『カーズ』あらすじ・ネタバレ感想!ピクサーが車の質感やエンジン音をリアルに再現!天才レーシングカーの成長物語

『カーズ』

出典:U-NEXT

2006年に公開された、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の『カーズ』。

第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞を受賞した名作です。

ポイント
  • 車を中心とした乗り物を擬人化!人間は一切登場しない
  • ピクサーが様々な車体を質感まで見事に再現したアニメーションに注目!
  • 英語版・日本語吹き替え版ともに超豪華キャストが集結!

マルコヤマモト

この記事では『カーズ』について、ネタバレありでご紹介しています。

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『カーズ』作品情報

『カーズ』

(C)Disney/Pixar

作品名 カーズ
公開日 2006年7月1日
上映時間 116分
監督 ジョン・ラセター
ジョー・ランフト
脚本 ジョン・ラセター
ジョー・ランフト
ジョルゲン・クルビエン
出演者 オーウェン・ウィルソン
ラリー・ザ・ケーブル・ガイ
ボニー・ハント
ポール・ニューマン
トニー・シャルーブ
マイケル・キートン
リチャード・ペティ
ボブ・コスタス
ダレル・ウォルトリップ
チーチ・マリン
ミハエル・シューマッハ
ジョン・ラッツェン・バーガー
音楽 ランディ・ニューマン

【ネタバレ】『カーズ』あらすじ・解説


『カーズ』は天才レーシングカーの挫折と成長の物語

2006年に公開された『カーズ』の舞台は、車を擬人化した世界。

マルコヤマモト

人間は一切登場せず、虫や牛までもが車化されています。
『カーズ』

出典:IMDB

『カーズ』の主人公は赤いボディの天才レーシングカー、ライトニング・マックィーン(オーウェン・ウィルソン)。

その名の通り稲妻のように速いレーシングカーですが、天才ゆえの傲慢さや周りの車たちへの思いやりの無さが目立ちます。

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今作ではそんなマックィーンが決勝レース直前に行方不明に!
『カーズ』

出典:IMDB

しかも、彼がたどり着いたのはルート66の脇にある寂れた町、ラジエーター・スプリングス。

高速が通るようになって車通りがめっきりなくなったラジエーター・スプリングスで、暴走の罪で捕らえられたマックィーンは1週間の奉仕活動として道路舗装の手伝いをすることに。

『カーズ』

出典:IMDB

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手錠の代わりに車止めがタイヤに付けられているという設定!うまい!

決勝レースに間に合わせるために、早く会場のあるカリフォルニアまでたどり着きたいマックィーンでしたが、ラジエーター・スプリングスで出会った陽気なレッカー車のメーター(ラリー・ザ・ケーブル・ガイ)や町で弁護士をしているポルシェのサリー(ボニー・ハント)と出会い心を通わせていきます。

そして、マックィーンが憧れる「ピストンカップ」というレースの過去の優勝者である伝説の車、ハドソン・ホーネットのドック(ポール・ニューマン)との出会いがマックィーンの自分勝手な心を変えたのです。

ドックは有名なレーシングカーでしたが、1954年にクラッシュを起こし、新人に目が行く世間に見捨てられてしまったためレース界から姿を消ていました。

『カーズ』

出典:IMDB

マックィーンはドックを師として敬うようになり、「ピストンカップ」優勝へ向けて走行のトレーニングを始めます。

そしてレース当日、無事会場にたどり着いたマックィーンは、ライバルであるキング(リチャード・ペティ)、チック・ヒックス(マイケル・キートン)との決勝レースに挑むことに。

1人でレースに挑もうとするマックィーンでしたが、ピットにはラジエーター・スプリングスの仲間たちが駆けつけていました。

ドックがマックィーンチームのクルーチーフを務め、その姿を目撃した会場は大興奮!

ラジエーター・スプリングスの仲間たちの協力もあり、マックィーンは最終ラップでついにトップに。

『カーズ』

出典:IMDB

しかし、絶対に負けたくないチック・ヒックスがキングに激突し、クラッシュを起こしてしまいます。

キングの事故を目撃したマックィーンは、過去にドックが事故を起こした時のことを思い出し、ゴール手前で急停車しました。

そしてキングのもとに駆けつけ、後ろから彼を押してゴールさせたのです。

マックィーンの行動に会場は大喝采、優勝を果たしたのはチック・ヒックスでしたが、周囲からの反感を買うことに…。

マックィーンは結果3位に。

レース後、マックィーンはキングのスポンサーであるダイナコ石油から移籍契約の話を持ち込まれますが、丁重に断ります。

『カーズ』

© 2006 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

その代わり、ずっとヘリコプターに乗りたがっていたメーターの夢を叶えてあげることにしたのです。

その後、マックィーンはラジエーター・スプリングスで仲間たちと暮らすことに決め、町にはたくさんの車が訪れるようになった…という物語です。

『カーズ』

出典:IMDB

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車たちが野外で過去のピクサー作品の車版を楽しそうに観ているシーンで、物語は終わります。

『カーズ』でピクサーが挑戦したのは車の質感や音の再現

1995年に公開された『トイ・ストーリー』で、アニメーションの新しい可能性を示したピクサー・アニメーション・スタジオ。

今までにおもちゃ、虫の世界、モンスター、魚や海の生き物、超人などを題材にしてきました。

『カーズ』

出典:IMDB

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CGアニメーションでありながらも、その感触までわかりそうなリアルさは『トイ・ストーリー』からの10年間ほどで明らかに大きく進化しています。

『トイ・ストーリー』と同じくジョン・ラセターが監督を務め長編第7作目となった『カーズ』で描かれるのは車が擬人化された世界。

『カーズ』

出典:IMDB

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人間は一切登場せず、登場人物の全てが車です。

それぞれの車種やキャラクターに合わせたデジタル処理が施され、車体の光の当たり具合やマックィーンの場合はラメが入った塗装までリアルに表現されています。

メーターに施されたサビの様子も逆にリアル。

元がどんな色だったかもわからないくらいのサビつき具合です。

『カーズ』

出典:IMDB

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さらに、リアルなエンジン音やタイヤの擦れる音にも注目!

冒頭から大迫力のレースシーンは映像・音ともに迫力満点で、ぜひ大音量で楽しんでほしいと思います!

『カーズ』

出典:IMDB

レース場を埋め尽くす全ての観客が車で、その1つ1つにまでも手を抜かないピクサーの本気を感じる作品です。

『カーズ』英語版・日本語吹き替え版ともに豪華キャストが集結!

毎度豪華なキャストが吹き替えを担当するピクサー作品ですが、もちろん『カーズ』も超豪華!

主人公のライトニング・マックィーンを『ナイト・ミュージアム』シリーズのオーウェン・ウィルソンが務めています。

オーウェン・ウィルソン

出典:IMDB

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個人的なイメージですが、イケイケな感じがとても似合っていると思います。

そして、マックィーンが師事する伝説のレーシングカー、ハドソン・ホーネットのドックは名優、ポール・ニューマンが演じました。

ポール・ニューマン

出典:IMDB

アメリカを代表する名優で、まさにドックを演じるのにピッタリだったのですが、『カーズ』公開後の2008年にがんとの闘病の末に83歳で亡くなっています。

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そのため、続編『カーズ2』にドックは登場せず、3作目『カーズ/クロスロード』には回想シーンとして出演しています。

そのほか、レッカー車のメーター役にはアメリカの人気コメディアンのラリー・ザ・ケーブル・ガイや、ピクサー作品には常連のジョン・ラッツェンバーガーがマック役で出演しています。

ラリー・ザ・ケーブル・ガイ

出典:IMDB

『カーズ』はカメオ出演も豪華で、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『バグズ・ライフ』の車版映画が流れる場面では、ウッディ役にトム・ハンクス、バズ役にティム・アレンなどリアルキャストが声を当てています。

さらにラストでルイジとグイドのタイヤショップに訪れたミハエル・シューマッハ・フェラーリの声を演じたのは、F1ドライバーのミハエル・シューマッハ本人。

ミハエル・シューマッハ

出典:Wikipedia

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ルイジとグイドは、憧れのフェラーリ車に会えて、あまりの嬉しさに卒倒してしまうという、面白いやり取りが描かれています。

さらに、マックィーンが尊敬するキングを演じたリチャード・ペティは元レーシングドライバーで、数々のレースで賞を獲得しました。

なんと、リチャード・ペティのあだ名が「キング」ということで、これも大変洒落たキャスティングです!

『カーズ』

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こちらはリチャード・ペティが乗車していたプリムス・スーパーバード!見た目からまさにキング!

また、日本語吹き替え版のメインキャストでは、ライトニング・マックィーン役を土田大、メーター役を「ぐっさん」こと山口智充、サリー役を戸田恵子が務めています。

そして、イタリア生まれの1960年型フィアット、ルイジ役の日本語吹き替えを務めたのはパンツェッタ・ジローラモ!

パンツェッタ・ジローラモ

出典:Wikipedia

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たしかに、という感じですがこのジローラモさんが結構いい味出していると思います。ナイスキャスティング。

カリフォルニアのディズニーランドには『カーズ』のテーマ・パークがある!

アメリカ・カリフォルニアにあるディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークには、『カーズ』の世界感を完全再現した「カーズランド」があります。

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舞台になっているルート66やラジエーター・スプリングスの町並みを再現し、まるで映画の世界に迷い込んだような錯覚に陥るほどリアル。

ショー・カーであるフローが経営するラジエーター・スプリングスの仲間たちの憩いの場「フローのV8カフェ」もそのままに再現。

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マックィーンたちのようにオイルは飲めませんが、かわりに美味しいご飯が楽しめるそうです。

この他にもドック・ハドソンの輝かしい経歴を紹介する博物館や、カーズの仲間たちに乗ってラジエーター・スプリングスを疾走できるアトラクション「ラジエーター・スプリングス・レーサー」が人気。

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カリフォルニアのディズニーランドに行ったら、絶対に行きたいですね!

また、実際の舞台になっているルート66を巡る旅も魅力的!

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なにもない一本道の道路と迫力ある岩!そして広がる青空は『カーズ』の世界観そのもの!

カーズのモデルになったのは、ルート66の途中に存在するアリゾナ州の「セリグマン」という町です。

セリグマンの町並み

出典:Wikipedia

ルート66はかつて、アメリカのシカゴとカリフォルニア州サンタモニカを東西に結んでいた全長3,755キロに及ぶ道路でしたが、州間の高速道路が発達したことにより1985年に廃線となっています。

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まさに『カーズ』でもこの道路の衰退についてのエピソードが語られています。

『カーズ』感想

車の魅力と成長物語に感動!

『カーズ』は『ウォーリー』のように、機械には感情移入できないと思い込んでずっと観ていなかった作品でした。

しかし、観終わった後はもう感動の嵐で、もうピクサー本社があるカリフォルニアには足を向けて眠れません!

『カーズ』

出典:IMDB

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「うおおおお、めちゃくちゃオモロイやんけ…参りました!」と土下座してしまうくらい面白かったです。

冒頭のレースシーンから圧巻、これで一気に惹きつけられました。

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普段家で映画を見ている最中は落ち着きのない3歳の息子が、黙って画面に見入っているのです。

信じられない、『カーズ』マジでスゴイ…と思い、「車」という題材がどれだけ男の子を惹きつけるのかもわかった気がします。

『カーズ』

出典:IMDB

物語のテーマもしっかりしていて、人と関わることの大切さ、自分ひとりでは生きていけないことなど、ライトニング・マックィーンの成長物語として楽しめます。

その他に、道路開発によって退廃してしまった町があることや、その町をどうやって再び賑やかにするべきか苦悩すべき車たちの様子も見どころの1つです。

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この問題に関してはおそらく車の世界だけでなく人間の世界でも起こっていることでしょう。

また、ポール・ニューマンがドックを演じたこともキャスティングの成功例の1つで、ベテランから若手への継承の物語として心打たれるものがありました。

『カーズ』

出典:IMDB

続編『カーズ2』『カーズ/クロスロード』でどんな物語が繰り広げられるのだろうと、期待が膨らむ物語でした!

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そして我が家ではさっそくお気に入りキャラの「カーズ・トミカ」を購入…!これ以上キャラが増えるとヤバいのですが。

『カーズ』まとめ

『カーズ』

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ピクサー・アニメーション・スタジオ製作のカーズについてご紹介しました。
要点まとめ
  • 冒頭のレースシーンから始まる圧巻の映像&リアルなサウンドに物語の世界に一気に引き込まれる
  • 天才レーシングカーの成長物語としてだけでなく、道路開発により起こっている過疎問題など人間の実際の生活にも通じるものがある
  • 吹き替え声優が超豪華で英語&日本語吹き替え両方楽しめる

マルコヤマモト

車の擬人化ということでなかなか鑑賞に踏み切れませんでしたが、観始めたら圧巻の映像に驚き!

冒頭のレースシーンからすでに目が離せず一気に最後まで観てしまい、さすがピクサー作品と唸ってしまいました。

『カーズ』

出典:IMDB

物語のテーマがしっかりしているので、子どもだけでなく大人も楽しめる作品です。

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男の子なら絶対大好きな『カーズ』!家族揃ってご覧になってはいかがでしょうか!?

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