海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話あらすじ・ネタバレ感想!世界最悪の原発事故の衝撃の真実が明らかに!

海外ドラマ『チェルノブイリ』

出典:『チェルノブイリ』公式Instagram

“チェルノブイリ”と聞けば、原発事故と思う方も多いのではないでしょうか。

1986年に起こったチェルノブイリ原子力発電所の事故は、世界でもっとも最悪の規模・被害を出した原子力事故とされています。

HBOの全5話のミニシリーズ『チェルノブイリ』は、まさにこの事故を題材にしたドラマです。

世界最悪の原子力事故の裏で何が起こっていたのか?

IMDbで過去最高点数となる9.7点を叩き出し、2019年エミー賞リミテッドシリーズ部門(1シーズン完結ドラマ)作品賞を含む10部門を受賞したモンスタードラマを、ネタバレありで1話ごとレビューしていきたいと思います。

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海外ドラマ『チェルノブイリ』のキャスト・キャラクター紹介

ジャレッド・ハリス / 役:ヴァレリー・レガソフ

海外ドラマ『チェルノブイリ』

出典:IMDb

  • 核物理学者でRPMK炉の専門家。
  • 事故後の対応に奔走していくが…。
  • 事故発生からちょうど2年後の1988年4月26日に首を吊り、自殺。

ステラン・スカルスガルド / 役:ボリス・シチェルビナ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

  • ソ連閣僚会議副議長。
  • レガソフと共に事故後の対応の担当者になる。

エミリー・ワトソン / 役:ウラナ・ホミュック

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

  • 白ロシアの核物理学者。
  • チェルノブイリ原子力発電所の事故を早急に察知し、危険を知らせるためレガソフのもとへ訪れる。

ポール・リッター / 役:アナトリー・ディアトロフ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

  • チェルノブイリ原子力発電所の副技師長で、事故発生時の責任者だった。
  • 事故発生後、事態を重く受け止めず部下を次々と死なせる。

コン・オニール / 役:ヴィクター・ブリュハーノフ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

  • チェルノブイリ原子力発電所の所長でディアトロフの上司。

アダム・ナガイティス / 役:ワシリー・イグナテンコ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

  • リュドミラの夫で消防士。
  • チェルノブイリ原子力発電所の火災の消火活動にあたるが…。

ジェシー・バックリー / 役:リュドミラ・イグナテンコ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

  • ワシリーの妻(妊娠中?)
  • チェルノブイリの事故が普通の火災ではないのではないかと不安に感じ、現場に行ったワシリーの安否を心配している。

【ネタバレ】海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話あらすじ・感想


2019年エミー賞(リミテッド部門)受賞!HBO渾身の実録ドラマ『チェルノブイリ』

HBOといえば、私が過去最高にハマったドラマでもある『ゲーム・オブ・スローンズ』が有名ですね。

その他にも『トゥルー・ディテクティブ』『トゥルーブラッド』『ウエストワールド』などなど、タイトルを挙げればHBOの特徴がハッキリと分かるかと思います。

THE・暗い、重い、複雑。

そんなストーリーが得意なHBOですが、今回ご紹介する『チェルノブイリ』は、まさにHBOらしさ全開なドラマと言えます。

YUKI

『ゲーム・オブ・スローンズ』が今年最終章を終え、すっかりGOTロスに陥っていた私。

HBOで受けた傷はHBOで癒せ!

ということで『チェルノブイリ』を見よう!と決めたんですが…。

つらい、痛い、ひどい…。

そうだろうな、とは思っていましたが、私の想像をはるかに超えてきた…!

YUKI

結果的には忘れられないドラマとはなりましたが、傷を癒すというよりは、どちらかと言えば傷をグリグリ抉られる結果になった、という…。

目を背けたくなるようなショッキングな映像の連続で、悶絶しながらなんとか見ました…。

こんな事故が、そしてこの原子力事故にまつわる虚偽や隠ぺいの数々が私たちの知っている歴史の裏側にあることを思いながら見ると、8年前にこの日本でも起こった原子力事故のことを考えずにはいられません。

今回は、『チェルノブイリ』第1話での出来事をまとめていきたいと思います。

レガソフ博士の死とテープ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

物語の始まりは、チェルノブイリ原子力事故の2年後から始まります。

レガソフ博士が、事故やその後の対応の真実を録音テープへ吹き込んだカセットは6本。

「本当に危険なのは真実を見誤ることじゃない。嘘を聞き過ぎて真実を完全に見失うことだ。」

このカセットをゴミを出すふりをして近くの家の窓に放り込んだ博士は、自宅に戻ると飼い猫に何日分かの食料を与え、タバコを慌てて吸って…時計の時間を見計らって自殺します。

YUKI

なんで人生最期のタバコを慌てて吸うのか分からなかったんですけど、事故の時間と自分の死の時間を合わせていたんですね。

博士には政府からでしょうか、見張りが付けられてており博士自信もそれを承知で、死ぬ前になんとか事故の真実を訴える方法だったのでしょう。

つまり博士は、事故とが起きた同時刻のちょうど2年後に自殺したことになります。

YUKI

博士のテープは誰かのもとに渡り、真実は明らかにされるのでしょうか?そして、博士も放射能に侵され死が近かったのか、咳をしたテッシュは赤く染まっていました。どうせ死ぬなら…この件を埋もれさせないようにと、自らの死をもって訴えたかったこととは?

それはもう…あまりにもひどすぎる事実が隠されていました。

1986年4月26日午前1時23分

そしてここから時間は巻き戻り、2年と1分前。

夜中に目を覚ましたリュドミラは…眼が眩むほどのまばゆい光と、その後に続く地震のような衝撃を目の当たりにします。

夫のワシリーはこの町の消防士で、事故の後連絡を受けて現場へ向かうことに。

リュドミラは「炎の色がおかしい、化学物質じゃないか」と心配しますが、ワシリーは「問題ないよ。チェルノブイリは屋根にタールが塗っているからそこが燃えているだけだ」と言い出て行ってしまいます。

しかし、ワシリーはこの後現場へ向かい次第に異変に気付きはじめるのですが…。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

まず仲間の消防士が「なんだコレ?」と言って地面に落ちている黒い筒の破片のようなものを拾い上げます。

後々に判明することですが、これは黒鉛の欠片。

黒鉛に触れてしまった消防士はその後、突然地面に倒れ込み、苦しみ始めます。

黒鉛に触った方の手のひらは、ひどい火傷の痕のようになっていて…。

ワシリーはリュドミラの言葉、同僚の手の平、異様な炎の色…と次第にこれがただの火事ではないことに気付きはじめます。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

しかし消火活動は止まることはなく、どんどん奥へ奥へと入って行くことに…!

YUKI

絶対におかしいですよね、この炎の色。

消防隊員の顔も次第に赤く爛れていきます。こんな現場だから、普通の火傷だと思っているのでしょうか。

発電所内で起こるありえない事態

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

そして事故が起こった発電所内では、爆発を受け所員たちが対応していくのですが…。

レガソフ博士が、テープに遺したディアトロフの悪行の数々!

レガソフ博士は録音テープに、「デイアトロフにはこれから10年の強制労働の刑が処された」と吹き込んでいたので、彼は事故後も存命したということになります。

責任者であるディアトロフは所員たちの報告に全く耳を貸しません。

事故後も「大したことじゃない」と主張し続けるんです。

「炉心に水を送れ」「炉心はもうありません」

この会話を何度聞いたことか…。

しかし、何度聞いても全く信じない、イヤ信じているから自分は危険な場所には行かないのか、部下を何度も危険な場所へ送り込みます。

それは部下にとっては「死ね」と言われているも同じことです。

YUKI

それを分かっていて行くって…社会主義とは…。
海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

見に行った所員は、すぐさま被ばくし、みるみるうちに顔が赤くただれていってしまいます。

そして…危険な場所に行った所員たちが次々と倒れていきます。

嘔吐し、立っているものやっとの状態でそれでも自分の使命を全うしようとした所員たちの姿に感銘を受けました。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

死ぬことが分かっているのに、被害を少しでも食い止めようと、何時間もバルブを開け続けたこのふたり。

時間が経つにつれて、手や顔がただれ、意識も朦朧とする中、それでも懸命に何時間もかかる作業を続けます。

「すみません…」と涙するのは、これから何千、何万の人々が死ぬか、長い間苦しむであろうということが分かっているから。

YUKI

事の重大さを部下が分かっているのに、それをモミ消してしまうディアトロフの罪は確かに重すぎます。

しかしそんなディアトロフも、そんな社会主義の末端に過ぎないんですよね…やるせないです。

その後もディアトロフは「人手が足りない」と言って、非番の所員までも呼び出すように命じます。

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

YUKI

この辺からもう直視できません…。

被ばくした所員たちに降り注ぐのは、外で消防士たちが懸命に行っている消火活動の水。この水は空気中の放射線をたっぷり含んでいると思われますので、結果的に被害を増やす結果になってしまうんです…。

一番最悪なことは、レガソフ博士の言う通り。

「本当に危険なのは真実を見誤ることじゃない。嘘を聞き過ぎて真実を完全に見失うことだ。」

YUKI

まさにこの言葉が全てを物語っていますね。信じたいものしか信じない、そんな上層部のせいで事故後の対応は大幅に遅れていきます。

「放射線濃度は3.6」これを連呼し「それほど大したことではない」と言い続けますが、この放射線測定器は3.6が限界値。

1,000まで図れる放射線測定器では、一瞬にしてメーターが振り切り「壊れたかも」と所員が言うのですが…。

YUKI

いや、何のための測定器!壊れてるんじゃなくて、1,000を超えてるってことでしょ!

そして夜が明けると、やっとのことで専門家であるレガソフ博士に連絡が入り「放射線濃度は3.6」と伝えられると、博士は「けっこうな数字じゃないか、なんて悠長なことを…!早く市民の非難を開始しなければ」と言っていることから、この1,000超えという数値がとんでもない数値であることが分かります。

YUKI

3.6で避難なら1,000ってどうなるの!?どこまで逃げれば助かるんでしょうか…?

何も知らない住民たち

YUKI

リュドミラの住んでいる近所の住人たちが、この“発電所の火事”を見物しに行く様子もまた、見るに堪えない光景でした。

住民たちは「どうせサイレンの音で眠れないから」と子供まで連れて越境に向かいます。

「キレイね…」と火事を遠くから見てほほ笑む住民たち。

この時、雪のように空から降ってきたのは…死の灰…!

そんなこと知る由もない住民は、それもまるで綺麗な光景かのように見ています。子供たちはその下で無邪気にはしゃいで走り回って遊んでる…。

YUKI

これから起こることが分かっていて見るので、本当にいたたまれないです。

夜が明けて…チェルノブイリ原子力発電所の周りを囲む森を超えた街では、住民が起き出し学校や職場へ向かう人々の姿が。

賑やかになっていく街にポトリと鳥が地面に落ち、もだえ苦しみながら死んだことに、まだ誰も気づいていない様子ですね。

風に乗った死の灰が森を超え、何も知らない住民たちの頭上に降り注ぐことに…!

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

海外ドラマ『チェルノブイリ』第1話

出典:IMDb

これからレガソフ博士が事故の鎮圧や被害拡大を防ぐために奔走することになると思いますが、博士の無念の死から始まるこのストーリーからして、きっと今後の第2話以降もありえない、腹立たしい展開が続くことになるんでしょうね。

消防士・ワシリーがどうなってしまうのかも気になります。

リュドミラははじめからこの事故をおかしいと言って、とても心配していたので…。

第2話ではさらに追い打ちをかけるように、恐ろしすぎる事故の全貌が次第に明らかになっていきます。

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