退職届を見つめる店長(勝村政信)。
事の始まりは、店長の前の職場である牛丼店の仲間が「ロワン・ディシー」に食事に来たところから、‟店長のあるべき姿”を模索し始めたこと。
一週間だけ自分の好きなようにさせて欲しいという店長に、オーナー(石原さとみ)は「ホスピタリティだけじゃダメよ」と言いますが、果たしてその答えとは?
店長が経営のあり方、店長のあり方を問う第6話です。
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目次
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』第6話あらすじ
ある夜、「ロワン・ディシー」に堤(勝村政信)の前職・牛丼屋の仲間がやって来た。
かつては社長賞をもらうほどの敏腕店長として同僚からの信頼も厚かった堤は、昔の仲間に再会したことで急にやる気を出す。
店を盛り上げようと考えた堤は、一世一代の大勝負に!!
誕生日特典をはじめ、様々な提案をするのだが、オーナーの仮名子(石原さとみ)とは意見が対立してしまう。
そんな中、店に待ちぼうけの女性客が。
彼女は二人分の食事を一人で寂しげに食べ続けている…。
本当のもてなしとは一体なんなのか?
果たして、店長の決断は?
出典:『Heaven?~ご苦楽レストラン~』公式ページ
【ネタバレ】『Heaven?~ご苦楽レストラン~』第6話の感想
レストランで一番大切なこと
陸の孤島のレストラン「ロワン・ディシー」で、いつにも増して張りきって仕事をする店長(勝村政信)。
なぜなら、今日は前の職場である牛丼店の仲間が食事に来ているからでした。
張りきる店長に惜しみなく賛辞を送る仲間たち。
まんざらでもない顔をした店長。
この後、大きな騒動になるとは、誰も予想していませんでした。
オーナー(石原さとみ)と店長の出会いは偶然でした。
たまたま店長のいる牛丼店を訪れたオーナーは、店長のそのお客様に寄り添う経営姿勢が目に留まって声をかけてきたのです。
「レストランで一番大切なことは何かわかる?経営よ」
店長はそのことを思い出し、かつての仲間に会ったことで目が覚めました。
「オーナーがこんなだからって、店長としてのあるべき姿を忘れてはいけない」
緩みきったこの店を自分が立て直す!と、店長のスイッチが急に入りました。
「俺がこの店をさらなる高みへ連れて行く!」
お誕生日特典
店長は1人燃えています。
翌日、さっそく備品の量を減らすなど、経費を締めつけ始めました。
それを見たオーナーは、「お客様が満足できなければ意味がない、そんなスケールの小さいことではなく、店長ならもっと素晴らしいアイデアが出るはずだ」と店長を焚きつけます。
店長は、それならとお誕生日特典を始めようと提案します。
しかし、オーナーはそれを即却下します。
上司の悪口を言いたい人や、故人を偲んで食事をする人もいる。
そういう人の邪魔をしたくないというのです。
そう演説をぶち上げている間に、川合くん(志尊淳)が勝手にバースデープレートの予約を受けてきてしまいました。
今すぐ断れと言うオーナーですが、
「一度引き受けたことを撤回するのは、プロの仕事とは言えないのではないでしょうか」
と、店長は以前オーナーが言ったセリフをオーナーに向け、オーナーは何も言えなくなってしまい、渋々バースデープレートを出すことを許可しました。
一組にバースデープレートを出したところ、他の席からも次々とプレートの注文が入ります。
蓋を開けてみると、今日のお客様の半分が誕生日のお祝いで食事をしていたのでした。
2人分の料理
そんな中、2名での予約のはずが1名しか来ていないテーブルがありました。
女性は、連れは来ていないが料理を出して欲しいと言います。
「彼の居場所はわかっているんです。やすらぎ会館の地下に…」
店の裏にあるセレモニーホールのやすらぎ会館。その地下にあるのは納骨堂です。
女性の待ち人はすでに亡くなっている…?
亡くなったとなると、以前も来ていたのかもしれませんが、誰も女性に見覚えはありませんでした。
「だから言ったのに。故人を偲んで食事をする人もいるって」
確かに、この店はお墓の中に建っています。そういう人も少なくないかもしれません。
もう一人が来ないまま、コース料理を2人分出しては、1人分をそのまま下げることを続けていました。
下げられた料理はもったいからとオーナーが胃袋に収めています。
他のお客様が次々と帰る中、女性はまだ会計する様子はありません。
店長がなぜこの店を知ったのか聞いてみると、以前チラシをもらって彼と一緒に昼間に来たところ、空いていなかったので次は自分の誕生日に来ようと約束をして、彼が予約をしてくれたのだと言います。
「お客様、お誕生日だったんですか…!」
そんな彼女の気も知らずに、周りで誕生日を祝っていた店長たち。
自分たちにできることはバースデープレートしかありませんが、オーナーはすでにシェフを帰してしまっていました。
諦めようとする店長に、
「あの人だけ祝わないつもり?一度引き受けた仕事を撤回するのは、プロの仕事と言えるのかしら」
ものすごいドヤ顔で店長に物申すオーナー。
店長に同じ言葉で言い負かされたのがよっぽど悔しかったと見えます。
店長は自分たちでなんとかしようと、おやつで買っておいたシュークリームで不格好なプレートを作って女性に差し出します。
女性は感激して泣いてしまいました。
しんみりした空気が流れると、店に作業着の男性が飛び込んできました。
それは、やすらぎ会館の地下にいるはずの彼氏でした。
彼は地下で水道管の修理をしていたのだそうです。
女性が料理を2人分頼んでいたのは、2名分予約したので申し訳なかったのと、彼が間に合えばすぐに食べられると思ったからだと言います。
そんななんでもない理由でした。店長は呆然としています。
「誕生日特典なんてやるもんじゃないわ」
オーナーは、確かにお客様は喜んだかもしれないけど、もし各テーブルの誕生日を祝う中、本当に故人を偲んでいるお客様がいたら、お互いに辛い思いをしていたと正論っぽいことを言います。
誕生日特典に関しては、2人が交わることはなさそうです。
一週間だけ好きにやりたい
店長は牛丼店に様子を見に行きます。
牛丼店は相変わらず繁盛していました。
店長の姿を見つけた仲間は、店長にエリアマネージャーを任せたかったと社長が話していたと言います。
店長は、その方がお客様の役に立てるかもしれないと思い、一週間の猶予をもらいました。
その様子を、オーナーのおつかいに出ていた伊賀くん(福士蒼汰)が目撃していました。
もしかしたら店長が辞めてしまうかもしれないと心配する伊賀くんたち。
店長が辞めると仕事が増えるので困ると別の心配をしている山縣さん(岸部一徳)。
この話をオーナーに伝えるとややこしくなるので、オーナーには黙っていることにしました。
店長は退職届を用意して、まかないの時間にある決意表明をします。
ホスピタリティを重視した経営をしてみたいので、一週間だけ自分に任せて欲しい。
経営のあり方、店長としてのあり方を試してみたいと言う店長。
「一週間やってダメならば…俺はこの店を辞めます」
オーナーは何も言わず「やってみろ」と言い、一週間限定で店長主導の店作りが始まりました。
高齢のお客様にお箸を渡すなどを始めた店長。
途中オーナーは、
「レストランはホスピタリティだけじゃダメよ」
と持論をぶち上げますが、その心は…?
オーナーは次の言葉を持っていませんでした。何がダメなのかがわかりません。
店長はお客様が望むならと、マヨネーズや煎茶の提供、スマホの充電、一口サイズに切り分ける、果てはジャケットの染み抜きまで引き受けました。
そんなことをやっていくうちに、店長の顔に疲労の色が見え始めました。オーナーはそれをただ静かに見守ります。
一週間後。店は高齢ではなくても箸を求める人、ケーキを持ち込む人、ソースを持ち込む人などでいっぱいです。
石材店の鱸さん(田口浩正)は店に入るなり「なんか、店の雰囲気変わった?」と、感想を洩らします。
ホスピタリティより大事なもの
「ロワン・ディシー」は今や、ファミリーレストランのようになっていました。
これが店長の目指した店のあり方なのでしょうか?
「ここ、フレンチレストランよね」
そういうことか…店長は思わず納得してしまいます。
確かに、こんな騒ぎではフレンチレストランは成り立ちません。
サービスも限度を超えると店が潰れてしまうということに気がついたのです。
「ホスピタリティで息が詰まりそうだ」
伊賀くんは閃きました。
「ホスピタリティより大事なのは、店のあり方」
店長は、オーナーに店のあり方について質問をぶつけます。
ターゲット層や原価率など色々と疑問はありますが、オーナーはそれになんとなくで答えるのでした。
こんないい加減なオーナーじゃ自分の手腕を発揮できないと店長は嘆きます。
「この一週間楽しかった?前の方が楽しそうに見えたけど」
確かに、店長がこの一週間疲れ切っていたのは事実です。
「お客様に寄り添うのは結構だけど、一番大事なのは自分よ」
オーナーは持論をぶち上げます。
「さらに言えば、この私が快適かどうか。それがこの店のあり方よ」
…はっ?
オーナー以外の全員が頭に「?」を浮かべた状態でしたが、店長は「わかりました」と、退職届を引っ込めました。
結局、店長は辞めるのをやめたようで、翌日も元気よく働いていました。
まさか、あのオーナーの言葉で店長が納得するとはみんな思ってもいませんでした。
堂々と自分ファーストを宣言したオーナーの潔さが、逆に店長の腑に落ちたのかもしれません。
ホスピタリティ重視時期のお客様は、マヨネーズや箸を所望してきましたが、
「マヨネーズはないんですぅ(キラン)」
「箸は在庫を切らしちゃいましたぁ(キラン)」
そう言ってニコニコする川合くんに、みんな何も言えなくなってしまいます。
こういう時の川合くんには、誰も敵いません。
オーナーは、店長が辞めるかもしれないと伊賀くんたちが話していたのを聞いていたようです。
それでわざわざ店長を焚きつけていたのでした。
スタッフ想いのオーナーの行動に、感激する伊賀くん。
「だってまた探すの面倒くさいじゃない。他にいれば誰でもいいんだけどね」
伊賀くんは、この話は墓場まで持って行こうと心に決めました。
「あ、ここは墓場だった…」
真面目で面白味のない伊賀くんも思わずとんちを利かせてしまいます。
肩の力が抜けた店長は、これからはこの店のスタイルに合わせて適当に、まぁなんとかなる精神で仕事をすることにしたようです。
「これからはゆるっゆるで行きます!」
「大丈夫なのだろうか、この店は…」
一抹の不安を感じざるを得ない伊賀くんです。
…9ヶ月後。
伊賀くんの心配をよそに「ロワン・ディシー」はそれなりに営業を続けて、とうとう1周年を迎えることができました。
従業員は何も変わりはありませんが、小澤シェフだけは少しだけ強くなって予約ミスに動揺することもなく塩気は守られていました。
店を訪れるお客様にも多少の変化が起きているようです。
それについては、また次回に。
『Heaven?~ご苦楽レストラン~』第6話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
今夜の特別なお客様、#ひょっこりはん さんですっ👓✨
川合くん、メガネかけたらそっくり!?
突然ひょっこり出てきますので、最初から最後までお見逃しなく☺️❤️第6話はこの後夜10時からです⭐️#あれ #後ろからもう一人 #ひょっこり#石原さとみ #志尊淳 #Heavenご苦楽レストラン #heaven pic.twitter.com/xZc6stI75v
— TBS「Heaven?〜ご苦楽レストラン〜」【公式】 (@heaven_tbs) August 13, 2019
店長が辞めなくて良かったですね!
しかし、「ロワン・ディシー」に新たな変化が訪れそうです。
それから舘ひろしさんのナレーションの中で、「ロワン・ディシーが繁盛していた頃」という表現があったので、何か大きな動きがあるのかもしれません。
次回以降も目が離せませんね。
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