【寺坂光恵、川合空インタビュー】映画『Eggs 選ばれたい私たち』での役作り、メッセージの社会的意義を語る

【寺坂光恵、川合空インタビュー】映画『Eggs 選ばれたい私たち』での役作り、メッセージの社会的意義を語る

(C)ミルトモ

独身主義の純子、レズビアンの葵。エッグドナーの登録説明会で出会った2人の奇妙な共同生活が始まったー果たしてエッグドナーに選ばれるのはどちら?

子どものいない夫婦に卵子を提供するエッグドナー(卵子提供者)に志願した独身主義者の純子。

そのドナー登録説明会で、偶然、従姉妹の葵に再会し、彼女がレズビアンであることを知りました。

恋人に家を追い出された葵は、純子の家に転がり込み、2人の少し奇妙な共同生活が始まります。

純子と葵は、どちらが選ばれるかという期待と不安を感じながらも、いつしか「遺伝子上の母になりたい」という同じ目的に向かって<選ばれる>為に、新たな生活を始めようとするのでした。

『Eggs 選ばれたい私たち』は、2018年タリン・ブラックナイツ映画祭で日本映画唯一のコンペティション作品に選出。

同年の招待上映作品『万引き家族』とともに、日本の社会問題を扱った話題作となりました。

このたび、『Eggs 選ばれたい私たち』主演の純子役・寺坂光恵さん、葵役・川合空さんにインタビューをさせていただきました。

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−寺坂さんは、『Eggs 選ばれたい私たち』で演じた純子の役作りについて意識された点や、準備されたものはありますか?

寺坂光恵(以下、寺坂)「まずは純子の結婚する気や、子どもを産む気がない点など、役のベースとなる感情を理解するところから始めました。そこから、卵子に関する本を読んだりと、『産みたくないけど、残したい』という純子の気持ちにどんどん自分を寄せていきましたね。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−一方、葵役の川合さんは本作が長編映画初主演ということで、率直に今回お話を頂いた時のご感想はいかがでしたか?

川合空(以下、川合)「今まで長編映画の主演を務めたことがなかったので、嬉しかったですね。もともと美術に関わる勉強や仕事をしながら並行して女優業をやっていて、そこまで活発に女優業を行ってなかったのですが、川崎監督からこのお話を頂いて驚きました。脚本を読んで、葵の抱いているコンプレックスや感情が自分と共通する点も多く、ビジュアル的にも『合っている』と言っていただいて素直に嬉しかったです。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−本作ではレズビアンの女性を演じられましたが、セクシャルマイノリティの役を演じる上で、どのような役作りを行いましたか?

川合「自分はレズビアンではないのですが、身近に同性愛者の知り合いがいたり、女性同士の恋愛の映画も以前から見ていたこともあり、そこまで遠い存在とは感じませんでした。知人からお話を聞いたり本やエッセイを読むなど、当事者の皆さんが抱えている問題や壁について学び、あくまで自分なりにですが、私なりにたくさん考えました。そして自分と葵の共通点などから人物像を想像し、体に落とし込んで、自分で違和感がないように演じました。」

−−ちなみに『Eggs 選ばれたい私たち』の公式コメントで、川崎監督の実体験が本作のもとになっていると拝見したんですが、その実体験は監督から共有されましたか?

川合「詳しくは聞いてはいないですが、川崎監督は、本作のシナリオを書いたのが30前後だったと思います。私も今は29歳で演じた時は26、7歳でした。日本の女性は、30歳を境に区切られがちだったりしますよね、『30歳なのにまだ何々なのか』みたいな…。そのような視線を周りから受けることで、悩んでしまう女性が多いと思うんです。川崎さんも、周りからいろいろ言われた経験があったのではないでしょうか。なぜ女性だけそういう言われ方をしなければならないのか?という…。自分のやりたいことや、自由に生きること、そういうことを考えて生きているのに周りからは『何で結婚しないんだろう?』とか『何で子どもを産まないんだろう?』という風に見られることに、監督は違和感を持っていたのではないかと思います。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−養子縁組などで親子関係ではあるが、血縁関係ではないという親子をテーマにした作品が多い中で、本作は卵子提供を受ける側ではなく、卵子提供をする側の視点を描いているのが珍しいなと思いました。そこでお聞きしたいのですが、エッグドナーを申し込みして、そこから選ばれるかどうかを待つ純子の気持ちはどのようなものだと解釈されていましたか?

寺坂「純子の『自己満だよね』というセリフが象徴的ですよね。純子は誰かに対して『役に立ちたい』という気持ちはあるものの、『産みたくないけど、残したい』という気持ちが、まず根底にあって。本作のメッセージは選ばれるか選ばれないかの勝ち負けの問題ではないんですが、純子は自分が選ばれたいという気持ちがすごく強くて、卵子提供を受ける側がどういう気持ちかは触れていないんです。途中から葵の気持ちを受けラストに向けて純子は変わっていくんですが、本編では基本的には“選ばれるかどうか”でいっぱいいっぱいになっていると思いますね。」

−−純子の「自分では結婚する気もない、産む気もない」「でも、いつか子どもを産んでおけば良かったなという後悔もしたくない」というセリフがすごく頭に残りました。自分で結婚して産む気はないが、エッグドナーには選ばれてどこかの家庭に子どもを残したいという気持ちは、矛盾はしていても共感はできると感じたのですが、寺坂さん個人としては純子の考え方には共感できますか?

寺坂「そう言われれば、矛盾はしてると思うのですが、台本を読んだ時点では矛盾を感じずにいました。川崎監督自身も仰っていたことなのですが、周りの女性の産まなかった先輩方が後で後悔するとアドバイスしてくることもあるそうです。子供は、女性1人では産めないじゃないですか?男性がいて、やっとできるものです。だから、純子は男性に対するトラウマがあって、結婚して出産という道は選ばないのですが、後の人生で後悔したくないという気持ちが生まれてエッグドナーに登録したのかなと素直に思ったので、私はすごく共感できました。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−一方、川合さんが演じられた葵は、純子に比べると今回のeggドナーに参加した動機は強く描かれてないですよね。その中で、提供者として選ばれたいという想いは作品の中では打ち出してるわけですが、その葵の心境は自分の中でどう落とし込んで役を作っていきましたか?

川合「私自身も結婚願望や子どもを産みたいという願望は正直なくて、もうすぐ30歳になろうかという今でも気持ちは変わらずにいます。そういう意味で純子の気持ちにも共感できます。葵に関して言うと自分がレズビアンで子どもを産まない、というより産めない中で、女性として産まれてきたからには自分の体の生物的な機能を使わないと、『世の中から承認されてない』『必要じゃない』と思われてしまうんじゃないか?と感じたのではないでしょうか。エッグドナーになって、自分の体を世の中の役に立つ方法で使うことで、自分の存在意義を見出したいのだと思います。」

−−葵が元カノの藍子と会うシーンがあるのですが、あそこで葵の話し方がガラッと変わった気がします。あれは監督からのオーダーか、それとも川合さんが考えた演技だったのでしょうか?

川合「そうですね。かなり変わりましたね。自分の中で葵は、純子など少し距離のある人に対してはクールなフリを装っていて、自分の心の拠りどころとなる人物の前では、甘えん坊な部分を見せると思って演じていました。川崎さんからもそういう演出を受けたので、やっぱりそうなんだと思いました。むしろちょっとやり過ぎていて、現場ではもう少し抑えてほしいと言われることもありましたね。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−他に撮影中に、記憶に残ってるシーンとか印象的なエピソードはありますか?

寺坂「私が演じたとあるシーンでカットがかかって、あるスタッフさんから「今の場面は感情が見えなかった、表情に上手くできてなかった気がする」ということを言われました。私としてはしっかり演じたつもりだったので、その撮影した場面を確認した時に、監督が「わかる」と仰られて、それでOKを出していただいたことがありました。川崎監督は以前、女優をされていたんです。だから、細かな表情を分かってくれて、その時に監督への信頼度が高まりましたね。あとから見返しても、私の中ではその表情以上で演じてしまうとやりにくく感じて、気持ち悪くてできないと感じたので、その気持ちを汲み取ってくれる川崎監督を信頼してやっていこうと思いました。」

川合「自分が演じてみてというよりは、完成した映画を見返してみて、純子が生理で苦しんでいるシーンがすごい恐ろしい描き方をしているなと思いましたね。実際、私も生理痛は重い方で、純子ほど重くないのかもしれないですが、あの描き方には共感しました。ナプキンを変えたりするシーンなどは、男性が見た時にどう思うんだろうなと気になったシーンではありますね。でも実際生理痛は辛くて、あのくらい精神も不安定になるし、嫌なことを思い出したり、眠くなってしまったり、日常生活に支障をきたすということはあの描写でよく分かるだろうな〜と、すごく踏み込んだ描写だな、と思いました。」

−−あのシーンは編集も細かいので、お2方も出来上がるまではわかりませんよね?

川合「わからなかったです。あと、予告にもある卵をかき混ぜるシーンもインサートしていたり、思い出して苦しくなりますね。でも、そういう描写で女性の気持ちを映画としてしっかり伝えるという、川崎さんの覚悟が見えるシーンだなと思います。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−言語化されると確かにそうだなと思いました。男性の私はそこまで意識してなかったです。

川合「あのシーンは生理のことだけではなく、女性のグルグルとした内側の表に出さない感情をしっかりと表現していますね。」

−−今もお話に出てきましたが、後半で寺坂さん演じる純子が、卵をかき混ぜながら涙するシーンがありますね。映画の1つの山場であり、あのシーンは様々な感情がぐちゃぐちゃになっている場面だと思うんですよね。その時の純子の感情はある程度、観客の想像に委ねている部分もあると思いますが、実際に演じられていた寺坂さんとしてはあのシーンの本質は純子の感情はどのように解釈していますか?

寺坂「あのシーンの感情は川崎監督とも何度も話し合いました。様々な感情がグチャグチャになっていき、そこで卵を混ぜるという行為に繋がるシーンですよね。先ほど言った“30歳が節目”という風潮や、自分の母親に対する想いや、そういう自分の気持ちだけじゃない部分まで感情が飛んでいく様を表現しようとしていました。自分の将来がグチャグチャでどうなるのかわからない不安などもあると思いますが、純子としては自分でも何で泣いているのかわからないくらいのグチャグチャな感情になっているのを表現しようと監督と話していましたね。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−あの場面で卵を落として、ちょっとだけ頭にかけるところが絶妙だったのですが、あのシーンは1テイクですか?

寺坂「何回かやりました。リハでは、ただのボールが頭に落とされたんですよ。卵は1回だった気がします。」

川合「卵がちょっとしかかからなかったりして、難しそうでしたね。でも1回、2回だったと思います。」

−−川合さんは、本作のポスターアートのデザインも担当されたと聞きました。主人公2人がこちらを見つめているというデザインが印象的ですが、あのデザインへのこだわりはありますか?

川合「たくさんビジュアルの写真を撮って頂いて、その中で何十パターンか出して、それを監督と宣伝さんと3人で話し合いながら、どういうデザインでメッセージ性を伝えていこうかというのを考えました。やっぱり、“選ばれたい私たち”というタイトルも考慮して、自分で選んでいく前向きな姿や“女性の心の芯の部分”が伝わりやすい、女性の目線がこちらを向いているビジュアルに最終的に仕上げました。私も、ベストなものができたなと思っています。」

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−−ラストシーンで見せる純子の行動が、今までの純子では考えられないものもあると思いました。あのシーンは純子の価値観の変化を表していると感じたのですが、演じていた寺坂さんはラストシーンはどのように解釈されてますか?

寺坂「ラストでいきなりガラリと変わってしまった感じはしますが、ちゃんと70分間見ていただくと同級生と集まったシーンでの会話とか、同級生が話していた子どもに抱きつかれたエピソードがラストで実際に起こるなど、伏線が張られているんですよね。エッグドナーに登録して葵と再会するところまでは、“残したい、選ばれたい”という感情が強いと思います。でも、そこからいろんな人の話を聞いたり、葵との同居生活を過ごしていく中で、『産みたくないけど、子どもは残したい』という気持ちにいろんな微妙な変化が起きているんですよね。そしてラストのあの瞬間に、一気に感情が爆発して、泣いてしまうという場面になっています。また、そこから純子はちょっと吹っ切れている気もします。その前の葵との喧嘩のシーンも経て、実際に子どもを持つということをもっとリアルに想像し始めてるのかなと思いました。自分のお母さんともっと仲良くしたい、いろんな話を聞いてみたいという気持ちもラストの行動には表れているのかなと思っています。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−本作は卵子提供の話が軸でありますが、その中にレズビアンの葵という要素も入っています。エッグドナーになることや制度そのものへの賛否と同時に、セクシャルマイノリティに対する偏見や差別に対する抵抗が裏テーマとしてあって、川合さんはその側面を担っていたと思いました。レズビアンの葵役を演じたことで伝えたいメッセージなどはありますか?

川合「劇中でも、純子が同性愛者を無意識の内に差別してしまってるような場面が出てきます。自分も先ほど話した通り、同性愛者の知り合いが身近にいて心では理解しているつもりなのに、無意識に相手を傷つけるような態度が行動で出てしまうかもしれない。本作を見て、観客の皆さんにも、自身のことを振り返って貰いたいです。また当事者の人に向けて言うと、葵は劇中で自分のことを認められない存在だと思い込んでしまっているのですが、自分がマイノリティだとしても自分を追い詰めないでほしい。葵と同じセクシャリティの方々には、『一人で苦しまないで」というメッセージを伝えたいです。同性愛者の方も、そうでない方も、両方の方々が穏やかに過ごせる社会を一緒に作っていきたいです。」

映画『Eggs 選ばれたい私たち』寺坂光恵、川合空インタビュー

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−−卵子提供の問題は、本作のような作品を見ないと普段考えないことだと思います。お2人は本作に参加されて、卵子提供に関する価値観や、今後、日本で法整備されるとしたら賛成かどうかなど、お2人のご意見を伺ってもいいですか?

寺坂「本作に関わることになって、自分がエッグドナーに行く姿を想像したんですよ。役作りで本を読んだ時は、生理が来ることによって言い方は悪いですが、卵子を1個ずつ捨ててるんだなとも感じました。そこで捨てるくらいなら、欲しい人にあげたいという気持ちは理解できるから、自分も登録してみるのもありかなと思っていろいろ想像したんです。でも、飛躍して考え過ぎかもしれないですが、セリフにあるように自分のお母さんやおばあちゃんから流れてる血を継いだ子供が、どこか自分の知らないどこかで生まれたとして、「その子がとても凶悪な事件を起こしたらどうしよう?」という恐怖まで勝手に想像してしまって、怖いなと思って自分で行くのはやめました。産まれた子どもの行く末は気になるので、自分がドナーになるのは怖いですね…。でもエッグドナーの制度に関しては、否定的な感情はないので、法整備はしっかりとされた方が良いと思います。反対だという人の気持ちを想像できないので詳しく意見は言えませんが、子供が欲しいという時に選択肢が広がるのは決して悪いこととは思わないので、賛成の気持ちはありますね。」

川合「私も賛成です。子どもが欲しくても、どうしてもできずに不妊治療をされてる方がたくさんいて、そこまでしてもなかなか上手くいかない方たちに別の択肢を増やせるのであれば、卵子を提供する側も意義を感じられると思いますし、双方にとってプラスに働くこともあると思っています。その子どもが産まれて育っていってどうなるかは、そこまで深く考えなくても良いのかなと個人的には思います。他人の卵子で生まれていても、自分でお腹を痛めて産んだ子であれば愛情は芽生えると思いますし。提供した側も子どもを産まないという選択をしていても、自分の卵で生まれた子供がいるという事実が生きがいや心の支えになって、その人の人生に潤いを与えてくれるのであれば、とても良いことですよね。日本ではまだ法整備がされていないので、多様性を尊重していくという意味で社会的に重要な課題だと思います。」

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インタビュー・構成:佐藤 渉
撮影:白石太一

『Eggs 選ばれたい私たち』作品情報

『Eggs 選ばれたい私たち』

©「Eggs 選ばれたい私たち」製作委員会

監督・脚本:川崎僚
出演:寺坂光恵、川合空、三坂知絵子、湯舟すぴか、新津ちせ、みやべほの、見里瑞穂、斉藤結女、荒木めぐみ、鈴木達也、生江美香穂、高木悠衣、森累珠、加藤桃子、すズきさだお、松井香保里
撮影:田辺清人
録音:中島浩一
照明:田辺清人
音楽:小林未季
助監督:田中麻子、野本梢、佐藤睦美
衣装:川崎僚
メイク協力:田部井美穂
小道具協力:根矢涼香
制作:イリエナナコ、横山健介
記録:今野雅夫、松隆祐也
車両:高橋基史
テーマ曲「あお」作詞・作曲:小林未季
配給・宣伝:ブライトホース・フィルム
公式HPeggs-movie.com

あらすじ


独身主義の純子、レズビアンの葵。エッグドナーの登録説明会で出会った2人の奇妙な共同生活が始まったー果たしてエッグドナーに選ばれるのはどちら?

子どものいない夫婦に卵子を提供するエッグドナー(卵子提供者)に志願した独身主義者の純子。

そのドナー登録説明会で、偶然、従姉妹の葵に再会し、彼女がレズビアンであることを知りました。

恋人に家を追い出された葵は、純子の家に転がり込み、2人の少し奇妙な共同生活が始まりました。

エッグドナーに選ばれれば、ハワイやマレーシアなどの海外で卵子を摘出し、謝礼金がもらえます。

選ぶのは、子供を希望する夫婦。

そして、エッグドナーには30歳までという年齢制限があります。

わずか数カ月で30歳を迎える純子は、それでもドナー登録をすることに決めました。

純子と葵は、どちらが選ばれるかという期待と不安を感じながらも、いつしか「遺伝子上の母になりたい」という同じ目的に向かって<選ばれる>為に、新たな生活を始めようとするのでした。

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『Eggs 選ばれたい私たち』は2021年4月2日(金)テアトル新宿にて公開!以降全国順次

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