「放浪息子」「青い花」などの代表作で知られる青春群像劇の名手・志村貴子による様々な恋模様を淡く繊細に描いたオムニバス漫画「どうにかなる日々」(太田出版刊)を原作としたアニメーション作品『どうにかなる日々』が10月23日(金)より公開。
先日解禁した応援イラストコメントに続き、この度各界から本作への応援コメントが到着、そして本作の監督を務めた佐藤卓哉、演出の有冨興二など制作スタッフからもコメントが寄せられました!
目次
『どうにかなる日々』応援コメント第二弾&制作スタッフからのコメントが到着
近藤くみこ(お笑い芸人 ニッチェ)
まだ知らない感情の在処。
手探りで思いを紡いでいく様はとても美しい。
「どうにかなる日々」は自分ではどうにかなっているという実感がないからこそ、尊いものなのかもしれない。
ゆっくりと確かに体に染み渡る作品。
枝優花(映画監督/写真家)
私たちが過ごしている毎日は
意外とくだらなく、些細で、平凡で、だけど少し忙しい。
この映画は、そんな日々を等身大に描き続ける。
綺麗でドラマチックで素晴らしすぎない。
どこにでもある当たり前が、こんなに幸せだと気付かされる。
いったいこれからどうなるんだろうと
不安になってしまうこの今も、きっとどうにかなるさと
思わせてくれる。
カツセマサヒコ(ライター/小説家)
揺れて、動いて、反発して。
あのころ思い通りにならなかったのは、人間関係よりも自分の心のほうだったのかもしれない。
横井周子(マンガライター)
不器用でままならない、だけど多分かけがえのない日々。
志村貴子さんが紡ぐ物語にかけられた魔法で
やさぐれた気分もどこかに行ってしまった。
溝口彰子(視覚文化研究者/『BL進化論』シリーズ著者)
人間のエロスを「当然のもの」として、異性愛も同性愛も平等に描く志村作品が、動く。
声はもちろん、街頭や住宅街や雨の音をともなって。
しかもPG12である。
製作陣の次世代への愛を感じて涙した。
松澤千晶(フリーアナウンサー)
今も、昔も、もしかしたら、これからも生き辛い自分にとって、
自己の在り方に答えを出さなくて良いのだと教えてくれたのが、志村貴子さんの作品です。
「どうにかなる日々」も、そういった正解の無い物語のオムニバスで、
原作から好きな自分としては、映像化されてはっきりと形付けられてしまうことに不安を抱いていましたが…
スクリーンの中にいた、そのままの彼ら彼女らに、また少し、生き方を支えられました。
この作品には、思春期のあれこれや、大人だからこその複雑さ、それぞれの人物の、それぞれの生き方が描かれています。
寄り添うより心強く、背中を押すより柔らかい、そんな「どうにかなる」を、ぜひ、劇場で感じ取ってください。
佐藤卓哉(監督)
ある時、スタッフ間の連絡メールで何かのはずみに「世界は残酷でも優しくもなく、どちらともつかぬ人間がいるだけ」と書いたら、何故か担当制作さんが盛り上がってくれて少し嬉しかったのですが、考えてみるとこんな出来事そのものが「どうにかなる日々」の世界観なんじゃないかなと思います。
日々揺れ動いて定まらない感情や、整理出来ず心の中にしまい込んだままのあれやこれや、普通の人間の、それ故の愛しくややこしい日々の欠片を見つめ、描き出すこの作品を、皆さんに楽しんでいただけたら僕らはとても嬉しいです。
有冨興二(演出)
「日常生活」をアニメーションで描くというのは中々大変な事です。
普段皆さんが生活している中で行っている所作ばかりですから、いい加減な事をするとすぐに見抜かれてしまいます。
京都ライデンのアニメーターの方々はそんな誤魔化しようの無い日常芝居をしっかり描いてくれました。
この作品を観てくれた人が「アニメを観た」というよりも「アニメーションの世界で生きている人々の生活を垣間見た」という感覚に一瞬でもなってくれれば、演出としては感無量であります。
佐川遥(キャラクターデザイン)
熱くもなく、冷たくもなく…「体温」を感じられる志村先生の作品をアニメで皆さんにお届けできればとスタッフ一同丁寧に作ってきました。
人の感情は表に出ない部分が大半で、でもそこにしっかりとあるものを繊細に拾っていくことの難しさや楽しさを日々感じながら鉛筆を握り続けました。
淡く愛おしい彼らの日々をぜひ劇場でお楽しみください。
菴原愛(アニメーションプロデューサー)
「どうにかなる」の言葉の元、現場の皆様とじっくり作り上げることができました。
忙しく過ぎるただの一日が、誰かのふとした言葉で心躍る素敵な日になった事。
焦る心に笑顔をくれた自分じゃない誰かの努力の証。
思い入れがいっぱい過ぎて溢れそうなのを必死に逃がすまいと抱きしめております。
ふわりと、でも確かに存在する日々を素晴らしいスタッフ陣から皆様にお届けできればと思います。
『どうにかなる日々』“えっちゃん”と”あやさん”の新場面写真解禁
さらに劇中から新カットも到着。
新たに公開になったのは花澤香菜と小松未可子が演じる“えっちゃん”と“あやさん”の親密で温かく、プライベートなシーンを切り取った場面カットです。
原作の世界がどうアニメーションとして描かれるのか、期待が高まります。
Gallery
『どうにかなる日々』概要
『あさがおと加瀬さん。』や『STEINS;GATE』の佐藤卓哉が監督を務め、キャラクターデザインは佐川遥が担当。
アニメーション制作はライデンフィルム京都スタジオが担当しています。
出演には花澤香菜・小松未可子・櫻井孝宏・山下誠一郎・木戸衣吹・石原夏織・ファイルーズあいといった実力派キャストたちが勢ぞろい。
さらに早見沙織・島﨑信長・田村睦心・天﨑滉平・白石涼子が脇を固めます。
主題歌・音楽は4人組ロックバンド「クリープハイプ」がこちらも書き下ろし楽曲を提供。
「クリープハイプ」が映像作品の劇伴音楽を担当するのはこれが初めてで、その全てをメンバー自らが演奏しています。
『どうにかなる日々』作品情報
監督:佐藤卓哉
原作:志村貴子「どうにかなる日々」(太田出版)
出演:花澤香菜、小松未可子、櫻井孝宏、山下誠一郎、木戸衣吹、石原夏織、ファイルーズあい、早見沙織、島﨑信長、田村睦心、天﨑滉平、白石涼子
音楽:クリープハイプ
主題歌:クリープハイプ「モノマネ」
アニメーション制作:ライデンフィルム京都スタジオ
配給:ポニーキャニオン
公式サイト:dounikanaruhibi.com
公式Twitter:@dounika_anime
あらすじ
誰かを想う日常は、ときに甘くて、ときに痛い。そんな、なるようにしかならない日々も、きっと、いつか。
元恋人の結婚式、男子校の先生と生徒、心と身体の変化を迎える思春期の幼馴染。
誰が相手でも、どんな形でも、全ての恋と生き方には同等の価値がある。
そして、不器用に誰かを想った日々は、きっといつか愛しい思い出になる。
そんな“誰かの恋”を優しく見守り、温かく描くオムニバスショートストーリー集。
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『どうにかなる日々』は10月23日(金)より公開!
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