猿川(桐山照史)は、激辛度最高レベル『JAL』へのプレゼンを任されることになりました。
谷岡室長(平田満)は、いつになく猿川を厳しく指導します。
手伝おうとする営業促進室メンバーにも猿川1人に任せろと突き放し、猿川は1人プレゼンに向けて奮闘します。
室長の意外な態度に戸惑う猿川と促進室メンバー。
実は、猿川に大阪本社へ戻る辞令が出されており、室長なりに考えがあっての行動でした。
送別会で、東京最後の激辛として向かったのは『蒙古タンメン中本』。
伝統の激辛ラーメンの果てに、促進室メンバーが見たものとは?
目次
ドラマ『ゲキカラドウ』前回第11話のあらすじと振り返り
飲料メーカー「ロンロン」の東京支社・営業促進室で、室長の谷岡室長(平田満)が営業促進室の皆をホームパーティーに招待します。
室長からの初めての誘いに、大河内(泉里香)たちは家庭がうまくいっていないのでは?と噂をします。
猿川たちが自宅を訪ねると、妻の一美(有森也実)と娘に出迎えられ、もつ鍋など美味しい激辛料理を振る舞われました。
良い感じに酔っ払った室長は、ゲキカラドウを説き始めますが、真剣に話を聞いていたのは猿川だけ…。
谷岡家は離婚危機どころか家庭円満で、猿川はゲキカラドウの行きつく先には愛があるのかもしれないと思ったのでした。
【ネタバレ】ドラマ『ゲキカラドウ』第12話(最終回)あらすじ・感想
強敵JAL
「申し訳ございませんでした!僕の力不足です」
猿川(桐山照史)は、谷岡室長(平田満)に向けて頭を下げました。
大きな案件を任されたものの、上手く行かなかったのです。
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室長は3日後に仕切り直すように命じ、そのプレゼン資料をチェックするために明日までに仕上げるように言いつけます。
室長の無茶ぶりに、猿川や営業促進室メンバーは驚きました。
そして、みんなで手伝おうとすると室長は「彼1人に任せろ」と言って帰っていくのです。
いつもなら力を合わせていこうと言うはずの室長が、猿川を突き放すような言動をしたので、みんな困惑してしまいました。
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何が足りない?
猿川は20辛のカレーで気合を入れ、徹夜で資料を作り直しました。
翌日、室長にチェックしてもらうと、やり直せと突き返されてしまいます。
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大河内(泉里香)や山崎(森田甘路)は資料は良くなっていると猿川をフォローしますが、室長は決めるのは私だと言って厳しい姿勢を崩しません。
猿川は帰宅後も、資料作りを続けます。
しかし、何が足りないのか見当がつきません。
気がつけば、猿川は何も食べていませんでした。
猿川は、夜食にベーコンエッグサンドを作って腹ごしらえをしました。
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猿川は、次の日もOKを出してもらえませんでした。
秋山(前川泰之)は何が悪いのか指摘してもらわないと、直せるものも直せないと室長に意見します。
「いいんです。やり直します」
猿川は、気分転換にと外の空気を吸いに出かけました。
猿川の辞令
残った促進室メンバーは、室長に何があったのかと事情を尋ねます。
「『和を以て貴し』となすが室長のやり方だったじゃないですか」
室長は黙っています。
「室長、これがゲキカラドウなんですか?」
室長は、「辛」という字に一本足せば「幸」になる。
それを見つけるのがゲキカラドウだと説いてきました。
でも、今の猿川は辛いだけだと大河内は訴えます。
バラバラの個性だと思っていた営業促進室には、室長が考えているよりもずっと連帯感が生まれていました。
「実は、猿川くんに大阪本社へ戻る辞令が出ている」
JALへのプレゼンは、猿川にとって東京での最後の仕事になります。
室長の厳しさは、せめてものはなむけとしてこの営業を成功させたい、上手くいかなかったとしても後悔はさせたくないと考えてのことだったのです。
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猿川覚醒
その猿川は、正解の糸口を見つけることができずに頭を悩ませていました。
気がつけば、応援団の学ランを見つめていた猿川。
大阪を発つ時、猿川を信じて応援してくれた後輩たちのことを思い出します。
「俺は何をやってるんや…」
その時、雷に打たれたように閃きが訪れます。
猿川は学ランを羽織り、パソコンにある作りかけの資料を全て消しました。
「小手先じゃ何も変わらない。変えるのは俺自身や!」
翌朝、猿川は全て作り直した資料を提出します。
促進室内では、皆固唾を飲んで室長を見つめていました。
「良くできてる。OKだよ」
「やった~!」
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室長は、猿川を自信をもってプレゼンへ送り出しました。
室長のメッセージ
紹介する商品を冷製スープに絞ったJALへのプレゼンは、好感触で終了。
室長は、猿川がプレゼン終えるのを外で待っていました。
「これで思い残すことなく、君を送り出すことができる」
室長は、猿川に大阪への異動の辞令を伝えます。
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室長にとっても、貴重な戦力だった猿川を失うのは辛いことでした。
「短い間だったが、猿川健太という部下を持って幸せだった。感謝する」
室長は猿川のために送別会を開く予定だと言って1枚の名刺を取り出しました。
そこには『蒙古タンメン中本』とあります。
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最後の夜
夜、営業促進室メンバーは蒙古タンメン中本に集まりました。
室長は、まず猿川に一言挨拶をさせます。
東京に異動したての頃、個性的な営業促進室の雰囲気に戸惑った猿川。
しかも、辛いものを食べて、営業先のランクを辛さで表現しているのです。
「最初はおかしいのではないかと思っていましたが、それは楽しく仕事をするための工夫だとわかった時は、目の前が開けた気分になりました」
「一緒に仕事ができて幸せでした」
猿川の挨拶した後、店員が注文を取りに来ます。
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猿川は室長のおススメである『北極ラーメン+チャーシュー』を注文。
亮介(中村嶺亜)も思い切って伝統の『蒙古タンメン』を頼みます。
炭水化物NGの大河内も、今回ばかりは麺を食べると言いました。
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ヒヤミ
室長は、『ヒヤミ』を注文しました。
『冷やしミソラーメン』略して『ヒヤミ』です。
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営業に失敗してしまうたびに、室長はやけ酒した後、気がつけばこの店に来ていました。
店長におススメを聞くと、「全部」だというので、この店で一番辛いものをくれと注文して出てきたのがこの『ヒヤミ』です。
室長はその強烈な辛さを感じ、食べ終えた時、不思議な達成感と満足感が身体を貫いたと言います。
そして、このカタルシスこそ「人間にとって何事にも代えがたいもの」ではないかと思いついたのです。
「夢とか希望とか大それたものじゃなくていい。小さくても苦しさに耐え何かをなし遂げること自体が一番大事なんだ」
それ以来、室長は何かあるたびにこの店に通っているのでした。
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涙の激辛ラーメン
離れることになっても、ここで生まれた絆が消えるわけではありません。
猿川はラーメンが来ても手を付けずに、皆の顔を見ていきます。
「室長、皆さん、ありがとうございました! いただきます!」
その後、みんなで激辛ラーメンをすすります。
隣を見ると、辛さなのか、それとも寂しさからか、亮介は涙を流しながらラーメンを食べています。
みんな無言で激辛と向き合い、店内には麺をすする音だけが聞こえます。
猿川の脳裏には、これまでの色んな出来事が走馬灯のように浮かんでくるのでした。
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『激辛道』の額
翌朝、猿川は荷物をまとめた後、促進室を見回します。
出勤してきたメンバーたちも、どこか寂しげな顔をしています。
室長は飾ってあった『激辛道』の額を取り、猿川に渡しました。
「ここにいるみんなだと思って」
大河内は選別として厳選激辛調味料を渡します。
すると、室長に大阪本社から電話がかかってきました。
実は、今名古屋で空前の激辛ブームが起きており、本社はそれが北上するのは時間の問題と見ていました。
その時、東京支社での『ゲキカラドウ』のことを小耳に挟んだ社長が、営業促進室の拡大を決めたというのです。
「ということは…」
猿川の異動はなくなったということです。
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猿川は近く来る予定の激辛ブームの波に乗れるように、新規開拓をしようと張り切って出かけていきます。
室長は、『持ってる』猿川に続いてゲキカラドウを進まないかと促進室メンバーを誘いますが、営業促進室にはもう誰も残っていませんでした。
ドラマ『ゲキカラドウ』第12話(最終話)あらすじ・ネタバレ感想まとめ
最後までご覧いただきまして
ありがとうございました🌶🔥また会える日を夢見て…🥲#ちょこっとゲキカラドウ も
よろしくお願いします🤲 pic.twitter.com/LZfYMx1Kyo— ゲキカラドウ🌶ドラマホリック!3月24日(水)深夜0:12最終回🔥 (@tx_gekikaradou) March 24, 2021
ここのところ、室長が胸に秘めていたのは、猿川が大阪へ戻ることになった辞令のことでした。
せっかくゲキカラドウを理解してくれる部下が現れたと喜んでいただけに、室長も寂しくなって言い出せなかったのですね。
猿川の『東京最後の激辛』は激辛ラーメンで有名な『蒙古タンメン中本』でした。
moyoko
しかし、やがて来るであろう激辛ブームにより、猿川の異動は見送られました。
これも『ゲキカラドウ』のおかげですね!
今回でドラマは最終回となりましたが、猿川のゲキカラドウはまだまだ続きます!