『アイアン・スカイ』あらすじ・ネタバレ感想！月面裏のナチスが地球に襲来？トンデモSF・コメディの決定版

マルコヤマモト

「月にはうさぎが住んでいる」…と子どもの頃から信じている皆さんに驚愕の事実を発表しましょう…。

実は、月に住んでいるのはうさぎではなく、ナチスだったのです！

そしてナチスがもし月から地球を襲撃してきたら…？

この記事では、そんなありえない物語を描いたトンデモ映画の大傑作『アイアン・スカイ』について、ネタバレ有りでご紹介します！

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『アイアン・スカイ』作品情報ドイツ・オーストリア・フィンランド制作によるSF・コメディ！なんとクラウドファ……

1.『アイアン・スカイ』作品情報
2.【ネタバレ】『アイアン・スカイ』のあらすじ
3.『アイアン・スカイ』感想：冗談として見る分には100点満点の面白さ！
- 3.1まさかのクラウドファンディング映画！
- 3.2SNSでのみんなの感想・評判
4.『アイアン・スカイ』まとめ：狂った物語はまだまだ続く…

『アイアン・スカイ』作品情報

作品名	アイアン・スカイ
公開日	2012年9月28日
上映時間	94分
監督	ティモ・ヴォレンソラ
脚本	マイケル・カレスニコティモ・ヴォレンソラ
出演者	ユリア・ディーツェゲッツ・オットークリストファー・カービイペーター・サージェントウド・キア
音楽	ライバッハ

【ネタバレ】『アイアン・スカイ』のあらすじ

ファッションモデルが月面着陸で見たものは…！？

2018年、アメリカ合衆国大統領選挙のキャンペーンの一貫として、46年ぶりに月面着陸が行われました。

月へ向かったのはアフリカ系アメリカ人のファッションモデルのジェームズ・ワシントン。

しかし月面に到着して早々、クルーの1人が何者かに撃ち殺されてしまいます。

ワシントンも捕らえられ、連れて行かれたのはなんと…月面の裏にあるナチスの基地だったのです！

マルコヤマモト

見よ…この鉤十字の建物…！明らかにナチス！

1945年、第二次世界大戦のドイツ崩壊時に秘密裏に作っていたロケットで地球を脱出したナチスは月面に進出し、地球へ再び侵攻する機会を狙っていたのでした。

ジェームズを拉致した科学者は、彼がアフリカ系のアメリカ人であることに驚きます。

マルコヤマモト

なぜなら、ナチスの人々はアーリア人こそが崇高であり、他の人種は下等とみなしているからです。子どもたちもそのように教育されています。

ナチスの子どもたちの指導感でもあり地球学者でもあるレナーテは、拷問を受けるジェームズに、生き延びるためにナチス信仰者を演じるようにアドバイスし、彼を陰ながらサポートするのでした。

レナーテの父親である科学者のリヒター博士は、ジェームズが持っているスマホを使えば開発中の最終兵器である「神々の黄昏号」を完成させられることに気づきます。

しかし、ジェームズが所持していたスマホがバッテリー切れを起こしたため、さらなるスマホを求めてナチスの月面親衛隊准将のクラウス・アドラーは地球へ向かうことを決意したのです。

マルコヤマモト

スマホ…地球にめっちゃあるから…。

月面ナチス・大統領選に揺れるアメリカへ着陸！

地球の案内人としてクラウスとともに地球へ向かったジェームズでしたが、リヒター博士が開発した「白人化」の薬で肌の色が変わっていましたがジェームズ本人は気づいていません。

さらにレナーテも密航し、3人は地球に到着しました。

出典:IMDb

クラウスのアメリカ大統領に会わせろという要請に従い、ジェームズは大統領選挙のキャンペーン責任者のヴィヴィアンを拉致しましたが、その直後に用済みとして車から放り出されてしまいます。

ヴィヴィアンは、クラウスとレナーテが大統領選挙のキャンペーンに役に立つと思い、2人を大統領に紹介。

レナーテがヒトラーの過去の演説を真似た脚本を作り、現大統領の説得力がある演説は好評を博し、クラウスとレナーテは現大統領の広報担当に任命されました。

マルコヤマモト

観ていて一番ショッキングだったのが「白人化」の薬でした。普通にあかんよ…そんなことしちゃ…映画の中の設定にしても、ナチスのやることって本当に趣味が悪い。

レナーテが知るナチスの真実

白人化してしまったジェームズはホームレスになり、月面ナチスの存在を訴えていました。

街角でジェームズと再会したレナーテは、ジェームズを映画に誘い、2人で『チャップリンの独裁者』を鑑賞します。

出典:IMDb

映画を観終わったあと、レナーテが月面で観ていた10分ほどに編集された『チャップリンの独裁者』は、ナチスにとって都合のいい場面だけ切り取ったものだったということがわかります。

そしてレナーテはナチスが自分が信じていたような「愛」の体現者ではないことに気づき動揺しました。

マルコヤマモト

都合のいい部分だけ切り取って放送するのはプロパガンダの常套手段ですね！

一方、クラウスはヴィヴィアンとともに月面総統の地位を奪取しようと考えていました。

しかし、月面総統のコーツフライシュはすでに地球侵略作戦を開始しており、秘密裏に地球に上陸していたのです！

コーツフライシュの登場によりピンチに陥るクラウスでしたが、ヴィヴィアンの助けによりコーツフライシュを銃殺し、月面総統の座を手に入れます。

そしてヴィヴィアンを用済みとして捨て、新総統として月面へ帰還したのです。

マルコヤマモト

男に捨てられたヴィヴィアン、これからの活躍が見ものなんですよ…。最初はうざいかも…と思ったけどなかなか憎めないヤツでした。

月面ナチスが空から襲来してきた！

ついにコーツフライシュの指示により到着した月面ナチスの軍隊がマンハッタン上空に襲来！

各国の首脳が集まり会議が開かれるなか、アメリカが独自に宇宙戦艦「USS・ジョージ・W・ブッシュ」を開発していたことを明らかにし、ナチスを迎撃することを宣言します。

マルコヤマモト

宇宙戦艦の名前よ！！この辺りからだんだんとおかしくなってきますよ～！

しかし、フィンランド以外の国も極秘に宇宙戦艦を開発していたことも明らかになり、即席の連合艦隊を結成し月面ナチスに立ち向かいます！

アメリカの宇宙戦艦に乗り込んだのは、クラウスに捨てられた恨みを晴らそうとするヴィヴィアンでした。

出典:IMDb

マルコヤマモト

ヴィヴィアンの衣装よ…！日本も登場しているのですが、やっぱり宇宙戦艦ヤマトなのかな…。そしてフィンランドは世界の良心…。

一方、レナーテとジェームズも、月面ナチスの最終兵器「神々の黄昏号」の発信を阻止するために月面基地へ到着していました。

一度発進した「神々の黄昏号」でしたが、連合艦隊の攻撃とレナーテとジェームズの奮闘により月面に墜落！

ナチスの地球侵攻計画は水の泡と化したのです…。

マルコヤマモト

もう後半、ここらへんからは自分の中の千鳥ノブ（ツッコミ）が止まりませんでした。

果たして地球の運命は…

しかし、戦いはまだ終わってはいなかったのです！

アメリカが月面ナチスが貯蔵していた資源「ヘリウム3」の所有を主張したことから、首脳たちの間で大乱闘が勃発！

マルコヤマモト

この大乱闘のくだらなさ、意味なくスローにする演出とかすべてが最高すぎました。えーと…バカ！（褒め言葉）

その混乱は宇宙艦隊まで到達し、各国の艦隊同士の内戦が勃発します。

さらには地球上でも各国による核攻撃が開始され、地球上に死の灰が広がりました…。

月面に残っていたレナーテと、「非白人化」の薬で元の肌の色に戻ることができたジェームズは無事に生き残ることができたのです。

エンディング、半壊した月面基地の中でジェームズによって拘束されたリヒター博士が、大音量のロックを聞かされ悲鳴を上げるところで物語は終わります。

マルコヤマモト

「元の木阿弥」とはまさにこのこと。地球を滅ぼすのはナチスじゃなくて、もっと馬鹿な指導者たちだよ！とでも言いたいのでしょうかね！いや、可能性がないとは言い切れない。

『アイアン・スカイ』感想：冗談として見る分には100点満点の面白さ！

まさかのクラウドファンディング映画！

なんとこの『アイアン・スカイ』は、クラウドファンディングにて総額1億円の製作資金を集めた異例の作品ということにも驚き！

フィンランド・ドイツ・オーストリアの3カ国による製作で、予告再生回数は1,000万回を突破した正真正銘のトンデモ映画と言っても良いでしょう。

マルコヤマモト

なんていうか…みんな、好きねぇ…。

月の裏側にナチスが住んでいるという設定からしてぶっ飛んでいて興味をそそります。

そして、製作国にアメリカが関わっていないけど地球上の舞台として描かれるのはアメリカ。

映画の中での日本の描かれ方がちょっと「あれ？」と思うくらいに、世界中から客観視されているアメリカの描かれ方にもニヤニヤ。

まぁ、ナチス自体や彼らが行っている人体実験や人種差別などの許せないような描写もありますが、この映画自体を冗談として見る分には非常に満足度が高いです！真剣に見ちゃダメ！

でも、こうして自分たちの負の歴史をギャグにまで消化できることは、どこかの国と違いやはり外国映画の素晴らしいところだと思います。

マルコヤマモト

個人的には各国首脳の会議での北朝鮮の発言がツボでたまらなかったです！嘘つくな！でも面白いから許す。

「アイアン・スカイ」1作目の、空飛ぶ円盤が出現して各国首脳が「あんなのは知らん」「うちは作ってないぞ」などと責任の擦り付け合いをしている中、北朝鮮だけ「俺の国が作った！！」ってアピールしているのに誰にも相手にされないシーン好き pic.twitter.com/FYDTGN0eQW

— でるた (@delta0401) May 17, 2019

音楽や衣装、兵器などがカッコイイことはもちろん楽しめるポイントですし、ヨーロッパっぽいブラック・コメディが好きな人にはおすすめの作品です。

マルコヤマモト

どうか、怒らずに見てください！

SNSでのみんなの感想・評判

『アイアン・スカイ』2012 初鑑賞ユリア・ディーツェ、クリストファー・カービィ、ウド・キア、ゲッツ・オットー他世界各国の映画ファンやSFマニアから出資を募るや、約1億円ものカンパを集めてしまったことでも注目された映画。いろいろ皮肉ったセリフが最高🤣🤣 pic.twitter.com/5JQiYlVF4E

— chiyomi★映画＆ドラマ垢 (@chiyomik1) August 24, 2019

『アイアンスカイ』2012年
SF
パッケージ通りのなんの捻りもないコメディ。
月の裏からナチスがiPhone(笑)の力を借りて地球侵略を開始する荒唐無稽な物語。
オカルトマニアに受けて次作も作られる程の人気作品に。
総統閣下の誕生日に見るに…ふさわしき(？)ボンクラ作品です。
パロディ多め。 pic.twitter.com/hehnP5h1F0

— 🎥M少佐🎞️ (@manapu220) April 20, 2020

「アイアン・スカイ」観た。
バカバカしさ満載の娯楽ムービー📽
だがこのバカさの奥底に恐ろしいなにかがある。本当は笑って観てはいけないのかもしれない。
浅い映画っぽいが実はなかなか深ーい映画🤨#映画好き #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/AchNiMY03F

— 仙城瑛(akira) (@popoakr) April 25, 2020

本当に「荒唐無稽」「酷い」「くだらない」という褒め言葉や、「考えさせられることもある…」という真面目な意見も発見しました。

映画だからか完全にギャクで片付けられますけれど、本当にナチス意外の何者かが月面裏に居たら…？と考えると恐ろしい。

マルコヤマモト

余り期待せずに見ると、最後はお腹いっぱいになっていたという、うまくできたコース料理みたいな映画です。最後のほうがボリューミーだけど。

『アイアン・スカイ』まとめ：狂った物語はまだまだ続く…

(｀_´)／諸君、本予告が解禁だッ‼️🌋

恐竜に乗って現れたヒトラーが地底から逆襲？！🦖総統が率いるのはビンラディン、サッチャー、チンギス・ハーン、ローマ法王、そして…スティーブ・ジョブズ⁉️果たして、この映画史上最凶の軍団に人類は立ち向かえるのか‼️必見だッ👁💥#アイアン・スカイ逆襲 pic.twitter.com/iD2bGFIppN

— 映画『アイアン・スカイ／第三帝国の逆襲』DVD&Blu-rey発売中ッ‼️ (@ironskygyakushu) May 16, 2019

マルコヤマモト

以上、『アイアン・スカイ』についてネタバレありでご紹介しました。

『アイアン・スカイ』要点まとめ