情報でスパイをわざと捕らえさせ、外務省に借りを作って、以降の通信で暗号文を使わせる。

この「捕まる役のスパイ」に、D機関のメンバーを使うことで人的資源の損失なく目的を遂行できる。

なるほどなあ、と唸るしかない凄いシナリオでした。

推理要素としては、偽の案内図で追い詰められた神永が、結城中佐から事前に渡された「ロビンソン・クルーソーの生涯と奇しくも驚くべき冒険」という本からヒントを得て、九死に一生を得る場面です。

ロビンソンクルーソー ⇒ フライデー ⇒ 金星 ⇒ ♀(ヴィーナスを表すマーク)

なかなか難しいですが、ネタばらしをされる前に、ここに気すけると楽しいでしょうね。

また、結城中佐式の自白剤対策も面白かったです。

「与えていい情報は表層に、与えるべきでない情報は深層に蓄える。簡単なことだ」

簡単なんですかね(笑)

「ダブル・ジョーカー」

第8話・第9話「ダブル・ジョーカー」は、物語自体も素晴らしかったのですが「風機関」と「D機関」の対比がよかったです。

D機関に対抗するべく作られた陸軍軍人のみで形成され、必殺を信条とする諜報機関「風機関」。

旧時代の石頭ばかりの風機関は、己を過信し、些細な見落としからD機関の罠にはまり敗北します。

宿の女中に簡単に軍人だと見抜かれるスパイって……。

洗練されたスパイ集団のD機関からすると、失笑ものでしょうね。

ラストのシーンで、風機関の風戸中佐に、結城中佐が事実を突きつけたときのカタルシスが最高でした。

あと、結城中佐が陸軍嫌いなのが伝わってきて面白かったです。

オムニバス形式で綴られる物語

前後編の話もありますが、大部分が毎話20分ほどで完結しています。

この短い時間で、しっかりと盛り上げて、納得のいくラストまで導いてくれます。

さすがにD機関のメンバーの掘り下げまでしっかりできているわけではないですが、

  • 緻密で見事な物語
  • 豪華なキャストによるしっかりとした演技
  • 「Production I.G」による美しい作画
  • スパイものに相応しいジャズっぽい音楽

で、十分に楽しめました。

1話でミステリーを完結させているため、全てのシーンに意味があり、無駄がありません。

しっかり推理しようと思うと、一時停止必須です。

いやあ、とても中身の濃い全12話でした。

BL要素

登場人物は、ほとんどが男性で、声優さんもTV番組のナレーションレジェンドでよく聞く方から現在人気の若手まで、知名度、実力ともに抜群の男性声優が揃っています。

SNSでは、BL好きの間で結構盛り上がっているようです。

本編中にそう言った描写は全くないですが、線が細いイケメン揃いなので、盛り上がるのは分かります。

メディアミックス

『ジョーカー・ゲーム』は、漫画、実写映画も展開されています。

もちろん、原作小説もありますし、アニメ以外でも楽しめそうですね。

『ジョーカー・ゲーム』声優/キャラ・あらすじ・ネタバレ感想まとめ

要点まとめ
  • 毎話、推理要素がある
  • ナイスミドル結城中佐
  • 1話完結のオムニバス形式で、どの話からでも楽しめる
  • 声優さんがとても豪華

D機関のメンバーは、意外と個性があり、関係性もあるため、彼らの絡みをもう少し見たい気持ちもありますね。

この辺は、原作だとフォローされているんでしょうか。

アニメ単体でもめちゃくちゃ面白く、原作を読んでみたい気持ちにもなる、素晴らしいアニメでした。

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