ドラマ『珈琲いかがでしょう』第8話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!エモい珈琲で締めくくる小粋なラスト

ドラマ『珈琲いかがでしょう』第8話(最終回)

出典:『珈琲いかがでしょう』公式ページ

1杯の珈琲が人生を変える…そんな素敵なひとときを届けてくれるドラマ『珈琲いかがでしょう』。

愛に飢えたヤクザの三代目を救う「暴力珈琲」と、ホームレスとして死んでいった男の愛に満ちた人生をたどる「ポップ珈琲」。

最後に心地よく残る余韻は、まさに志玉の1杯を飲んだかのよう…人の一生には思いもよらぬドラマがあるということを教えてくれる、あったかくてとびきり優しい最終回です!

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ドラマ『珈琲いかがでしょう』前回第7話のあらすじと振り返り

「もう少しだったのに…」

珈琲の師匠・たこ(光石研)の最期の願いを叶えるために静岡に行った青山一(中村倫也)でしたが、追ってきたヤクザ三代目のぼっちゃん(宮世琉弥)に捕まります。

実は…青山には10歳のぼっちゃん(長野蒼大)のお世話係を担っていた過去が!

その頃、イジメに遭っていた彼は給食の珈琲牛乳をいじめっ子に奪われて一度も飲めたことが無い程にひ弱な少年で。

「ヤクザを使うダサいことはせずに、自力で“珈琲牛乳”を勝ち取る!」

ぼっちゃんは、多忙な父・二代目(内田朝陽)を恋しいがあまり“家業”を忌み嫌っていました。

彼の寂しい心を察して特製珈琲牛乳を作り、ずっとそばにいると約束した青山…でも、その直後に青山は指2本を残して組の金を持ってトンズラ!

消えた青山に異常な執着心を持って5年間捜し続けてきたぼっちゃん。

そして今…縛られた青山の目前で垣根志麻(夏帆)の頭を鷲掴みにする彼。

「僕のとこへ戻らないと、女の鼓膜破っちゃうよ?」

サイコな三代目のむきだしの愛情が炸裂します。

特大のピンチからはじまる最終回!狂気に満ちた三代目との決着はいかに!?

【ネタバレ】ドラマ『珈琲いかがでしょう』第8話(最終回)あらすじ・感想


ついに青山(中村倫也)ブチギレ…傍若無人な三代目(宮世琉弥)に待っていた特大しっぺ返し!

「とらモン、僕だけのものになって!」

垣根(夏帆)に箸を突きつけながら、淡々と青山(中村倫也)を脅すぼっちゃん(宮世琉弥)。

それまでは狂気の沙汰にただただ顔を強張らせていた青山でしたが、ブチッとスイッチが切り替わります。

ゆっくりと椅子から立ち上がり、ぼっちゃんに強烈な頭突きをお見舞いした青山!

一瞬何が起きたのか理解できないぼっちゃん。

視線で夕張(鶴見辰吾)に助けを求めますが、彼は微動だにせず!

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青山の暴力解禁ではじまった「暴力珈琲」は、この後意外な展開へ!夕張が助けないのには深い訳があるんです…

「別れた日から数えて…17歳。もう、モノの分別できる年だよな?」と腹に容赦ない膝蹴り。

「淡々とおしゃれな暴力?ねーよ、そんなの!骨が折れるときの低くて鈍い音、変にあったかくてぬるつく人の血の匂い。肉が破ける感触…そういうの全部しんどくてたまんなくて、ここんとこ(心)殺さなきゃやってらんなかったよ!あんなこと!」

青山は倒れたぼっちゃんに訴えます。

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初めて見せた青山の激しい感情。辛そうな表情から当時の苦悩が見て取れます。

「武器を身につけて自分でのしあがっていくんじゃなかった?」

胸ぐらを掴んで、ぼっちゃんに問いかける青山。

「人から愛される才能がない僕のために、毒入り珈琲を飲んでくれる奴は1人もいない!だから、権力&暴力で塗り固めて人を支配するしかなかった」とぼっちゃんは答えます。

「そうやって手に入れた“珈琲牛乳”はおいしかったか?」

青山にそう聞かれて、10歳のぼっちゃん(長野蒼大)の記憶が蘇ります。

「あれ?味しないや…」

クラスメイトから大量に奪い取った珈琲牛乳を飲んだとき感じたあの違和感。

今度はぼっちゃんが青山の胸ぐらを掴んで「偉そうに講釈垂れんな!お前が裏切ったからこうなった…抗争が悪化する前に、金盗んでトンズラしたくせに!」と詰め寄ります。

「三代目…あの金は、二代目がコイツに渡したボーナスです。」

それまで無言を貫いていた夕張が口を開きます。

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青山が組を抜けた“いきさつ”が夕張の口から明らかに…そこには、今まで守り抜かれてきた大切な約束の存在がありました。

青山(中村倫也)トンズラ事件の真相!そして、ぼっちゃん(宮世琉弥)の名前に込められた尊い意味とは

ぼっちゃんが盗んだと思い込んでいた組のお金は…大事な息子を誘拐されるのを阻止した青山にと二代目(内田朝陽)が渡したボーナスでした。

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誘拐事件の後、ぼっちゃんを救った青山に封筒パンパンのお金を渡して二代目は「これとっとけ!そんでお前は足洗え!」と言ったそう。二代目かっこいい!

「二代目は死ぬ間際まで、ずっとぼっちゃんのことを…」

こみ上げる思いを抑えながら、夕張が当時のことを語り出します。

権田組との抗争があった日。

二代目は、権田組へ組長(石橋保)との手打ち会談に向かいます。

話がついて、緊張がとけた瞬間「あんなせがれが跡目で大丈夫か?」と権田組組長が失言!

この発言で“ぼっちゃん誘拐未遂事件”を起こしたのは権田組だと察した二代目。

「うちのせがれに手ぇ出したのか…手打ちはなしだ!」

その場で乱闘になり、深手を負った二代目…息も絶え絶えになりながら夕張に約束させます。

「発端がせがれだってことは絶対に言うな。アイツの重荷になっちまう…よろしく頼む。」

夕張からこの話を聞いたぼっちゃんは、「忙しくて僕に目もくれたことがない父さんが子煩悩?そんな美談信じない!」と耳を疑います。

すると、「俺が二代目と話すのはいつも…ぼっちゃん様の近況報告でした」と夕張に続く青山。

何を言っても言い訳になるから…と話していなかったことを伝えます。

二代目は青山からぼっちゃんの近況を聞くと「自分の力でのし上がるって言ったのか…うれしいじゃねーか!」と嬉しそうに父親の顔をしていたこと。

そして「俺の意思を継いでいける器がある!せがれには何が大事なのかがわかる聡いところがある…そう育って欲しくて“聡”と俺が名付けた」と誇らしげに語っていたこと。

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父と青山が笑い合う姿を嫉妬しながらぼっちゃんが見たあの日。2人が話していたのは聡のこと…ぼっちゃんは自分が愛されていたことに初めて気がつきます。

「ずっとそばにいてやれなかった俺の代わりにどうか…守ってやってください!」

指を切って、組を抜ける決意をした青山も、夕張にぼっちゃんのことを託していました。

急に、愛おしい抗争勃発!誰が青山を一番愛しているか選手権開幕!

「みんな…ぼっちゃんのことを思って!どうか、愛される才能がないなんて言わないで!」

まだ、動揺を隠しきれない三代目に夕張が訴えかけます。

そして、夕張は青山を解放します。

「あとは俺に任せてぺいと行け!」

去り際、青山が「夕張さんに組を任せる選択もあったのでは?」とぼっちゃんに尋ねます。

「父さんたちが作りあげたこの組を僕以外に?僕を舐めるな!」

そこにいたのは10歳の…青山が思わず拍手したぼっちゃんと同じ目をした青年。

その答えに満足気な顔をした青山は「三代目、失礼致しました」と深々一礼すると、その場を去ろうとします…が!

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ここから、なぜか「誰が青山を一番愛しているか選手権」が開催されますw

「兄貴の永遠のラブなんて誰もゲットできない…ずっと一緒にいられると思ってたのに俺も捨てられた!」

突然、堪えていた感情が一気に漏れ出したぺい(磯村勇斗)。

一緒に暮らした自分だけが知っている青山の知られざる習性を話しだします。

「ぺいちゃんも愛してたんだ…でも、一番愛してるのは僕!」と聡。

「お言葉ですが…青山さんの珈琲へのひたむきな愛を一緒に育むことができるのはこの私!今後の青山さん及びたこ珈琲のお店を全身全霊で支えます!」

急角度から参戦してきた垣根。

三人の青山を巡る争い勃発に、夕張は怪訝な表情を浮かべます。

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この後、ぼっちゃんは「三代目として立派になってから、とらモンにプロポーズする!」と固く決意。ぼっちゃんの本気度ヤバい!

「まだやること残ってますよね?行きましょう!」と青山に言ってくれた垣根の運転で一路静岡へ。

2人の仲を心配する三代目の命で見張り役としてぺいも同行します。

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地元の峠で腕を鳴らした垣根は、青山もビビるスピード狂な運転好きってことが判明w青山の最後の旅「ポップ珈琲」がはじまります!

たこ(光石研)が生涯愛した女性は生きていた…衝撃の事実!

助手席でたこ爺の骨を大事そうに抱える青山。

夜通し走ったたこ車は、静岡県藤枝市のあの家の前へと到着。

「うちには“おじいさん”なんていない!」

その家から出てきたマコ(宮野陽名)は、尋ねた青山たちにそう告げます。

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確かにこの住所で間違いないはずなのに…青山は困惑。

「こちらのおじいさんに珈琲の淹れ方を伝授して頂いた!」

だめ押しでそう伝えると、マコの表情が一変。

家の中にいる祖母を呼んでくれます。

「あれ?奥さんは…生きてる」と驚く3人。

家の中へと通された青山たちを待っていたのは、着物姿の上品な女性・幸子(市毛良枝)。

「たいしたおもてなしはできませんけど、珈琲でもいかがかしら?」

「ぜひ」と青山。

丁寧に珈琲を淹れてくれる幸子、その美しい所作とその場に流れる尊い時間。

「こんなきれいな人が奥さんな訳ない!」

青山の耳元でぺいが囁きます。

「黙ってろ…」

青山は幸子の手元を凝視します。

久しぶりに淹れたから心配と言いながら、幸子の手で注がれた珈琲を飲む3人。

「青山さんの珈琲と同じ!」と、垣根が驚いて青山の方を見ます。

「…たこ爺の味がする」と懐かしさをにじませる青山。

幸子に視線を送ると「そりゃそうよ…たこさんに珈琲の淹れ方を教えたのは私ですもの」とほほ笑みます。

幸子は「あなたが受け継いでくれているのね…うれしいわ!」と青山を見ます。

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衝撃!たこ爺の奥さんは存命で、たこ爺の珈琲の師匠は奥さんだった…ここから、たこが奥さんが亡くなっていると思っていた理由とたこと幸子と珈琲の切ない話が描かれていきます。

駆け落ち愛…たこ爺の奥さん・幸子(市毛良枝)が“たことのなれそめ”を語る!

「たこ爺さんの喉仏です。奥さんと同じお墓に入りたいと言っていたのでお渡ししたくて」

きっとたくさんの珈琲が彼の喉を通ったのでしょう…と受け取った幸子はハンカチに包まれた骨を手に取って愛おしそうに撫でます。

そして、生前のたこについて教えて欲しいと言います。

「やっぱり底抜けに粋でポップだったのかしら?」

「はい!そりゃもう!」と青山が笑うと、今度は嬉し気に頷く幸子。

幸子は「珈琲の香りが…遠い記憶の呼び水になってしまったみたい」と感慨深げ。

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幸子がたことの“なれそめ”を話して聞かせてくれます。

幼なじみだったたこ(前田旺志郎)と幸子(森迫永依)。

病弱だった若かりし頃の幸子は、親兄弟にも疎まれて離れに独りぼっち…体調に波があり部屋に籠りきりの生活でした。

足繁く訪れてくれるたこの存在が支えで、「さっちゃんの珈琲は世界一!」と褒めてくれる彼に珈琲を淹れてもてなすのが幸子の喜びでした。

「俺は不幸にのまれるのは癪だから、隙を見て腹抱えて笑う…こんな世界ポップにしてやったぞー!って」

明るいたこに惹かれていく幸子。

娘の心持ちを知った父は「汚らわしい!」と、親子ほど年の離れた地主の元へ嫁がせることを決めてしまいます。

たこの前で「私、ポップに生きるのもう無理…」と泣く幸子。

「俺と一緒になってくれねぇか?俺は金も名声もないたこ坊主だけど…さっちゃんを想う気持ちだけは誰にも負けない!」

ゆでだこみたいになりながらのたこプロポーズ!

親族に勘当され、2人は一緒に暮らしはじめます。

「私たちはとても貧乏だったけれど…本当に幸せだったわ」と懐かしむ幸子。

「幸せ、このまま死んでもいい」と幸子が言うと、たこは「もっと欲張れ!」と笑う…若い2人の穏やかな日々。

叶えたい夢を聞かれたたこは「俺は死んだらさっちゃんと同じ墓に入りたい」と答えます。

愛する人と共に生きる…永遠のラブはここにあった!最高に粋でポップな骨珈琲!

やがて、2人に男の子が誕生。

産後、幸せと反比例するように幸子の病が進行し…たこは懸命に幼子の世話と幸子の看病をしますが経済的にたちゆかず。

「このままでは幸子の命が危ない」と感じたたこは、幸子の実家へ。

幸子と息子を託し、自ら身を引きます。

「何も言わずに行ってしまった…結局たこさんとはそれっきり。捜そうとすると父母に潰されたわ」

当時を思い出して、悲しむ幸子の声が聞こえます。

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たこ爺、生きている時に会わせたかった…

「長生きして孫の顔も見られたのは、たこさんのおかげ…」

幸子は孫のマコを見ます。

「たこさん、たった1人で逝ってしまった…」と目を潤ませる幸子。

「1人じゃなかった…確かに死に際は1人だったけど、いつもたこさんの周りには人があふれていた」と青山。

たこの珈琲を心待ちにしている仲間がいたことや、最後まで謎だったたこの珈琲豆の仕入れ先のことなど…幸子に話して聞かせます。

「高級豆を手に入れても気前よく振る舞っちゃって、自分の分なくて…みんなが喜べばいいと強がり言って」と懐かしそうに青山は笑います。

「らしいわ…目に浮かぶ」と目を細める幸子。

たこの移動珈琲屋の夢の話を聞いた幸子は「それは私の夢でもあったの」と喜びます。

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若い2人は描いた“最高に小粋でポップな珈琲ドリーム”。骨になった夫との再会…幸子は思いもよらぬ行動に出ます。

「一緒にお墓に入りましょう…ずっと一緒に」

そう喉仏に言うと、幸子は骨をそっと砕いて珈琲へ。

飲み干して「これで、たこさんは私の一部」とほほ笑みます。

青山も満足気に笑い返します。

幸子は海を臨む小高い丘にみんなを連れていくと「ここにお墓を建てて一緒に眠る…たこの形の墓石にする」と嬉しそうにします。

その場で青山が幸子のために1杯。

「おいしい…たこさんの味」と喜ぶ幸子。

「どうせなら、小粋にポップに生きたいからね!」

たこの言葉が青山の脳内で響きます。

「たこ爺…最高にポップじゃねーか!」

青山は目を赤くしてウルウルさせながら、天国のたこ爺に呼びかけます。

たこ爺の願いを無事叶え、ぺいと一緒にたこ珈琲を営む青山。

「珈琲いかがでしょう?」

いつもの笑顔がそこにありました。

ドラマ『珈琲いかがでしょう』第8話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ

ドラマ全編を通して描かれたのは“いろんな形の愛”!

最後、骨を飲んだ幸子の行動にグッときました。

よく考えたら、とても衝撃的な行動だけど…なんだかスッと心の中で腑に落ちたんです。

「誰かに大切に思われてるって、なんて素晴らしいだろう?」

天国のたこ爺なら、笑いながらそう言う気がします。

珈琲の味も、人間も、ちょっとした加減で変わってくる…本当にそうなのだとしたら“もっと自分の伸び代を諦めずに考えてみたい”と希望を持たせてくれる優しいドラマでした。

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