第73回ヴェネチア国際映画祭、第89回アカデミー賞、第74回ゴールデン・グローブ賞などで賞レースを競った『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン監督が贈る衝撃の最新作『エマ、愛の罠』(シンカ配給)が、10月2日(金)より全国公開。
この度、パブロ・ラライン自らディレクションし、映画本編の挿入歌である「REAL」のために、オリジナルverで撮影されたミュージックビデオが解禁されました。
『エマ、愛の罠』ミュージックビデオ映像を解禁
世界中のセレブやアーティストがこぞって取り入れているアスレジャーテイストのファッションで、それぞれのキャラクターにあった個性的な服を身に纏うエマと仲間たち。
本作の舞台でもあるチリ中部に位置するバルパライソの開放的な海岸、迷路のようなストリート、バスの中、駅のホームと街の中すべてが表現の場とでもいうかのように、ストリートでダンスを披露する映像は、ほとばしる躍動感で釘付けになること間違いなし。
獲物を狙うかのような強い視線、仲間と踊る楽しさや解放感からくる微笑み、引き込まれるような挑発的な表情を見せています。
本作の映画音楽を担当しているニコラス・ジャーの別名義である、E$tado Unidoが、彼の「¡miercoles!」のグループメンバーであり、パフォーマー&振付家でもあるStéphanie Janainaとコラボした「REAL」は、街のいたるところでダンスを披露している映像から、彼女たちの“リアル”な日常生活=ダンスすることが見て取れます。
エマを演じたマリアーナ・ディ・ジローラモは、「まるで肺のようにみんなで息を合わせていたわ」と撮影当時を振り返ります。
またソニアを演じたジャンニーナ・フルッテロは、「私たちは撮影の間ずっと同じ場所を共有していたの。だからこそ映画にもその時に生まれた強く美しい仲間意識がある種の形で反映されていると感じたわ。それはすごく強烈で、私の人生で最も美しい経験だった」と語りました。
「私たちはお互いに多くの影響を与え合ったわ。人類の歴史に多く見られるような、男性によって人生を決められてその通りに生きるというありふれた女性たちに陥らないように演じたので、それはダンスにも現れていると思う」とぺルラを演じたホセフィーナ・フィーベルコンは語ります。
彼女たちの言葉から現場でのキャスト達の日常が映画に相乗効果を生んでいたことがうかがえます。
レゲトンミュージックだけではなく、踊っている彼女たちの体の内から湧き立つ感情のエネルギーを昇華したダンスにも注目。
マリアーナは、撮影に入る前にダンサーとして体を作り上げるトレーニングを開始し、その後にダンスの練習に入ったとのこと。
彼女たちの情熱的なダンスの振り付けをしたのは、アーティスト界では有名な振付師のホセ・ビダル。
ホセは、2014年にサンティアゴ市立劇場で上演されたパブロ・ラライン演出のレオシュ・ヤナーチェクのオペラ「カーチャ・カバノヴァ」の振付も担当しています。
「私たちは彼の既存の作品から振付を学びました。エマと仲間たちは、コンテンポラリーダンスから始まり、このプラスチックダンスから離れ、レゲトンに向かって動き始めることになっていく。人はよく踊ることを別の人に見せるために踊っているわけではなく、私を解放してくれたり、自由な空間を与えてくれる。それが映画の中で前面に出てくるの。そしてレゲトンは、大地のように響くビートがリズムとなって、女性の感情を蘇らせてくれまるの」とマリア―ナが語るように、音楽は私たちにとって大きな影響を与えてくれています。
魂の解放を象徴するエモーショナルなレゲトンダンス、 挑発的な映像美、大胆にして綿密な美しきエマが、あらゆる観客を欺いて仕掛ける“愛の罠”。
ラライン監督が描く新時代のヒロイン・エマの衝撃と、エマとその仲間たちの内なる感情を表現したダンスにも期待が高まります。
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『エマ、愛の罠』概要
ある事件をきっかけに、心のよりどころを失った美しきダンサーのエマ。
振付師の夫との結婚生活が破綻した彼女は、その妖しい魅力で実直な消防士と彼の妻を虜にします。
エマの不可解なまでに奔放な行動の裏には、ある衝撃的な秘密が隠されていました…。
監督は、ハリウッド映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』で絶賛を博し、米アカデミー賞に輝く『ナチュラルウーマン』の製作を務めた、チリ出身のパブロ・ラライン。
監督としてダイアナ元妃を描く『Spencer』の制作を発表、また外出制限下に撮影された短編集『HOMEMAID/ホームメード』(Netflix)の製作・監督に名を連ねています。
『HOMEMAID/ホームメード』は国際的に活躍するフィルムメイカーらに声を掛けたララインが発起人の1人であり、彼のプロダクションのファブラが共同制作も務めました。
そんな世界の映画界を牽引する彼が、これまでの既成概念&固定観念をぶち壊し、美しく、激しく、妖しくも自分の意思をしっかりと持つ、新時代のヒロイン・エマを生み出しました。
主人公・エマを演じるのは、会って10分後に監督から主演をオファーさせた脅威の新星・マリアーナ・ディ・ジローラモ。
そして、エマの夫・ガストンを演じるのは、『天国の口、終りの楽園。』(01)でヴェネチア国際映画祭の新人俳優賞を受賞し、世界的に脚光を浴び、その後も、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(04)や、『バッド・エデュケーション』(04)、『バベル』(06)などの話題作に出演し続けるガエル・ガルシア・ベルナル。
魂の解放を象徴するエモーショナルなレゲトンダンス、挑発的な映像美、大胆にして綿密な美しきエマが、あらゆる観客を欺いて仕掛ける“愛の罠”。
2019年のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門やトロント国際映画祭2019に正式出品され、「とても奇妙でとても美しく、この時代に最も大切なことを語っている」「常に観客の一歩先を行くスリリングさ!」などと絶賛された不道徳で刺激的な『エマ、愛の罠』の衝撃を劇場で体感ください。
『エマ、愛の罠』作品情報
監督:パブロ・ラライン
出演:マリアーナ・ディ・ジローラモ、ガエル・ガルシア・ベルナル、パオラ・ジャンニーニ、サンティアゴ・カブレラ、クリスティアン・スアレス
原題:EMA/R-15+
後援:チリ大使館/インスティトゥト・セルバンテス東京
提供:シンカ/ハピネット
配給:シンカ
公式サイト:http://synca.jp/ema
2019年/チリ/スペイン語/107分/カラー/シネスコ/5.1ch/
あらすじ
「私の目的を知ったら誰もが震えあがる」
若く美しいダンサーのエマはある悲しい事件によって打ちのめされ、振付師の夫ガストンとの結婚生活が破綻してしまう。
家庭も仕事も失い、絶望のどん底に突き落とされたエマは、ある思惑を秘めて中年の女性弁護士ラケルと親密な関係になっていく。
さらにラケルの夫で消防士のアニバルを誘惑したエマは、彼女への未練を引きずる別居中のガストンまでも挑発し始める。
3人の男女をことごとく手玉に取り、妖しい魅力で虜にしていくエマの真意は何なのか。
その不可解なまでに奔放な行動の裏には、ある驚くべき秘密が隠されていた…。
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『エマ、愛の罠』は、10月2日(金)より全国公開!
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