児童虐待が題材のロングランヒット映画『ひとくず』がWICAで最優秀賞作品賞&最優秀主演男優賞を受賞!

上西雄大(主演・監督・脚本・編集・プロデューサー)コメント

映画『ひとくず』は、3歳まで戸籍がなく、実の父親が母親に日常的に手をあげているのを見て育った「居場所のなさ」「弱者」を身をもって知っている主演・監督・脚本・編集・プロデューサーの上西雄大が、30年以上児童相談所に勤務している児童精神科医師の楠部知子先生から「虐待してしまう大人もまた傷ついている」という実態を耳にし、傷ついた子供だけでなく、虐待をしてしまう大人にも眼を向けてあげてほしいと制作した感動のエンターテイメント。

映画芸術2020日本映画ベスト&ワーストで映画芸術編集部に5位に選ばれたり、ロンドン国際映画祭で外国語部門最優秀作品賞(グランプリ)と最優秀主演男優賞(上西雄大)を受賞するなど、世界各地で評価されています。

そしてこの度、WICA(ワールド・インデペンデント・シネマ・アワード)で最高賞に当たる外国映画部門最優秀作品賞(Best Foreign Language Feature Film)、外国映画部門最優秀主演男優賞(Best Lead Actor in a Foreign Language Film)を受賞。

上西雄大と映画祭のセレクションディレクターであるカール・トゥニーのコメントが届きました。

上西雄大、カール・トゥニーのコメント

上西雄大(主演・監督・脚本・編集・プロデューサー)コメント

上西雄大(主演・監督・脚本・編集・プロデューサー)コメント

映画『ひとくず』はコロナ禍という土砂降りの中を全力で駆ける馬の様に思います。

その背に僕が虐待の現実について知った夜、心を乱し、様々な激しい感情の置き所を求め書き、救いを求めた想いや僕等の演者としての意義を背負い、今日も劇場のスクリーンを走り、観て頂ける方々に多くの想いを届けています。

この作品との旅はとても多くの事に心を震わせ続きます。

映画祭から頂くローレルはこの馬の鞍に飾らせて頂き、この馬の使命に力を添えて頂きました。

そして、今多くの方に何度も劇場にお越し頂き、また今日もこの馬との出会いに多くの新しき方々に劇場に足をお運び頂いて大いなる感謝と言葉で表現できない程の幸せを感じております。

そして、映画『ひとくず』が一人でも多くの方と出会える旅を続ける為、劇場様方にスクリーンを与えて頂ける事を心から願い、この馬との旅を雨が止み揚々と高く陽が輝く青空の日までやむことなく走り抜けようと、また今心に固く誓いました。

WICA主催者カール・トゥニー氏からのコメント

WICA主催者カール・トゥニー氏からのコメント

上西雄大監督は毎回とてもクオリティの高い映画を作るので、我々映画祭グループの審査員全員が彼の映画制作者としての技量にとても関心を持っている。

彼はとてもスキルの高いフィルムメーカーである。

彼の映画は非常に良くできており、受賞に値すると思う。

審査員一同、また私自身も毎回彼の新作を非常に楽しみにしている。

映画『ひとくず』はロングランヒット上映中

本作は、渋谷・ユーロスペースにて2020年3月14日より公開され、満席でスタート。

口コミが広がり、新型コロナウィルスの感染拡大後も客足の激減はなく、もともと2週の予定だった上映期間が延長されたが、4月7日に緊急事態宣言が発令され、4月10日からの公開が決まっていたシネ・リーブル池袋も休館。

その間に、上西監督の新作『ねばぎば 新世界』(赤井英和と上西のダブル主演作)が、第8回ニース国際映画祭で外国語長編映画部門の最優秀作品賞および最優秀脚本賞を受賞し、『ひとくず』の東京での再上映と全国公開が期待されていた。

『ひとくず』は、テアトル梅田にて10月16日から、シネ・リーブル池袋にて10月31日より公開され、全国での上映がスタート。

大阪シアターセブンでは連日満席状態で現在までに10週のロングランを記録!

神戸元町映画館、京都みなみ会館でもアンコール上映が決定。

そして、1月9日から渋谷・ユーロスペースでのアンコール上映が始まり、満員状態が続き、31日(日)から再アンコール上映が決定しています。

現在シアターセブン(大阪)、MOVIX堺(大阪)、イオンシネマ西大和(奈良)、ジストシネマ田辺(和歌山)で上映中ですが、右肩上がりの動員を見せており、上映館は増え続けています。

今後の上映が決まっている映画館は下記の通り。

2/5(金)~千葉劇場(千葉)
2/9(火)~玉津東天紅(大分)
2/19(金)~なんばパークスシネマ(大阪)、MOVIX 仙台(宮城)、MOVIX 伊勢崎(群馬)、MOVIX 宇都宮(栃木)、MOVIX 周南(山口)、MOVIX 日吉津(鳥取)、豊岡劇場(兵庫)
2/26(金)~佐久アムシネマ(長野)
2/27(土)~元町映画館(兵庫)
3/2(火)KBC シネマ(福岡)
3/6(土)~萩ツインシネマ(山口)
3/26(金)~呉ポポロシアター(広島)

時期は調整中で土浦セントラルシネマズ(茨城)、シネモンド(石川)、横浜シネマジャック&ベティ(神奈川)、京都みなみ会館でも3月にアンコール上映が決定しています。

『ひとくず』作品情報

『ひとくず』

©YUDAI UENISHI

監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大
出演:上西雄大、小南希良梨、古川藍、徳竹未夏、城明男、税所篤彦、川合敏之、椿鮒子、空田浩志、中里ひろみ、谷しげる、星川桂、美咲、西川莉子、中谷昌代、上村ゆきえ、工藤俊作、堀田眞三、飯島大介、田中要次、木下ほうか
配給:渋谷プロダクション

公式サイトhttps://hitokuzu.com/
公式Twitter@hitokuzu_movie
公式Facebookhitokuzumovie

あらすじ


生まれてからずっと虐待される日々が続く少女・鞠。

食べる物もなく、電気もガスも止められている家に置き去りにされた鞠のもとへ、犯罪を重ねる破綻者の男・金田が空巣に入る。

幼い頃に虐待を受けていた金田は、鞠の姿に自分を重ね、社会からは外れた方法で彼女を救おうと動き出す。

そして、鞠の母である凜の恋人から鞠が虐待を受けていることを知る。

虐待されつつも母親を愛する鞠。

鞠が虐待されていると確信した担任教諭は、児童相談所職員を連れてやって来るが、鞠は母の元を離れようとせず、保護する事ができずにいた。

金田は鞠を救うため虐待をする凜の恋人を殺してしまう。

凜を力ずくで母親にさせようとする金田。

しかし、凜もまた虐待の過去を持ち、子供の愛し方が分からないでいた。

そんな3人が不器用ながらも共に暮らし、「家族」の温かさを感じ本物の「家族」へと近付いていくが…。

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