『学校の怪談』あらすじ・ネタバレ感想!小学生の思い出・怪談ネタの源とも言える名作ホラー

映画『学校の怪談』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:ビデオパス

暑い夏は童心に帰りたくなりませんか?

今回はそんな夏に大人子供問わずおすすめしたい映画『学校の怪談』を紹介します!

夏休み目前、子供たちは迷い込んだ旧校舎で様々な怪奇現象に見舞われていきます。

それではさっそく映画『学校の怪談』をネタバレありでレビューしたいと思います。

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『学校の怪談』作品情報

作品名 学校の怪談
公開日 1995年7月8日
上映時間 100分
監督 平山秀幸
脚本 奥寺佐渡子
出演者 野村宏伸
遠山真澄
米澤史織
熱田一
塚田純一郎
町田耕平
町田昇平
岡本綾
余貴美子
笹野高史

【ネタバレ】『学校の怪談』あらすじと感想


1990年代の怪談ブーム

1990年代、当時日本の小学生の間では学校に関する七不思議や都市伝説などのいわゆる怪談ブームがありました。

有名どころでいえば「トイレの花子さん」や「動く人体模型」「音楽室の肖像画の目が光る」といった感じでしょうか。

地域や学校によって違いはあるものの、共通している噂はたくさんあります。

そんな怪談ブームの真っ只中、1995年に公開されたのが『学校の怪談』です。

作中でも学校にまつわる怪談話が絶えない様子が描かれています。

Yちゃん

小学生時代といえば、私の通う学校でも女子トイレの3番目には花子さんがいるという噂があり、3番目だけは絶対に避けて入っていた記憶があります(笑)

舞台は田舎の学校の旧校舎

本作『学校の怪談』は、主人公の篠田亜樹(遠山真澄)が通う学校の旧校舎が舞台となっています。

亜樹と妹の美夏(米澤史織)は東京から田舎の学校へ転校してきて、明日から夏休みに入るところでした。

美夏は学校に絵の具を忘れてしまい、学校に取りに戻ります。

そこに突如現れたサッカーボール。

そのまま誘われるようにボールを追いかけ、たどり着いた先は学校の旧校舎でした。

ふと学校の怪談の噂を思い出した美夏は、トイレの前で花子さんを呼んでみます。

途端に何者かによって美夏は姿を消してしまいました。

また、亜樹も帰りの遅い美夏を探し、鍵の開いていた旧校舎へ入っていきました。

その後、次々に迷い込む他の生徒たちも旧校舎に閉じ込められてしまいます。

Yちゃん

小ネタとして、美夏を演じる米澤史織さんは『学校の怪談3』でも主要キャストとして登場しますよ。

旧校舎に閉じ込められる子供たち

『学校の怪談』は登場人物のキャラクター設定がしっかりしていて、個性豊かなので観ていて飽きません。

例えば主人公の亜樹や美夏。この2人は正反対のタイプです。

亜樹は気が強く大人びているため、妹の美夏と違ってなかなか友達ができずにいました。

しかし、美夏のことをとても大切に思っていて、なんとしてでも助けるために妖怪に立ち向かいます。

そして、亜樹のクラスメイトの研輔(熱田一)と将太(塚田純一郎)。

研輔は典型的なガキ大将タイプで、亜樹ともはじめは喧嘩になりがちです。

しかし、後に心情に変化が見られます。

将太は研輔とともに悪ガキ風ですが、実は優しく、途中でとある人物に一目惚れ。

その人物というのが、6年生の香織(岡本綾)です。

心優しい香織には、ある重大な秘密がありました。

そして、物語の中で重要な役割を持つのが双子の千葉兄弟

兄で通称・ゲロ兄こと均(町田耕平)と弟の一(町田昇平)です。

兄弟は共通でテレパシーや超能力が使えます。弟の一は霊感も持っていて普段は不登校。

兄の均はそんな弟を学校に来させようと対策している中で、旧校舎での怪異に亜樹たちと共に巻き込まれます。

この超能力やテレパシー、兄を助けに来た一が作る魔法陣などが脱出の手助けをします。

その他、頼りない教師の伸一を演じるのは若かりし頃の野村宏伸

伸一の小学校時代からの同級生で、研輔の母の由美子(杉山亜矢子)が主な登場人物です。

Yちゃん

個性豊かな面々で、不器用な小学生たちがだんだんと成長し、勇敢になってゆく過程を観られるのも『学校の怪談』の醍醐味だと思います。

個性豊かなのは人間だけではない!

『学校の怪談』シリーズに必須な妖怪。

その中でもシリーズの定番といえるのが「テケテケ」です。

テケテケは全身が赤く、浮遊しているのが特徴。

そして、なんといっても案外見た目が可愛いんですよね。

大して害もなく、ちょっとユーモアのある妖怪です。

Yちゃん

テケテケは、『学校の怪談』1~3に登場し、3ではまさかのいとこも登場します(笑)

他にも、口裂け女、不気味な音楽隊、人体模型などちょっとびっくりしてしまうような妖怪もたくさん出てきます。

Yちゃん

余談ですが、私は笑顔の巨人がお気に入りです。皆さんもお気に入りの妖怪を見つけてみてくださいね。

用務員のクマヒゲ

怪奇現象に襲われ逃げ惑う中、研輔たちは校内で初めて大人に出会い安心しました。

眼鏡をかけた用務員のおじさん(佐藤正宏)です。

しかし、用務員は掃除に夢中で、研輔たちの話をまともに聞こうとしてくれません。

そのままどこかへいなくなってしまいました。

その後、子供たちを助けに渋々旧校舎に入った伸一も用務員と出くわします。

おじさんは伸一が小学生のときに学校にいた用務員クマヒゲだったのです。

一方、クマヒゲは校内を汚す子供たちにご乱心。

その怒った姿を見て、子供たちは激震しました。

なんと、クマヒゲの正体は巨大な蜘蛛だったのです。

用務員本人はすでに亡くなっていて、憑りつかれ妖怪になってしまいました。

この怪物が、言うなれば本作『学校の怪談』のラスボスです。

Yちゃん

終盤、ゲロ兄がクマヒゲの眼鏡を踏んで笑顔をこぼすシーンがお気に入りなのですが、字面だけだとその面白さが伝わらないと思うので是非ご覧になってみてください。

小室香織(岡本綾)の正体とは?

クマヒゲから逃げ、捕らわれた美夏や均を無事に見つけた亜樹たち。

ついに出口となる扉を発見しました。

しかし、開いてみるとそこは真っ暗闇で、まるでブラックホールのよう。

底がどうなっているかわからない中、もう飛び込む他ありませんでした。

美夏を背負った伸一を筆頭に、生徒たちも追って暗闇に飛び込んでいきました。

残された将太と香織。

焦る将太に、香織は「行って。私は大丈夫だから。」と。

一緒に行こうと香織を誘うも、その体は透けて触れることができません。

戸惑う将太をよそに、「楽しかった。元気でね。私を忘れないでね!」と見守る香織。

将太だけが暗闇に吸い込まれていきました。

飛び込んだ先、香織以外の全員がたどり着いた先は学校のプール。

一が校庭の壊れたハニワを戻したこと、魔法陣を作ったことも相まって無事帰還することができたのですが、ここで由美子から驚愕の事実が告げられます。

香織は正真正銘学校の生徒だったのですが、病気で入院していて先ほど息を引き取ったというのです。

最後に学校で友達と楽しい思い出を作りたかったのでしょう。

美夏の意識も戻り、明日から夏休みが始まります。

香織は幽体離脱状態だったと言えますね。

Yちゃん

将太が音楽室で香織と二人きりになって、「イチゴ牛乳、好き?」「俺、貯金してんだ。貯金、好き?」と話しかけるシーンが大好きで。結末を知っていると、将太の淡い恋心を切なく感じる場面でもあります。

『学校の怪談』気になる結末は?

夏休みが始まり、共に不思議な体験をしたメンバーは自然と学校に集まっていました。

香織のことを考えるみんなは、香織しか自己紹介をしていなかったことに気が付きます。

旧校舎の前で亜樹と美夏が持ってきた7本の向日葵を供え、6人は改めて自己紹介をしたのでした。

旧校舎での体験を経て仲良くなったみんなは、香織という少女の存在を経て、さらに絆が深まったわけです。

Yちゃん

ひと夏の思い出は青春とも言えるし、本人たちは怖かったと思いますが、ちょっと羨ましいです。

『学校の怪談』まとめ


以上、ここまで映画『学校の怪談』についてネタバレありで紹介させていただきました。

笑いあり、恐怖あり、切なさありの本当に盛りだくさんなホラーファンタジーです。

要点まとめ
  • 当時の怪談ブームに拍車をかけた大人気作品
  • シリーズ共通の出演者や妖怪に注目
  • 小学生の純真な演技に子供心を思い出す!

小学生が語り続ける都市伝説の源と言っても過言ではない名作『学校の怪談』で、懐かしい気持ちになってみてはいかがでしょうか?

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