珈琲の奥深さを通して人生の奥深さを知ることができるドラマ『珈琲いかがでしょう』。
第6話「たこ珈琲」は、主人公・青山一(中村倫也)の原点が描かれるとても大事な回。
たこ爺師匠(光石研)から受けた“珈琲と人生についての魂の授業”によって、荒んだ生活を送る青山の人生観が一変します。
たこ師匠の沁みる名言で感涙者続出。
悩める心を救ってくれて、ハッピーエンドかと思いきや…ラスト5秒に戦慄走る!
ついに、青山の人生を脅かし続ける意外な黒幕が登場します!
目次
ドラマ『珈琲いかがでしょう』前回第5話のあらすじと振り返り
青山一(中村倫也)と彼を執拗に追いかけまわす元舎弟のぺい(磯村勇斗)、そして青山を珈琲の師と仰ぐOL・垣根志麻(夏帆)。
思いがけず対峙することになった3人が、たこ車内で話すという奇妙な展開に。
垣根がいるため下手な行動に出られない青山をよそに、ぺいが恨み節満載で“青山の黒歴史”について喋りはじめ…ぺいと一緒にヤクザに雇われ、闇の清掃業をしていたという青山のヤバい過去が発覚します!
そして、なんと敵だと思っていたぺいが逃がしてくれました。
2人きりになると、青山は垣根に闇稼業から足を洗ったきっかけを明かします。
偶然出会ったホームレスのたこ(光石研)が淹れてくれた1杯の珈琲で世界が変わったと。
ぺいは去り際、青山に“たこ爺に関するメモ”を手渡していました。
そのメモが新たなピンチを招きます!
【ネタバレ】ドラマ『珈琲いかがでしょう』第6話あらすじ・感想
たこ爺のいま…青山一(中村倫也)の口から衝撃の事実が明らかとなる!
夜の高速を臨む駐車場にぽつんと停まっているたこ車の車内に青山一(中村倫也)。
助手席には垣根志麻(夏帆)がいます。
「珈琲に出会えたとき、世界が変わった気がした…爺さんの珈琲を飲んで以来、僕は珈琲に憑りつかれてしまった。どこで飲んだものとも違う、あの深い味と香り…それだけ、爺さんの珈琲は格別だった!」
闇稼業に浸かりきっていた青山は、たこ爺(光石研)の影響で珈琲にどっぷり惹かれたといいます。
珈琲のいろはを教えてくれたたこ爺は、だいぶスパルタだったと青山は思い出し笑い。
たこ爺に興味を抱いた垣根は「お爺さんは今?」と問います。
「爺さんはどしゃ降りの中、たった1人で野たれ死にした…」
思いがけない告白に垣根は驚きを隠せません。
続いて青山は、珈琲販売でいろんな場所を回っている2つの理由を明かします。
1つは、たこ爺に教わった珈琲をたくさんの人に飲んでもらうこと。
もう1つは、情報収集のためです。
ホームレスとして亡くなって引き取り手のない爺さんの骨を、爺さんの望みだった愛していた奥さんと同じ墓に入れてやりたい…だから、いろんな所を回って“たこ爺の奥さんのお墓”をずっと探しているのだと。
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青山は「アイツは、俺がたこ爺の親戚を捜してたこと気づいてたんだ…」と言いながら、ぺい(磯村勇斗)が残していったたこ爺の手がかりだという血だらけのメモを出しました。
メモには“静岡県藤野市4-5-17”と、住所記載あり。
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青山一(中村倫也)が、たこ(光石研)に弟子入り志願した日
たこ爺の珈琲の味が脳にこびりついて離れなくなった金髪の青山、彼の足は自然とホームレスのたこ(光石研)の家に向かっていました。
「この間の若者か、どうした?」
「…爺さんの珈琲が飲みたい。珈琲淹れてくれ。」
か細い声で呟くと、「え?」とわざと聞こえないフリをするたこ。
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「珈琲を淹れてください!」言い直した青山。
ニコッとしたたこが嬉しそうに返事をし、家の中に入れてくれます。
年季の入ったコーヒーミルでゆっくり挽かれていく豆。
珈琲を淹れるたこ爺の一挙手一投足を、青山は食い入るように見つめます。
渡されたマグカップを大事そうに両手で持ち…ごくり。
「あぁ…すごくうまい!でも、この間と味が違う…何が違うんですか?」
以前のとは豆の種類と焙煎が違うこと、豆にはいろんな種類があってストレートで飲んでもブレンドしてもいいこと、豆の焙煎方法や段階もいろいろあること。
「珈琲はそれらのちょっとした加減で随分味が変わってくる…そこがおもしろい。」
青山が疑問に思ったことを、たこ爺は丁寧にわかりやすく教えてくれます。
この日のたこ爺ブレンドは、コロンビアとグァテマラの深煎り。
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青山がなぜそんなに詳しいのか尋ねると、たこは照れつつ「好きだから」と答えます。
「この間ここで飲んだ珈琲は、妙に居心地がいい落とし穴にすっぽりハマったような感じがして。とにかく衝撃的だった…だから、俺に珈琲を教えてください!」
頭を深々と下げた青山に、たこが「明日からおいで」と声をかけます。
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なぜかはじまった釣りレッスン…たこ(光石研)からの課題
「単純に珈琲をうまく淹れる修業じゃなく、爺さんは俺に足りてなかったものを教えてくれました」
助手席の垣根に、当時を思い出して微笑みながら青山が話します。
まずたこが青山と一緒に行ったのは、珈琲を淹れることではなく…釣れない川での釣り。
釣果ゼロを愚痴る青山にたこは言います。
「釣れる釣れないじゃない。珈琲を味わうってことは、こうやってのんびりと穏やかなひとときを“幸せだな~”って感じることに似てるってこと。」
たこの言う“幸せ”がピンとこない青山。
「いま幸せじゃないなら、いつ幸せ感じんの?…哀れで気の毒な若者よ。」
青山の様子を見て悟ったたこ爺は、昨日の食事内容もおぼろげな彼に課題を出します。
「毎日、何を食べたか気にしてみろってこと!美味しかったのか、美味しくなかったのなら何がだめだったか。料理の中に何が入ってた?作り方はどうだった?…ただ食べて空腹を満たすだけじゃなく、味を感じる。そうやって少しずつ自分の舌を鍛えていく。それが、美味しい珈琲を淹れることに繋がってくるから。」
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「心に余裕がないと、味は感じられない!美味しいと感じられたなら、そんときは1ミリでいいから幸せかどうか考えてみな。」
言葉の意味を聞いた青山を遮って、答えを教えぬまま釣りレッスン終了!
それからというもの、実直に師の教えを守る青山はとにかくゆっくり味わってご飯を食べ、珈琲道具を買い漁っては自宅での自主練に励みます。
「いま幸せじゃないなら、いつ幸せ感じんの?」
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珈琲にハマっていく青山(中村倫也)に生じた“迷い”
「爺さんの珈琲の味を再現したくて、生まれて初めて真剣に勉強しました。でも、珈琲は追求すればするほど深みにハマっていく。なかなかたこ爺レベルに達しなくて…」
垣根も「もどかしいですよね…それ、私にもわかります」と頷きます。
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珈琲豆の声をよく聞いて淹れなさいと教わりながら淹れた青山の珈琲は、「まだまだ味ムラはあるけど悪くない」と高評価。
つい嬉しそうにはにかむ青山に「本物のプロになるには、まだまだ!」と釘をさすたこ。
青山はふと思います、
美味しい珈琲を淹れてられるようになったところで、現状から抜け出せないのにと。
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「爺さんは、この暮らしから抜け出せたらどうする?」
「日本中を回る移動珈琲屋やりてーな。俺の珈琲をいろんな人に飲んでもらうんだ。」
たこの想いを聞いた青山は「それいいな」と感慨深い感じ。
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珈琲を淹れるレッスンから、焙煎レッスンに進んだ青山。
家でも煎り続け、その集中力はぺいの声掛けも耳に入らない程。
闇の清掃業に勤しんで目の前の“放るもん”を殴っている間も、たこ爺の課題が青山の脳裏から全然離れなくなってしまいます。
終いにはぺいに「これ、本当に“放るもん”なのか?」と聞いてしまうまでに影響を受け、“迷い”が生じはじめます。
ぺいがイチゴ飴を頬張りながら気づかれようと声をかけ続けるシーンからは、青山が別世界に行ってしまった寂しさが滲み出ていて切ない。
とうとう、ヤル気を欠いた青山の所業はついに花菱(渡辺大)の耳に…見せしめで喝を入れられます。
殴られた血だらけの顔のままで向かったのは、たこの家。
珈琲を淹れます。
「上出来…まだ足りないものは、いずれ必ず見つけられる。」
褒めてくれたたこ爺は「自分には心から思い続けてる女性がいる。美しくて清楚な人…私は死んだらその人と同じお墓に入る!」と明かします。
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青山(中村倫也)に足りない“大事なもの”とは?
「今いる世界に少しでも疑問を感じているのなら…足洗ったらどうだい?」
青山の心にある思いを汲み取ったたこが口に出します。
「絶対できっこない」と青山。
「できっこないって思っているうちはそりゃ無理…だけど、ちょっとした加減で変わってくる。珈琲の味も、人間も…」
変われるなんて嘘だと疑う青山に、たこ爺はウソじゃないと断言。
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「本当に自分のことを思って何か言ってくれる人がそれまでいなくて、爺さんの気持ちに向き合えなかった。ちゃんと向き合っていれば、爺さんは死なずにすんだのかも…」
垣根の前で、青山は後悔の念を語ります。
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雨降りの頭痛に顔を歪めながらたこ爺の家を訪れた日。
心配したたこ爺は、珈琲には浄化作用があると言って珍しく珈琲を淹れてくれました。
珈琲の香りで、青山の憂鬱な気持ちが晴れていきます。
何か嫌な思い出でもあるのか…雨の日には心が参るというたこ爺。
「俺もいつか、誰かに美味しい珈琲を淹れることができんのかな…」
弟子がしみじみ言ったのを黙って聞いていたたこ爺が、急に免許皆伝を告げてきます。
「教えることはもう何もない。珈琲は奥が深いから、あとは自分で究めるしかない。」
最後に、“青山に足りないもの”をたこ爺が教えてくれます。
「アンタに必要なのは自分を大事にすること。自分を大切にできないと、他の人も大切にできない…大切な人に淹れる珈琲は格別だよ。」
青山は「俺はいままで散々人を傷つけてきた…誰のことも大事に思えない人間には美味しい珈琲は淹れられないってこと?」と哀しい顔をします。
「それは、アンタがこれまで誰からも大切にされなかったから。でもね、私…アンタのことを大切に思ってるよ。誰かに大切に思われてるってことは、すばらしいことだよ。」
優しく見つめるたこ爺。
すがるような目をしながら青山はフリーズしてしまいます。
「どうしたね?怖いのかい??」
「何にも怖くねぇ!大切な人なんかいらねぇ!!」
戸惑った青山は、怒鳴り返してその場を去ってしまいます。
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「初めて人から大切と言われて…ホントはとても怖かった」と、青山はその時の気持ちを垣根に明かします。
最後のレッスンと恩人を襲った悲劇!そして、背筋も凍る黒幕美少年の登場!
最後のレッスンを飛び出してきた青山は珈琲をやめ、それを知ったぺいは大喜び!
でも、どしゃ降りの雨の日になると…心が痛むという言っていたたこ爺のことが気にかかります。
たこ爺宅に行くと応答がなく、家に入ると珈琲豆が散らばった床に冷たくなったたこ爺が倒れていました。
青山は、足を洗うと花菱に言います。
「オヤジの顔潰す気か!」
サンドバックにされ、花菱に脅されたぺいにも殴られます。
なぜ抜けたいかを問われた青山は「ただ美味しい珈琲を淹れたい…それだけです」と意識を失いかけながら答えたのでした。
その後、たこ爺と釣りをした川にきた青山は「爺さん、こんなにちっちゃくなっちまった…」と、喉仏の骨を大事そうに手に抱きます。
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垣根は「早くお墓にいれてあげられるといいですね…好きだから、私も青山さんの力になりたい!」と言います。
「気持ちはうれしいのですが…俺にはなすべきことが。今はまだ…」と照れる青山。
「大好きなんです!青山さんの珈琲が!!」
「ん?」とフリーズした青山…垣根の心を誤解していたことに気づいて急に恥ずかしくなり笑ってしまいます。
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「ぺいちゃんアイツ大好きだったからさ…僕、寝返るんじゃって心配してた。全力で爪隠してないと、はがすどころか指落とすよ?フフッ」
もはや返答もできない位に弱ったぺいの髪の毛を鷲掴みにしたぼっちゃん(宮世琉弥)が、不敵な笑みを浮かべながら言います。
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ぺいのくれた住所にたどりつき、青山が呼び鈴を押そうとした瞬間!
青山の背後から「やっと見つけた、僕だけのとーらモン!」と笑いながらバックハグをしてきたぼっちゃん。
後ろでは、ヤバそうな男・夕張(鶴見辰吾)が青山を縛る縄を準備中!
一気に顔が強張った青山がいました。
ドラマ『珈琲いかがでしょう』第6話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
ゴール直前、
ぼっちゃん(#宮世琉弥)に
捕われた青山(#中村倫也)🐙💥🐯どこかへ向かう車中、
ぼっちゃんは孤独だった少年時代の
心の拠り所だった青山との
思い出を振り返る..とある場所で青山を
待ち受けていた者とは😳⁉️#珈琲いかがでしょう
第7話 5月17日(月)夜11:06〜
是非ご覧ください🐙☕️ pic.twitter.com/PXMQlC1jod— 珈琲いかがでしょう☕️ドラマ公式アカウント🐙5月17日(月)夜11時6分第7話🚚💨 (@tx_coffee) May 10, 2021
黒幕がまさか美少年のぼっちゃんだったとは…驚きです!
第7話「ぼっちゃん珈琲」では、誰もが恐れる二代目(内田朝陽)が初登場。
ぼっちゃんが、なぜ青山に異常に執着しているのか?が描かれる模様!
10歳の可愛いぼっちゃん(長野蒼大)と青山の絆ストーリー、また泣いちゃいそうです。
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▼次回第7話も続けて読む▼