『時効警察はじめました』第4話は、中島美嘉が女優として登場します。
25年前、折原千香子(中島美嘉)が主演女優として登場していた映画『ロマンティックを止めるな!』の監督・唐沢浩一郎(津田寛治)が殺されました。
千香子は殺人の容疑者として疑われますが、アリバイを崩すことができず事件は時効を迎えます。
25年前、事件を捜査していた十文字(豊原功補)は犯人の姿を目撃していました。
思い出すだけでも身震いがする事件の真相を、霧山(オダギリジョー)は解決することができるのでしょうか?
目次
『時効警察はじめました』第4話あらすじ
長回し1カットで撮影した異色のゾンビ映画『ロマンティックを止めるな』が、25年ぶりに同じキャスト&スタッフでリメイクされることに!
この話題に刑事課の彩雲真空(吉岡里帆)は異様に興奮。
一方、先輩刑事・十文字疾風(豊原功補)は渋い顔をする。
というのも元祖『ロマ止め』は、撮影中に監督・唐沢浩一郎(津田寛治)が殺される事件が発生。
十文字らの捜査もむなしく、時効を迎えたのだ。
この事件を“趣味”で調べることにした霧山修一朗(オダギリジョー)は助手の三日月しずか(麻生久美子)と共に、まずは映画のマスターテープを鑑賞。
映画は棺を開けた主演女優・折原千香子(中島美嘉)の驚愕の表情で終了するのだが、なんとマスターテープにはその直後…棺の中から唐沢の刺殺体を発見し、混乱する現場の様子も記録されていたのだ!
当時、現場には唐沢の筆跡で「俺は自殺する」と書かれた台本もあったが、警察は傷の痕などから他殺と断定。
前夜には千香子が唐沢に向かって「殺してやる!」と叫ぶ姿も目撃されていたため、疑惑の目は千香子に向けられた。
だが、ここで捜査に大きな壁が立ちはだかる。
実は、唐沢は映画の冒頭に出演。
つまり、殺されたのはカメラが回り続けていた70分の間ということになる。
しかし、千香子が映画のフレームから消えたのは3分間のみ…。
この“空白の3分間”に犯行を完遂するのは不可能と言っても過言ではなかった。
霧山はさらなる捜査のため、ゾンビエキストラのオーディションを経て、オリジナル版とまったく同じ場所で行われるリメイク版の撮影に参加。
やはり千香子が一番怪しいと考え、検証を試みる霧山だが、やがて出演者の一人が大真面目な顔で「犯人は幽霊です」と言い出して…!?
出典:『時効警察はじめました』公式ページ
【ネタバレ】『時効警察はじめました』第4話の感想
『ロマンティックを止めるな!』のオーディション
千香子(中島美嘉)は25年前に主演した映画『ロマンティックを止めるな!』で注目され、ドラマの主演に引っ張りだこの人気女優になっていました。
千香子が出ている“ひとかぶりメロン”のCMは誰もが知っています。
女優として成功した千香子は、再び『ロマンティックを止めるな!』を世に出すべくリメイク映画を作ることにしました。
霧山(オダギリジョー)たちは、映画のエキストラ募集のポスターを見て応募することにします。
なぜなら、『ロマンティックを止めるな!』の唐沢監督(津田寛治)が映画の撮影中に殺され、その事件が時効になっていたからです。
霧山と三日月(麻生久美子)は映画のオーディションに参加しますが、そこにはなぜか彩雲(吉岡里帆)も参加していました。
彩雲の熱演は審査員の千香子に認められ、『ロマンティックを止めるな!』のメインキャストとして出演することになります。
彩雲は何をやらせても完璧です!
でも、ゾンビのエキストラとして参加した霧山と三日月がNGを連発して首になってしまいました。
十文字(豊原功補)が目撃していた犯人
殺された監督が発見されるシーンがマスターテープに残されていました。
霧山たちは映像を再生し、問題のシーンを検証します。
映画の最後は棺を開けた千香子が驚いた顔をして終わるのですが、その後に殺された監督が発見されるシーンも映っていました。
監督はナイフで刺され、その刺し傷から他殺であると断定されます。
さらに台本には監督の字で、“俺は自殺する”と書かれていました。
当初、犯人として疑われたのは千香子です。
千香子が「殺してやる」と言って監督と揉めていたのが目撃されています。
しかし、映画は全編長廻しワンカットの映画で、主演だった千香子はどのシーンにも出ていました。
映画の最初のシーンにも出ている監督を千香子が殺すのは不可能なのです。
事件を担当した十文字(豊原功補)たちは、千香子のアリバイを崩すことができず、事件は時効を迎えます。
十文字は、霧山たちが事件の真相を探ろうとしているのを知り、止めようとしました。
25年前、十文字は事件の犯人である幽霊を目撃していたのです!
三日月(麻生久美子)の恋心
霧山たちは映画撮影の合宿に参加することになりました。
三日月は霧山のためにゾンビのキャラ弁を作りますが、「食べたら呪われそう」と言われ食べてもらえませんでした。
三日月は霧山と同じ部屋になりました。
二人きりになれると大喜びの三日月でしたが、何事もなく朝を迎えてしまいます。
目が覚めて、三日月が隣を見ると布団がこんもりしています。
三日月は霧山に声をかけ嬉しそうに布団を開けますが、そこにいたのは霧山ではなく諸沢(光石研)でした。
霧山は三日月の気持ちに気づいているのかいないのか?
彩雲も気づく三日月の恋心に、霧山が気付かないはずはないのですが…。
宿には、“8時だヨ!全員集合”でおなじみの加藤茶も宿泊していました。
千香子(中島美嘉)の嘘を見破る2人
霧山と三日月は、千香子に25年前の事件について聞くことにしました。
霧山は監督を殺したいほど恨んでいたということはありますか?と聞きます。
千香子は霧山の話を聞きながら、冷蔵庫から瓶の牛乳を取り出します。
そして、鏡を見ながら「あの人は私の恩師。感謝こそすれ恨むとか憎むとか考えたこともないわ」と言いました。
千香子の部屋から出た三日月は、千香子が嘘をついていると言います。
その理由は、監督を恨んでいないと言ったとき千香子が鏡を見ていたから。
女優だからお芝居をする自分を確認せずにはいられなかったと言います。
この時の三日月は、霧山が人の嘘を見破る時とそっくりです。
三日月の言う通り、千香子がお芝居をして嘘をついた可能性は高いですよね。
霧山も千香子が嘘をついていると思ったようですが、その理由は嘘をついて火照った体を冷やすため牛乳を飲んだと思ったからでした。
霧山(オダギリジョー)が見つけた幽霊とセリフ
霧山が一番怪しいと思っているのは千香子です。
千香子は、自分のことをボロクソに言った監督を憎んでいたと告白します。
自分の命に代えても映画を完成させると言っていた監督は、台本に“俺は自殺する”と書いていました。
映像をよく見ると、千香子がフレームアウトしてインするまで3分の時間がありました。
空白の3分間で監督を殺して棺の中に入れることは可能なのか?
霧山たちが検証している所に、映画に出演していた俳優が来ます。
そして、監督を殺した犯人は幽霊だと言います。
映画には幽霊が映っていたのです。
映像に映っていた人影が、幽霊のように突然消えていたのです。
犯人が幽霊だと教えてくれた俳優には、人のセリフをとばす癖がありました。
破られたポスターをテープでつなげているのを見た霧山は「ウォー」と言って何かにひらめきます。
幽霊のように映っていたのは、千香子の当時の彼氏でした。
彼氏は千香子を心配し、撮影を見ていたのです。
映っていた恋人が突然消えたのは、映像を編集したからです。
殺された監督が発見された時の映像も芝居の一部でした。
映像では、死んでいる監督が発見される前に「おい、救急車」と叫んでいます。
映画の撮影に関わった人たちは、全員事件の真相を知っていました。
監督からひどい言葉で罵倒された千香子は、理性を失い監督をナイフで刺してしまいました。
刺してすぐに我に返りますが、監督は撮影を続けて映画を完成するよう言います。
監督は自分の映画が世に出ることが一番の願いでした。
そして、主演女優の千香子の才能を信じていました。
主演女優が殺人犯として捕まったら、映画はお蔵入りになってしまいます。
監督は千香子に「捕まるんじゃないぞ」と言い、台本に“俺は自殺する”と書き込みます。
監督の映画に対する執念が『ロマンティックを止めるな!』を有名にしたのです。
『時効警察はじめました』第4話まとめ
#時効警察はじめました
第4話もお楽しみいただけたそーぶ?作品にかける思いから生まれてしまった、ちょっぴり切ない事件だったそーぶ。
今回のお話は、テレ朝動画・アベマTV・TVerでも、さっそくご覧いただけるそーぶ!
次回は11/15(金)放送だそーぶ。
よろしくお願いするそーぶ! pic.twitter.com/zjIm4aG7SV— 【公式】時効警察はじめました 毎週(金)よる11:15~ (@jikou2019) November 8, 2019
霧山が千香子に渡した『この件は誰にも言いません』Zカードはゾンビ色をあしらったカードでした。
ゾンビのZはアルファベットの最後の文字で、“もう捜査は最後にします”と言う意味も込めています。
出来上がったリメイク版の『ロマンティックを止めるな!』には、また幽霊が映っていました。
その幽霊は諸沢なのですが…。
蜂須賀(緋田康人)もMr.ビーンの真似をしながら登場し、ホンワカとした雰囲気を醸し出します。
『時効警察はじめました』のゆるい笑いは健在でした!
▼次回第5話も続けて読む▼