海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!あの日何が起きたのか?いよいよ暴かれる真実

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

出典:IMDb

いよいよ海外ドラマ『チェルノブイリ』最終回です!

レガソフは、ウィーンの国際原子力機関では政府から求められた証言をしたようですが…。

裁判直前、レガソフの自宅を訪れたホミュックは最後の説得を試みます。

そして裁判が始まり…世界最悪の原発事故の真相は明らかになるのでしょうか。

そしてレガソフ、ボリス、ホミュックの運命は!?

YUKI

ラストには、ドラマに登場する実在の人物のその後も語られ、何度も目頭が熱くなってしまいました。

ちなみに、最終回単体ではIMDbレートは驚異の9.9点。ほぼ満点です。

ドラマ『チェルノブイリ』の主要キャストについて詳しく知りたい方は、ぜひこの記事と一緒にチェックしてみてくださいね。

『チェルノブイリ』第1話あらすじ・ネタバレ感想記事で登場人物をチェックする

海外ドラマ『チェルノブイリ』前回第4話のあらすじと振り返り

海外ドラマ『チェルノブイリ』第4話

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第4話では、爆発した4号炉の屋根の黒鉛除去作業が開始されました。

黒鉛は危険な放射線濃度を放ち、ドイツから借りた無人ローバーは一瞬にして壊れてしまい…やむを得ずこの危険区域で人を使った除去作業が始まります。

2分いれば余命は半年に、3分で余命数ヶ月になるこの区域では3,828人の青年が90秒間命を削って除去作業に当たりました。

一方、事故の原因を究明していたホミュックは『極限状態においてのおいてのRBMK炉の運転について』という論文を発見、そこからAZ-5ボタンの欠陥についての重要な2ページが切り取られていることに気付きます。

しかし「ソビエトの原子力技術は最高峰でならない」という政府の考えから、この欠陥は公にされず、チェルノブイリ原発以外の他16基のRBMK炉の欠陥も放置されたままだったのです。

ホミュックはレガソフに裁判で真実を述べるよう助言しますが、その行為は「家族の命まで危険にさらす」とボリスは止めます。

そして最終回…いよいよ裁判が始まります。

レガソフは真実を述べるのでしょうか?

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【ネタバレあり】海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話(最終回)あらすじと感想

事故当日に一体何が!?暴かれる真実

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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レガソフ、ボリス、ホミュックがまさに命を懸けて事故対応をしていく中であばき出された“真実”。

レガソフやボリスは自らの命をほぼ削り事故対応に当たった人物で、言わば被害者のひとり。

YUKI

実際にディアトロフを見たら、私だったら掴みかかって暴言を吐くのでも足りない。

しかし、ディアトロフの前で冷静沈着に事故の原因と責任を追及するふたりは…なんと言ったらいいでしょうか。

YUKI

ディアトロフを責めているようで、その背後に潜む大きく暗い国家の闇みたいなものを見つめているように思いました。

事故の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡んだ結果でした。

事故当時の原子炉の状態は、当時の所員たちでさえも把握できないような状態だったのです。

事故原因その①:チェルノブイリ発電所の予定よりも早い完成

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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チェルノブイリ発電所が完成し、稼働を始めた時、予定よりも早い完成に所長のブリュハーノフ、ディアトロフ、フォーミンは国から賞与を与えられました。

通常であれば、様々な安全性実験をクリアしてからの完成となるはずですが…完成を早めるため実験をはしょって稼働を始めていたのです。

そして端折ったのが、低出力状態でタービンを回し、問題なく稼働するかどうかの実験でした。

これをとにかくさっさと終わらせたかった3人。

過去に3度実験をしていますが、いずれも失敗。

そして、4度目の実験が事故が起こった日に行われました。

事故原因その②:実験当日の急な予定変更

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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その日、本当は午前のシフトで実験が行われる予定でしたが、月末だったため工場などの稼働が上がり、電力会社からこれ以上電力を下げないようにという要望がありました。

そこで急遽、深夜のシフトで実験を行うことに。

しかし、深夜シフトの所員たちは実験について何も聞かされておらず、実験自体も未経験でした。

さらに、担当したトプトゥーノフは技士になってまだ4ヶ月の新人

アキーモフは「何も分からない」と言うトプトゥーノフに、「一緒にやってやるから」と声をかけています。

恐らく午前のシフトでの担当は、これまでの実験を行った経験豊富な技士だったと思います。

中止し、別の日にするということをせず、とにかく早く終わらせたかったたため、この日に無理やりにでも終わらせようとしたのです。

ブリュハーノフ、ディアトロフ、フォーミンの3人には、出世が控えていました。

事故原因その③:原子炉の中に溜っていた“毒”の存在

原子炉の仕組みは、反応度を上げるウランと反応度を下げる制御棒や水などが複雑に絡み合い、最適な反応度で電力を生み出しているそうです。

そのいずれかがバランスを失うことで、キセノンと呼ばれる毒が生まれ、このキセノンは反応度を上げます。

この日、チェルノブイリ発電所では通常の日の半分の1,600メガワットで運転を10時間続けており、すでにキセノンが充満している状態でした。

その状態でテストをするため、さらに700メガワットまで電力を落としたことにより、さらにキセノンが生まれ、電力は700メガワットを超えて下がり続けることになります。

マニュアルによれば、この状態になってしまった場合、24時間は完全に運転を停止させなければいけません。

事故原因その④:ディアトロフの独断で出力を上昇させた

「このままでは電力の供給が止まり、この日のテストが中止となってしまう。」

そう考えたディアトロフは、この状態で電力を無理やり700メガワットまで上げるように指示します。

このシーンでは、何度もアキーモフがディアトロフに意見しますが、まったく聞き入れられません。

それどころか「言うことを聞かなければ今日限りでクビにする、他の原子力発電所でも働けなくしてやる」と最低最悪のパワハラ三昧を繰り広げるのです。

トプトゥーノフとアキーモフは電力を上げるため、どんどん炉内の制御棒を抜き取り、最終的にはほとんどの制御棒を抜き取る結果になりました。

事故原因その⑤:AZ-5ボタンの欠陥

こうして、バランスを完全に失った炉の中の制御が効かなくなり、今度は電力が急上昇し始めます。

慌てて緊急停止ボタンAZ-5ボタンを押しますが…このAZ-5ボタンには欠陥が。

AZ-5ボタンすなわち緊急停止ボタンを押すと、抜き取られていた全ての制御棒全てが炉の中に戻ります。

しかし、RBMK炉で使われている制御棒の先端に使われている物質は、黒鉛。

そして黒鉛は反応度を上げる物質です。

チェルノブイリ4号炉のこの時の状態でAZ-5ボタンを押すことは、言わば起爆スイッチを押すに等しいことでした。

これこそが『極限状態においてのおいてのRBMK炉の運転について』の論文の破り取られた2ページに書かれていたことだったんです…!


大まかですが、裁判で語られた事故の原因はこんな感じです。

YUKI

意外にもド素人の私にでも分かる内容になっていました。これまでも原子炉やその仕組みについて語られるシーンは多々ありますが、しっかり観ると意味が分かって置き去り感を感じません。そこも『チェルノブイリ』というドラマの素晴らしいところだと思います。

そして、レガソフは言いましたね~!

全部ぶちまけて最後に「チェルノブイリ4号炉の事故の原因は、嘘だ」と締めくくります。

もっとも重要な人物

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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ボリスは発病し「余命1年」と宣告されたようです。

YUKI

休廷中のボリスとレガソフの会話は一番泣きました。

ボリスはチェルノブイリの事故の連絡が入り、担当に任命された時「事故は大したことはない」と思ったそうです。

なぜなら、それは「自分が派遣されたから」。

政府にとって自分が重要な人物だと信じていた、しかしそうじゃなかった。

「自分は捨て石だった。もっとも重要な人物の隣にいる脇役だった」とレガソフを寂しげに讃えました。

それに対し、レガソフは「あなたは必要なものを全て揃えてくれた。大勢のそのほかの従順な愚者の中から偶然にもあなたが選ばれた。あなたこそがもっとも重要な人物だった」とボリスに感謝を述べます。

ボリスは自分の足に這い上がってきた青虫を見つめて「美しいな…」と呟きます。

YUKI

自分たちが救った命を、未来をかみしめるかのような言葉でしたね。あぁ…思い出すとまた涙が…。

裁判が終わり、KGBに連行されたレガソフ…このことにボリスやホミュックが関わっているかと聞かれ、否定しました。

この日から自殺するまでの間、たったひとりでどんなことを考え生きていたのかと考えると…胸が張り裂けそうです。

こんな風にチェルノブイリの事故の真相がドラマ化され、高く評価されたこと、何よりソ連という国が変わったこと…。

YUKI

天国のレガソフに伝えたい!(涙)

それぞれのその後

最後に、ご本人たちのその後について少々ご紹介します。

悲惨な内容も多い中で、すごく嬉しい話もありました。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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まずは主人公レガソフですが、レガソフは第1話「物語の始まり」にあったように、事故から2年後に自殺しています。

レガソフの自殺で遺されたテープを無視できなくなった政府は、チェルノブイリ他16基のRBMK炉の欠陥の修復をやっと始めます。

YUKI

レガソフの死は無駄じゃなかったんですね。最終回ではホミュックに「もう命を捧げている」とも語っていましたが、まさに自分の命を懸け政府の嘘を暴き、未来を変えました!

当時、命を守るため、事故対応で現場に留まることは2週間までとなっていましたが、レガソフは4ヶ月もの間現場で事故対応の指揮を執っていたそうです。

レガソフが亡くなるまでその功績が認められることがなかったことは無念ですが、ソ連崩壊後の1996年、ロシアの最高栄誉称号である『ロシア連邦英雄』の称号が授与されました。

そして、事故原因を探り、真実を述べるようレガソフを鼓舞し続けたウラナ・ホミュック博士。

YUKI

登場人物の中でホミュック博士だけは架空の人物という設定だったのですが、モデルになった人たちがいました。
海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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事故対応時のレガソフ博士には大勢の科学者仲間がいて、レガソフに助言をしたり励ましたりしていたそうです。

そんな科学者仲間たちを象徴するのがホミュックです。

第1話で越境まで火災見物に行き、死の灰を被ってしまった住民たちは被ばくし、全員亡くなっています。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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YUKI

まだ小学生くらいの子供や赤ちゃんも大勢いました。本当に悲しいことですね。この橋は現在「死の橋」と呼ばれているそうです。

第3話で活躍した炭鉱夫たち。50度にもなる地中で裸で昼夜を問わず穴を掘り続けました。

対応に当たった炭鉱夫の中100名ほどは、40歳になるまで生きられなかったそうです。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第3話

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そして、はじめはレガソフと犬猿の中だったことが懐かしいボリスは、「余命1年」と診断されたとありましたが、実際に亡くなったのは事故から4年4ヶ月後

YUKI

チェルノブイリ一件の後も、地震の被災地救済活動などをしていたそうで、亡くなるまで人民に尽くしていたとても立派な方だったんですね。

そして嬉しかったことは…第2話で原子炉の中のタンクのバルブを開けた3人の所員たち。

レガソフは彼らの被ばく量を想定し、「1週間以内に亡くなるだろう」と言っていたのですが、なんと3名とも存命していました!

YUKI

3名のうちの2名は今でも存命だそうです~!

さらに、リュドミラは赤ちゃんを失ってから医師にもう子供は望めないと診断されましたが、その後に子供を授かり、現在息子さんと一緒に暮らしています。

YUKI

まさに奇跡ですよね!

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話(最終回)まとめ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第5話

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何度も挫折しそうになったほど、書くのも苦しいドラマでしたが、なんとかレビューを終えることができました。

YUKI

いや~!泣いたり腹が立ったり、ものすごーく疲れました…。

しかし、どれだけ心がコテンパンにやられたとしても、それ以上の価値があります!

これでもか!というほどの絶望を見ることになりますが、そんな中でも希望を見出すことや、自らを犠牲にして未来を変える人間の底力のようなものに感動で何度も震えました。

覚悟を決めたら、ハンカチ必須でぜひ観て欲しいドラマです!