『バンブルビー』あらすじ・ネタバレ感想!自信を持って言える、トランスフォーマー史上最高傑作でしたと。

出典:フォルクスワーゲン

映画『バンブルビー』は、大人気の『トランスフォーマー』シリーズの登場人物であるバンブルビーを主人公に据えたスピンオフ作品です。

まさに『トランスフォーマー』史上の最高傑作とも言える内容でした。

ポイント
  • ロボットと少女の「ボーイ・ミーツ・ガール」。アクションが苦手な人にも見てほしい、極上の青春ドラマ。
  • 二時間にたっぷり詰め込まれた、スリリングなアクションとユーモア。何度も目頭が熱くなるストーリーは、王道展開だからこそ胸にまっすぐ響きます。
  • とにかく可愛い、生まれ変わったバンブルビー。新しい『トランスフォーマー』シリーズの幕開け。

それではさっそく『バンブルビー』についてレビューしたいと思います。

▼動画の無料視聴はこちら▼

『バンブルビー』作品情報

『バンブルビー』

出典:映画.com

作品名 バンブルビー
公開日 2019年3月22日
上映時間 114分
監督 トラヴィス・ナイト
脚本 クリスティーナ・ハドソン
原作 タカラトミー・ハズブロ『トランスフォーマー』
出演者 ヘイリー・スタインフェルド
ジョン・シナ
ジョージ・レンデボーグ・Jr
ジョン・オーティス
ジェイソン・ドラッカー
パメラ・アドロン

【ネタバレ】『バンブルビー』あらすじ・感想


映画『バンブルビー』は、『トランスフォーマー』シリーズ初のスピンオフ作品

シリーズをすべて見ていなくても楽しめますが、ただ少しは知っておいたほうがさらに楽しく鑑賞できます。

なので、この機会に『トランスフォーマー』シリーズを、ざっくりおさらいしておきましょう。

そもそも「トランスフォーマー」とは、タカラトミーが販売した変形ロボットのオモチャシリーズ。それが、北米を中心に大ヒットして日本に細かな設定付きで逆輸入されたのが、今の『トランスフォーマー』シリーズなんですね。

映画版の物語の始まりは、ロボット生命体が住む惑星サイバトロン。

オールスパークという物質をめぐって起きた、反乱軍「ディセプティコン」と「オートボット」の戦い。

そのため荒れはてたサイバトロン再興のため、オートボットもディセプティコンも、宇宙に旅立ちます。

オールスパークが地球にあることを知ったディセプティコンのリーダー、メガトロン。

地球にやって来たものの、墜落して氷漬けになってしまいます。そのメガトロンを見つけ、メガネにオールスパークのありかを示す座標を刻まれたのが、シリーズの第1作目、第2作目、第3作目の人間側の主役サム・ウィトウィッキーの先祖であるアーチボルトでした。

時は流れて、現代。サムは車を買うため、先祖のアーチボルトの遺品をネットオークションに出品。

父親との約束も果たし、中古屋で黄色のカマロをついに手に入れます。このカマロこそ、オートボットのバンブルビー。

こうして、サムとバンブルビーは運命の出会いを果たすわけです。

バンブルビーからの信号をうけ、地球にやって来たオートボットのリーダー、オプティマス・プライムや仲間たち。

アーチボルトのメガネを持つ自分が戦争のカギを握っていると、サムは聞かされます。

セクター7という組織やアメリカ軍の登場、メガトロンの復活、オプティマスとメガトロンの一騎討ちなど、起こる事件は盛りだくさん。

サムがオールスパークをメガトロンと融合させ、その力に耐えられずメガトロンは破壊されます。

その後、人間とオートボットは共闘して、復活したメガトロンと戦ったり、サムがまた戦いに巻き込まれたり。

オプティマスの師との再会や、師の裏切り等々またもや盛り沢山。地球も大変な危機に何度も直面しますが、何とか乗り越えて戦争は終結します。

ここまでが第3作目までの流れです。

大人の事情で第4作目からは人間側の主役が変更。ケイド・イェーガーという、シングルファーザーの発明家です。

オートボットを脅威とみた人間たちが「オートボット狩り」を始めたため、オートボットたちは姿を消しています。

オプティマスも重傷を負い、テキサスの廃業した映画館で機能停止していたのですが、ケイドに買い取られたところから、新たな物語は幕を開けます。

人間のために戦ったのに仲間を殺されてきたオプティマスですが、仲間たちと再会したことや、ケイドに説得されたこともあり、もう一度戦う決意をします。

新しいトランスフォーマー「ダイナボット」が登場。創造主クインテッサがオプティマスを洗脳。

トランスフォーマーたちが、中世でアーサー王たちと一緒に戦っていたことが判明。などなど、とにかくまた色々あります。

クインテッサとメガトロンが惑星サイバトロン復活のため、地球のエネルギーを利用しようとして、またまた地球の危機、人類存亡の危機。

しかし洗脳がとけたオプティマスやバンブルビー、ケイドたちによって、クインテッサは破壊され戦いに勝利します。

ここまでで、第4作目と第5作目。

シリーズの監督はハリウッドの破壊王ことマイケル・ベイ。とにかくドッッカンドッカン爆発し、ビルも街も倒れ尽くします。

それでも基本ベイ監督は何万人、ひょっとしたら何百万人が死んでいても、直接描写はほとんどないです。

なので、お子様にも安心の作品に仕上がっています。保護者の方はご安心を。

しかしロボット愛はなさそうな制作陣なので、ロボットたちはたくさん残酷に壊されます。そちらの方がお子様や、ロボット好きには辛いと思われ。私は本気でつらかったんです、オートボット狩りのシーン。

さて今回の『バンブルビー』は、主人公のバンブルビーがシボレー・カマロではなく、かわいいビートル姿と様変わりしています。

これは原作に忠実だからですけどね。

そして監督も交代しています。新監督はトラヴィス・ナイト。

ストップモーションアニメのライカスタジオのCEO兼アニメーターで、実写作品では今回初めてメガホンを取りました。

ちなみに父親がナイキの創造者でライカの経営者という、御曹司でもあります。

幼い頃に来日して、日本の映画やアニメにも触れていたそう。

トラヴィス・ナイト初監督作品は、日本でも話題になったストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』です。

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の素晴らしさは、世界の映画ファンをとりこにしたと言ってもいいでしょう。私も大好きな作品のひとつです。

家族愛や親子の絆、困難な冒険を通しての主人公クボの成長を、日本のおとぎ話さながらの世界につめこんだ物語は、年齢関係なく一見の価値ありです。

そんなトラヴィス・ナイト監督が、バンブルビーの映画を撮ったとなれば、期待度が上がりまくったファンも多いはず。

私もハードルを上げに上げて鑑賞した『バンブルビー』。

トランスフォーマー史上最高傑作でした!

シリーズを見ていなくても楽しめる、見ているともう少しだけ楽しめる、そんな映画に仕上がっています。

王道ど真ん中のストーリーで描かれる、ロボットと少女の「ボーイ・ミーツ・ガール」

大人にはノスタルジックな、子どもには逆に新鮮さが感じられる世界観がピッタリな作品です。

『バンブルビー』の舞台は、『トランスフォーマー』第1作目から20年前、1987年のカリフォルニア。

家族とうまくいってない少女チャーリーは、廃品置き場で黄色のビートルを見つけます。

チャーリーはロボットに変身したビートルに驚きますが、バンブルビーという名前を与え、だんだんと心を通じ合わせるように。

バンブルビーは声と記憶をなくしていて、チャーリーは大好きだった父親を亡くしたことに傷ついたまま。

2人が少しずつ距離を縮めていく過程が、とても丁寧に描かれています。

18歳の誕生日を迎えたばかりのチャーリー。父親を今もとても愛していて、だからこそすぐに再婚した母親と、再婚相手、2人とうまくやっている弟とも、微妙な距離感になっています。

孤独を感じているのも、チャーリーが壁を作っているのも、言葉にされなくてもすごく伝わってくるんです。

チャーリー役のヘイリー・スタインフェルドはさすがの演技力です。年代や性別がちがっても、チャーリーは共感しやすいキャラクターになっています。

そんなチャーリーに恋する隣人のメモも、偶然からバンブルビーのことを知りチャーリーと友達になります。

だんだんとチャーリーもよく笑うように。この変化も描写が丁寧、バンブルビーとの距離の縮め方も自然で見ていてほっこりしたり、せつなくなったり。

けれどバンブルビーを追って地球にきた二体のディセプティコンと、彼らに利用されたアメリカ軍に、バンブルビーはつかまってしまうのです。

チャーリーはバンブルビーを助けるため、メモと一緒に基地に侵入。バンブルビーを助け出し、地球に仲間たちを呼ぼうとしたディセプティコン二体を倒します。

バンブルビーは姿を隠すことになり、チャーリーはバンブルビーを見送り、家族と一緒にいることを選びます。

家を出たがっていたチャーリーが家族の愛を再確認して、バンブルビーに一緒に行こうと誘われても家に帰ることを選ぶシーン。

ここは思わずホロリとします。このときのビーの選曲も最高です。

いい雰囲気になりそうなメモとも、あっさりくっついて終わらないところもいいです。

手をつなぐのもまだ早い、と言うチャーリーと、あっさり引いてしまったメモ。お似合いなのでゆっくり幸せになってね、とこちらもニコニコ。
ラストにずっと修理していた父親の車が直り、エンジン音を天国の父親に聞かせるように車で走らせるチャーリー。その姿は実にさわやかな気分で、シアターをあとにさせてくれます。

チャーリーの家族は、どうしてもチャーリー目線で見てしまうので、反感を覚えそうになるんです。

しかし物語が進むにつれ、家族がチャーリーを愛しているのがきちんと伝わってくるんですよね。

チャーリーもそのことに気づいたからこそ、バンブルビーと一緒に行かないことを、選ぶんです。

こんな王道の青春映画を『トランスフォーマー』シリーズで見ることになるとは。

マイケル・ベイ監督のときには、考えもしませんでした。ありがとう、トラヴィス・ナイト。

見終わった後、こんなに心から満足した『トランスフォーマー』は、初めてでした!

とにかく可愛いバンブルビー。アニメーターの監督ならではのビーの表情、わかりやすいオートボットたち。

オートボットの敵と味方の区別がつきにくい。

これは今までの『トランスフォーマー』で、よく聞く声です。私の友人もそうでした。

しかし、今回は自信を持って、わかりやすいよ大丈夫。と太鼓判を押せます。

アニメに近い、しっかりしたカラーとデザインのオートボット。動きもアニメ風。

冒頭のサイバトロン星の戦闘シーンを見た瞬間わかりやすい、と思わずつぶやきそうになったほど、わかりやすいんです。

なので、アクションもものすごくわかりやすいです。今までのように目が疲れませんよ(笑)

戦闘シーンも最高でした!アニメ版『トランスフォーマー』好きの方も、満足できるのでは。

ビーの表情もとてもわかりやすく、何よりキュート。

記憶と声をなくしたビーがおびえているところ、チャーリーと心を通じ合わせていくところ。

ビーの青い瞳だけで、優しさも強さも、チャーリーへの想いも、すべて伝わってきます。

何をしていても可愛い、戦っているときはかっこいいビーを見るだけでも、この映画を見る価値がありますよ。

マニアな方だけでなく、小さなお子様やアクションが苦手な女性、とにかく全方位にオススメできる理由

『バンブルビー』はベイ成分とも言っていい、ド派手な爆発はほとんどありません。

なのでマイケル・ベイ監督のお得意の、ドッカンドッカン大爆発や、どれだけ一般人を巻き込んだかわからないカーチェイスが大好物な人は、確かに物足りなさを感じるかもです。

しかし、変形を繰り返しながらのオートボット同士の戦いや、パトカーとのトンネルでのカーチェイスは、手に汗握ってしまうシーンにちゃんと仕上がっていますよ。

戦いの規模も、今までのように地球の危機とか、そんな大きすぎるものではないです。

誰にでもわかりやすい物語と、見ていて疲れないけれど、ドキドキするアクションシーンです。

これって大衆向けエンターテイメントとしては、ものすごく重要なことだと思うんですよね。

主人公に共感できて、応援したくなって、ラストはよかったなあと、心から満足できる展開。

楽しくて、心温まるドラマが真ん中にすえられていて、ユーモアやスリリングな展開で味付けしたとびきりの脚本。

何より映像から感じる、制作陣のトランスフォーマーへの、ロボットへの愛。

だから映画『バンブルビー』は春休みのファミリー向け映画としても、自信を持ってオススメできる作品なんです。

そして個人的に、最後にこれだけ。

アメリカ軍基地、あんなに簡単に子ども2人の侵入許しちゃダメだろー。

ジョン・シナよかった!

『バンブルビー』まとめ

以上、ここまで『バンブルビー』について感想を述べさせていただきました。

要点まとめ
  • 『トランスフォーマー』なのに、まさかの極上青春ドラマが誕生。ビーとチャーリーの友情に心が温まること間違いなし。
  • 「これだよ、これを見たかった」と言いたくなる、冒頭サイバトロン星の戦闘シーンは必見。
  • 孤独を感じていた少女の成長をていねいに、ときにユーモラスでスリリングに、そしてどこかノスタルジックに描いた脚本と監督の大勝利。

▼動画の無料視聴はこちら▼

▼あわせて読みたい!▼