前作『学校の怪談』が大好評の末、1年後に公開された『学校の怪談2』。
東京から塾合宿で訪れた地域には「4月4日4時44分」にまつわる怖い話がありました。
肝試しを控えた明日は、まさに4月4日。
小学生たちは学校で恐ろしい体験をすることになります。
- 『学校の怪談』シリーズ第2弾は驚き度も倍増?
- 怖さと笑いの対比が絶妙
- あの岸田今日子も妖怪に!?
※前作『学校の怪談』のあらすじ・ネタバレについて知りたい方はこちら!
→映画『学校の怪談』あらすじ・ネタバレ感想!小学生の思い出・怪談ネタの源とも言える名作ホラー
それではさっそく映画『学校の怪談2』をネタバレありでレビューしたいと思います。
目次
『学校の怪談2』作品情報
作品名 | 学校の怪談2 |
公開日 | 1996年7月20日 |
上映時間 | 103分 |
監督 | 平山秀幸 |
脚本 | 奥寺佐渡子 |
出演者 | 野村宏伸 岸田今日子 西田尚美 竹中夏海 阿部大和 太田翔平 細山田隆人 前田亜季 日吉孝明 皆川香澄 |
【ネタバレ】『学校の怪談2』あらすじと感想
『学校の怪談2』は怖くて笑える?
公式のキャッチコピーや世間の評判などを拝見すると、『学校の怪談3』がもっとも怖いと言われています。
Yちゃん
というのも、幼い頃に鑑賞した際に、とある妖怪のシーンで号泣した記憶が…。
その名残で、いまだに本作『学校の怪談2』はドキドキしてしまいます。
ただ、怖いのと同じくらい笑えるシーンが多いです。
Yちゃん
4月4日4時44分
東京の塾に通う小学生と講師が、春合宿のため田舎のお寺に訪ねてきていました。
和尚は「昔、近くの小学校で4月4日4時44分に女の校長先生が首なしの死体で見つかった。それ以降、同じ日の同じ時間に小学校では異変が起こる」という怪談話を子供たちにします。
4月4日は、偶然にも肝試しを控えたちょうど明日のこと。
合宿には地元の小学生も参加しています。
翌日、カレー作りを行う子供たちでしたが、半ば強引に頼まれ、お米を炊きに小学校へ向かった少年が1人。
古い木造の校舎には時計塔がありました。
なんとなく入ってみると、巨大な歯車が回っています。
その歯車の中に片足を取られ、靴を挟んでしまいました。
時計はそのまま停止。時間は4時44分でした。
お寺に、指名手配中の泥棒が現れたことで肝試しは中止。
それを知らずに少年を含めた数人は小学校へ向かい、校内で恐ろしい出来事に巻き込まれていきます。
事の発端は、学校の大時計が止まってしまったことです。
Yちゃん
校長先生を演じるのは大御所女優の岸田今日子さん。
さらに、前作『学校の怪談』で教師を演じた野村宏伸さんは、なんと泥棒役です!
次々に襲い掛かる恐怖
東京に住む杏子(竹中夏海)は強気で派手な女子。
肝試しのペアになった地元のガキ大将・司(阿部大和)とは喧嘩ばかりです。
たどり着いた小学校で、杏子と司は二宮金次郎の像を目にします。
心霊写真を撮れば賞金3万円!と浮かれる2人でしたが、途端に杏子の声がしなくなりました。
不思議に思ったのも束の間、司は地面に吸い込まれてしまったのです。
一方その頃、なかなか帰ってこなかった憲(太田翔平)と肝試し係の直弥(細山田隆人)は学校で合流します。
憲は壁画の目が動き驚くも、笛で意思表示をするため直弥には伝わりませんでした。
しかし、それを筆頭に怪奇現象が次々と2人に襲いかかります。
新たな人物の登場
司は目覚めると図書室にいました。
すると、誰かが扉を開けて入ってきます。
こっそり見てみると、それは先ほどの二宮金次郎。本を返しに来たのです。
驚いて杏子を起こしますが、目が覚めるころには二宮金次郎はいなくなってしまいました。
図書室を出ると、2人はある人物に出会います。
それは小学校に通う男子生徒のヨシオ(日吉孝明)でした。
その頃、トイレに入った憲でしたが、和式トイレの底から声が聞こえます。
「赤い紙と青い紙どっちがいい…?」
言葉を発さずにいると、トイレの底から赤黒い手が出てきて、憲は顔を掴まれます。
驚いて外に飛び出し、事情を知らない直弥も追います。
走った先、誰かと衝突してしまいました。
学校の生徒のハルエ(皆川香澄)です。
ハルエは、はぐれたヨシオを探していました。
ヨシオとは時々話がかみ合わなかったり、ハルエは初対面の司を咄嗟に呼び捨てにしたりと少々不思議な部分があります。
新しい保健の先生?
ついに校内で合流することができた4人は、校長室に到着。
中には人がいました。
寺から逃げて、偶然学校に来た指名手配犯の浅野(野村宏伸)です。
しかし、子供たちは浅野のことを保健の先生だと勘違いし、怪奇現象を説明するもまともに取り合ってくれません。
すると、浅野がお宝を探していただけの校長室の時計からテケテケが飛び出してきます。
驚いた子供たちは職員室から逃げ出しました。
外はうじゃうじゃと人魂のようなものがたくさん。外に安全はありません。
浅野は校長先生の懐中時計を発見し、盗みます。
Yちゃん
直弥となな子
子供たちを探しに行く和尚と塾講師の理香(西田尚美)の後ろを、直弥の幼馴染のなな子(前田亜季)はそっとついていきます。
なな子は直弥のことが心配で、怖がりながらも助けに行こうとしていたのです。
抜け道をたどると、学校の体育館につきました。
明かりがつく中、見えたのはダンスを踊る老夫婦。
微笑ましいと思ったのも束の間、老夫婦が姿を消し一気に恐怖心が生まれます。
杏子と直弥は一緒にいました。
助けを呼ぼうと警察に電話をかけるも、なな子の絶叫が聞こえます。
直弥は急いで向かうも、常にお節介を焼くなな子を冷たくあしらい置き去りにしてしまいました。
校長とからくり人形
その後も子供たちは数々の恐怖体験に遭遇します。
憲と司は浅野を発見しましたが、校長の時計を奪ったことがバレてしまいました。
そして、さらに驚きの出来事が。
浅野が振り返ると、2階のはずなのに校長の顔が目の前に…。
そう、校長の首はろくろ首のように長く伸びていました。
浅野から時計を取り返そうとしているようです。
追いかけられた末、しっかりと時計は校長の手に戻ります。
司や直弥の腕時計が4時44分で停止していることがわかり、怪奇現象を止めるために時計塔に向かうことを決心した子供たち。
歯車に挟まった憲の靴を必死で引き抜きます。
ふと上を見てハルエは気になりました。
風呂敷がかぶさった何かがあります。
興味本位で取ってみると、現れたのは強大なからくり人形の顔。
しかも、徐々に顔は崩れていき、さらに恐ろしい形相に。
からくり人形は子供たちに襲い掛かりますが、工具を手に打ち付け反撃し、無事脱出に成功しました。
ヨシオとハルエの正体は?
全員校舎の外に逃げるも、直弥はいまだ校舎の中にいるなな子を助けに戻りました。
浅野もしぶしぶ後を追って校舎に向かいます。
なな子は学校の鏡にさらわれ、巨大な虫に囲まれ標本のようになって眠っていました。
直弥はなな子を助け出し、なな子も意識を取り戻します。
一緒に脱出を試みると、学校はみるみるうちに崩れ始めました。
浅野が2人を救出し、一緒に逃げ出します。
校庭の花時計に集まった全員。
しかし、ハルエは中に入ろうとしません。
戸惑うヨシオでしたが、ハルエはすべてを悟っていました。
実は、2人は司の祖父母。
ヨシオは戦争で亡くなったため司は会ったことがありませんでしたが、ハルエという名前で気がつきました。
司はボケていた祖母を公園で置き去りにし、風邪を引かせてしまったという過去を杏子にだけ話していました。
ずっと心残りに思っていたようで、やっと謝ることができたのです。
目が覚めると学校の花壇。
司が半ば無理矢理に撮られたハルエとヨシオとの写真は、急速に時が進み本来の祖父母との写真へと変化していきました。
『学校の怪談2』の気になる結末
花壇に浅野がいないので急いで校門に向かうも、すでに走って学校を出ていくところ。
自分の言葉を理解してくれ、特に浅野に対し心を開いていた憲は、ここで初めて「先生ー!」と言葉を発します。
ついに、直弥たちは東京に帰ります。
すっかり時計は元通り。出発する電車を見守る司。
そして、その隣にはヨシオとハルエの姿もありました。
映画『学校の怪談2』感想
私が『学校の怪談2』を怖い!と思うきっかけの妖怪…。
Yちゃん
司が杏子に祖母の話をした直後に現れます。
おばあさんの顔が豹変して化け物になるのですが、想像以上に恐ろしい形相なんです。
そして、ラスボスのからくり人形やトイレの手など恐怖の連鎖が続きます。
Yちゃん
金次郎がアクロバティックに宙返りを決めるシーンは爆笑必至です。
各登場人物の性格などにも注目してみてください。
登場シーンが少ない中でも、なな子役の前田亜季さんの輝きが素晴らしいです。
『学校の怪談2』まとめ
『学校の怪談』シリーズ第2弾も盛りだくさんで楽しい作品です。
これから初めてご覧になる方は、ぜひお気に入りのシーンを探してみてください。
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