巨大な海蛇のような怪獣“マンダ”が浦賀沖に出現した頃、大量のラドンの死骸が集められた山中で自称ジャーナリストの海に出会ったユンと侍は、そこで新たな怪獣“アンギラス”を発見します。
ユンがアンギラスの特殊な力に着目する一方、インドのウパラでも地下から巨大な猿のような怪獣“サルンガ”が紅塵とともに出現していました。
その頃、ドバイに滞在中の銘は李博士から“葦原論文“の存在を知らされます。
そうして世界中で怪獣と、いくつもの謎が動き始め…。
目次
アニメ『ゴジラ S.P』前回第4話のあらすじと振り返り
ラドンの出現にミサキオクが関係していると踏んだユンと侍は、外務省から出向してきている職員の佐藤と接触し、探りを入れることに。
そこで口を滑らせた佐藤にカマをかけたユンは、ミサキオクの地下に何らかの秘密があると知ります。
その頃、李博士の代理を名乗る海という男から謎のキューブを渡され、ドバイへ研究員として招待された銘は遠い中東ドバイの地へと向かい、新素材“アーキタイプ”についての講演会に参加しました。
李博士によるアーキタイプの解説に感動した銘は思わず立ち上がり、客席から檀上の李博士に向かって持論を語るのでした。
一方、インド・ウパラにある研究施設では、意気揚々と何かを探す男・BBが調査のために地下へと続く防護壁を開き、その先へ進んでいきます。
そして、その様子を白装束の女性・ティルダが別の場所から監視していました。
時を同じくして、大量のラドンの死骸が集められた山中で自称ジャーナリストの海に出会ったユンと侍は、死骸の一つを引き摺っていったと見られる大きな足跡の行方を追っていました。
すると、どこからか一発の銃声が聞こえてきて、ユンと侍は何事かと驚きます。
しかし、海は「フルオートの自動小銃だ」と余裕の表情を浮かべるのでした。
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葦原の論文
浦賀沖にて、通報を受けた救助隊は転覆した漁船の乗員の救助活動を行っていました。
その時、海中から巨大な海蛇のような怪獣が現れ、その尾に叩きつけられそうになった救助ヘリは、要救助者を海上に残したまま避けることで精一杯になってしまうのでした。
一方その頃、ラドンの死骸を引き摺った巨大な足跡を追っていたユンと侍は、同じものを追っているらしい海の後に続いて山中を走っていました。
そこで地元の猟友会と出会い、どこからか聞こえてきた銃声を理由に、危険だから下山するようにと促されます。
すると、猟友会員はユンたちの背後に得体の知れない巨大な生き物が通ったのを認め、顔を引き攣らせました。
ユンは咄嗟にその生き物の後を追って駆け出します。
同じ頃、ドバイに滞在中の銘は、存在するはずのないアーキタイプがすでに存在していて、さらに光を過去に向けて屈折させているという持論を展開し、ユンに否定されていました。
こうしてチャットでのやり取りを続けている二人は、物理法則を破った机上の空論が事実であるかどうか賭けるのでした。
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李博士から提出したレポートについて直接説明するように頼まれた銘は、自分のレポート内容はすでに李博士たちの中では周知の事実だったことを聞かされます。
しかし、李博士は銘がそれに一目で気が付いたことを評価したうえで、自分たちは“葦原論文”を解読し、何年もかけて知ったのだと語りました。
現れる新怪獣たち
インド・ウパラの研究施設では、深い地下に向けて調査隊が進んでいるところでした。
その先陣を切るBBは長い階段を下りながら、ダンテの『神曲』より地獄篇の一節を口にします。
同行者に「あんた、科学者だろ」と呆れたように言われますが、BBは「おとぎ話だって馬鹿にならん」と一蹴しました。
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紅塵が渦巻く底に着いた頃、センサーが危険な反応を受け、調査隊はすぐに引き返します。
その途中、BBは紅塵の中に巨大な猿のような姿をした怪獣を確認し、調査隊に荷物を捨てて走るよう命じました。
別の場所で今この様子を監視しているティルダなら、あの怪獣を地上に出さないよう、自分たちを閉じ込めてでも防護壁を閉じるだろうと考えたからです。
BBの思った通り、ティルダは防護壁を閉じるように命じているところでした。
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その後、BB率いる調査隊は必死に階段を駆け上がり、防護壁が閉じきるのとほぼ同時に脱出します。
一方、山中で追っていた手負いの怪獣を発見したユンは、侍の制止も聞かずに近付いていきました。
全身に大きな棘を持つそれは、ユンが落ちていた枝を踏んだ音でこちらに振り返ります。
すると、追ってきた猟友会員が怪獣に向かって銃を構えました。
寸前、怪獣は全身の棘を揺らめかせながら、わずかに光を纏っています。
そして、弾が放たれると、まるで弾道を読んだかのように跳ね返すのです。
目を見開いて驚きを隠せないユンが気づいた頃には、あまりに素早くそこから姿を消していました。
未来の見え方
ユンと銘の二人が、仮に未来が本当に見えていた時の「未来の見え方」についてチャットでやり取りをしている頃、佐藤は上司の鹿子と通話していました。
アーキタイプの講演会を「錬金術を見せられているようだった」と揶揄する鹿子に対し、佐藤はミサキオクが“地下の骨”を研究していた可能性を語ります。
そして、アーキタイプと地下の骨に何らかの関係があるならば…と考えるのでした。
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鹿子とマイケルはアーキタイプへの出資協力について話を進めていました。
すると、マイケルはアーキタイプと紅塵が何か関係しているのではないかと話し始めます。
それはつまり、ラドンがアーキタイプの鉱脈から飛来した可能性を示唆していました。
一方その頃、浦賀沖に現れた海蛇のような巨大怪獣“マンダ”が話題になるのと同時に、世界中でラドンの群れが発生していることがニュースになっていました。
オーストラリア、ニュージーランド、クック諸島、フィジー、ニウエ、ツバル、シンガポール、クアラルンプール…。
その被害に遭った国や都市はどんどん増えていきます。
そんな中、逃尾では山中に現れた大きな棘で身を包んだ怪獣を“アンギラス”と呼び、その捕獲作戦が行われようとしていました。
オオタキファクトリーの面々もラドンの誘導を成功させた功績から現場に呼ばれており、ユンと侍は大滝が乗るジェットジャガーの調整をしながら、アンギラス捕獲に対する所感を語っています。
すると、先日と同様にカメラを回しながら取材をする海の姿を見つけ、近寄っていきます。
アンギラスが弾を跳ね返した瞬間の映像を見ながら、ユンは弾道を読んだと仮定しますが、海はあまりにも反応速度が速すぎることなど疑問点を次々にあげて否定しました。
しかし、ユンの「未来予測…アンギラスが直接未来を見ているとしたら?」という言葉を聞くと、「面白いこと考えるね」と口角を上げるのでした。
“アンギラス”に立ち向かう
佐藤は部下に葦原の経歴について調べさせていました。
その結果、葦原が60年前に設立した株式会社アーキタイプが、現在のシヴァ共同事業体の母体となったらしいことが判明します。
さらに、シヴァの設立と、シヴァによる株式会社アーキタイプの買収が50年前の同じ時期に重なっていることが気がかりでした。
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時を同じくして、いよいよアンギラス捕獲作戦が始まりました。
さっそく無線での連絡が入りますが、途切れた内容を理解しきる前に猟師たちを乗せた軽トラックが拠点へ戻ってきます。
軽トラックは以前より格段に大きくなったアンギラスに追われていました。
すると、反対側から猛スピードでアンギラスに向かっていく別の軽トラックが現れます。
そこに乗った「源さん」と呼ばれる大滝と同年齢程度の男は、荷台に積んでいる火薬を仕込んだ捕鯨砲で迎撃しますが、いとも容易く跳ね返されてしまいました。
衝撃で煙や砂埃が立ち込める中、大滝の乗ったジェットジャガーがアンギラスの前に立ちはだかるのでした。
アニメ『ゴジラ S.P』第5話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
『#ゴジラSP』第5話ご視聴ありがとうございました! ドバイで"葦原論文"の存在を知ったメイ。日本ではアンギラスとユンたちオオタキファクトリーの戦いが…!https://t.co/QZ4Aq9U8sY
[TV放送が待てないという方 Netflixで第6話先行配信中!] pic.twitter.com/S9IhTWSBXI
次回5/6(木)放送の第6話「りろんなきすうじ」もお楽しみに!— ゴジラS.P<シンギュラポイント> 公式 #ゴジラSP (@GODZILLA_SP) April 29, 2021
葦原の論文の存在、ミサキオク地下の骨とアーキタイプの関係、世界各地に次々と現れる新怪獣など、いくつもの謎が生まれては絡み合い始めました。
相変わらず別々の場所で脳を働かせているユンと銘が、それぞれの持つ知識や情報をもとに新たな考えへと至っている様子が垣間見られ、随所に挟み込まれるチャットでのやり取りがクセになります。
第5話まで進んできたストーリーに未だハッキリとは登場しない「ゴジラ」というワードも気になりますが、まずは次回見られそうな“アンギラス”vs“ジェットジャガー”のバトルを楽しみに待ちましょう。
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