2020年の末頃から映画業界の界隈で絶賛の声しか聞こえてこない映画がありました。
それが、菅田将暉と有村架純が共演したラブストーリー『花束みたいな恋をした』です。
脚本を手掛けたのは元祖トレンディドラマの『東京ラブストーリー』から『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』まで様々な恋愛劇を描き続けてきた坂本裕二。
今回10数年ぶりにオリジナル脚本を書き下ろしました。
- 菅田将暉と有村架純という今一番勢いのある二人の組み合わせの妙
- 坂本裕二による珠玉のセリフが散りばめられた脚本
- 『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『映画 ビリギャル』『罪の声』のベテラン・土井裕泰監督の手堅い演出
それでは『花束みたいな恋をした』をネタバレなしでレビューします。
目次
『花束みたいな恋をした』作品情報
作品名 | 花束みたいな恋をした |
公開日 | 2021年1月29日 |
上映時間 | 124分 |
監督 | 土井裕泰 |
脚本 | 坂元裕二 |
出演者 | 菅田将暉 有村架純 清原果耶 細田佳央太 オダギリジョー 戸田恵子 岩松了 小林薫 |
音楽 | 大友良英 |
『花束みたいな恋をした』あらすじ【ネタバレなし】
2015年、お笑い芸人のライブまでの暇つぶしをしていた八谷絹は、途中で誘われた食事でライブを逃し、さらに終電まで逃してしまいます。
そこで、偶然同じように終電を逃した山音麦と出逢います。
深夜営業の居酒屋に居場所を見つけた二人は、趣味嗜好が似ていたことで一気に意気投合。
思わぬ出逢いと素敵な時間を過ごした二人は、数回のデートを経て付き合うことになります。
春から夏を経て就活に苦戦する絹を見て麦は同棲を提案、やがて二人は一緒に暮らし始めました。
共にバイト生活の不安定さから将来を考えて就職を目指しますが、そのことで二人は忙殺されるようになり、徐々に心のすれ違いを生んでいくことになります。
そして、5年目に差し掛かろうとしていた二人の関係に大きな転機が訪れ…。
『花束みたいな恋をした』感想
業界内での絶賛の嵐がどれだけすごいか?
映画業界にはマスコミ試写、関係者試写という試写会があります。
これは映画サイトや雑誌の懸賞で当たる試写会とは全く別のもので、専用の試写室で行われるものです。
村松 健太郎
そうなると自然と一歩引いた立場というかどこか醒めた感情で映画を見ることが大半です。
しかし、年に数本、そういう感情を忘れさせる映画が現れます。
試写会場で我を忘れさせ、ただの映画ファンに戻させる映画は衝撃的なサスペンスであったり、社会派作品などのメッセージ性の強いものであったりすることが多いのです。
村松 健太郎
恋の輝きと切なさを表現したセリフの数々
映画『花束みたいな恋をした』は、菅田将暉演じる山音麦と有村架純演じる八谷絹の互いのモノローグを中心にしたセリフの連続で構成されています。
いわゆる“心の声”というやつですが、これが心の距離が近づいたり、互いに好印象を持ったりしたことで一喜一憂し、言葉が弾んだり沈んだりするのです。
村松 健太郎
脚本に煮詰まった坂本裕二が麦と絹の日記書き出したら一気に話が進んだと語っていますが、それだけ麦と絹の発する一人称の恋する言葉の応酬が映画の原動力になっていたということなのでしょう。
何の変哲もない恋愛の特別なものにした菅田将暉と有村架純
映画『花束みたいな恋をした』は21歳で出逢った男女の5年間のラブストーリーです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
間には特段大きな出来事もなく自然災害などもありません。
ただただ等身大の一組の男女の物語です。
第三者が割って入ることもなく、過剰にキラキラ光ることもありません。
どちらかが難病に罹ったり、実は…というような秘密も明らかになったりもしません。
村松 健太郎
それぞれのこれまでのフィルモグラフィを見返しても、ちょっとなかったほどの“何の変哲もない”ザ・オーソドックスなラブストーリーで活き活きとした輝きを放っていました。
村松 健太郎
『花束みたいな恋をした』あらすじ・感想まとめ
【#はな恋 1日密着🎥】
本日は1日お疲れ様でした!!
最後に今までのお花を集めて、一つの花束にしてプレゼント💐皆さんもうすぐ公開の #はな恋 をお楽しみに👋#花束みたいな恋をした#菅田将暉 #有村架純 pic.twitter.com/iE1L6yqD89
— 映画『花束みたいな恋をした』公式 (@hana_koi_jp) January 12, 2021
以上ここまで、『花束みたいな恋をした』をレビューしてきました。
- これまでにないオーソドックなラブストーリーゆえに描けた恋の輝き
- 等身大で、見た人皆に共感を呼ぶ恋愛の姿
- 坂本裕二による素敵なセリフの数々
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