映画『騙し絵の牙』あらすじ・感想!今までとは違う大泉洋が豪華キャストの曲者たちを騙す衝撃のストーリー!

映画『騙し絵の牙』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想・考察!大泉洋主演、陰謀と策略のエンターテイメント!

出典:『騙し絵の牙』公式Twitter

2020年に高い評価を受けた『罪の声』の原作者・塩田武士が、最初から大泉洋を主役に当て書きして書き上げたのが2018年の本屋大賞にランクインした『騙し絵の牙』。

崖っぷちの出版社を舞台に、騙し騙されの策略と陰謀が展開されていきます。

主演はもちろん大泉洋。

松岡茉優、佐藤浩市、ほか豪華共演陣を相手に仁義なき大勝負に打って出ます!

ポイント
  • 二転三転する先の読めないストーリー
  • 原作から当て書きされていた大泉洋の今までにない怪演
  • 松岡茉優、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、リリー・フランキー、小林聡美、国村隼らが揃った超豪華キャスト

それでは『騙し絵の牙』をネタバレなしでレビューします。

映画『騙し絵の牙』作品情報

『騙し絵の牙』

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

作品名 騙し絵の牙
公開日 2021年3月26日
上映時間 113分
監督 吉田大八
脚本 楠野一郎
吉田大八
原作 塩田武士
出演者 大泉洋
松岡茉優
宮沢氷魚
池田エライザ
斎藤工
中村倫也
坪倉由幸
和田聰宏
石橋けい
森優作
後藤剛範
中野英樹
赤間麻里子
山本學
佐野史郎
リリー・フランキー
塚本晋也
國村隼
木村佳乃
小林聡美
佐藤浩市
音楽 LITE

映画『騙し絵の牙』あらすじ【ネタバレなし】


大手老舗出版社・薫風社。

かねてからの出版不況に加えて、創業者一族の社長が急逝、次期社長の座を巡って権力争いが勃発、社内には不穏な空気が流れていました。

改革派の急先鋒の東松(佐藤浩市)の指揮により、売り上げの乏しい雑誌は、どれだけ歴史があろうと次々と廃刊・休刊の危機にさらされます。

そのなかには会社の顔でもある“小説薫風”も含まれていて、社内の保守派と大御所作家はマスコミを通じて、大きな反対キャンペーンに打って出ます。

カルチャー雑誌の“トリニティ”も例外ではなく、新任の編集長の速水(大泉洋)も窮地に立たされていました。

『騙し絵の牙』

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

しかし、この速水、一見柔和で頼りなく、調子がいいだけの男に見えて、その笑顔の裏ではトンデモない牙を秘めている男でした。

新社長に就任した東松は、急逝した前社長の息子の惟高をアメリカに飛ばし、社内の実権を掌握。

外資系投資ファンドと組んで、秘密裡に大掛かりな改革を進めていました。

“トリニティ”の速水は“小説薫風”から新人編集者の高野(松岡茉優)を引き抜き、彼女の文学への熱い思いを利用、焚きつけて企画を出させます。

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

この空気は編集部内に広がり、超人気モデルの咲(池田エライザ)、ミステリアスな新人作家・矢代(宮沢氷魚)、さらに“小説薫風”廃刊で東松と対立してた大御所作家の二階堂(國村隼)まで手玉に取り、“トリニティ”の再建に巻き込んでいきます。

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

速水の大胆なアイデアもあって、“トリニティ”は完売を連発し大きな成功を収めます。

しかし、その成功をよく思わない社内保守派、“小説薫風”の編集部、さらに“トリニティ”の副編集長の柴崎(坪倉由幸)は矢代の引き抜きを画策。

身内からの裏切りもあって、誰が味方で誰が敵か全くわからないなかで、速水は起死回生の一手に出ます。

映画『騙し絵の牙』感想

前代未聞の当て書き小説がついに映画化

大泉洋が必読の一作を求めたところから始まったこの企画は、「罪の声」の塩田武士が手掛けることになり、大泉洋を主人公に当て書きし出版業界を舞台にしたエンターテイメント作品「騙し絵の牙」に結実しました。

すぐに映像化・映画化を巡って各社が争奪戦を展開することに。

主演はもちろん大泉洋。

『騙し絵の牙』

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

紅白歌合戦の司会にまで上り詰めたこの超売れっ子をしっかりと演出できる人間と言うことで、『桐島、部活やめるってよ』『美しい星』の吉田大八監督の名前が挙がりました。

さらに豪華共演陣が次々と決定、映画『騙し絵の牙』は壮大なエンターテイメント作品となりました。

今までに見たことがない大泉洋

村松 健太郎

明るく2.5枚目なキャラクターというのが、大泉洋のパブリックイメージかと思います。

時には芸人も顔負けの面白トークを展開し、ひたすら陽性の人、それが大泉洋です。

『探偵はBARにいる』シリーズなどのハードボイルド路線もありますが、やはり陽性なイメージは変わりません。

一方で舞台人でもある大泉洋。

自身がメンバーとして所属するTEAM-NACSの作品、また外部の作品で見せる舞台人として大泉洋は、思いのほか強面、強いキャラクターを演じていることが多いです。

映画『騙し絵の牙』では、そんな舞台作品で見せてきた曲者キャラの大泉洋を見ることができます。

『騙し絵の牙』

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

村松 健太郎

今まで映像作品だけで大泉洋を見てきた人は、ちょっと驚くことでしょう。

ベストセラー小説再構築“映画”の『騙し絵の牙』

詳しくはネタバレになってしまうので言えませんが、映画と小説ははっきり言って別物といっていいでしょう。

二転三転する物語とあっと驚くエンディング。

主人公の速水という人物のつかみどころのない曲者感は変わりませんが、諸々の人間関係も含めて映画化に合わせてガラッと変わっています。

『騙し絵の牙』

(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会

村松 健太郎

小説をすでに読んでいる方もいると思いますが、それはそれとして新鮮な気持ちで映画に挑むのが一番良い姿勢なのではと思います。

全く違い、それでいて間違いなく『騙し絵の牙』と言える、そんな異色の作りの映画に仕上がっています。

映画『騙し絵の牙』あらすじ・感想まとめ

以上、ここまで『騙し絵の牙』をレビューしてきました。

要点まとめ
  • これまでの映像作品では見せてこなかった大泉洋の演技
  • 松岡茉優、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、リリー・フランキー、小林聡美、国村隼らが揃った超豪華キャストの演技合戦
  • 原作を再構築した監督の吉田大八の演出と脚本の楠野一郎の手腕
  • 原作にハマった人こそ見て欲しい“映画”としての『騙し絵の牙』

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