『フィールズ・グッド・マン』著名人からのコメントが到着!ジャック・ブラックが必見と豪語するドキュメンタリー

『フィールズ・グッド・マン』

(C)2020 Feels Good Man Film LLC

超人的に優しいアーティスト、マット・フューリーが生み出した「のん気なコミックキャラクター“カエルのぺぺ”」が、インターネットの匿名掲示板上で変異を遂げ、悪用され続けた上にヘイト・シンボルに認定されてしまいます。

見かねたマットはイメージ奪還に乗り出しますが、彼の思いとは裏腹に、凶悪事件や2016年のトランプ大統領誕生にまで一役買ってしまい…というあまりに、ドラマチックな事の顛末を追ったドキュメンタリー『フィールズ・グッド・マン』。

いち早くご覧いただいた日本の著名人の方々、「ダークウェブ・アンダーグラウンド社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち」の著者・木澤佐登志氏、「モトカレマニア」や「臨死!!江古田ちゃん」の漫画家、瀧波ユカリ氏、上智大学教授の前嶋和弘氏、映画評論家の町山智浩氏、2019年公開の話題作『主戦場』の監督ミキ・デザキ氏、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏からのコメントが届きました。

『フィールズ・グッド・マン』著名人からのコメント

木澤佐登志(文筆家)

それは伝染し、増殖し、変異する

さながらウイルスのように。

だがこのミームが取り憑いて書き換えるのは遺伝子コードではない。

他ならないこの現実である

ー瀧波ユカリ(漫画家)

「そんなことある!?」って驚いたり「ああそうか、だから…!」って膝を打ったり。

ペペに何が起きたかを知るほどに、世界を覆う憎悪の正体が見えてくる

あまりにも刺激的で、時を忘れてのめり込んだ

前嶋和弘(上智大学教授)

トランプ現象の中で憎悪と差別のモンスターに変貌したキャラクター・ペペ。

SNSの中で情報が独り歩きする時代の中、主人公・マットの悪夢に私たちもいつ遭遇するかわからない

マットにとって、ペペは自分の分身であり、「ペペ奪還運動」は自分を取り戻す心の叫びだ。

「ペペ奪還運動」が軌道に乗ったころに生まれた「うれしい誤算」に心からほっとする

それは、私たち自身がマットになりうるからだ。

町山智浩(映画評論家)

心優しいカエル、ぺぺ。

それがトランプ支持者や白人至上主義者に乗っ取られ、ヘイトのシンボルにされてしまう。

作者は自分の分身でもあるぺぺを取り戻そうとするが…。

ぺぺは、トランプに踏みにじられたアメリカそのものだ。

ミキ・デザキ(映画『主戦場』監督、YouTuber)

アメリカと国際政治に対するペペの巨大な影響力に瞠目。

ダークで複雑なテーマを軽やかなエンターテイメントに仕上げた間違いなく必見のドキュメンタリー!

安田菜津紀(NPO法人 Dialogue for People 副代表、フォトジャーナリスト)

ともすると人が求めがちな「シンボル」や「アイコン」は、ネット上で独り歩きを始め、やがて、どこまでも加速する。

「分かりやすさ」と「過激な言葉」の濁流の水底に何が堆積しているのか、この映画はあぶり出す。

ジャック・ブラック(『スクール・オブ・ロック』『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』)

このドキュメンタリーを絶対見てくれ!

とても素晴らしいんだ!

ぺぺはマジで面白いコミックから生まれた、この世で最も愛すべきカエルだ。

ダーレン・アロノフスキー(『レスラー』『ブラック・スワン』)

才気溢れるアーティストの素晴らしい肖像画

アニメ製作会社の作品への感想コメント

Polygon

いますぐ必見の痛烈なポリティカル・ドキュメンタリー

Variety

奇妙で恐ろしい冒険!

Indiewire

無邪気さの喪失を描いたゾッとする現代の寓話

Mashable

畏敬の念を禁じ得ない!

『フィールズ・グッド・マン』作品詳細

『フィールズ・グッド・マン』

(C)2020 Feels Good Man Film LLC

米アンダーグランド・コミック界で人気のアーティスト、マット・フューリー。

彼が生み出したお気楽なキャラクター・カエルのぺぺが、極悪な“ネットミーム”としてヘイトシンボルに認定?

ダークで過激なインターネット時代に愛と平和を取り戻すため、マットはぺぺのイメージ奪還に乗り出します!

監督のアーサー・ジョーンズは、友人のマットを助けるため本ドキュメンタリーを制作。

アニメーションを駆使しながら、最もホットでダークな問題を浮き彫りにしました。

さらに、Netflix『ボージャック・ホースマン』のリサ・ハナウォルトや漫画家のジョニー・ライアンなど、気鋭クリエイターたちも登場。

フィクション=ミームが、現実世界に影響を与える時代におけるクリエイターの苦しみと喜びも描かれます。

サンダンス映画祭新人賞を受賞、アメリカでNo1の映画批評サイト「ロッテントマト」で96%Freshを獲得し、海外メディアも大絶賛の本作が遂に日本上陸!

SNS、ヘイト、デモ、仮想通貨、大統領選、陰謀論…時代に翻弄され続けるペペの“蛙生”から観た世界の今とは?

『フィールズ・グッド・マン』作品情報

出演:マット・フューリー、ジョン・マイケル・グリア、リサ・ハナウォルト、スーザン・ブラックモア、アレックス・ジョーンズ、ジョニー・ライアン、カエルのぺぺ
監督・脚本:アーサー・ジョーンズ
撮影・脚本:ジョルジオ・アンジェリーニ
編集・脚本:アーロン・ウィッケンデン
原題:Feels Good Man 2020年/アメリカ/94分
配給:東風+ノーム
公式HPhttps://feelsgoodmanfilm.jp
公式FBページhttps://www.facebook.com/FeelsGoodManFilmjp/
公式ツイッターhttps://twitter.com/FeelsGoodManjp
公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/feelsgoodmanfilmjp/

あらすじ

『フィールズ・グッド・マン』

(C)2020 Feels Good Man Film LLC

マット・フューリーの漫画「ボーイズ・クラブ」は、チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博しました。

しかし、その主人公ぺぺが放ったセリフ「feelsgood man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりでした。

いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共に“ネットミーム”として改変されたぺぺが溢れだします。

2016年アメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージと共に、ぺぺを大拡散。

挙句にADL(名誉毀損防止同盟)から、ヘイトシンボルとして正式認定される始末…。

マットの思いとは裏腹にぺぺの乱用はさらに加速し、なんとトランプ大統領の誕生に一役買うまでになりますが…。

Galleryギャラリー

『フィールズ・グッド・マン』は、2021年3月12日(金)ユーロスペース、新宿シネマカリテにてほか全国順次公開予定です。

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